■  小鷹狩城  ■
■期日 H24年7月29日(水) 【岐阜県】飛騨市
■ルート 飛騨自宅〜R41・P75〜自宅
■コメント
 
「死んだと思っていた」、突然の言葉に、思わず絶句。半分は冗談なんだろうが、残りの半分はマジかも。う〜ん、ならば、ココで生存証明をせねばならめぃ。という訳で、超久方ぶりのホームページの更新です。
 実は、会社を辞めてブラブラとしていたのだが、思い腰を上げて田舎の実家に引っ越してきたのが、H22年の遅い秋。年が明け、漸くに雪が解けて春が訪れ、運命の4月19日である。この夜に行われる「起し太鼓」の裸祭の行事で左膝の靱帯を損傷し、歩くのもヤットという状態になってしまった。長かった冬が終わり、これからツーリングに明け暮れる楽しい日々を夢想していたのだが、敢え無く
霧散。そうこうしている内に、今度はお袋が長年の無理がたたって圧迫骨折になってしまった。私以上に歩行困難な状況である。要支援の状況で、相方に母親を任せて当然に遊び回れる雰囲気ではない。バリアフリー/手すりの取り付け、水周りやキッチンのリホーム工事も重なり、もうシッチャカ・めっちゃか。とても鉄馬に乗れる状態ではない。そうこうしている内に、冒頭の「死んだと思っていた」である。まぁ、鉄馬に乗れないのだから半分は死んでいたかも。と言うわけで、1ヶ月以上も前に、膝のリハビリを兼ねて敢行した攻城を記します。まだ膝が痛くて鉄馬に乗れる状況ではなかったので、原付駄馬での進軍である。
 向かう先は市街から10Km程離れた稲越地区である。R41から県道75号線で「飛騨かわいスキー場」へと向かいます。湯峰峠の南の山が城域だろうと推測をしていたので、新しく出来た湯峰トンネルの手前で山側の旧道に入り、湯峰峠に向かいます。すると、♪ピンポーン、です。峠の少し手前の山側に小鷹狩城の石碑が立っています。城域へ登れそうな山道もあります。でも・しかし、
夏草が物凄い状況になっている。素足にズック靴、短めのパンツスタイルではとてもじゃないが進めない。しょうがなく、別のルートを探します。峠を越えて稲越に入り、新県道75号線に戻ります。観光案内板があるので、城址を確認すると、推測通りの山のようである。と言うわけでクダンの山側に進み、ウロウロすると「小鷹狩城址散策路」という標識が立っている。コレはコレは、というわけで、この標識に従って林道を進みます。1Kmほど進むと、少し広い草原状となり、なおも林道は続いている。目を凝らして進むが特に城址に関する標識は見当たらない。ワザワザ「城址散策路」という標識が立っている位である、城址への案内標識は絶対にある筈である。この確信にも似た思い込みで進むが、ドンドンと道は悪くなり、夏草は生い茂って原付駄馬でも進むのが難しくなってきた。それでも先入観に引っ張られて進むと、麓から3Kmほどで、『城址散策路1/2』の標識が現れた。ゲェーッ、まだ半分かよぉ、ということは、あと3Kmも進まなければならないってコトね。気分は超萎えてしまったが、ココまで来たのである、もう3Km進もう。無理クリに原付駄馬にムチを当て、なおも悪路を進みますが、500mも行かない内にとうとうギブ・アップ。背丈を越えるススキの大繁茂で、これ以上進むのは無理、絶対無理。トホホでまた悪路を戻ります。途中、麓から1Km程の少し広くなった草原状の所を通過します。ここの最上部は岩場になっており、林道の脇に小さな「水資源涵養何たら」の標識が立っている。ここでナニゲに遠くの山懐を見ると、何やら標識のようなモノが小さく見える。地形も城域の雰囲気がプンプンである。これは、もしかして...と思って湿地状の草地を進んで山懐に進むと、白く小さく見えたモノは「馬場跡」の標識ではないか。どうやら、ここから登れば良いようである。というコトは、延々と林道を進んだのは、全くの無駄ってコトね、ガックリ
 馬場跡の標識から1、2分で副郭に至り、更に進むと主郭である。立派な石碑や案内板もある。どうせなら、林道脇に案内標識が欲しかったワイ。痛い膝をスリスリしながら城域をウロウロします。幾つかの副郭、3段までシッカリ確認できる段郭、畝状竪堀、堀切、土塁、空堀など、小さい城域ながら山城の要素がシッカリ残っている。主郭に戻り、しばしマッタ〜リ。トホトの落ち込んだ状況から急にテンションが上がり、これが冷め始めたところで下山です。膝の方も、久し振りに攻城できたコトで大して痛まなかった、
ウレシヤ。なお、主郭には三角点もあり、戻ってから国土地理院の地図を広げてみると、城址のマークと787.8mの表示もあり林道との位置関係もよく分かります。良い子は、事前準備をシッカリしてから攻城してね、チャンチャン
↑ 小鷹狩城、二郭と主郭址
↑ 小鷹狩城、主郭址
↑ 小鷹狩城、段郭址 ↑ 小鷹狩城、堀切址
↑ 小鷹狩城、副郭址
↑ 小鷹狩城、馬場址
↑ 林道から城址へ進むポイント
↑ 小鷹狩城、主郭の石碑
↑ 小鷹狩城、散策路・林道の入口 ↑ 湯峰峠下の石碑
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