■  中の陣城  ■
■期日 H21年4月18日(土) 【長野県】松本市(旧四賀村)・虚空蔵山城
                            ・秋吉城・中の陣城・現城
■ルート  戸塚自宅〜P22〜厚木C〜R412〜相模湖IC〜中央道〜豊科IC
        〜R143他〜四賀V〜R143・P12・R254.・P62〜美ヶ原
        〜ビーナスライン〜白樺湖〜R152・P73他〜諏訪南IC
         〜中央道〜相模湖IC〜R412〜厚木C〜P22〜自宅
■コメント
  どうも最近、行いが悪いせいか、
ケチが付きマクっている。立ちゴケ、腰痛の次には、PC故障と来たもんだぁ。HDDではなくMBの故障で、どうにもコウにも完全に修理するコトが出来なかった。窮余の策で仮復旧は出来たのだが、HDDのデータは煙になって消滅。それでも、運の良いコトに2週間程前に丸ごとバックアップしていたお陰で、悲惨な状況にはならなかった。それでも、こう立て続けのトラブルとなると、やってられネェ。こういう時って、ヤッパー走るに限るナァ。という訳で、1000円高速を活用して、ストレス発散と景気浮揚の一助とすべく、信州を攻めるコトにした。ご託宣も「降水確率0%の快晴、日中は平年以上の暖かさ」なので、冬季の雪・凍結で走れなかったビーナスラインを半年振りで攻めてみよう。本当は、朝イチで誰も走っていない朝モヤの中を攻めたかったのだが、凍結が凍っていそうなので、攻城後の暖かくなった頃に攻めるコトにした。朝早く起き出し、R412で相模湖インターから中央高速に乗ります。う〜ん、1000円高速の影響でズイブンと乗用車が多いコトよ。そんな中を、珍しく流れに乗ってチンタラ進み、岡谷ジャンクションから長野道に入ります。松本インターは飛騨への帰省の際に利用するインターだが、このインターの先へは走った記憶が無い。左側の雄大な北アルプスを眺めながら、次の豊科インターで降ります。ここから県道57号線、R143他で旧四賀村(現松本市)です。R143沿いから西方向に特異な台形状の山が見えて来るが、これが会田富士の虚空蔵山。この山頂まで登るつもりだが、チョットばかり比高があり過ぎ、かなりキツイとみた。ハイキング・コースで道は整備されているらしいが、1時間程の強行軍は覚悟しなければならないだろうナァ、絶対に。県道303号線を風越峠方向に進み、途中で「四賀・有機センター」への標識がある、虚空蔵山林道に入ります。林道は舗装されており、スグに有機センター(堆肥センター)です。センターから林道をさらに300mも進むと、山側に虚空蔵山登山口の標識が立っている。林道脇には広い駐車スペースもあるので、ここに鉄馬を停め、未舗装の林道を登って行きます。体験炭焼小屋手前に、山側に入る登山道があるのでココから登り始めます。R143から見た時には40、50分は絶対に要するだろうナァと考えていたが、登ってみると急坂ではあったが、意外にも21分で山頂の虚空蔵山城です。ご丁寧に、城址の石碑も立っている。登ってくる途中、4箇所の堀切があった。主郭の西側にも堀切が2条ほどある。主郭・副郭ともに石積みで補強されており、石積みフェチのHYDは思わずニッコリ。ソレにも増して、超ニッコリは山頂からの絶景である。北アルプスが一望でき、南の端の御岳〜乗鞍〜穂高〜常念〜餓鬼〜鹿島槍〜白馬三山まで手に取るように見える。また目を下に転ずると、切り立った山上から四賀の市街が足元に広がっている。う〜ん、絶景かな絶景かな。遺構はソレナリだが、この景色を見れば20分強の山道は屁でもない。
↑ 虚空蔵山城址、主郭跡 ↑ 主郭の石積み跡
↑ 虚空蔵山城址、堀切跡 ↑ 虚空蔵山城址、主郭跡
↑ 虚空蔵山登り口 ↑ R134よりの虚空蔵山
 先ほどの林道駐車スペースに戻り、林道をさらに西側に進むと、途中で虚空蔵山への「岩谷神社登山口」があり、さらに進んで先ほど停めた駐車スペースから1.5Kmで「中の陣城入口」標識が右手の山側に立っている。近くに先ほどよりズイブン幅が狭いが駐車スペースもあり、ココに鉄馬を停めます。整備された山道を登り始めて2分ほどで「水の手」がある根小屋的な場所がある。この50m手前に竪堀が2条右手の尾根にある。道が無いので、この竪堀に沿って尾根の急斜面を登ると、イキナリに石積みで補強された土塁があり、郭跡には秋吉城の石碑が立っている。先ずはこの辺りをウロウロするが、竪堀の中ほどは石積みで補強されている。最初は自然のモノかと思ったが、超不自然なので人工的なモノに間違いない、こういうのって珍しいのではなかろうか。また2条ではあるが、畝状竪堀の形式のようである。尾根をドンドン登って行くと、何段かの段郭があり、最上部まで登り詰めると、信州の山城に多い小規模な石塁の郭である。この左手のガレ場に進むと、雑木がないために眺めが良く、北アルプス・四賀の眺めがスコブル良い。う〜ん、目のホヨウ・保養。
↑ 秋吉城址、畝状竪堀の上部 ↑ 秋吉城址、石積みで補強された竪堀
↑ 秋吉城址、最上部の郭の石塁 ↑ 秋吉城址
↑ 最上部のガレ場よりの眺め ↑ 秋吉城址、中の陣城の2つの登り口
 次いで尾根を降りて先ほどの「水の手」に戻り、さらに山道を2分も進むと、左手の小尾根へ行く道と右手の虚空蔵山への登山道との分岐点である。分岐点に立つと、尾根側の丘は中の陣城の城域と直感的に分かる。急いで近寄ってみると、切岸は石積みで補強されている。ホォーッ、これはコレは楽しみジャァ。切岸を登ると、石積みで補強された土塁が残る主郭である。尾根の先には副郭、段郭がある。副郭と主郭間の切岸にも明確に石積み補強が残っている。石積みだけで驚喜するHYDではあるが、ここからの眺めもスコブル絶景で驚喜・狂喜の乱舞。城址と白い北アルプス、それに青い空と新緑である、一句ヒネりたくなるほど(うそ、HYDにはそんな詩心があろう筈がない)。
↑ 主郭跡、後ろは虚空蔵山 ↑ 中の陣城址、主郭跡
↑ 主郭の石積み土塁跡 ↑ 中の陣城址、主郭の石垣
↑ 主郭の石垣と副郭、北アルプス ↑ 中の陣城址、主郭の石垣
↑ 「水の手」上部の分岐点、ココを左に ↑ 中の陣城址、主郭跡
  マンゾク・満足の後は林道を最終点(実は始点)まで進んで、会田地区の無量寺へ。この裏山が現(うつつ)城であるが、道がないとのコトなので、例によって寺裏にソレラしき道が有るだろうと探します。でも・しかし情報通りに道はなさそう、残念。しょうがなく、登りやすそうな寺の左手の尾根に取り付き、ケモノ道を頼りに急坂を登って行きます。ブッシュが生い茂っている訳ではないので、道が無くてもドンドン高度を稼ぐことができ、14分で三角点(2万5千分の一地図の873mポイント)のある主郭です。堀切、腰郭が残っているが、主郭内はブッシュでウロウロ出来ず。尾根を進むと、立派な山道が現れた。どうやら東京電力の高圧線鉄塔の保全用巡視路のようである。No.7とNo.8とを結ぶ巡視路の真ん中あたりから主郭までは目と鼻の先なので、この城を攻める時には、この巡視路を利用することをお奨めです。
↑ 現城址、主郭跡 ↑ 現城址、堀切跡
↑ 現城址、主郭跡の4等三角点 ↑ 現城址、遠望
 寺に戻ってからソバ屋の看板が目に入った。時計を見ると丁度お昼タイムである。「信州で、お昼に蕎麦」というのも久し振りで良いかも、とスゴイ山奥の蕎麦屋に入ろうとするが、普通の民家である。どう見てもソバ屋の店構えではない。オソル恐る玄関に入ると、婆さんが一人でキリモリしている店。う〜ん、これは失敗したかも。でもイマサラに店を出る訳にもいかず、玄関から中に入る。中も普通の百姓屋の居間で、TVやらが無造作に置かれている。待っている内に、先ず漬物+お茶+煮物が出された。ヲイヲイ、何も頼んでいないんだけれど。って心配になって聞くと、これはそばとセットのものでコレしかメニューは無いので頼まなくても出す、「そば」を腹一杯食べさせる、一人でやっているからアレコレできない、とのコト。お客はHYDを含めて3組だけ、しばし待つ内にザルに山盛りの手打ちの田舎蕎麦が出てきた。「これだけじゃ足りない?」、と問われるが、「大丈夫です」と返答。とは答えたものの、量が多過ぎる。う〜ん、完食できるかしらん。でも、量は超多かったが、ウマイのでツルツル腹に入ってしまった、マンプク・満腹。それでも、「お代りは如何ですか」ときたからビックリである。パンパンの腹をナデ・サスり、「これ以上は食べられないヨォ、ご馳走さま」と返答。お勘定は1K円也、安〜ッ。うまくて安い、昼時なのに混んでいない、マタ来ようかナァ。いくらなんでも食べ過ぎである、少々胃が痛くなったような気がする。それじゃぁ、ココらで腹ごなしを、それにはビーナスラインでしょう。で、R143、県道12号線、R254で武石に進み、ここから県道62号線で美ヶ原である。スレ違う車も殆どなく、たまにスレ違うのはバイクである。普段は、10対1の比で四輪が多いが、まだ観光シーズン前ということで、二輪の方が多いのだろう。グングンと高度を稼ぎ、白樺平近くになると、道路脇には雪がズイブン残っている。朝イチでビーナスラインを攻めなくて良かった。さらに進むと美ヶ原であるが、こちとらぁ、こんな所で休憩はしない。というか、ご馳走を前にして、長口舌を聞くようなコトはしないのである。ココから一気に白樺湖まで駆け抜けなければ気がすまん。車両も少なく、ドン亀の観光バスも全く走っていないから、黄色い線を無視して●●●Kmで駆け抜ける(怖くて書けない、コラコラ)。アッという間に白樺湖、どうやら腹ゴナシもできたようである。ここからR152他で諏訪南インターに入り、中央道です。ココは単調で面白くもないので、ビーナスラインよりノンビリと走るのでした(ヲイヲイ)。1000円高速で渋滞を心配していたが、特に渋滞もなく相模湖インターで降ります。ここからはサスガに混んでいて、ストレスをタメながら厚木へ。長後街道はさらに厳しい渋滞で、ストレス満タンで19時過ぎにご帰館。夕飯に遅れそうだったんで、愛馬の世話はせずに家の中に入ります。その上、風呂も入らず着替えをしただけで「イッタダキマ〜ス」のゴングです。ゴクゴク第3のビアーを咽喉に流し込み、「プッワァーッ、うんめぇー」。本日550Km走ったが、下道は200Kmチョットと少な目、でもビーナスを十分堪能したし、石積みをタンと見たから、大満足の一日であった、チャンチャン
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