■  上遠野城  ■
■期日 H21年4月4日(土) 【福島県】いわき市・大館城・平城・白土城・上遠野城
■ルート 戸塚自宅〜横新・第3〜玉川IC〜環8〜大泉IC〜外環〜三郷JCT
       〜常磐〜いわき中央IC〜R49・R6・P14他〜いわき湯本IC〜常磐
        〜三郷JCT〜外環〜大泉IC〜環8〜玉川IC〜第3・横新〜自宅
■コメント
  4月に入ったが寒い日が続いている。それでも今度の土曜辺りから気温が高くなり平年並になるご託宣である。しかも土曜は降水確率20%以下と低い。こりゃぁ出掛けない訳にはいかないゾ。てな訳で金曜の夜は飲み会が2つもセットされていたが、いつものようにシコタマは呑まず、ホロ酔いで帰宅し早々に高イビキ。で、土曜は七つ(4時)に起き出し、七つ半(5時)には出っ発です。今日は味を占めた
1000円高速を利用し、常磐道で福島県いわき市辺りまで遠出し、帰りは山ん中のワインディングを楽しんで帰るツモリ。順調に首都圏を通過・迂回し、三郷ジャンクションから常磐道を北進です。快調に進みますが、水戸辺りで単調な高速道にストレスが溜まって暴発寸前に。このスト解消のため、ドッカ〜ンと強いムチを入れたいのだが、ガマンに我慢を重ねます。さすがに超自粛モード、平均燃費の表示も27Km/L(瞬間は20〜40Km/L表示)と立派にエコである。久し振りの福島県に入り、いわき中央インターで降ります。ここからR6号線(バイパスでない方)に入り、途中の尼子橋を渡った所の「内郷御台境」信号を左(北西)折して、常磐線の跨線橋・御台橋を渡り終えると、左手の丘下に青雲院が現れる。この丘上が大館城の城域で、橋から200m左手に狭い道があり、脇に城址の石碑が立っている。また湯殿山神社への標識もある。スリップ防止のために小石で凸凹にしてある急坂を登りつめると、副郭跡でもある駐車場である。ココには立派な石碑が建っており、郭の奥の方が湯殿山神社である。神社周辺は城域の雰囲気がプンプン残っている。駐車場の上が主郭で、大きな鎮魂の石碑が建っていて、主郭の奥の方には櫓台跡、土塁跡が残っている。この他に、いくつかの腰郭もよく残っている。MapFanには大館地区に「飯野平城址」として掲載されてます。
↑ 大館城址、主郭跡 ↑ 大館城址、主郭の土塁跡
↑ 大館城址、二の郭跡 ↑ 大館城址、主郭よりの眺め
↑ 大館城址、県道脇の石碑 ↑ 御台橋よりの大館城址遠望
  次いで、JRいわき駅の北側の平城址に向かう。MapFanにも、その名も『旧城址』地区に平城址として載っていて、簡単に攻城できそう。...かと思いきや、コレがナカナカに難しかった。城域への登り口が分からないのである。R399を北上し常磐線の跨線橋を渡ったら、スグに右(東)折すれば良かったのだが、MapFanの地図を見て次の信号で曲がれば良いと判断し、50m先で曲がろうとすると、一方通行の出口であった。う〜ん、曲がれないジャン、この先で曲がろう。グルリと城域とオボしき所を回って城域への登り口を探すが見つからない。しょうがなく、跨線橋のタモトの道まで戻り、ここから線路に沿って進み、途中から丘上に登ってようやくに城域。いきなりの石垣に頬を緩めるが、どうやら宅地化で堀と石垣の一部以外の遺構はコトゴトク消失した模様である。この宅地化、半端ではありません。驚くというより、恐ろしいくらいである。いくら駅に近いとはいえ、いわき市には有識者は居なかったのだろうか。まぁソレはともかく、城域南面からのいわき市の眺望は見事です。
↑ 平城址、石垣跡 ↑ 平城址、石垣跡
↑ 平城址、堀跡 ↑ 平城址よりの眺め
 R6を東に進み、「正内町」信号を右(南)折して県道26号線を南下します。4つ目の信号(三倉橋50m北)を左(東)折して道なりに1Km進むと、新川に架かる橋で、これを渡って100m先に右(南)折する道がある。途中から狭く急坂となり、道は例によってスリップ防止のために小石で凸凹にしてある。この凸凹があるため速度は出せない。でも急坂なので、それなりにエンジンを吹かす。この絶妙のバランスで進んで行く。でも急カーブでこのバランスが崩れてしまい、あろうことかエンストさせてしてしまった。急カーブなのでバンクが切ってあり、足を地面に着こうにも、足が●届かな〜い。足が地面に着いた時には、傾き過ぎてしまい「アッ」という間に愛馬と共に山側にゴロ〜ン大うそ「ア"ァッ」という大声を出してしまった。「ゲェーッ、今の愛馬で初めての立ちゴケだヨー」、超々ガック〜リ。でも感傷に浸って入る訳にはいかない、ホーンが鳴りっぱなし。先ずはエンジンのエマージェンシー・キーをoffにする。次いで横になっている愛馬を早く起こして上げなくちゃあ。で、斜面なので簡単に起き上がるかと思いきや、起き上げようとするたびに、急坂のためフロント側がドンドンとズリ下がってしまう。倒れたまま、斜面をズレ落ちてしまうのである。道は小石でワザと凸凹にしてある。さぞや傷だらけになっているだろうナァ、コンちきしょう。何回か起こそうとするが、そのたびにズレ落ちてしまい、とうとう真横状態にまでなった。ここまでズレてしまえば、もうこれ以上はズレることはないだろう。ここで最後の力を振り絞っると、何とか愛馬は立ち上がってくれた、ウレシヤ。と思った瞬間である、「ゼイゼイ」の激しい息と、「バクバク」の心臓の鼓動である。そのまま1、2分も同じ姿勢で居たような気がする。少し落ち着いた所で、愛馬を安全な場所に動かし、サイドスタンドを掛けて、ようやく停めるコトが出来た。ココで大きな深呼吸をして、オモムロに傷の具合を恐る恐る調べる小心で傷心なHYD。でも助かった、エンジンガードのお陰で、ダメージは無いどころか、ナマ傷もさほど付いていない。エンジンガード、タンデムステップ、センタースタンドに、少しスリ傷が付いている位である。サイドスタンドをキックするための突起部の自作で延長した部分が半分ほどヤラれているが、こんなの直すのは簡単(逆に「銅線+エポキシ」による固定方法の頑丈なコトを実証したとも言える)。とにもカクにも、キズは想像したレベルの1/10以下で済んでいる、ラッキー。傷心もスグに癒えて(ウソ、愛馬の傷は大したコトなくても、立ちゴケした事実の心のキズは全然癒えず)、さらに凸凹道をツキ進むと峠です。峠から先は普通の凸凹のない、広くて緩やかな立派な舗装道、う〜ん、こっちから来れば良かったワイ。峠の下には増福寺があり、この裏山が白土城の出城址、現在は墓地になってます。白土城の主郭は、峠の反対側の山頂部です。峠から、1、2分でスグに主郭です。土塁・櫓台・段郭・腰郭がよく残ってます。雑木のスキ間から、いわき市街が見えますが残念ながら眺めはイマイチ。北側からの狭・急坂の凸凹道から攻めるのではなく、南の南白土霊園側からの攻城がお奨めです。
↑ 白土城址、主郭跡 ↑ 白土城址、主郭の土塁跡
↑ 白土城址、主郭下の腰跡 ↑ 白土城址、遠望
  さぁてとぉ、今日は攻城も楽しみだったが、メインは東北の山ん中のワインディング。除雪の関係で道幅が広くて、黄色い線の少ない県道が多いので、「お狂い遊ばす」には絶好なのである。その前に先ずは上遠野(かとおの)城を攻めよう。R6で湯本温泉に進み、ここから湯本インターを過ぎて、県道14号線で上遠野地区に入ると、北側に何やらそれらしい雰囲気の山が見えて来る。上遠野中学校・小学校が麓に見える。学校近くまで進むと「郷社・八幡神社」への標識があるので、右の尾根の先端付近にある八幡神社に進みます。境内に鉄馬を停め、上遠野城址への標識に従って山道を登り始めます。ハイキングコースなのか道はよく整備されており、標識もシッカリ要所に立ててある。「こりゃぁ楽勝に攻城出来そう」と思い始めた時、腰の腰痛が痛み出してきた。先ほどの立ちゴケの際に、愛馬を起こす時にメチャ無理したのが悪かったようである。2重の堀切を過ぎ、主郭に着いた時にはシクシク痛み出して来た、「う〜ん、痛てぇー」、こりゃぁ弱ったワイ。かといって、この遺構の素晴らしさはどうだ。石積みというより石垣と言って良いほどの遺構がアチコチに。石積みフェチのHYDは痛さを堪えてウロウロするのでした。郭の数も多く、土塁も虎口も堀も井戸跡も、...う〜ん、すごいオンパレード。南端の副郭では展望のため、周りを伐採しており、ここからの眺めも上遠野方向だけだがスコブル良い。こうなりゃ、傷心を癒すためにも、超久し振りに を上げよう。痛さと遺構の素晴らしさで登り時間を測り忘れたが、境内から10分弱と思われます。
↑ 上遠野城址、土塁の残る主郭跡 ↑ 上遠野城址、竪堀に架かる復元橋
↑ 上遠野城址、石積みの残る副郭跡 ↑ 上遠野城址、井戸跡の残る副郭
↑ 上遠野城址、主郭の虎口跡 ↑ 八幡神社の登り口
↑ 上遠野城址、副郭よりの眺め ↑ 主郭脇の案内板
  坂道を下る時に、膝のクッションをうまく利用して衝撃が少ないようにして降りたが、ヤハリ腰の痛みは増すばかり。これじゃぁ、ワインディングなんて楽しむドコロの騒ぎではない。この痛みでは、うまく横浜まで帰館出来るかも超アヤシイ。となれば、おいしそうなご馳走を目の前にしているが、キッパリ退散じゃぁ。先ほどの、いわき湯本インターまで戻り、ここから常磐道を南下です。どうやら馬に跨っている分には、腰の負担が少ないようだ、殆ど腰の痛みはない。それでも大事を取って、チンタラ進みます。途中、駐車時にETC端末に被せている目隠し用の帽子が風圧で飛ばされるハプニングに遭いながらも、日が高いので渋滞も無く三郷ジャンクションへ。ここから外環を走り、大泉インターからは渋滞の環八。でも15時と大渋滞には早い時間なので、ストレスも殆ど無く第3京浜の玉川インターです。第3京浜、横浜新道と走り、16時過ぎには無事ご帰館です。ヤレヤレ、何とか帰れたワイ。...と、丁度のタイミングで、空からポツポツ来やがった。ヲイヲイ、20%の確率はどうなったんだヨー? 降り出したばかりなので、濡れる間もなく家ん中に入れた。雨ではしょうがない、愛馬をキレイキレイするのは明日にしよう。で、家の中で一息ついたら、またブリ返してきた、腰痛が。アッチャァー、こりゃぁオオゴトになりそう。熱っ〜い風呂に長く入るのがHYDの身上だが、腰痛ではシャワーで汗を流すだけ。夕飯まで横になって安静状態を堅持。いつもの「いっただきま〜す」の声も元気なく、ビアー1缶でジ・エンド。明日には良くなることを願って、今日は早く寝よう、ちゃんちゃん
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