■  「さくら」の舞台、飛騨古川 ■
 

NHKの朝の連続ドラマ「さくら」見たことがありますでしょうか? 普通のサラリーマンは丁度、出勤時間帯ですので、マズ見ることは出来ないと思いますが、主婦の方や、昼休みに、会社のTVで毎日見ている、という方も居られるのでは、と思います。私は、殆ど見てません盆休みに、朝の連ドラを相方の付合いで、何日か続けて見たくらいです。ストーリーの展開はともかく、この舞台が飛騨古川町です。ドラマの最初と最後のフリップに古川の風景なんかが出てきます。で、この連ドラの影響はというと、驚くものがあります。何と言っても、観光客が、昨年の10倍以上じゃないかなぁ、と思います。静かな小さな町に、観光客が溢れるように、ウジャウジャいる光景は驚きしかありません。しょせん小さな町、観光客が来て見て帰るにしても、「アッ」という間に終わります。その回転率を考えると、目に付く人の数×nで、観光客が来ていることになります。さて、来年あたりの町の観光客の数の発表が楽しみです。

市内、一之町にある造り酒屋「渡辺酒造」 

さて、ドラマはヒロインが下宿している和ロウソク屋が中心になりますが、このロウソク屋は遠い親戚ということもあり、観光客にまつわる話をよく聞きます。  たとえば、
  ・ズカズカと勝手に家の中に入って来る。飯を食っていようが、
   くつろいでいようが、おかまいなし。観光地なんだから、
   どこでも入って行って良いとでも思っているんでしょうネ
  ・観光客は土産に和ロウソク(洋ローソクと比べると非常に高い
   手作りですから当然ですが)を買い求められるのですが、
   作っても作っても足りず、販売できない状態で、現在は予
   約のみの注文販売にしている。これがけしからん、と本気
   で怒って帰る観光客が何人も居る。観光客は自己中の塊。
という具合で、ロウソクが売れるのはありがたいが、そうでもないのも多くなって、気持ちが複雑であるようなことをコボしております。世の中には、常識が通用しない人が多いですネ。

市内、一之町にある和ろうそく屋「三嶋」 (開店前) 

あるいは、「旅の恥はかき捨て」なんですかネー。ゴミはポイポイ、そこらじゅうに捨てていくし、城下町の狭い道を我がモノ顔で歩いて、他の自転車・四輪には気を配らないし、朝早くから、ワイワイ騒いでいるし、....。う〜ん、古川にとっては、異星人が荒しに来ている気さえしてます。もっとも、かくいう私も他所へ行くと同じことをしているような気もするんで、気を付けなくちゃあ。さて、見るべき所は少ない町ですが、お奨めの場所をご紹介します。飛騨古川町は小さな古川盆地にあります。これを上から、是非俯瞰して貰いたいです。上と言っても、飛行機からではちょっと無理なんで、高台(場所は色々在り)に登って見て下さい。高い場所では、北アルプスの眺めも素晴らしいですし、きっと美しい町並みにも感動する筈です。そして、飛騨の国が、租庸調の時代に、「下下の下国」と呼ばれて、ひっそりとした暮らしをせざるを得ない状況であった、ことも分かると思います。
高台からの飛騨古川町の雪景色
  (ちょっと小さいか!)
★ ホームページのトップへ