■  北条城  ■
■期日 H22年4月30日(金) 【長野県】松本市(旧梓川村)・北条城・亀山砦
■ルート 戸塚自宅〜P22・R412〜相模湖IC〜中央・長野道〜松本IC
       〜R158〜高山C〜R41〜飛騨古川(自宅)
■コメント
  今年のゴールデンウィークは土日と祝日の組み合わせがスコブる良い。少しの年休を入れるだけで、トテツもなく長い休日となった。4月29日〜5月9日と11日間である。例年通り田舎に帰省し、百姓仕事を手伝うツモリ。ところがギッチョンチョン、最初の29日の降水確率が高い。しょうがねぇナァ、千円高速は利用できないが30日の金曜に帰省しよう。通勤割引を利用すれば、ソレナリの料金で済みそう。その代わり大渋滞はないだろう。せっかくだから、帰省のツイデに旧梓川村の城を攻めてみよう。で、七つ過ぎに起き出し、長後街道・R412と走り、相模湖インターから中央高速に上がります。早朝+平日なのに渋滞はしていないが、ヤタラと混雑している。中央道をチンタラ走って長野道に入り、松本インターで降ります。ここからはR158で高山方向に進むのだが、このルートは何十回走ったんだろうか。首都圏での生活が長く、帰省のために少なくとも年に3,4回は通っているからナァ。とか何とか計算しながら、旧波田役場前へ。ここから県道25号線で北上し、梓川橋を渡ります。ここから県道を離れ、北側に広がる山並みの麓に進みます。2.5万分の一地図を見ると、大久保地区の北側に「城山934m」の三角点がある。ここが今日のターゲット、北条(西牧)城である。地図を見ると(本当は読む、のだがHYDは見るレベル)、金松寺から北方向に林道があり、途中から東の尾根に取り付き稜線をグングン登れば城山に行けそうである。で、あまり深く考えず、金松寺の脇の舗装道をズンズン山側へ入って行き、簡易浄水場の辺りで鉄馬を停め、ケモノ道を登って東の尾根に取り付いた。ここからはヒタスラに稜線上を上へ上へと進む。途中から道もシッカリしてきて登りやすい。グングン高度を稼ぎ、幾つかのピークを越えたのだが、30分経過しても城山とオボしき地形に到達しない。「
おかしい?、道を間違えたのかしらん」と首をヒネるが、目の先に見えるピークが城山だろうと、なおも進む。ところが、そのピークを過ぎると次のピークが見えてきて、とうとう45分も経過。完全に道を間違えたらしい。「いかん、戻ろう」と判断した時に、目の前に石積みの井戸跡と思える遺構が現れた。炭焼き跡のようにも思えるが、比高があり過ぎるし、稜線上である。苔生した古さからも井戸跡と見るのが順当だろう。ってんで、サラに上へ進む愚挙に出てしまった。サスガに比高があって景色は素晴らしいのだが、60分を経過しても、まだまだピークはズゥーッと先である。う〜ん、ヤッパー間違えている。ここでヨウヤくに2.5万分の一地図を読み始めた。どうやら尾根を一つ間違えている。とにかく戻ることにした。登るのと違い、降りるのは速ぇーっ。アッという間に戻ることが出来た、とは行かなかった。最後のトコロでケモノ道を間違え、未舗装のぬかるんだ林道に出てしまった。う〜ん、今日は何という日だろう。林道を下ると、東方向に尾根が見える。でも、比高が低過ぎて(というか、林道と変わらない位の高さ)城山へ続く尾根には見えない。あの尾根は地図上の何処かしらん。少し下ると周りは果樹園となり、林道の終点はイノシシ除けのネットになっている。どうやって、このネットの扉を開けるのか最初分からなかったが、ゴチャゴチャやっている内に開いた。そこは金松寺のスグ上であった。ここから舗装林道を登って愛馬の所まで戻ったが、もう疲労が困憊。それでも攻城意欲は減じないHYD。金松寺から東方向に500mも離れた場所から城山を眺め、攻城方針を変更。林道経由ではなく、城山の尾根の南端東側から直登しよう。で、山裾に沿うように通っている農道をウロウロし、登りやすそうな場所を探します。金松寺方向から北側へ進み、果樹園が切れた辺りが登りやすそう。ココに鉄馬を停め山側へ入ると、スグに簡易浄水場のようなモノがあり、そこから竪堀のような地形が尾根に向かってある。山道は無いがブッシュが無いので直登です。で、鞍部の部分はマサしく堀切であった。ここから左(南)側に進み、鉄馬を停めた所から5分で亀山砦の主郭である。主郭はブッシュがあるが、土塁が確認できる。一段下の副郭は植林の関係でブッシュはない。で、堀切の部分から西側を見てアゼン。何と、先ほど歩いた未舗装の林道が同じ程の比高で少し離れた所に見える。というコトは、金松寺のスグ上にある果樹園のネット扉を開けて入る未舗装林道を進み、途中から東に進めば5分の直登の苦労もせずに堀切の近くに行けるってコトね。
↑ 亀山砦址、主郭の土塁跡 ↑ 亀山砦址、堀切跡
↑ 亀山砦址、二の郭跡 ↑ 亀山砦址、主郭と二の郭の境目
↑ 亀山砦址、竪堀跡 ↑ 亀山砦址、登り口
 今度は稜線の尾根を北へドンドン登って行きます。所ドコロで山道が無くなる所があるので注意が必要かも。途中、尾根と5mほど離れた沢筋に石積みの遺構らしきものがあった。でも、これは時代が少し新し過ぎるような気がする。亀山砦から18分で北条城の主郭です。周りの土塁がよく残っており、虎口も確認できる。尾根が3方向にあり、それぞれに堀切がある。特に北側は大きく深い。城址の石碑はないが、石の祠が祀ってあり、副郭には鳴雷神の石碑が立っている。土橋跡と幾つかの副郭、段郭もよく残っており、道さえ間違わなければ楽しめた攻城だったんだが、...。
↑ 北条城址、主郭の土塁跡 ↑ 北条城址、主郭脇の土橋跡
↑ 北条城址、主郭脇の空堀跡 ↑ 北条城址、主郭脇の堀切跡
↑ 北条城址、主郭の虎口跡 ↑ 北条城址、主郭からの眺め
 さぁてとぉ、道を間違えてのロスタイムが大きかった。時計を見ると、もう12時ではないか。早朝であれば1時間20分位で高山〜松本を走れるのだが、R158は黄色の線ばかりで、この時間ではドン亀が多く、2時間は覚悟しなければならない。しょうがない、昼飯を喰わずに走ろう。さすがにGWの谷間とはいえ、車の数はメチャ多い。観光バスが少ないのが救いである。チンタラ走り(うそ、黄色い線を無視して...怖ぇー)、安房トンネルを越えて飛騨へ。ここからは、教育県の信州と異なり、道が立派になる。そこそこの速度で進み、高山市内に入ります。相方の実家に寄り、義理の両親にご挨拶。その後、飛騨市の実家に。本日、330Kmと走行距離は短かったのだが、山行の時間が長くてクタクタ、よぉーっ、お疲れさん。
↑ 北条城址、副郭の鳴雷神石碑
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