■  山本山城  ■
■期日 H23年11月2日(水) 【滋賀県】長浜市・丁野山城・中島城、
                     【福井県】越前市・小丸城
■ルート 飛騨自宅〜R41〜高山C〜P73・R472〜郡上C〜P201・P79他
      〜揖斐川T〜P32〜国見峠〜林道・P40〜米原C〜R365〜越前C
      〜P19・R417他〜大野C〜R158〜白鳥〜R156〜牧戸〜R158他
      〜高山C〜R41〜自宅
■コメント
 やはり今回も前回のツーリングから、はや1ヶ月を過ぎようとしている。サラリーマン生活のイロイロな強いストレスから解き放されて、鉄馬に乗らなくても十分にエンジョイできているからなのだろうか。とにかく最近はアマ無線にもドップリと浸(
★漬の方が適切かも)かっていて、ストレスなんてコレっぽっちも溜まっていないからなぁ〜。それでも、ハマってしまった還暦ライダーの血は騒ぐのである。で、今回は滋賀の湖(うみ)辺りを攻城しようと考えた。名古屋に単身赴任以来、超久しく行っていないからナァ〜。本当は琵琶湖一周をと考えたのだが、気が付けばモウ11月である、日が短すぎる。で、湖北だけを攻めることにした。となれば、小谷城とその周辺に決定である。4時45分に目覚ましをセッティングし、焼酎をカッ喰らって早寝の良い子。目覚ましが鳴る30秒前に起き出し、鎧櫃から冬用の具足を取り出し着込みます。この後、自宅から1Km離れた厩舎へ出向き、5時15分には出っ発です。う〜ん、今日は霧が深い。盆地なので天気が良くなる日は朝霧が出るのである。でも、今日のは朝霧というより霧雨である。革手袋をワイパー代わりにして、時々前方の視角を良くして走ります。高山でイツモの朝飯を食べ、『せせらぎ街道』を南下。関の街中から県道??に入り、渋滞した道を避けて脇道を進み、揖斐川から県道32号線で国見峠を目指します。この道、かなりの悪路。でもゲレンデシュポルトの愛称を持つ愛馬は、こういう道が得意である。乗り手は、こういう道は苦手なんだが。2,3速中心で峠まで走り抜けたが、とうとう1台とも車とスレ違わなかった。そういう道なのである。それでも峠には2,3台の車が停車しており、峠からの風景を楽しんでいる。こちとらぁ、そういうモノには興味が全く無いので、そのまま近江側へ下っていきます。この道もやはり悪路。ガマンの子をしている内に、麓に到着しR365です。今度はこの国道を北に向かって進みます。この道を走ったのはズイブン前のことだが、ところドコロ覚えている。あん時はまだ40代のウブで超ヘタッピーな中年ライダーだったんだが、もう還暦の危ないGGライダーである。とか何とか言っている内に小谷城への標識が出ており、山懐に向かいます。でも、前回来た時と異なり、山裾に何か異様な風景が広がっている。大河ドラマの「江姫」で有名になった浅井三姉妹を売りにした建物が建っており、何人かの観光案内ボランティアと思しきGGがタムロして、客(?)を待っている。アイヤァー、HYDはこういうのは大の苦手である。聞きかじりの怪しい情報を得意げに+親切心満タンで話されてしまうと、有り難た迷惑を絵にしたような情景となる。という訳で、折角のご好意を無にして、小谷城をパス・パス。R365を少し北へ進むと『丁野』(ようの)信号で、ここを左(西)折するとスグに小谷小学校です。さらに道なりに500mも進むと左手に日本電気硝子社員寮の駐車場で、左端に丁野山城と中島城の標識と案内説明板が立っている。ここの脇に鉄馬を停め道なりに進み、山側に入るとスグに『中島城80m、丁野山城250m』の標識が現れる。ここでは、先ず高い方の丁野山城の方をセレクト。駐車場脇から8分で主郭に到着です。コジンマリとした城であるが、虎口、土塁、堀切、横堀、竪堀、腰郭が残ってます。ところドコロから小谷城が眺められる。

■35°27′22.3″−136°14′58.2″、駐車場脇からの比高は61mです。
↑ 丁野山城、主郭の土壇址 ↑ 丁野山城、主郭の虎口址
↑ 丁野山城、主郭址 ↑ 主郭からの眺め、左は山本山城
↑ 丁野山城、中島城への登り口 ↑ 丁野山城と小谷城
  先ほどの中島城/丁野山城の分岐に戻り、今度は近い方の中島城です。80mと近いので、スグに主郭です。狭い主郭ですが虎口が明確に残ってます。副郭にも虎口が残っており、横堀、竪堀も残存してます。

■35°27′17.9″−136°15′08.1″比高は25mです。
↑ 中島城、主郭の虎口址 ↑ 中島城、主郭の空堀址
↑ 中島城、副郭の虎口址 ↑ 中島城、主郭址
次いで、湖北町の朝日小学校脇の朝日山神社へ。参道入口に山本山城の案内標識が立ってます。神社境内に鉄馬を停め、案内板をフムフム読んでから山本山山頂へのハイキング道を登ります。整備された登りやすい道で、神社から22分で(案内板には40分と記述されている)主郭です。先ほどの2城と異なり規模は大きい城郭で、幾つかの虎口、2箇所の2重堀切、また複数の土橋跡もよく残っている。このほか土塁や空堀、腰郭などが残ってます。遺構もナカナカに素晴らしいが、ココからの琵琶湖の眺望は特筆に価する。しばしマッタ〜リしている間に、ハイカーが2組も登って来た。琵琶湖に接した独立峰で、遠くからでも良く分かる山容である。
↑ 山本山城、主郭の土塁址 ↑ 山本山城、主郭の虎口址
↑ 山本山城、2重堀切址 ↑ 山本山城、土橋址
↑ 山本山城、主郭からの眺め ↑ 山本山城、朝日神社入口
さぁてとぉ、山本山城で時間を費やし過ぎた。もう13時を回ってしまっている。近江から飛騨まで帰る時間を考えるとノンビリ出来そうにないゾ。仕方がないので、コンビニでオニギリ+お茶のPETボトルで昼食とし、後は走りに徹しよう。R365を北上し、木ノ本、余呉、柳ヶ瀬と過ぎ、栃の木峠を越えると、越前の国。さらに進んで越前市の武生から県道19号線を東に。途中、「小丸城」の標識が見えてしまったもんだから、急いでいる筈なのに標識に従って五分市町の小丸城へ。宅地化で遺構はかなり消逸しているが、堀跡、石垣跡が残る主郭の一部が残存している。時間があれば、マッタ〜リしたいのだが、こちとらぁ急ぎ旅である。
↑ 小丸城、主郭跡 ↑ 小丸城、主郭の虎口跡
↑ 小丸城、主郭の堀跡 ↑ 小丸城跡
  R417に入り、山ん中の細いクネクネ道を飽きるほど走ってR476で越前大野です。ココまで来ればコッチのもの。コレから先は最近何回か通っている道ばかりである。R158で九頭竜ダムを過ぎ、白鳥からR156。ここら辺りから真っ暗で怖い。実は、山本山の麓から出る時、ヘッドランプのLow側が切れてしまったのである。2万Km超の寿命であり、前の鉄馬F650CSスカーバー号と比べると数倍の長持ちなんだが、予備球を準備していない。しょうがなく、High側を点灯して走らせて来たのだが、イマイチ照明範囲が狭い。こうなりゃチンタラ走行するしかない。とか言いながら前の車を抜いていくGGライダー、こらこら。牧戸からR158で高山に出て、ここからR41で飛騨古川へ。無事に19時過ぎに厩舎に到着。愛馬のキレイキレイの手入れもせず、原付駄馬に乗り換えて1Km先の自宅にご帰館。本日470Kmのオール下道走行。チョッピリ疲れたが、充実感一杯の一日であったワイ。例によって第3のビアーで『カンペェイー』、飲み過ぎないでユックリ休んでね、ちゃんちゃん
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