■ 下駄箱の製作日記 ■
  何がトチ狂ったのか、イキナリの突然に下駄箱の製作を思い立ってしまった。それも、それなりの大きさのモノである。そうかと言って、ブクリで大通りを闊歩しようという魂胆ではない。現在のウサギ小屋の空中戦、もとい、空中線(アンテナ)環境では、ちょっとした下駄でさえ、TVにシマシマが出てしまい、近所から総スカンを喰ってしまうのは、火を見るより明らかである。それに、少量部品の購入、手間ヒマや新たに購入する工具などを考えると、市販品より高くなり、見映えだって市販品より落ちる可能性が大なのである。それでも、とにかく作りたくなったのである。まぁ、趣味や道楽に損得勘定を挟んではイケナイ。それでも「何故に・どうしてか?」と言われてもネェー。ナカナカ答えられない。
 ここ数年の内に、定年になるのは見えている。その時には田舎に引っ込み、晴耕雨読の日課を過ごすのが夢である。で、その雨読が超怪しい。通勤電車に揺られて本は読む(見る)が、ヨウは暇ツブシであって、雨読とはならないだろうナァ。それじゃぁ、雨の時には何をするかというと、趣味の一つのアマ無線に没入するのは眼に見えている。月のウサギさんと交信(EME、Earth-Moon-Earth 月面反射による通信)しようと、今の時点から計画さえしている。その時に必要になるのは、大出力が出る下駄箱と高ゲインの空中線である。法的にも問題ないように、わざわざ1アマの資格も、このEMEのために取った。あとは空中線と下駄箱の用意である。どちらも市販されているモノが少ないので、皆さん自作されて交信しているようだ。当然、HYDも作るつもりである。それも田舎に引っ込む前に、作ろうと考え始めた。とは言っても、いきなり超短波(V/UHF)の下駄箱を作る無謀さは持ち合わせていない。先ずは短波(HF)の下駄箱から作ろうと相成った。そう、実は自作すること自体も趣味なのである。
 当初、その目的からも、容易・安価に製作できそうなGU−74Bシングルで、14MHzモノ・バンドの1KWの手ごろな下駄箱を作ろうと考えた。が、イロイロ背中を押して頂いて、気が付いたらパラになってしまった。なにも2KW以上のパワーを出そうという訳ではない。高安定・高品質でユックリTV(SSTV)の電波を出したい、と考えたのである。モノ・バンドの方も怪しくなってきている。スタートは14MHzシングルだが、作っている内にマルチ・バンドになるかもしれないナァ。いずれにしても、このホームページで「製作宣言」すれば、ヤルしかない(というか、自分で自分の背中を押す)のだぁ!。

 さて、これからイベント毎に製作過程をUPするつもりである。何分にも浅学であり、実行力も薄いHYDです。イロイロとご指導や、ドンドンと背中を押して頂けると、大変ありがたいです。よろしくお願いします。

 【注1】不思議なアマ無線(ハム)用語
  (どういう訳か、隠語を使う人が多い。ヲイヲイ、お前もだろう)
  ・下駄箱:無線機の出力を増大させる箱
  ・下駄 :下駄を履くと、他人さまより背が高くなり、
       遠くまで見渡せる(遠くの局と交信できる)
  ・ぶくり:高下駄の意(飛騨弁講座を参照あれ)
1.高圧電源部の製作

2.RF部の製作

3.低圧電源部・制御部の製作

4.工具類など

5.調整など−(1)

6.調整など−(2)

7.測定・完成 段階 

8.完成(?)後の日記 New

9.<AC入力電圧表示の回路図>

10.<高圧電源部の回路図>

11.<低圧電源部・制御部の回路図>

12.<RF部の回路図>
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