■  鷲巣山城  ■
■期日 H21年1月17日(土) 千葉県茂原市・鷲巣山城・殿谷城・鞘戸城
■ルート 戸塚自宅〜R1〜永田IC〜首横・アクアライン等〜木更津南IC
      〜P90〜富津C〜R465・R127〜館山C〜フラワーライン〜白浜
      〜R128〜茂原C〜R409〜木更津北IC〜アクアライン・首横等
       〜磯子IC〜環2・R1〜自宅
■コメント
  新年の伊豆半島一周は毎年恒例であるが、房総半島の洲崎からのフラワーラインを走るのもナカば恒例化している。当たりの然、今年も出掛けようと計画した。で、これまでは東京湾フェリーで久里浜〜金谷の江戸湾を横断していたが、ETC割引を使うとアクアラインも結構安いコトが分かったので、アクアラインを使用することに。でも首都高速分が
高ッケィーのがアタマに来る。木更津に上陸したら館山方向に進み、洲崎からフラワーラインを回り、白浜を経て茂原へ行こう。茂原の幾つかの攻城を済ませ、市内に在住している学生時代の友人宅を直撃訪問して驚かしてやろう、という魂胆。そうと決まれば、金曜の夜にはタラフク飲んで早寝です。土曜は目覚ましを掛けて早起きのHYD、暗い5時半には出っ発です。永田インターから横浜高速に入り、ベイブリッジ・湾岸を経てアクアライン。海底トンネル内は暖かく、17℃もあり、もう少し走っていたら汗を掻いた筈。でも、ジキに海ホタルで急激に寒くなります。それでも海の上ということもあり、気温は0℃であった。でも内陸部に入り、木更津南インター近くでは−3.5℃とメータに表示された。道理で寒い筈である。でも、ハンドルカバーとグリップヒーター、ウィンドストッパーのインナー、ネックウォーマー等の防寒装備で、ガマン出来ない状況ではない。ハナ水は垂れるけれど。直線の県道90号線を走る頃に明るくなり、徐々に気温も上がってくる。館山市内に入ってからは、海岸沿いの道を進み洲崎です。道端には菜の花が咲いており、畑の中には花が咲いている。う〜ん、まさしくフラワーライン。この道を楽しみながら(ウソ、官憲が居そうだったので)ノンビリ走り続け、10時半ごろ茂原に到着です。早速、市内中心部の市役所斜め向かいの茂原公園へ進みます。園内の端っこに郷土資料館・市立美術館があり、この建物の裏山が鷲巣山城です。公園中心部には池があり、この池を中心に3つの山があるので、攻める際は要注意です。HYDは池に最も近い山(頂上の展望台が下から見える)から攻めたため、尾根沿いにグルーッと遠回りに半周するハメに。それでも、城址のある展望台からの眺めはイマイチですが、池ソバの展望台からの眺めはグーッです。鷲巣山城には、一旦美術館の平地(ココも城域の筈)に降り、この南側から登りましたが、先ず堀切、横堀、竪堀があり、尾根にタドり着くと大きな堀切があります。途中の竪堀下部の横堀には、うっすら3段ほどの段差が確認できるので、畝堀であろうかしらん。尾根上の主郭・副郭は狭く、大人数を収容できる状況ではない。尾根の端には日蓮上人の銅像もありました。
↑ 主郭跡、現在は展望台 ↑ 主郭脇の堀切跡
↑ 主郭下の竪堀(畝堀)跡 ↑ 美術館脇の堀切跡
↑ 茂原公園と城址遠景 ↑ 公園の展望台よりの眺め
  次いで、県道14号線(茂原街道)を進み、二宮地区に入ります。地区の二宮郵便局の南側を進み、国府関地区に入ります。アチコチとウロウロしている内に殿谷山・如意輪寺に到着です(ウロウロし過ぎて、道順を説明できません 苦笑)。寺の境内と裏山が殿谷(とのやつ)城の城域です。寺の西側に尾根が伸びて来ており、尾根上に朽ちた鐘撞堂があります。この鐘撞堂の鐘は見慣れた鐘とは大きく異なり、細長い面白い形状(30cm径×2m長)をしている。こんな鐘を見たのは初めてである。撞木(ではなく、ただの棒)は後方部が腐っており、コレを吊る紐も切れており、長い間撞かれていないことが分かります。でも、興味にソソられて、力一杯に腐った棒で撞いてみました。鐘特有の低い音ではなく、高い金属音がしましたが、鐘が長いせいか余韻はソレナリに響きます。で、この尾根を登っていくとスグに堀切があり狭い主郭・副郭です。堀切には土橋跡が確認出来ます。
↑ 狭い主郭跡 ↑ 土橋と堀切跡
↑ 如意輪寺の鐘撞堂 ↑ 如意輪寺と城址遠景
  この後、R128で本納地区に行き、本納城を攻めたコトを思い出しながら県道21号線を西に向かいます。1Kmも行かない内に「茂原工業団地」信号で、県道の左側に東陶の大きな工場が見えます。さらに400mも進むとT字路の信号があります。この信号の南側の小丘が鞘戸(さやと)城です。横断歩道の先に登り口があります。周りの藪はスゴイですが、山道は整備されており、楽に台地上に登れます。途中、郭跡と考えられる削平地が幾つかあり、横堀・堀切も見られます。高圧線の鉄塔基部を越えて進むと堀切があり、その先に祠が祀ってある主郭跡です。この郭跡も狭い。さらに尾根を進んでみましたが、僅かな堀切跡が確認できました。主郭に戻り、一部方面だけ展望の良い場所から市内を眺めると、ズゥーッと先に太平洋が見えます。足元は東陶の大きな工場敷地です。ここで、しばしマッタ〜リして下山します。途中から、笹薮を掻き分けて山道の左(西)側の尾根筋を先端まで行ってみました。途中、堀切跡や腰郭跡があります。先端部の1段下の削平地には石碑のようなモノが見えます。ホォーッ面白い所に石碑があるものダァ。そこに降りてみると、城址の石碑ではなく墓のようである。「それにしても珍妙な所に」と思って帰ろうとすると、今度は近くの削平地に石灯篭が1基だけ立っている。う〜ん、神社でもあったのだろうか。この石灯篭、さほど古いモノではなさそう。かといって周りには神社の痕跡すらない、摩訶不思議。ここから県道に降りられそうな道が見つからなかったため、笹薮の所に戻って整備された山道を下ります。
↑ 祠のある主郭跡 ↑ 堀切跡
↑ 主郭よりの眺め ↑ 県道21号線と城址遠景
 本納に戻り、七渡地区の友人宅に向かいます。もう30年以上も顔を見ていないナァ、どんなに変わっているだろうか。田んぼの中の家を訪ねると、懐かしい顔が現れた。白髪が多くなってはいるが、顔は昔のママ、元気そうである。う〜ん、涙が出そう。居間に案内されて、奥さんを紹介され、3人でシバシ昔談義やら今後のナリフリを話し合い、再会を約してオイトマ。突然の訪問にも歓待して頂き深謝。R409を走り、木更津北インターから館山自動車道に乗ります。再びアクアラインを走り、湾岸・ベイブリッジを渡った所で、何んと道を間違えた。なんか変だナァと思っている内に、磯子インター出口の標識が出てきた。オカシイ、と気が付きココで高速を降ります。それでも、気が付いたのが早くて良かった。磯子インターを降りた所が環状2号線で、すぐにイツモのコクイチに出られた。コクイチからは目をツムっても帰られる。アクアラインのお陰で、18時ちょうどに御帰館。時間があるので愛馬の世話をし、風呂に入って疲れを取り、イツモの儀式の開始です。「いっただきま〜す」、うーん、ウンメ〜イ、今日もビアー(ウソ、第3のビアーに決まってらぁナァ)がうまいゼヨ。本日、先週と同じ380Km、お疲れさんチャンチャン。
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