■   水番城  ■
■期日 H18年9月10日(日) 【長野県】松本市・水番城・瀬黒山城・八間長者城、
                           塩尻市・南熊井城
■ルート 戸塚自宅〜P22〜厚木C〜R412〜相模湖IC〜中央道〜甲府昭和IC〜R20
       〜富士見T〜P17・R152〜白樺湖〜ビーナスライン〜扉峠〜P67〜松本C
        〜P63他〜塩尻C〜R20〜韮崎C〜R52〜身延T〜R300〜本栖湖〜R139
         〜富士C〜P72・R469・R138〜御殿場IC〜東名〜厚木IC〜P22〜自宅
■コメント
  かなり危ない状況だった鉄馬のドライブ・プーリーの状態も、なんとか仮修理(本修理は独逸から新品が届くまでお預け)で、シッカリ正常に戻ったようだ。土曜の夕方に、厩舎から電話があり、愛馬を引取った帰りの横浜・環状2号線を激走して実感した。となりゃぁ、明日の日曜は行かぁにゃぁなるめぃ。といっても、今頃からでは資料等の準備は出来そうにもないナァ。そうだぁ、7月末に涙をのんだ水番城のリベンジをしよう、資料もタブン残っているし(実は残っていなかったまっ良いかぁ)。で、日曜の真夜中に、猫が枕元でゴロゴロと喉を鳴らして餌をネダるものだから(これだからHYDは動物を飼うのは大キライ、猫は相方と娘の愛玩動物)、4時頃に眼を覚まされてしまった。丁度良い(野駆けの時はプラス思考です、恐ろしや)、このまま起き出そう。で、モロモロ準備を終えて、出っ発は5時チョチ前、まだ暗いワィ。サスガに朝が早いから、長後街道もR412もス〜ィ・スイと走れる。何と60分弱で相模湖インターに入ってしまったゾイ。コレまでで一番、速ぇーっ。ここから中央高速に乗り、いつものように甲府昭和インターで降ります。R20の途中で、軽い朝定食ではなく、昼のシッカリした定食を朝飯代わりに摂り、なおもR20を西上して富士見町へ。ここから県道17号線を飛ばし、R152で白樺湖の湖畔に進みます。ここからの30Kmは至福の時間。そう、ビーナスラインを過激に楽しむのである。天気も良くて、遠く富士山まで見渡せられる、しかも緑の絨毯が周りを取巻いている。ここを馬に鞭をいれ続けてブッ飛ばすのである。涙がチョチョ切れるエクスタシーの中で、アッという間に扉峠に。ここから県道67号線を下って山辺地区に入ります。県道沿いの旧山辺役場跡前に付近の古跡・旧跡の詳細な案内板が立っているので、再々々度ジックリ読みます。水番城跡の位置関係をシッカリ頭に入れますが、情報は前回と何ら変化なし、今回は登り口が見つかるのかしらん。それでも前回同様に、懲りずに橋倉地区の村社・八幡社に行きます。前回は神社に向かって、すぐ右側の道をドンドン進んだのだが、途中で道を間違えたらしく攻城は失敗であった。「寺や神社の後ろ側に登り口が確実にある」という鉄則(?)が、ここでは通用しなかった。今回は登り口が見つからなければ、「直登もイトわず」のつもりで出張ってきた。神社前に鉄馬を停めていると、ちょうど良いアンバイに老農婦が、鍬を肩にして例の間違えた道を登ろうとしておられる。ここで、すかさずに「この道は水番城へ行けますか?」と問うた。すると「この道は全然違う所に行く道である、城跡へは神社よりもう少し右側の方に道がある」とアレコレ手真似で教えて頂いた。で、八幡社の20m程手前で社の正面に向かって右側に道があるので、ここを登ってみることにした。この道沿いには3、4軒の民家があり、ちょうど外に出てこられた方に、再度「水番城は...?」と聞くと、「この道の先をずーっと進めば良い、でも山へ入る直前に害獣除けの電気柵があるので注意するように」との答えであった。「やったネェー」、どうやら今日はリベンジ出来そう。舗装道をさらに進むとスグに未舗装の山道になり、100mも進むと、例の電気柵が施設されている所に到着です。特に扉のようなものは無く、電気ワイヤーの絶縁グリップ部を持って、ワイヤーを2つ外して、下を潜って柵の中に入ります。ワイヤーは元に戻して進軍開始です。水の無い沢沿いに上へ行けそうな細い道が見えたので、ツイツイこれを辿って登ってしまったが、大間違い。途中から道が無くなってしまい、ケモノミチになってしまった。それでも下草や雑木が無いため、急坂ではあるが何とか尾根上までアエぎながらも登ることが出来た。尾根上に出ると、大きな屋根の下に小さな秋葉神社が祀られており、神社への立派な道も整備してある。どうやらチャンとした道があるらしいワイ。もうこの辺りから城域らしく、神社周辺は物見櫓らしい雰囲気がプンプンである。ここからは尾根筋を上へ目指して登ると、堀切とそれに続く竪堀や段郭が迎えてくれる。主郭には八幡神社から12、3分要して到着。ここは20m×30m位の広さで、僅かに土塁跡が残っています。さらに進むとまた堀切です。この城の堀切は数えただけで6条残っているが、この保存性は良くない。だが、それに続く竪堀跡は逆に明瞭に残っていて面白い。で、主郭に戻ろうとすると、眼に入ってきたのは、大好きな「石積み」であった。ついついデジカメをパシャパシャ。どうやら南側だけ石積みで補強されていたようだ。展望が開けていないのがチョチ残念。帰りは秋葉社へのチャンとした道を降りて行きます。で、出た所は電気柵の近くでした。これから水番城へ行かれる方は、電気柵をクグって真っ直ぐに進まず、10m先で左側の道を進んで下さいナ、急坂ですが整備されていて10分弱で登れる筈です。

■36°13′22.6″−138°01′11.1″、八幡社からの比高は、130mです。
水番城址、秋葉様(物見櫓跡?) 水番城址、主郭の石積み
主郭前の多段の堀切跡 水番城址、主郭下の段郭跡
水番城址、主郭下の空堀跡 水番城址麓の八幡社、右の道を進んでは×
  続いて、県道67号線から63号線に入ります。この道はR19が松本・塩尻市内でメチャ渋滞するので、よく使用するのですが、今日は途中の中山地区で立寄ります。中山霊園、中山動物霊園の標識が出てくるので、これに従って霊園に入ります。ここは松本市民の公園でもあり、パター・ゴルフ場が最上部にあります。さらにその上に展望台があり、松本平が一望出来ますが、残念ながら今日の北アルプスは雲の中。この展望台の左側に、下へ降りる道があるので、鬱蒼とした森の中の急坂を下って行くと、ドンヨリとした竜王の池があり、そばに瀬黒山城址の標識が立っています。主郭跡というより、居館跡の雰囲気であるが、標識には居館跡はさらに別の所(上瀬黒部落内堀)と明記されている。この池で異常繁殖したのであろう、蚊の大群が襲ってくる。夏場には必需品でいつも携行している電気蚊取りも、全く用をなさない凄まじさである。ウロウロしたかったのだが、ミルミル間に3、4箇所も蚊に食われてしまったのでアタフタと退散。展望台そばには、物見櫓跡の鍬形神社があり、空堀跡のような雰囲気も残っていますヨ。

■36°11′46.7″−137°59′22.8″、展望台よりは、52m下です。
瀬黒山城址、物見櫓跡 瀬黒山城址
瀬黒山城址、展望台よりの眺め 瀬黒山城址、遠景
  63号線を塩尻方向に駒を進めると、塩尻市との境手前に崖の湯温泉への道があるので温泉方向に進みます。この標識は大変分かり辛いです。以前、この道を進んで高ボッチ山へ駒を進めた時にも、難儀した経緯があります。一旦やり過ごしてから、塩尻側から松本方向に進むと、小さな標識が立っていて分かりやすいです。温泉街の手前で「松本カントリー・クラブ」への標識があるので、ゴルフ場側に進みます。標識から200m程進むと、ヘアピンカーブが2つ連続しており、2つ目のカーブを過ぎると右後側へ進む未舗装道が現れるので、この入り口に鉄馬を停めて、八間長者城を攻めることにします。入り口から50m程も進むと、山側にイキナリの突然に、竪堀の堀底と思われる地形が現れます。急坂で道が無いのですが、丈の短い雑草に覆われており、登りやすそうですので、性懲りもなく登り始める馬鹿なHYD。20m程登るとイキナリ目の前が開け、大竪堀が眼の前に現れます。思わず、「おーっ!」と大声を出してしまいました。斜面右側には空堀跡が何条か見えています。途中から右の森の中に入り、帯郭から主郭に乱入です。どういう訳か、暗くて狭い主郭跡には、不釣合いな東屋が建っています。TV視聴用の朽ちた鉄塔やら、倒れたコン柱、TV配線などもあります。頂上部から崖下に温泉ホテルが見えますので、ここでTV電波を受けて、ホテルに流しているのでしょうネ。規模の大きなもの・小さなものなど空堀は何条か残っていますが、あの大竪堀を見てしまうと、これらは瑣末に見えてしまう。

■GPS計測忘れ、すまんそ。
八間長者城址、主郭跡 八間長者城址、大竪堀跡
八間長者城址、空堀跡 八間長者城址、空堀跡
八間長者城址の遠景、手前はソバ畑
  63号線を再び走り、塩尻に入っても、なおも進みます。高速の長野道の陸橋下を過ぎて500m程進むと南熊井地区に入り、左側の林の中に、赤い屋根の小さな松林寺が見えてきます。この寺の後ろ側が南熊井城の城域です。寺の左後ろ側に木碑が立っていて、空堀・横堀の遺構が明確に残っています。北熊井城の支城ということで、規模は小さいのですが、耕地化されても一部の遺構が残っているとうれしくなります。それにしても、主郭跡と思われる畑地の端に立っている小さな・小さな木造の祠は立派なモノである。

■又もGPS計測忘れ、暑かったからネー
南熊井城址、空堀跡 南熊井城址、主郭跡
南熊井城址、横堀跡 南熊井城址、木碑前にて
 塩尻にはマダマダ沢山の未攻城の城があるのだが、今日はこのへんで勘弁してやろう。というか、時間も押してきたし、メチャ暑いのでギブアップです。R20を引き返しますが、この道は景色は良いのだが、黄色い線ばかりでチットも面白くない。唯一、塩尻峠への道だけは、追い越し車線がずーっと続いており、超楽しい。どれだけの速度で走ったかは内緒、ぬふっ。峠からは単調な道に戻ってしまうが、ガマンを続けて走り、韮崎からはR52を南下。身延からR300に入り、本栖湖へ。ここからR139で南下し、途中から県道72号線の緑のトンネル道を走ります。R469に移り、富士の裾野をグルーッと回って御殿場に出ます。ここから東名に入りますが、入り口で「中井〜横浜間、25Km事故渋滞」のイヤな赤い文字。どういう訳か、ここでの事故渋滞って多いんだよネー、欠陥道路じゃないのかしらん。それでもスリ抜けで渋滞を突破し、厚木で降ります。日曜なので、さほどストレス無く長後街道を走り、最近では珍しく、何と夕飯前にご帰館である。相方+娘の3人での夕飯は、久し振りである。美味〜いビアーで喉を潤すと、サァーッと疲れが吹っ飛ぶのでした。本日530Km、この内で下道は410Km超と今日も走ったゾイ、チャンチャン
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