■   APB−1の製作  ■
  またまた"無線ネタ"、チップ部品での製作にハマってしまい、また何かしら作ろうと思い立った。どうにも止まらない感じである。で、今度のターゲットというと、おじさん工房のAPB−1である。Web情報で、イロイロなところで評判を聞いていて、前々から興味があった。...のだが、少し大きめのチップ部品ならともかく、QFPのピッチの狭いICの半田付けとなると、カラッきし自信がない。というか、これまで自信が無かった。それが、例のDDS−60kitの製作で自信を少し付けたものだから、余勢を駆って製作してみようという気になった。中古のスペアナを有しているので、無くても困らないような気がするが、余勢なので...。うまく行くか失敗して逝くか、は皆様、見届けて下さいナ。

2011年 2月1日 おじさん工房に頒布の依頼
 在庫がありそうではあったが、念のため頒布のお願いのメールをおじさん工房さんに送信。在庫があるという返信があり、ネットから20.5K円を銀振した。

2011年 2月3日 キット到着
 どうやって成功率を高めようかアレコレ考える間も無く、もう到着した。基板の他に、キレイに分封されたチップ部品/ICがたくさん入っている。中には、PEW線、ゴク細の半田や半田吸取り網線も入っている。イロイロと配慮されていて心憎いばかりである、実に有り難い。さぁてとぉ、いよいよ始まるぞぉ。
 ホームページには、詳細な製作マニュアルもあるので、先ずはコレをジックリ読むことから始めよう、
ヲイヲイ
右端に少し見えているICはメチャ手強そう!
2011年 2月6日 アッレェー!!
 ツーリングを予定して朝4時半に起き出したが、右肩痛で出掛けることを断念。再びフトンの中に入り、ジックリ眠った後で再び起き出し、朝飯の後からボチボチと組み立ての準備を行う。先ずは、製作マニュアルの熟読から。このキット、細かいトコロまで行き届いている。このマニュアルもその一つではないだろうか。35ページのマニュアルは、チップ部品の半田付けやQFPの半田付け方法など、スコブル親切丁寧なのである。
 今回はチャブ台で作業するため、100円均一の1.8m×1.8mのレジャー用のブルー・シートを台の下に敷きます。チャブ台の下はカーペットなのだが、すごく背丈が高いため、ここに入ってしまうと、3mmのビスでさえ探すのが大変なのである。いわんや、チップ部品では探すのは不可能になる、絶対にである。
 マニュアルでは、9ステップに分けて製作する段取りにしてある。1stはチップ部品の取り付けである。順番に取り付けるように書かれていたが、49.9Ωなどの数量が1個2個と数の少ない部品から取り付けていく。数量の少ない部品は2012サイズだったので、順調に進んで行った。...のだが、途中で部品の入っている小さな小さなリール・ケースから部品を外す際、ケースのシナリから部品を弾いてしまった。チィッチャな部品である。弾いたコトは分かったが、行き先は分からない。ギョヘェーッ、敷いたシートの外へ向かったようだったが、どこへ飛んだのかしらん。床のフローリング面を舐めるように探し回るが、全然見つからない。飛んだ瞬間にダメだと諦めていたので、見つからなくても気落ちはしないが、これからのチップ部品の半田付けの数を考えるとウンザリ。探すのをアキラメ、次の部品を半田付けしていきます。数量の多い0.1μFのチップコンは1008サイズであった。2012と比べると1/3位に感じる。う〜ん小さい、コイツはやっかいである。それでもキレずに、コツコツと時間を要しながらも半田付けをしていく。昨日の風呂上りに爪を切らなくて良かった。切っていたら、コイツの半田付けは出来ないナァ、絶対に。とか何とか言いながら、爪を立ててクダンのチップコンを押さえようとした瞬間、押さえドコロが悪くて、弾みでマタしても飛ばしてしまった。さっきより小さな部品である。コイツもハナから諦めた。ウレシイことに、数の多いチップ部品は予備の数まで入っているのである。それでも、ダメモトでシートを叩いて部品を探す、ケチな根性のHYD。何も出て来ないと思っていたが、何やら動くものが。目を皿にして探すとチップが出てきた。何やら1008の大きさではないような気がする。ルーペで見ると、最初に失くしたと思ったチップ。ラッキーと叫んだのはいうまでもない。
 おなじようにチップ部品を紛失しかけるようなコトをこの後、2回もしてしまったが、奇跡的に全て見つかった。う〜ん、
日頃の良い行いのセイだろう 苦Hi。この他、抵抗の取り付け位置のミス1回、コンデンサの取り付けミス1回があった。抵抗の方は表面に抵抗値が書かれているが、チップコンの方は大変であった。これも奇跡的にミスした部分が分かり、取替えたが、もっと部品を取り付けてからでは、ミスしたことさえ分からなかったかも。
 集合抵抗と電解コン以外の取付けが終わったトコロで今日はジ・エンド。1st.Stepでさえ、半日以上も要してしまった。これからがモット大変なのに、大丈夫かしらん。
Top面はICが中心! 1008はチィッチェィ!
2011年 2月7日 メチャ順調
 集合抵抗が
小ぃーちぇー。昨日はこのサイズと半田付けが、し難い形状に驚き恐れて(畏れてカモ)、半田付けをタメラって後回しにした。が、今日はそういう訳にはいかない。意を決して半田付け開始。でも、昨日の1008サイズでのチップ部品の半田付けでスキルが上がったのか、はたまたフラックスの恩恵か、スゴク順調&確実にハカドり進む。何のコトはない、集合抵抗の半田付けだけで今日は終わるかと思いきや、Step2の電源レギュレータICの取り付けも軽く完了。余勢を駆ってStep3のARM−MCUのQFP(デジ写真を撮り忘れ)も難なく終了。このチェックも問題なく一回でパスした。寝る間も惜しんで、Step4のFPGAのQFP(コレも撮り忘れ)に挑戦。段々と極小ピッチの半田付けのスキルが上昇していくのが自分でも分かる。このチェックも難なくパス。次いでStep6のSN74LVCの半田付けに突入。このICは0.65mmピッチなので、これまでの0.5mmピッチと比べると楽勝・楽勝、超楽勝。チェックも一発でOKである。でも眼がメチャンコ疲れ果てしまった、モウ寝よう。
難敵の集合抵抗、これが6個
2011年 2月8日 出来ちゃった
 何か知らんが
出来ちゃったー、という感じ。回路図を読み切れず(というか、見ることさえ少なかった)に製作に着手して、0.5mmピッチのQFPやら1008サイズのチップコンと格闘していたら、知らない内に出来上がった。勿論、半田付けが終わっただけでなく、動作も今のところ特に問題なし。よく使用すると思われるスペアナ機能はバッチリです。キットの有難さを、あらためてカミ締めます。おじさん工房の小川さんに感謝・感謝です。結構、トラブル続出するかと思いきや、何一つ出なかった。わざわざ、このページを作らなくても良かったカモ。
 そうはいっても、測定器として態をなすためにはケースに収納しなければならない。いつものタカチのケースに入れるのが、体裁が良くなるのは分かっている。測定器類は、このシリーズで統一してもよいかもしれない。でも、今回はUSEDケースに収納しよう。その昔、ハムフェアで購入(もしかしたら、ロハで貰ったかも)した、何かの電子回路のケースを再利用しよう。少し傷が付いているが、測定器には相応しいかも。
 
 組み立てマニュアルの最後のページには、フラックスを除去することが勧められている。この除去には、ガソリン・タンクの水抜き剤を使用する方法が紹介されている。この除去剤の成分は、IPA(99%)+防錆剤とウタってある。IPAが何者か知らないが、ホームセンターで128円であった。コイツの威力は素晴らしいモノで、キレイに除去できた。また1%の防錆効果も期待できそう。こういう裏技があるとは。また一つ勉強できた。
  長い間、爪を切らなかったが、基板は何とか完成したようなので、今日は風呂上りに爪を切ろう 苦Hi


2011年 2月11日 横浜は雪模様
 ツーリングに出掛けたかったが、関東は雪模様。当然、自主的に引きこもり。基板をケースに収容すべく、先ずは中古のケースにどうしたら手数が少なくて収容できるか考えた。既に開いている穴を如何に利用するか、目立たないようにするか、手数を減らすか、この工夫に時間を掛けた。結果的にはタカチ製の安いYMシリーズ
のケースを購入した方が、安くてFBに仕上がっただろうナァ、残念ながら。問題はキャノン・コネクタの穴の利用である。ここは無理してUSBコネクタのジャック側とした。余分な穴を開けたくなかったので、ジャックを銅板で半田付けして、銅板をビスで固定する方法をとった。45度傾斜している。ここはプリント基板にUSBコネクタを固定し、プリント基板をスペーサーで固定するのが一般的だろうナァ。
 RF入力には過大入力に対する保護回路が入っていないので、代わりにATTを入れた。必ずATTを入れて測定し、入力不足であれば、ATTを抜くという原始的な方法で焼損を回避しようという魂胆である。10dBと20dBをシリーズにしてあり、最大30dBのATTとなる。
 大きさ的には、ちょっとデカくなったようである。でも工作的は作業は楽であった。最後に、テプラでラベルを貼って完成です。ちょっと前に製作した中電力用LPFのF特を試しに測ってみたが、キレイな特性の結果が出た。
USEDのケース キャノンの所にUSBジャック
D-subの所にはRCAジャック

余分な穴にはメクラブタ

Pow-SW、BNCは新たに穴あけ
入力部には10dBと20dBのATT
 今回のテーマはこれで完了です。悪戦苦闘するかと思ったのですが、Kitの恩恵をシッカリ享受させて頂き、トラブル無しで完成です。さぁてとぉ、リタイア後にイメージした測定器類は、これで全て整備されたようである。今後は、これらを用いて何を製作するかだが、残念ながら、こちらの方はまだイメージが出来ていない、ヲイヲイ
★ ホームページのトップへ