■  弧落城  ■
■期日 H22年6月12日(土) 【長野県】坂城町・弧落城・三水城・竹把城
■ルート  戸塚自宅〜横新・第3〜玉川IC〜環8〜練馬IC〜関越
        〜渋川伊香保IC〜R353〜中之条T〜R145〜長野原T
        〜R292〜中野C〜R403〜千曲C〜R18〜坂城T〜P160
        〜上田C〜R143〜青木V〜P12〜鹿教湯〜R254・R152
        〜茅野C〜P17〜諏訪南IC〜中央〜相模湖〜R412
         〜厚木C〜P22〜自宅
■コメント
 どうやら今度の日曜あたりから梅雨入りしそうである。となると梅雨前の最後の土曜は草津〜白根〜渋峠〜湯田中を走らにゃなるめぃ。...と、意味不明の理由で今年最初のR292を走ることに決定。冬季閉鎖のR292が開通してスグは、
凍結が凍っているので心配だが、6月に入ればコッチのもの。4月の終り頃に走り、凍結した上をバレリーナ状態で死ぬ思いで通過したコトもあったからネェ。で、金曜は大酒カッ喰らって早寝の良い子。明くる土曜は鶏も鳴かない内に目覚めるHYDでした。何んと目覚ましが鳴る前に、お目目パッチリ。そうして七つ(朝4時)には出っ発です。当然、この時間帯では都内の環八も快調、関越も快調・快調。渋川インターを降り、コンビニおにぎりを1個頬張りR353をヒタ走ります。長野原からは、いよいよR292。最近ハマっている2速固定で豪快に鞭(アクセル)を叩きます。さすがに2速、モノ凄いGを感じながら草津を経て白根へ。さらに進んで渋峠でピッタシ8時であった。ここから下って中野の牛丼屋でイツものミニ・セットを食べて満腹、エナージーを充填して山登りに備えます。ここからは時間も時間なので、官憲の目を意識してノンビリR403を進みます。千曲からR18を上田方向に。途中、千曲川を渡り、県道77号線を上田方向に向かいます。坂城町に入り、県道160号線との交差点「村上」を過ぎて1Kmほど進むと、右手(南側)は山裾となる。非常に分かり辛いが、網掛児童館の所を左(西)折します。児童館は金網塀で囲繞されており、よくよく見ると金網越しに「弧落城、十六夜観月殿」への標識柱が立っている。この道を100mも進むと、今度はハッキリとした十六夜観月殿、弧落城、三水城への登り口の標識がある。周りに車を停められるような場所はないが、鉄馬なら心配ご無用。道端に停めて諸準備をして登り始めます。実はココまで来るのに手間取った。大きな勘違いをしていたのである。三水城は2.5万分の一地図で789.5mの三角点の山頂部が城域で、弧落城は北北西尾根の609m表示の所(これが大ミス)と考えていた。このため、登り口を「びんぐし湯」近くと決め付け、アレコレ探したのである。1時間近くウロウロしてしまった。「十六夜観月殿」を地元の人に聞けばスグに登り口は分かったのに。で、登り口から階段を登り詰めると十六夜観月殿で、坂城町を一望できるビューポイントである。ここから更に整備された道をグングン登ると、鉄馬から24分で弧落城です。さぁてとぉ、大汗をかいてしまったが、先ずは要した時間24分をメモしよう。って思い、腰に或る筈のウエストバッグに手を掛けるがない・無い・ナイ。「アレッ?、おかしいなぁ」、とついつい大きな独り言。でも、無いものは無い。ここで、鉄馬を置いた所で、登るための色々な準備をしたのだが、その時にバッグを鉄馬の鞍の辺りに一時置き、これをそのまま置きっぱなしにしていたのでは、と思い至った。となると大変である。バッグの中には現金やカードが入った財布や携帯などの重要なモノが入っている。これを盗まれては超大変と、スグに戻ることにした。それこそ一刻の猶予もないので、飛ぶような速さで駆け下ります。時計を見ていなかったが、数分で下ったと思われる。下山し、鉄馬の鞍を見ると幸いなことに、ウエストバッグが置かれたママであった。う〜ん、ウレシヤ。何て、この辺りの人はヒトが良いのだろう。都会だったら、モノの数分で無くなってしまうに違いない。さぁてとぉ、また時間を掛けて登らなければならない。狐が転がり落ちる程の急坂だから弧落(こらく)城と云われる登り道である、ウンザリ。それでも、また同じ道をヒタすら登った。すると、さっきと同じ24分で主郭に到着です。う〜ん、我ながらアッパレ、まだまだ体力は落ちていないようである。先ずは城域のウロウロ開始。するとサッキは気が付かなかったが、大好きな石積み跡がシッカリ残っている。虎口も石積みで補強されていたようである。キレイに削平された副郭と、堀切も3条残っている。雑木さえ伐採されていたら、眺望も良かったんだが、ちょち残念。主郭にある標識には海抜655mと書かれています。

■36°26′12,2″−138°10′21,4″、登り口からの比高は302mです。
↑ 弧落城址、主郭跡 ↑ 弧落城址、副郭跡
↑ 弧落城址、主郭の石積み跡 ↑ 主郭跡よりの和合城・虚空蔵山城遠望
↑ 弧落城址、堀切跡 ↑ 弧落城址、竪堀跡
↑ 弧落城址、主郭跡 ↑ 弧落城址、登り口
 弧落城から尾根伝いに、789.5mの三角点を目指して尾根を進みます。登山道は整備されていて快適です。グングン高度を稼ぎ、天然岩を利用した堀切を2条経て、弧落から13分で三水(さみず)城の主郭です。この主郭からの眺めは超絶景。周りの雑木が1本だけ除いてキレイに伐採されており、360度の展望が素晴らしい。涼風が汗を乾かしてくれ、しばしマッタ〜リ。汗が引いたところでウロウロ開始。南西尾根には堀切が残っているが、これが何と6重の連続である。ココまでやるかぁ、という感じ。主郭の回りも石積みで補強されていたようである。主郭から見ると、ずぅーっと遠くに、これから攻めようとしている竹把城の摺鉢山がある。う〜ん、ちょっと距離があるナァ。2.5万分の一地図を見ても(本当は読むのだが...)、走っても(山用語で早く歩くコトを云う)1時間前後は掛かるなぁ。弧楽への登り口を見つけるのに時間を要し、バッグの忘れ物で時間も体力も費やしてしまったし、...と、ここで地図を見ながらアレコレ逡巡。当初の計画では尾根伝いに摺鉢山(880.8m)の竹把城を攻めるツモリだったが、室賀峠側から竹把城を攻めるコトに計画変更、軟弱だけれど。

■36°26′02.0″−138°10′09.3″、弧楽城よりの比高は115mです。
↑ 三水城址、主郭跡 ↑ 主郭よりの坂城町、岩井堂山砦
↑ 三水城址、連続堀切の一部 ↑ 三水城址、主郭跡
 来た道を戻り、鉄馬の所に降り立ちます。「村上」信号に戻り、ここから県道160号線で室賀に向かいます。楽しいワインディングロードを飛ばすと、スグに室賀峠です。峠から摺鉢山の北西尾根に取り付くツモリであったが、登れるような道はない。峠から100mほど室賀地区側に降りると、左(北)側に摺鉢山への登り口の案内標識が立っていた。う〜ん、アリガタヤ、これなら楽勝に攻められそう。峠周辺には駐車スペースが無いので、四輪の場合は困るかもしれない。こちとらぁ鉄馬乗り、脇に停めて登る準備を始めます。しばらくするとフクラハギの辺りがチクチクと痛くなってきた。「アレェッ? おかしいなぁ」と思って足元を見ると、真っ黒になっている。よくよく見ると山蟻の見たこともない大群。どうやら蟻の巣を踏ん付けたようである。急いでソコを離れて、四股を踏むと、足から振り落とされた蟻だけでもクロ黒である。これだけの大群・大軍であれば、ヘタな小動物では危険が危ない。準備を終え、アルミのハシゴ段を登って整備された尾根道をチンタラ進みます。途中で愛嬌のあるリスに挨拶されニッコリ。急坂部分は山頂の直下部だけで、疲れた体でも登りやすい。22分で竹把城の主郭に到着です。よくよく見ると枡形が残っており、堀切が2条、竪堀が3条残ってます。眺めはイマイチで、室賀方面が僅かに開けているだけ。

■36°25′27.9″−138°09′32.3″、ハシゴ段からの比高は125mです。
↑ 竹把城址、主郭跡 ↑ 竹把城址、堀切跡
↑ 竹把城址、主郭跡 ↑ 竹把城址、峠の登り口
  登り口が分からなかったり忘れ物で往復したりと、時間と体力を無駄に費やしてしまったワイ。本当はビーナス・ラインを攻めて帰ろうと計画していたんだが、今日はもうパスしよう。室賀地区に下り、R143で青木村に入ります。ここから県道12号線で鹿教湯温泉に。そしてR254で武石へ、ここから快適なR152を飛ばします。白樺湖を経て県道17号線等で諏訪南インターからは中央道です。笹子トンネルを出た所で、少しの間ニワカ雨に遭遇。でもスグに止んで濡れずにすんだ、良かった良かった。と、喜んだのも束の間、『談合坂SA〜上野原2Km渋滞』の赤い表示。う〜ん、2Kmなら良しとしなければならないかぁ...。スリ抜けで2Kmをクリアし相模湖インターからR412です。しかしR412の方が混んでいた、ガックリ。それでもキレずにチンタラ走り抜き厚木に。ここから最後の難関、長後街道です。超渋滞を覚悟していたが、並みの渋滞で何とか19時にご帰館です。夕飯には十分間に合ったツモリだったが、相方+娘は既に夕飯フィニッシュ。独り寂しく「いっただきまぁ〜すぅ」で第3のビアーを咽喉に流し込むのでした。本日570Kmの走行だったが、下道は300Km超と走りごたえあり、ユックリ休んで疲労の疲れを取り去ってネ、ちゃんちゃん
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