■ 下駄箱の製作日記(RF部) ■
2006-12-17 RFユニットの配置検討
 高圧電源ユニットが完成したので、メイン・ユニットの製作にとりかかる。先ずはケースを組み立てた。タカチ製の幅43-奥行35-高22cmのケース(MS型)であるが、電源部に用いたOS型と比べると、図体が大きいせいか強度的にチャチっぽい。しかし内部にサブシャーシを組込んだり、ブロックに分けたりすることで強度は上がるので製作上は問題ないと思われる。で、組み立てた後、サブシャーシ、バリコン、コイル、低圧トランスなどの配置を検討した。重くて大きい高圧トランスが無い分、配置の自由度は高い。でもケースは余裕のヨッチャンで中はガラガラになるものと考えていたのだが、工作の手間を省こうとしているので、意外と配置は固定化され、空きスペースはあまり出そうにない。何よりブロワーとプレートバリコンがなかなかの大物で配置が限定されそう。当然ブロワーはケースの中に収容して、不恰好にならないようにする。吹き出しのブックFANもケース内部に入れたいと考えている。また、シングル・バンドのアンプからデュアル・バンドになる可能性も考慮して、配置を仮決定した。今後内部を上下に分割するシャーシを作製し、低圧部・制御部・入力部・メータ部などのブロックに分けるシャーシを作製していく計画である。そうはいってもかなり広いスペースがあるので、この配置を決めるプロセスは大変楽しい至福の時間である。製作を進めていくと、結構考慮漏れがあって、頭の中が真っ白になるコトが多いのだが...Hi
2006-12-24 RFケース内の加工-1
  RFユニット用に購入したタカチのMS-222-43-35G(製品名の通り、高22cm×幅43cm×奥行35cm)には、内部シャーシは同梱されていなかった。どうやらオプション品のようである。新たに購入すると3K円以上もする上、交通費or送料もかかる。またこのシャーシは下蓋ギリギリの所に固定されるため、シャーシの下にはコード類程度しか入れられない。その上フロントパネルやリアパネル間にスキ間が生じる。このため真ん中辺りで上部と下部とを分断するシャ−シを作ることにした。上部には高電力部分を配置し、それ以外は下部に入れようという魂胆である。結構複雑な形に加工しなければならない面倒臭さから、40cm×30cmの市販アルミ板(1.5mm厚、1200円なり)をL字アングル(上横で長さが異なるタイプ)3本で止める形とした。本来四辺形の4箇所で止めたいところであるが、前面のパネル面にビスの頭が何個も現れるのは如何なものかと考え、強度的に不安ではあるが、左右とリアの3箇所にした。強度的に不安があるものの、アルミ板の厚みは2mmではなく、加工の楽な1.5mmとした(かなり弱気 Hi)。イロイロと部品を取り付けていく内に強度が増すような気がしたためであるが、どうしても不安な場合は、補強材を入れるという逃げ道もある。当初、導電塗料加工のEX-150ケースを真空管部のサブブロックとする予定であったが、上下を分離するシャーシの高さの関係から、分離シャーシの上ではなく下側に入れざるを得なくなった。このため、EX-150はケースという性質上、ケース内に部品を取り付けられないため断念した。また、このブロックを自作するのも、折り曲げ工具などの関係からこれも断念し、代わりにケースではなく市販のアルミシャーシ(リード製S-7、150×50×200mm)を用いることにした。ただし、この大きさ程度のシャーシでは、アルミ厚が0.8mmと薄いのが難点である。ショウがないので、L字アングルで補強し、なおかつ上下分離シャーシと友締めすることで強度を増やすことにした。精度良く穴あけ位置を決めるのは難しいので、現物合わせによったが、それにしても位置決めと加工は手間ヒマがかかった。23、24日の二日間の作業でも、分離シャーシは出来上がったが、真空管GU-74B×2サブブロックの加工は途中までしか出来なかったワイ。
 このほかテフロンパイプを3分割してチムニーにするつもりであったが、面倒くさいので2分割で手を打った。100円ショップで購入したノコギリでゴシゴシと切り、カッターナイフで整形したが、結構FBな出来映えになった。GU−74B程度のチムニーに、高価なテフロンパイプを使うまでもないが、今後の経験のため踏み切った。
 真空管部のサブブロックシャーシは、やはりアルミ厚の薄さから強度的に心配になり、メーカ不明の150×60×200mm(1.0mm厚)のアルミシャーシで作り直すことにした。僅か0.2mmだけの違いであるが、これだけでズイブンと精神的に楽になる。高さも50→60mmとなったので、ブロワーの排出口径ともマッチしそう。
 それと、ブロワーの穴の大きさは設計ミスでした。ブロワーの軸の円筒部分だけを通せば良いかと考えていたのだが、
それではダメ(涙)。二周り大きな円を罫書き、穴あけの予定。 (2006-12-27追記)
 
どうかしている、ブロワー穴の大きさは設計通りで問題なかった。罫書きの痕が悲しい!(2007-01-04再追記)
2007-01-05 バリコンにハカマを装着
  ケース内は上下を2分割して上をRF部、下を低圧電源部・制御部にするのだが、真ん中よりかなり下にシャーシを置くことにした。当然バリコンを直接シャーシに設置すると、ズイブン下方に調整ツマミを配置せざるを得なくなってしまう。このため、バリコンにハカマを穿かせて見栄えの良い位置にツマミが来るようにした。この他にチムニーとRFCボビンの止め金具を取り付ける簡単な工作したのだが、イロイロあって半日も要してしまった。
正月に帰省した際に持ち帰った、40年前の貫通コンのジャンク
2007-01-06 タンクコイル製作
タンクコイルはハナからパイプで製作しようと決めていたのだが、東急ハンズ等でも1m長のものしか置いてない。2mとなると扱わないらしい。このため、水道工事の会社をやっておられるローカルのOMさんに、銅パイプの2m以上のモノをおネダりしていたのだが、「6mmφと少し太いが入手できたので、取りにおいで」という連絡が入り、6m長ほど貰って来た。このパイプでコイルを巻くことにした。OMの「古いので硬くなっており、曲げるとむかも」という言葉から、先ずはガスコンロで赤熱させて、ユックリ冷まして軟らかくした。π−L回路で製作を進めるので、14MHz用には1.6μHのコイルが必要である。計算すると80mmφのコイル径で6Tで丁度良い。このため80mmの直径の養命酒の瓶に6回巻いた。養命酒の瓶は少しテーパー状になっており、巻いた後に外し易いだろうという魂胆もあってこの瓶に巻いたのだが、出来上がったコイルの直径を測ろうとして唖然としてしまった。まず直径とは、平均直径を言う筈なので、80mmの瓶に巻いたのでは、パイプの直径分だけ大きくなってしまうコトにこの時気が付いた。次いで、キチキチに巻くことは絶対出来ず、どうしてもルーズになるので、製作しようとした80mmφよりも大きい103mm径となってしまっていた。かといって、このコイルの直径を細くするのも難しいので、巻き数を減らすことにした。すると、コイル長にも影響されるが3.5Tという計算の答えが出てきたので、折角巻いた半分ほどを切って捨てることに。赤熱させたため、目茶汚れていたパイプもきれいになり、先ずは完成。
 と思いきや、JA8FDT小池さんに「コイルとしての機能は、コイルの周りに十分な空間がないと、浮遊容量などで所定の能力が出ない、できればコイルの3倍ほどの空間が必要」というアドバイスを頂いた。う〜ん、うまく出来たと思ったコイルだが、狭いケースの中では、とても6mmφパイプが生きてこないようだ。まぁ、とりあえずはこれで進めてみて、NGであれば、メッキの太い線でコイルを巻くことにしよう。小池さんのお話だと、2mmφでも14MHz−1.5KW程度なら問題ないらしい。
2007-01-07 RFC製作
 プレートのRFCは、当初JA8FDT小池さんからQSYして頂いた20mmφのテフロン棒に巻くつもりであったが、40mmφのテフロンパイプに巻くことにした。径が大きいので、50Tも巻けば所要のインダクタンスは得られそうである。高圧が加わる部分なので、シャーシ側は特にスペースに余裕を持たせて巻いた。0.8mmのエナメル線で巻き、60T巻いたので、80μH以上は得られる筈である。次に、デカップリングコンデンサがショートした場合の保護用として、ANT出力回路にRFCを入れるのが良いと言われているので製作した。市販のRFCでは線径が細過ぎて、メインのヒューズが切れる前にRFCの線が切れるような気がして、FT−140(#43)コアに0.8mmのエナメル線の残り線を巻いて自作した。約50Tも巻いたが、計算では2.4mHというインダクタンスになる。でも、こんなに巻くとストレー容量が無視できなくて、逆にRFがアースに漏れるかも。ここも、とりあえずはこれで進めてみて、過激に漏れるようであれば巻き数減らすことにしよう。
2007-01-13 フロントパネル加工
  午前中、ローカルのOMの所に用事があって出掛け、OM製作のCQ誌12月号付録のソフトウェアラジオの基板の動作を見せて頂く。HYDも下駄箱が出来上がったら、IMD測定用に使用出来るかもしれないということで、部品一式の頒布をしていただいている。キリの良い所で製作するつもりだったが、早目に作ろう。
 昼飯後、前の晩に罫書きだけしていたフロントパネルの穴あけの作業を行った。Fパネルには、とりあえず動作確認用のメータを6個とSW2個、LEDの3個を取り付ける予定でいる。特にメータを多く取り付けるため、円形の穴あけ作業は大変であった。例によって、置き場所がなくてベランダに置いてある卓上型の小型ボール盤を引っ張り出し、先ずは穴あけを行った。このあとニッパーで中をクり抜き、ヤスリ掛けである。アナログメータを4個も取り付けたが、中型メータ2個はIpとPow用でFuji製のモノである。小型メータはIcgとIsg用で、秋月で販売されている安い台湾製のメータある。EpとEsgは高圧電源部でも使用したデジタルパネルメータ(高圧電源部より小型のタイプ、秋月)である。SWはLED照明付のミヤマのもので、安いものでも十分であったのだが、あまりチープ感が出てもねぇ。メインの電源SW部は高圧電源部でも用いた、これまたSSRの予定であるので、小型のもので十分である。作業後、仮に各部品を取り付けてみた。やはり小型メータのチープ感が隠せない Hi いつもの「安物買いの銭失い」になるかも。それにしても、手に出来るマメと小傷は増える一方である。
 TVの大河ドラマを見て、21時を回ってから、しばらくヤスリを握りたくなかったので、CQ誌付録のソフトウェアラジオの基板の製作を始める。SIPの半田付けが大変であるが、キットであるので簡単に終了した。Rockyというソフトもダウンロードし、動作確認をして24時過ぎに就寝。
罫書き作業中 穴あけ加工、作業中
メータ類の仮取付 簡易ソフトウェアラジオ
2007-01-14 Cg・Sg用電源部の製作
昨晩の半田付けに続いて、今日も半田付けの作業を行う。簡単なSgとCg用の電源部の製作からスタートした。どちらもTrとツェナーDを用いたオーソドックスな回路で、特に変わった所がないものであるが、結局丸1日要しても完成しなかった。Cg用の−60V電源は、出力電流が少ないので問題なかったのだが、Sg用の方が×である。レギュレーションが思うようなレンジに入らないのである。GU−74Bのパラなので、余裕をみて60mAは流せる必要があろうと考えている。でも30mA程度までは300±3Vの出力電圧と全く問題ないのだが、60mAまで流すとグーッと275Vまで低下してしまう。先ず80mA定格のトランスを疑ったのだが、トランスのレギュレーションは良好であった。また整流後の直流電圧値も2mAで350V以上、60mAで332Vと問題なさそうである。仕事の関係で引越しが多く、諸般の事情でオシロを手放してしまっているので、リプルの確認は出来ないが、まぁそれなりだろうと判断。とりあえず、手持ちの小型トランスAC100V/AC24V×2を250Vトランスにシリーズ接続し、整流後の電圧を上げて試してみたが、60mAで290Vに上昇して、何とか使用できる電圧になった。でも今度は2mA負荷時に310V超とGU−74Bの定格300Vをオーバーしてしまう。ツェナーに流れる電流をイロイロ変えて試すも、「アチラを立てればコチラが立たず」の図式になってしまい、時間切れでジエンド。
 使用したTrのhFEはデータシートでは20となっている。これが正しいとすると、ダマっていても60mAも流すと45VもVce間で電圧降下してしまう。う〜ん、ダーリントンにでもしてみようか、それとも違う手を使ってみようか、それとも小事にコダワらず、このままヨシとするか。
回路の見直しの連続で、整流器は斜めになってしまった
2007-01-19  Sg電源部のレギュレーション改善
 先週製作した低圧電源部であるが、Sg用電源の消費電流が増加した時のレギュレーションが良くないので、どうしようかイロイロ考えた。AC電圧を増して300Vを確保するのは、消費電流が少ない時にGU−74Bの定格を超えてしまうし、エレガントではないので × にした。使用した2SC2938はhFEが低く、Vce間ドロップも大きくなるのが気になったので、とりあえず手持ちの2SC2752によるダーリントン接続で試してみた。結果は消費電流が2mA時に305V、60mA時に298Vと満足する値になった。低消費電流時の電圧が若干高いのが気になるので、ブリーダ抵抗を増加して終了。
2007-01-20 制御部の製作
 高圧電源部のONディレイ、冷却ファンのOFFディレイ、ヒーターのラッシュカレント抑止等の制御部を製作。エイ・ヤァッ式でCR値を当てて作り上げたので、イメージした数値に収めるためカット&トライ。また12Vの三端子レギュレータの手持ちがなく、LM317にて代用、12Vリレーの適当なモノが見つからず5Vリレーで代用など、作りながら修正していったので、基板の裏面は汚くなってしまったワイ。まぁ、確実に動けばヨシとしよう。高圧ONディレイは3分30秒、FANのOFFディレイは30秒(ただし、サーマルSWも併用予定)に設定した。

■ 最終的な回路ではありませんが、現段階の低圧電源部・制御部の回路図です。
2007-01-26 リレーの改造
  ジャンク箱をヒックリ返していたら、昭和45年前後に製作した430MHzのATV送信機の残骸が出てきた。今でも使えそうなモノは、メータ位なもので屑鉄にもなりそうにもない。ところで、その中で気になったモノがあった。何の変哲もないオムロンのリレーである。記憶にあまり残っていないのだが、ANTのRX−TX切替リレーとして使用したようである。なぜ気になったかというと、パワーを通過させるため2回路分をパラ使用しているのだが、リレー接点端子までのリード線の影響を少なくするため、リレー内部でもその可動接点側の2回路をショートさせていたのである。当時は学生の身分で、高価なANT同軸リレーが買える筈もなく、普通のパワーリレーを工夫して使用したのだろう。
 14MHzの1KW程度に高価なANTリレーを使用するツモリはない。普通のパワーリレーを使用するのであるが、その昔の苦労を真似て、使用予定のオムロンのパワーリレーLY−4(出力切替、4回路分全て使用)、LY−2(入力切替、2回路分全て使用)も、プラ・ケースを外して内部で、リード線をショートカット接続をした。果たして効果の程は?
半田付けがイマイチ
2007-01-27 リアパネルの罫書き
  フロントパネル側は終了していたが、リア側の板金工作にも着手した。例によって、養生のビニールカバーを剥さずに、作業を実施した。ケース内部は上(RF部)・下(低電圧電源部・制御部)の2面に分れているが、冷却用のブック・ファンをどのように設置するかにズイブンと悩んだ。上側の高さは12cm位、下側は8cm弱であり、12cm角と8cm角のブックファンを縦に2個並べられない。また、ANT端子、高圧入力、AC入力、PTT端子などの入出力コネクタのことも考えなければならず、あらためてもう少し大きめのケースにすれば良かった、と後悔しきり。
 結局、RF部に12cmファンをギリギリのスペースに2個とANT出力端子を設置し、下側には他のコネクタ類を配置することで妥協した。はたして2個も必要かという話はあるが、高圧電源部でもそうであったが、安いFANで寿命が長くなればそれに越したことはない。こうなると、問題は制御部の熱をどうやって逃がすかだ。が、あまり高温になりそうな部品もないので、とりあえずはこれで進めよう。制御部には、熱に弱い電解コンデンサを結構多用しているので、熱が気になるようだったら、ケースの下側に排出口を設けて、薄型の8cm角ブックファンでも入れてやろう。で、今日は罫書きまでで、ジ・エンド。朝から風邪っぽくて、微熱があり体がダルイのであった。
2007-01-28 リアパネルの板金作業
 罫書きは昨日終わっているので、午前中はひたすら小型ボール盤で穴あけ作業に没入(会社で不要になった古いボール盤であるが、こんなぁモノは壊れようがない、重い目をして貰って来たのだが、大正解であった、ちょっと置き場所に困るのが難ではあるが)。高圧電源部は合計4個もブックファンを取り付けたため、その穴あけは大変であったが、RF部は2個と半分なので簡単に(ウソ、午前中いっぱい要してしまった、今日も熱っぽくて体が思うように動かない)終わった。午後からはひたすらヤスリ掛けの作業に没頭。ファンの穴あけは、コンパスで円を描き、それに沿ってキリで数多く穴をあけたのだが、このギザギザが無くなったら、ホドホドでヤスリ掛けはお終いにした。真円にはなってないが、機能的には問題なく、また見映えも隠れて見えないので、手抜き作業とした。
 フロントパネルにはモニター用のアナログ・メータを4個(52型2個、45型2個)取り付ける。で、チープな感じが拭えない秋月の45型メータは、その貧弱さが気になると、もうどうにも止まらない。意を決して52型のメータと同じFuji製に取り替えることにした。やはり「安物買いの銭失い」になってしまったようだ Hi ところで、RF部の強電界中にメータがムキだし状態になってしまい、これも気になってしょうがなかった。JA8FDT小池さんからも、「なるべくなら止めた方が良い、どうしてもというのなら、バイパスを最短距離でシッカリ付けるように」、ということだった。それでバイパスだけで対応し、トラブったらその時に改修しようと考えていた。でも、もしNGな場合、後からその対応をするのは非常に面倒であることが分かってきた。というのも、板金工作をしていて気が付いたのだが、これらの組み立てだけでも大変なのに、組み上がってからこれを分解して改修するとなると、その作業はもっと大変であろう、ということである。このため、メータ類を完全シールドとはいかないが、ある程度シールドすることにした。フロントパネル側にビス留めする訳にはいかないし、天板に留めるのも大変なので、この2面以外で固定する簡易シールドである。0.8mmの薄い(&安い)アルミ板を100円カッターで切り、30円の角材の端材で折り曲げ、それらしい形に仕上げて、終了。安い材料・道具で製作した割りに結構サマになっている。
ご安心あれ、養生のビニールは貼付したまま
2007-01-29 タンクコイルの確認
 バイクのお師匠さん(アマ無線仲間でもある)からMFJ−269アンテナ・アナライザをお借りしたので、タンクコイルのインダクタンスを確認。リード線の取り回しや手を近づけるだけで変化してしまうので、何ともいえないが、1.6μHを中心に変化しているようなので計算通りということにした。次いで銅パイプ・コイルの端をカナヅチでツブして、4.5mmの穴をハンド・ドリルであけた。コイル部分が邪魔してボール盤では作業できなかったのである。この穴にてバリコン側の4mmネジ部に直接取り付ける予定である。ただ、ケースの上ブタとシャーシ間のクリアランスの関係と、8mmφ銅パイプのため容易に曲がらないということで、少し斜めに取り付けることになりそう。π−L回路での設計を考えており、ついでにL側のコイルも製作した。こちらは1.4mmφエナメル線を19mmφの小瓶に50mm長で13ターン巻きつけたものである。こちらのインダクタンスも1.14μHとほぼ計算通りである(ことにしよう)。ただ、1.4mmφ程度では、巻き数も多いのでブラブラしてしまい、自立させる訳にはいかなさそう。勿論、バリコン側のネジとタイト端子とで固定するつもりではあるが、もう少し太い線で巻いた方が精神衛生上は良いかも。同様にプレート回路部の第2RFCも1.4mmエナメル線で20ターンの巻き巻きを実施。こちらは気休めなので、インダクタンスが適当にあれば、値は構わない。
RFCの巻き方がイマイチ
2007-02-01 GND処理の検討
 下駄箱の製作を思い立った時には、さほど意識・考慮していなかった点が幾つかある。新たに必要になった工作道具類が多いのだが、その他にもイロイロとある。中でもこのグランド処理については、深くは考えていなかった。メーカ製のリニアの真空管周りの写真などを結構参考にしたのだが、メーカ製はこの辺はあまり考慮されているようには思えない。そのためGND処理については深くは考えてなくて、効率が悪かったり/動作が不安定ならば、その際に考えよう、というお気楽なスタンスであった。でも、メータ周りの簡易シールドを急遽作成したと同じ理由で、この処理も「製作してからでは改修が困難である」ことが容易に想像できたので、アラカジめシッカリ(?)対処することにした。東急ハンズで20cm×10cm×0.3mm厚の銅板を購入し、これを金切バサミで半分の20cm×5cmの帯にして準備は完了。この後、RFの大電流が流れそうな所にこの銅板を布設していけばOKである。しかし既に低圧電源・制御用基板、バリコン、RFCボビン、貫通コンなどの位置が決まっており、穴あけも終わっているので、配置の検討だけでズイブンと時間を要した。配置位置を決めた後で、穴あけを開始。先ずは1.5mmのキリで52個もの小さな穴をあけたところで、零時を回り、時間切れエンド。
2007-02-02 銅板の穴あけ
 1.5mmの穴を、順次拡大して4mmまで拡大した。銅板でなければ、1.5mmの後で、イキナリ4mmのキリで拡大して全く問題ないが、軟らかい0.3mm厚の銅板では、そうは問屋が卸さない。慎重に1.5→2→2.5→...→4mmと0.5mmずつ拡大していった。手間が4倍ほど掛かるが、こうしないと、薄くて軟らかい銅帯は変形してしまう。高圧貫通コン・RFCのコールド側〜プレートとロードバリコンのロータ側と銅帯を敷いた。勿論、銅板だけでなく、アルミシャーシ側にも穴をあける必要があるので、イメージした時間では終わらなかった。明日は休みなので、午前2時を回るまで作業を継続。それにしても真夜中に「ブゥィーン、ギューン」とボール盤の音で近所迷惑になっているのではないだろうか。
2007-02-03 RFサブシャーシ側のGND処理
 貫通コンの所でシャーシの表側(出力側)と裏側(RFブロックのサブシャーシ)を銅板でブリッジしている。サブシャーシへは、ブロワの吹き出し口の穴を利用して、銅帯をサブシャーシ内に敷いて入力のπ回路やバイパスのGND処理を行うことにした。果たして効果のほどは? JA8FDT小池さんから、「2本のGU−74Bのカソード電流が、均等に流れているかをチェックできるようにしておくとFBである」のアドバイスを頂いていたので、カソードとヒーターをRF的に浮かすのを球毎に別々に行うように回路を変更した。これに合わせて、FT140−#43トロイダルコアにトリファイラ巻きで6Tを2個作成した。
 この後、1エリアのSSTVミーティング(泊りがけ)に出席するため東京駅そばのホテルへ向かった。夜は例によってドンチャン騒ぎ(ウソ、退院してから2ヶ月ちょっと、まだ無理は出来ないので、ホドホドにして)、皆さんが楽しんでいる時間なのに早々と部屋に戻ってバタン・キュウ。
2007-02-04 SSRの取付け
 さほど飲んでいないので、無事に起床。午前中にMMSSTVで著名な森OMやHAMLOGの浜田OMの話やソフトウェアラジオの講演会などがあり、興味深く拝聴した。午後に帰宅してから、製作にまた取り掛かった。
 電源のON/OFFやヒーター電流のラッシュカレント抑制は高圧電源部でも使用したSSRで行うため、秋月のキット(300円)を組み立てる。といってもモノの5分で終了。問題は取付け位置である。余裕のヨッチャンのツモリであったが、シャーシ内には2cm四方程度の場所が確保できない。電流も3A(AC100V)以上は流れるためトライアックに放熱処理をしなければならないので、高さ方向のクリアランスも必要である。結局、放熱板を取り付けず、RF−inのリレーBOXにトライアックを直付けし、基板は宙ブラリンとするミットモナイ方法にした。いくら軽いとはいえ、宙ブラリンでは信頼性に問題があるので、もっとFBな方法を検討する必要あり。場所を探している時に、「しまった!」と思わず声を出してしまった。リアパネルにAC100V中継端子の取付け用の穴あけをする際、現物合わせで位置を決めたのだが、表と裏とを間違えている。いくらリア側で目立たないとはいえ、3.5mmの穴が4個も口を開けているのは、「みっともない」。苦肉の策で、中継端子側を改造することにした。アクリル板を留めるネジを強引に外して穴を開けて、取付け用の穴に変更し、元々の取付け用の穴を塞いでアクリル板留め用に変更した。
 そろそろ板金工作も終わり(?)、来週からは配線などに入れるだろうか。
(2007-02-06 やはり、宙ブラリンではまずかろうということで、低圧電源基板の下に、SSRを取り付けることに変更した。2階建てになるので、保守性は悪くなるが、振動面と放熱面での信頼性は高まるものと考えられる。トライアックの放熱面は絶縁されているので、30×40cmアルミシャーシに直付けにした。)
銅板によるGNDライン 線径が太過ぎたので、後日巻直し
2007-02-10 フロント・パネルにレタリング
 当初、テプラの転写テープでパネルにレタリングをする予定であったが、イロイロ試してみたが巧く行かない。このため昔から行っているレタリングでパネルに文字表示をさせることにした。横浜エジソンプラザへの買い物ついでに、レタリングを求めようとしたが、不思議なコトにシンコーにも、タックにも「置いてない」とのこと。せっかく他出したので、横浜の東急ハンズに寄って、ここでサンハヤト製ではない一般(?)のレタリングを購入した。フォントや大きさが選べられなかったが、「まぁ、良いかぁ」。帰宅後、フロントパネルに文字入れをしたが、途中で面倒になり、リアパネルと高圧電源部ケースへのレタリングは中止。これも、裏面であるなどから「まぁ、良いかぁ」である。リアと高圧は、テプラで簡単に済まそう。
文字が入るとツラがシマる?
2007-02-12 組み立て開始
 板金工作はほぼ終了した筈なので、組み立ては始める。先ずRF Boxから始めるが、隅の方ではナカナカうまくビス止めが出来ない。ポロリとビスを落としたり、ナットがうまく入らなかったりと、手間ヒマがかかること、この上ない。精神衛生上も芳しくない。
 ようやくRF Boxが終わり、ブロワーを取り付けようとするが、どういう訳かブロワーの排出口がRF Boxの穴あけした口にうまく入らない。現物合わせで、穴をあけた際はキッチリ収まっていたのだが。頭が「??」となってしまったが、RF Boxを固定してからでは、キチキチの余裕のため、入らないのであることが分かって、落ち込みは半分に。「まぁ、しょうがない」ので、ブロワーの排出口部分をヤスリで拡げて対応。当然、収まった後は、大きな隙間が出来てしまう。キッチンで使用するアルミテープのようなもので、スキ間を塞がなくてはならない。
 次いで、バリコンを取り付けようとしたが、ここで再起不能の「ガァーン」となってしまった。ケースが狭隘なので、シャーシ上面と下面とに部品を設置するが、上面の銅板を留めるビスが、コトもあろうことか、下面の低圧トランスの下になってしまっていた。下面に設置する幾つかの基板はスペーサーで浮かすので、基板の下にバリコンのビス留めしても大丈夫であるが、勘違いをしてしまい、トランスの下でも同じツモリで穴あけを進めたようだ。トランスは重く、ケースの下蓋と中仕切りシャーシのサンドイッチで固定化するつもりであったので、下蓋とシャーシ間隔はトランスの高さにちょうどピッタリにしている。このため、間隔的にスペーサで浮かすこともできない。もとより、重いトランスをスペーサーで浮かすことは出来ないのだが。バリコンの下に銅板を敷いていて、そもそもビス留めが難しいコトになっており、その上トランスが邪魔しようとは。今さらトランスを別場所に移動することは不可能で、低圧電源部をさらに別ケースに収めることも考えなくてはならないのかぁ ?  でも、それはいくら何でもネ。さぁてとぉ、どうしようかしらん。<苦苦痛...>
 さらに、ここで座金がすっかり無くなり、ジエンド。それにしても100個入りの小袋を購入していたのだが、これがキレイに無くなってしまうとは。まだまだ組み立ては途中段階、これから座金200個位は必要な勢いなのに。いったい幾つ穴をあけたのだろうかしらん。 Hi
2007-02-14 組み立て続行
  トランスの件はまだ名案出ず。重量的に無理かもしれないが、スペーサで浮かそうかと考えている。この方法では下蓋とのクリアランスがとれないので、下蓋にはトランスの煙突のように穴をあけるしかないか。それはともかく、乗りかかった舟である、ジャンク箱から座金をカキ集めて、組み立てを続行。プレートとロードのバリコン、RFCを取り付けた。2nd−RFCはスペース的に収まらなかったので、半分にちょん切った。このRFCは気休めなので、インダクタンスが、どうの・こうのは無視。しかし、ちょっと見映えが悪いのが難点だなぁ。
2007-02-17 組立て続・続行
  夕方から雨と言うことで、バイクでのお出掛けは中止し、朝から(ウソ、遅くまで寝ていて昼近くになってから)下駄箱製作。トランスはスペーサで浮かせることに決定。ケッコウ重いのだが、どうやら4mmビス・ナットで締めれば、割とシッカリ固定できそうである。問題は下蓋の穴あけ工作、天板・下蓋ともに鉄板なのである。
 ブロワーの取付けやモロモロの部品を下面に取り付けていく。現物合わせで穴あけをしていても、最終的にはヤスリで穴径を広げたりしながら進める。いつもながらの工作精度の低さである(頭、ポリポリ)。途中で3mmのナットと座金が無くなり、又してもジャンク箱をひっくり返して充当。
 ラッシュカレントを抑制する回路の動作確認用のLED表示部やヒーターの確実動作確認用のLED表示(メイン電源ON)部を製作した。といっても、簡単な回路なので、「あっ」という間に終わり、難題だったブロワーのコンデンサの位置決めをした。置き場所がなく、何とフロントパネルに触れる位置となってしまった(苦笑)。
 RF−Box内にスタンドオフ端子を取り付けた。が、どうにもヒーターとカソードのRFCが邪魔くさい。余裕をみてかなり太目(AWG#16)の線材でトリファイラ巻きとしたが、線が太すぎたようで、身動きがとれない。せっかく巻いたRFCではあるが、巻き直しをした。AWG#18の線材が手元になかったので、さらに細いAWG#20で巻いた。ヒーター電流が2本で7A以上流れるので、それなりの太さにしなければ、と考えていたのだが、カソード電流を真空管ごとにCHKできるように変更したため、ヒーター電流も1本分の3.5A程度を扱えば良いことに気付き(「気付くのが、遅っせぃ!」は無しネ Hi)、#20で誤魔化した。この後、ヒーター、カソード、グリッドまでの配線を行った。カソードとヒーターのそれぞれに、4個のアミドンFB801−#43材を気前よく挿入した。2つのグリッドには、電流があまり流れないので、同じFB801に細いジュンフロン線を4回巻いたものを挿入した。入力のπ回路はマイカコンデンサの適当なのが手持ちに無かったので、コイルのみ取付け。
 22時頃になってから、散歩がてら近所のスーパーに。スキ間の目張りをするために、流し台などで使用するアルミ・テープを購入した。夜遅くでも「開いてて良かった」(超古いフレーズ)で、これにてブロワーの排出口のスキ間を塞いだ。当初ストーブの煙突等で使用する耐熱のコーキング剤で埋めるつもりであったが、「1K円程と高い・風圧があるので耐用年数が心配」のため、自家でも耐用年数で実績のある250円と安価なアルミテープに変更した。

2007-02-18 シャーシ下面の配線開始
 朝から雨なので、今日も朝早くから(これもウソ)迷うことなく下駄箱製作。3つの基板やSSRを取付け、いよいよ本格的な配線をスタート。基板に出入りするインタフェース端子に、テプラで簡単な説明を加えたのでスムーズにコトは進む。夕飯前に仮配線でAC100Vに接続し、ブロワーが回るトコロまで確認。夕飯後、各部のCHKをするが、イロイロと勘違いが露呈してくる。それらを一つずつ解決していったが、最後のPTT−ONでSg電源切替え・ANTリレー切替、の段でストップ。オムロンMY−4リレーは間違いなく動作しているのだが、どう考えても「?」の事象に出くわしてしまった。どうにも不可思議で、回路図をチェックしたり、配線をCHKしたり、各部の電圧をCHKしたりするのだが、分からない。「もしや」と思い、リレーの接点を調べると、何とこれが全てNGであった。ブレーク側は全てOKなのであるが、メーク側が全てNGであった。見た目も、間違いなくONになっているのであるが、何度調べても4回路のどの接点もNG。ローカルのOMのジャンク箱に眠っていたリレーであるが、ジャンクのためだけではなさそう。基板へ取付けるために、プラケースの固定ビスを外ずそうとしたが外れず、ビスをドリルで外して無理クリして開梱したのがいけなかったのか。それとも、横置き設置にしたからか。基板からリレーを外すだけでも手間がかかるので、ここでジ・エンド
狭いマンション暮らし、作業台が無いので床上での作業風景
それにしても乱雑(苦笑)
2007-02-19 球のエージング
 リレーを基板から外して、イロイロ調べても、なぜ接点不良になっているか分からない。もう、これじゃぁ取り替えるしかない。
 次いで、球のエージングを行った。ソケットに真空管を挿して、ヒーター電圧と電流を測定するも、両方とも仕様通りである。ヒーター電圧の測定は、球のピンで測定するのが望ましいらしいが、そんなに細い測定針がないので、ソケットの付け根部で測った。また、電流は0.2Ω抵抗の両端電圧の測定である。2球を別々に測定したが、偏差は殆ど無い。ロシア球は、結構バラツキがあるという風説であるが、FDTさんにペア球を頼んだせいか、問題なし。これで16時間の連続運転を実施した。
 このエージングは不要だという風説もあるようだが、FDT小池さんの「定格電圧・電流で数時間以上行うべき」のアドバイスで、少し長めの16時間実施した。昨年、手術・入院した際、全く体を動かしていない状態から体を元に戻すのに、十分時間を掛けてリハビリしたことを思い出し、このリハビリが重要であったコトが分かっているだけに、気持ちを込めて実施。終了後、コゲや臭いはなく、周りの状況も特に問題なさそう。球だけでなく回路・機構的にも問題を見出すためにも、エージングは必要であろう。とにかく、メデタシめでたし。(高圧を掛けてのエージングは何時になるだろう)
ブロワーの動きが見えないので、吹流し
2007-02-20 フロントパネル・メータ周りの配線
 リレーの接点が何故NGなのかは「?」のままであるが、新品のリレーを購入し取替えることにした。また無理やりにリレー下面のビスを外して、このビス穴を利用してリレーを固定する方法をアキラめて、得意のエポキシ接着剤による固定にしよう。一応、シャーシ下面の配線はかなり進んだので、フロント・パネル面の配線に取り掛かる。パネルが簡単に外せて、保守上便利なようにコネクタでの接続を考えている。フロント側は大型の10Pコネクタ1個と小型の10Pと8Pコネクタ2個で、リア側はネジ留め箇所を外せば、パネルが外れるようにするつもり。
 メータ部分には、高RFがモロにかかるので、簡易シールドとしているが、パスコンとフェライト・ビーズでもRF対処を行う。FB801#43を大量に買い込んでいたのだが、我ながらケチくさいと思いつつ、各ラインに2個と少量を挿入。
2007-02-21 フロントパネル・SW周りの配線
 SWの配線は簡単であるが、表示用のLEDで結構手間取った。秋月の安いLED付ブラケットを使用したが、接着剤で固めてから使用する。手間がかかったのは、コネクタのピン処理である。安物の圧着端子工具では、ナカナカうまく出来ない。ちゃんとした工具が欲しいが、タマにしか使用しないからネェー。
2007-02-25 (日) リアパネル周りの配線
 コネクタから各部への配線とリアパネル側の配線を実施。数をコナしてきたので、コネクタ端子の圧着処理もうまく出来るようになってきた。でも、ゴング終了。だいたい、いつもこんな風に終わる頃になって、ようやくうまく出来るような感じで終わってしまう、次の機会ではノウハウはスッカリ忘却の彼方に Hi。ANTリレーは大小の2個のミニケース内に、入力切替・出力切替と2個のリレーを収容した。ケースが小さいので、ミニケースの方も小さくせざるを得なかったが、小さ過ぎて組立てや半田付けが大変である。同軸はコネクタ処理をしたいところだが、ケースに収まらないので、入力のBNC部を除き全てジカ付け。
2007-02-28 中仕切りシャーシの組込み
 配線は殆ど終わったので、いよいよ中仕切りシャーシをケースに組込む。このシャーシ、RF部の製作当初は何回もケース内に入れたり・出したりしていた。最近は出しっぱなしで、シャーシ下面を中心に板金工作・配線などの作業をしていた。当然、簡単にケースに組み込めるものと考えていた。だが、これが案に相違して大変な目に。うまく収まらないのである。当初時と比べると、ブロワー+RF−BOX+メータ部の簡易シールド+α程度の板金工作での追加しかしていない筈だが、全く入ろうとはしない。力を入れてもケースが変形するだけ。う〜ん弱った魚は眼を見りゃぁ分かる。かなりの涙眼(本当です)で、何が原因かアチコチ探索。この調べるコトも昔ならイザ知らず、老眼+近眼では、メガネを付けたり、外したりと大変である。それでも原因が何とか判明した。メータの保護用にフェライトビーズをそれぞれのメータに2個ずつ挿入しているが、このFBが中シャーシと干渉している。かなり狭い空間にメータを入れたためで、配線をヤリ直して何とか解決。
 と、思いきや、今度は違う所がうまく勘合しない。板金工作の後半作業でブロワーを取り付けたのだが、ブロワーの筐体とシャーシ固定用のLアングルとがコンフリクトしている。LアングルにはANTリレー関連が固定済みで、さらにはリアパネルにも固定しており、しかも容易に外れない仕組みにしてしまっている。しょうがないので、リアパネルごとLアングル部をヤスリでゴリゴリと、部分をましてゴマ化します。もう一箇所、フロントパネル側のLアングルと干渉している所もあり、これもヤスリでゴリゴリ。これでどうにかケース内に収めることが出来た。但しイマイチ、シックリとこない。まだどこかで悪サしている部分があるのだろうか。30分で終わるツモリで始めた作業だが、もう3時間半以上も格闘している。時間も01:30になってしまったワイ。もう寝ないと明日(今日の)の仕事に差し支える。
2007-03-01 続・中仕切りシャーシの組込み
 それにしても、バカというか・アホというか、簡単なコトの考慮不足が多い。こんなコトで、はたして下駄箱はうまく出来上がるのだろうか(本気で心配)。昨日に引き続き、中仕切りシャーシをケース内に収容する格闘を続けた。まだシックリこないが、ビス留めが出来たので、一応「良し」としよう。これで足の踏み場もなかった臨時の作業場(息子の部屋の片隅、特別の部屋があるわけではない【泣】)がズイブンとスッキリした。次いで、作成済みだったπ−Lの二つのコイルを取り付けた。これでタンク回路は、かなりサマになった感じ。ところで、AMP出力は、同軸の心線と網線の両方を端子処理し、ビス留めにする予定であったが、容易にビスの締め付け出来ない構造になってしまい(う〜ん、ココでも考慮不足)、しょうがなく半田付け。リアパネルを外すのに、この部分だけは、半田ゴテで外さなければならなくなった。
2007-03-02 最後の追込み
 調整・測定前の最終段階ということで、連日の帰宅後の作業。先ずプレート側のPS回路を作成した。不燃無誘導抵抗150Ωを3個パラにし、これに幅1cmに切った0.3mm厚・銅板で2T巻いた。プレートへの接続にはホームセンターで購入したホースバンドを用いる。
 シャーシ下面の高圧関連の配線、上面のタンク回路の残りの配線を実施した。これで明日以降は、高圧電源部との接続や、調整・測定ステップに進められる。10月から部品集めを始め、12月から実際の製作に入ったのだから、3ヶ月も製作に要した訳である。ズイブンと長かった、こんなに時間を掛けて製作するのは初めてではないだろうか。製作の殆どが板金工作であるので、長くなってしまったのは「しょうがない」かぁ。
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