■  高堂城  ■
■期日 H20年8月10日(日) 【岐阜県】 高山市(旧国府町)高堂城・梨打城

■コメント
 今年も夏休みの時期になった。でも我が家は独身時代も含めて40年間も、休みだといって特に計画は立てない。というか立てられない。年老いた両親(現在は老母のみ)の許に帰省し百姓仕事をするのが慣わしなのである。まぁ、数少ない親孝行ともいえる。で、今年もイヤイヤ帰省した(ヲイヲイ)のだが、例年と異なるのは二輪で帰ったことである。そう、昨年の秋に四輪を手放していたのである。駐車料金+税金+保険+車検等(最近ではガス代)を考えて売っぱらったのだった。で、燃費の良い愛馬に跨ってルンルンで帰省。
2ケツを絶対に拒否している相方は、新宿〜高山の長距離バスにて帰省した。ところが帰ったものの、暑くて熱くて百姓仕事なんて出来る訳がない。それでなくても、腰痛持ちなんだから。活動するのはモッパラ涼しい朝と夕方だけ。海抜が高い盆地であるから、日中は暑くても朝晩は涼しいのダァ。日中は何をするかというと、昼寝と五輪オリンピックの応援である。でも、応援のし甲斐がない、期待を持たせておいて予選落ちが続出。とうとう、ヒマを持て余してしまい、暑いのを覚悟で攻城に出掛けるのであった。行き先はというと、お隣の国府町(現高山市)の大感激であった広瀬城と峰続きの高堂城。愛馬の体温が上昇する前に到着する距離でもある。広瀬城のある名張地区を過ぎ、山間(あい)の瓜巣(うりす)地区に入ります。雰囲気のある地区の公民館脇に、城址の案内板と標識が立っています。ここから林道を進むのだが、愛馬には苦手のジャリ道のため、公民館脇に愛馬を停めて進軍。スグに分岐道となるが、城址への標識があり、右手の林道を進みます。う〜ん、この程度の林道なら普通車で楽勝に登れそう。でも、こちとらぁテクシーなので、汗をカキかき登って行きます。林道のエンドは2基の小さな古墳跡です。ブルーのドカシーで覆ってあるが、古墳の中は見られる。広瀬城にも古墳があったが、国府町というだけあって、この辺りは昔から開かれているのダァー。この飛騨がヤマト民族の根幹となる地域だという学説もあるくらい。で、高い方にある古墳の上に登山道があり、スグに鞍部です。ここにも標識があり左側の道を進みます。たぶん、右の道を進むと広瀬城だなぁ、きっと。樹林帯の中に入ったので、直射日光を避けることが出来たが、それにしても、暑ッツ〜ゥ!。トレーニング不足もあって(うそ、本当はビールの飲み過ぎ)、汗がダラダラ流れ出ます。シャツが汗でベタベタになるだけでなく、ザックのショルダーベルトにも汗が浸み込んで、白いシオを吹く始末。整備された道を登り続け、バテバテ・ヘロヘロになって、麓から44分で主郭です。途中、狼煙台・馬場跡、何段かの段郭を経ています。主郭は2.5万分の1地図で778mと標記されている山頂です。主郭の周りには副郭があり、堀切・切岸などが残存しています。樹林に遮られて見晴らしはイマイチも、久し振りの大汗は、ある意味快感ではある。林道終点まで四輪で登れば、20分程度で攻城できると思いますヨ。

■36°11′44.8″−137°12′05.4″、比高は194mです。
↑ 高堂城址、主郭跡 ↑ 高堂城址、烽火台跡
↑ 高堂城址、段郭跡 ↑ 高堂城址、腰郭跡
↑ 林道終点の古墳跡 ↑ 高堂城址、主郭よりの眺め
 瓜巣公民館脇の案内板、この右手に林道あり
 大汗をかいたとて、ここで引き返すヤワなHYDにはアラず。次いで県道76号線で同じ町内の八日町地区に向かいます。地区には国宝の回転する経堂で有名な安国寺がありますが、そこまで行かずに途中で旧の県道に入ります。荒城川に架かっている小さな梨打橋を渡った所で山側に向かい、菅原神社の鳥居の下まで進みます。鳥居脇に梨打城址の木碑が立ってます。神社の裏側に登り道があり、沢に沿って進みますが、途中から道が途絶えてしまうので、右手の尾根へ直登します。尾根筋を登って行くと、麓から24分で三角点のある副郭です。2.5万分の1地図で、733.4m標記のある地点で、土塁跡がよく残っています。ここからスグに主郭です。主郭にはウッスラと土塁跡があるが雑木・ブッシュが多く郭内をウロウロ出来ず。また眺望もきかない、残念。しかし帯郭、空堀が残っており、3方向の尾根筋にソレゾレある副郭と綿密に連携された構造がよく分かります。松林となっている地区もあり、止め山になっています。キノコ(飛騨弁ではコケという)の秋の入山は、止めた方が無難です。

■36°13′37.9″−137°14′01.6″、比高は169m。
↑ 梨打城址、主郭跡 ↑ 梨打城址、副郭よりの主郭跡
↑ 梨打城址、副郭よりの主郭跡 ↑ 梨打城址、麓の菅原神社鳥居前
 さぁてとぉ、ソロソロ百姓仕事をしなくちゃぁ。急いで山を降り、自宅に戻って野良着に替えて、畑に向かいます。百姓仕事とはいっても、ここ何日も雨が降っていないので、用水路からポンプで水を汲み上げ、ホースで水を撒くだけ。昔は両手に大きなバケツを持って、水路と畑とを何十往復もしたモノだが、楽になったモノだぁ。日が暮れて暗くなるまで熱心に水を撒き、帰宅してシャワーを浴びれば、スタンバイ完了。今日一日で何リットルもの汗を流しているから、ビアーのうまいの・何のって。「プワッーァ超うんめぃ」。う〜ん、ところで北島 康介クンはどうなったぁ?
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