■   丸岩城  ■
■期日 H19年10月28日(日) 【群馬県】高崎市(旧群馬町)・保渡田城、
                        安中市・簗瀬城、長野原町・丸岩城
■ルート 戸塚自宅〜R16〜入間IC〜圏央・関越〜前橋IC〜P10〜安中C〜R18
       〜松井田T〜P33〜倉渕T〜R406〜長野原T〜R145・R146〜軽井沢T
       〜R18他〜佐久C〜R141〜韮崎C〜R52〜身延T〜P9・R300〜本栖湖
       〜R139〜富士宮C〜P72・R469・R138〜御殿場IC〜東名〜厚木IC
        〜P22〜自宅
■コメント
  土曜は珍しく仕事。でも雨であったので、仕事であろうが/なかろうが全然気にならない。これが快晴だったら、全く反対の反応だろうな、きっと。そんなコトより日曜の空模様が気になる。木曜辺りのご託宣では、日曜も50%の降水確率であったが...。と、金曜の夜にご託宣をお伺いすると、「土曜は台風で雨、日曜は台風一過で快晴」とな。えぇ〜っ、台風なんて聞いてないよう。何やら狐に抓まれた感じであるが、イキナリ台風が来て、あっという間に通り過ぎるようだ。で、土曜の夜は日曜の準備をしようと思ったが、イロイロあって面倒なコトは止めて早寝することにした。以前に攻城しようと思って準備していて、時間切れで行けなかった城を攻めるコトにしよう。たぶん時間が余る筈だから、そこは野駆を十二分に楽しもう。何といっても台風一過の好天らしいから、秋の景色でも愛でようという、いつもながらのラフな計画。で、4時に起き出し、5時には出っ発である。でも昨夜は飲み過ぎたらしい、どうにも体調がイマイチ。妙にフラフラするような感じで鉄馬を引き出して来て、鞍を着けたりしたのだが、ここで大失敗。といっても、その時には気が付かずにムチを入れて走り出してしまった。保土ヶ谷BPを過ぎ、R16で相模原を進んでいる頃、「あれぇー、出る時にザックを鞍に結(ゆ)わえていなかったような...」と思い出してしまった。アワテて、手で鞍ツボを触ってみるが、有る筈の物が鞍の後に無い!。うゎーっ、結わえていなかったから、何処かで落としてしまったに違いない。どうしよう、戻ろうか、とアレコレ思案したが、落とした場所が分かる筈もないし、有ったとしても、きっと車の車輪のエジキになっている筈。と、ハナからサンザンな出だしである、ガックリ。登山用のザックは、カメラの三脚と登山用ステッキを入れるため、長細い特殊(?)なモノで、普段は販売していないモノである。三脚はズイブン使い込んでいてモトは取っているし、ステッキの方も膝が調子良くなって不要なモノであるので、心残りはザックである。しょうがない、アキラめ切れないがアキラめるとするかぁ。それでも、もしかすると家の近くで落としているかもしれない、と家にTELして相方に付近を探索してもらうよう依頼。1時間後、ケータイ・メールで返事が着たが「残念ですが...」とある。う〜ん、やっぱりナァ。今日は三脚が無いので記念写真は撮れない、ザックが無いからPETボトルも飲めないし、電池の予備も無いぞぉ、とハラを決めたのでした。朝のドタバタの反動で、圏央・関越道ではぬえわKmと無謀に飛ばしてモヤモヤをフッ消し、前橋インターで降りて県道123号線を北へ進みます。途中、箕輪城の長野業政の墓がある井出地区の大円寺に寄り、さらに300mほど北上すると上毛野はにわの里公園・土屋文明記念文学館の標識が現れ、旧群馬町・保渡田地区に入ります。Map Fanをよく利用しており、今回も100m地図をプリント・アウトして保渡田・北部公会堂(公民館)の位置を確認して来ているのだが、地形が複雑で地図に記されている公会堂や天子塚古墳の場所に行き着けない。さんざんウロウロして、ようやくに現着。公会堂の周辺が保渡田城の城域で、現在は宅地化で遺構は、天子塚古墳の櫓跡くらいか。帰りがけに、はにわの里公園に立ち寄ったが、復元(?)された古墳を見て、古墳のイメージが大きく変わってしまった。ふぅ〜む、当時はこんな風になっていたのかぁ!

■36°23′03.7″−138°58′45.4″です。
櫓跡(天子塚古墳)の上部
保渡田城址、主郭跡と櫓跡
  次いで、井出地区から県道10号線で安中市に入り、R18を進んで「原市」信号を右(南)折し、150m進んだ所で右(西)折して150mで城山稲荷宮に到着。ここもMap Fanに載っており、ご丁寧に境内の中に簗瀬城址も併記されている。ここも宅地化等でズイブンと消失しているだろうナァと思って来たが、何の何の、高い土塁と空堀の一部が良く残っている。

■36°18′39.3″−138°51′47.1″、碓氷川から200mほど北側に位置している。
簗瀬城址、主郭の神宮境内と土塁跡
簗瀬城址、主郭の神宮
簗瀬城址、境内脇の土塁跡
簗瀬城址、境内脇の空堀跡
 さて、野駆のための専用の地図帳(昭文社のツーリング・マップル)があるとは、鉄馬乗り以外はご存知ない筈。この地図帳には、観光スポットや有名な土産品・食事をする場所などが記載してあるのだが、この他に城址の記載がある。HYDが「野駆+攻城」に夢中になった一因も、このツーリング・マップルの城址の記載である。ただ、どういう基準で掲載/非掲載なのかは分からないが、不思議なコトに掲載されているのは殆どがマイナーな城ばかりである。例えば、上野国だけを見ても鷹ノ巣城・箱田城・尻高城は掲載されているが、高崎城・後閑城・前橋城などは非掲載という具合である。で、クダンのマップルに、丸岩城と柳沢城がR406の須賀尾峠より長野原寄りに書かれている。マップルに掲載されている数多い城址の中で関東で未攻城なのは、この2城くらいなのである。いつかは行ってみたいと思いながら、情報が無くて行きそびれていたのだが、丸岩城の方だけはあった。それも「灯台下暗し」で、アクティブに活躍中の余湖さんのページ 、 ウモさんのページに記載されている。どうやら、R145を草津方向に走っていると、前方に見える前面が絶壁の崖になっている面白い山容の山が丸岩のようだ。目立つ山なので、ここを通った人はスグに分かる筈。R145から見る限り、とても登れそうにもないが、裏側から登れるそうナ。近くの柳沢城(吾妻町の柳沢城と異なる)が心残りだが、先ずは丸岩城だけでも攻めよう。松井田町から山中を走る県道33号線をブッ飛ばし、倉渕町からR406を長野原町方向に進みます。須賀尾峠を過ぎると、いよいよ本日のメイン・イベント。峠から600m下ると、スピード抑制用の凸凹道になっている。その先に左カーブがあるが、カーブ手前に小さな「丸岩登山口」の標識が右(山)側に立っている。カーブ部分に1台駐車可能なスペースがあるので、ここに鉄馬を停め侵攻開始。登山道には標識布が所々の木々に付けられているが、いずれも色落ちしている。ココを訪ねる人はマレなのかもしれない。それでも、登山道はシッカリしており歩き易い。途中、岩場の道もあり、前途の多難さが想像されるが、まったく心配なし。13分で土塁跡が僅かに残る主郭に到着です。主郭は鋭角の三角形のような形で狭いが、四囲には土塁跡が僅かに残っている。副郭・腰郭もあるが、期待していた丸岩(標高1124m)からの絶景の眺望は、樹林にサエギられて × です。台風一過で、青空に雪を頂いた浅間山も遠くに見えたのに残念。

■36°31′42.4″−138°39′44.2″、比高は177mです。
丸岩城址、主郭跡
丸岩城址、主郭の土塁址
「丸岩登山入口」
丸岩城址、遠景
  本来なら長野原町まで来ていて、R292の志賀・草津ラインを走らない手はないのだが、時間の都合で今回はパス。今からではドン亀のバスや四輪で、絶好のルートを楽しめないしネ。と、大人の判断(?)でもある。その代わり、緑(半ば紅葉)のR146を軽井沢まで楽しもう。しかしである、ここでもドン亀のバスや四輪に苦しめられることになろうとは。この道路は黄色線が真ん中に引いてあるので、追い越すわけにはいかない。うんにゃぁ、追い越してもよいのだが、9/15の青キップから、まだ3ヶ月経っていないのダァ。ここは、じっと大人のガマン。で、数少ない信号機でドン亀が止まったのを幸いに、一番前にスリ抜け、青信号で急発進。積もったイライラを解消すべく、フルスロットルでぬわわKm以上で走る。が、そこは大人、すぐにスロットルを戻した。どうして戻したのか、今もって分からないのだが、とにかく針が80Km表示付近に戻っていた。するとどうだ、前方に2、3人の官憲らしき人物が...。しかも足元には、例のレーダーのお椀が置いてあるではないか。ギョッ、としたのは言うまでもない。というか、心臓は破裂寸前までバク・バク。で、本来であれば、ここで官憲と目と目が合う筈だが、不思議と合わない...。もしかすると、ひょっとするとラッキーかも。でも安心するのはマダ早い。100m先に「おいで・おいで」のテント村があったが、ココでも呼ばれなかった、う〜ん、ラッキーが現出したぁー。テント村では、何人もの犠牲者が何やら書類に向かっていた、かわいそう。ヘタすりゃ、コッチがあそこに座って書いていたかも。赤キップ確実な速度を出していたから、何ともラッキー。ウン万円(+免許証)が飛んだと思えば、今朝のザックが紛失したくらい、かわいいモノだ。と心臓がバク・バクしたのも、朝のモヤモヤも忘れて、R146を飛ばすノウ天気なHYD。軽井沢市街はサスガに混雑していたが、R18に入り、途中から佐久を経由してR141を南下します。野辺山では雪を頂いた八ヶ岳の勇姿に感激し、さらに南下。韮崎からはR52を南下し、身延から県道9号線とR300で本栖湖に。ここでも冠雪した富士山に見とれて、思わずパチリ。R139を南下し、県道72号線とR469で富士山を迂回して御殿場へ。ここから東名高速に乗るが、「中井〜厚木、事故渋滞12Km」のイヤな電光表示。ヲイヲイ、先週もソウだったのに、今週も事故かぃ。これだけ同じトコロで何回も事故るとは、設計ミスとしか考えられないゾ、責任者出て来い。先週より渋滞距離の表示は短いのだが、同じくらいの時間がかかって、ようやく事故現場に到着。先週は、事故処理は終わっていたが、今週は最中。どうやら玉突き事故のようだ。どの車も大破していないトコロを見ると、渋滞したトコロに立て続けに追突したようだが、しっかりブレーキングされて大事故にはならなかったようだ。事故の先は比較的スムーズで、厚木で降ります。長後街道も日曜ということもあり、ストレスなく18:30頃にご帰館。相方曰く「メール見た?」。HYD「しょうがない、忘れたのが悪いんだから...」。「うう〜ん、そうじゃなくて、2通目のメールを見なかった?」と来た。どうやら、ズイブンと時間が経った夕方に買い物に出掛けたが、途中で例のザックがガードレールに掛けてあったので、持ち帰ったというのである。中を調べると、三脚は車に踏まれたようで少し凹んではいるが、ザック本体とステッキは無傷に近い。三脚も電工道具で、どうにか使用可能に修復できた。...ということは、今日はオール・ハッピー・エンドね。当然、美味〜いビアー(ウソ、最近は第3のビアーに格下げ)を喉に流し込むのでした。本日540Km、ヨォーッお疲れさん。
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