■  鈴岡城  ■
■期日 H20年7月26日(土) 【長野県】 飯田市・鈴岡城・松尾城、
                        松川町・名子城・船山城、飯島町・飯島城
■ルート 戸塚自宅〜P22〜厚木IC〜東名〜富士川スマートIC〜R1〜磐田C〜P44
       〜天竜〜R152〜南信濃〜R474等〜飯田C〜P15〜松川T〜R151
       〜伊那C〜R361〜高遠〜R152〜茅野C〜R20〜南諏訪IC〜中央
       〜大月IC(ETC交換)〜中央〜相模湖IC〜R412〜厚木C〜P22〜自宅
■コメント
 このトコロ、2週連続で野駆けの途中で局地的なゲリラ豪雨に遭ってヒドイ目にあっている。幸いにも2回とも合羽を着る間と場があり、さほどに濡れずに済んでいる。いくら好きな野駆けでも、やはり雨中走行は避けたいのが本音。ところが、梅雨が明けたにもかかわらず、北陸辺りに停滞前線はまだ居座っており、今度の土日も所々で局地的な雨が降るようだ。日曜よりは土曜の方が、ヒドイ目に遭う確率が少ないと見たのでハマった中年ライダーは途中で遭うことも覚悟して野駆けに出るのであった。今回は南信州・飯田周辺がターゲット。当たりの然で、メチャ遠いので金曜は早寝、そして土曜は3時半の早起き良い子。で、4時チョチ過ぎに出っ発とアイ成った。熱帯夜である、こんなにも早朝なのに準備だけで汗ばむ。長後街道を走り、厚木インターから東名高速に乗ります。大人しくぬふわKmでチンタラ走りますが、さすがに小山・御殿場辺りでは海抜が高いだけあって、ユックリ走っても寒いくらい。天気がどんなに良くても、この辺りで降られるコトが多いのだが、今日は難なくクリア。こりゃぁ幸先が良いゾォ、って言う間もなく、あろうコトか沼津の先でポツリ・ポツリ。今日もダメかも、と少々落胆・気落ち。それでも日頃の行いがモノをいって、殆ど濡れれずに雨中帯を無事通過。富士川SAのスマートETC出口を出ます。途中で朝飯を食べるなどして時間調整をしているので、出たのが6時3分で、料金が半分となる通勤割引をぎりぎりゲット。ここからコクイチ(R1)を西下ですが、無料のバイパスが多いので、アッという間に磐田です。ココから県道44号線などで天竜に入り、次いでR152です。水窪(みさくぼ)を過ぎて、兵越峠を越えると南信濃。こんな山ん中でも平成の大合併で飯田市に呑み込まれている。さらにR152を北上し、矢筈トンネルを通って喬木村に。ここから県道1号線等で飯田市街に入り、R151を飯田市中心部に向かって走ります。駄科地区の「鈴岡公園入口」信号を左(北)折して道なりに進み、公園への標識に沿って段丘上の駐車場です。目の前に鈴岡城址の案内板があり、脇に幅広な空堀が迎えてくれます。鉄馬を停め公園内をウロウロ開始。するとどうだぁ、アチコチに幅広で深い空堀がウネウネ、土橋も残っているではないか。二の郭は公園化の工事か何かで整地化されているのがチョチ気にくわないが、まぁ市街地ではしょうがないカァ。主郭には土塁も一部残存し、ここからの眺めもナカナカに良い。主郭の端にある鈴岡城の立派な石碑も気に入った。
↑ 鈴岡城址、主郭跡 ↑ 鈴岡城址、空堀跡
↑ 鈴岡城址、空堀と土橋跡 ↑ 鈴岡城址、空堀跡
↑ 鈴岡城址、主郭跡よおりの眺め ↑ 鈴岡城址、主郭跡の石碑
  案内板には、谷を隔てて隣の松尾城址公園への小道も整備されて、歩いて行けると書かれていたが、一旦鉄馬の所に戻ります。R151をさらに飯田中心部に向かって進み、「松尾毛賀」信号を左(北)折して段丘上に出ます。少しヤヤこしいが、MapFanの地図とニラメッコすれば簡単に松尾公園です。公園の駐車場に鉄馬を停めて公園へ入ろうとすると、パトカーから官憲が降り立ち、コッチに向かってくる。別に悪いことをしていなくても、こういう時って「ギクッ」となる(小心者なので、もしかして顔色までも変わったカモ 苦笑)。どうやら車上荒しが多いので十分に注意するようにとのコトである。で、公園入り口に進むが、はやくも両脇に空堀跡が見えてくる。コレは・これは期待できるゾォ、と思ったのだが後が良くない。これ以外には、遺構は見当たらないようだ、ガッカリ。それでも飯田平の見晴らしの良い展望台もあり、それなりに満足。ここの石碑も立派です、新しいけれど。
↑ 松尾城址、空堀跡
↑ 松尾城址、主郭跡
↑ 松尾城址、主郭跡の石碑
  次いで市中心部に入り、県道15号線を北上し松川町に入ります。中央高速の松川インター入り口のトコロで、県道59号線を松川役場方向に進みます。「名子」信号の手前300mの坂道の途中に「老人福祉センター」への標識があるので、コレに従って進むとスグに福祉センターです。センターは名子城の二の郭で、東(先端)側に進むと堀切を経て主郭です。小さな神社が祀ってあり、土塁がズイブン残っており、虎口もシッカリ分かります。公園化されていますが、訪れる人も少なくヒッソリしていて、城址の雰囲気プンプン。鳥居のある段丘端からは展望がスコブル良くて、しばしマッタ〜リ。
↑ 名子城址、主郭跡 ↑ 名子城址、主郭の虎口跡
↑ 名子城址、腰郭跡 ↑ 名子城址、主郭の案内板
← 名子城址、主郭よりの眺め
 ここからR153に出て、1Kmも北上しない内に「鶴部」信号があります。ここを左(北)折して1.7Km道ナリに進むと右手に、「瑞応寺」の石柱の高く大きな標識(?)が立っています。瑞応寺はココから300m東ですが、この寺を過ぎてサラに100mも進むと御射山神社の鳥居で、●船山城址の立派な石碑が立ってます。案内板もあり、字は判読出来るのだが、縄張り図は剥げ落ちて全く分からず。各郭は大きく、グルリを回るのにズイブン時間を要します。郭の殆どは果樹園になっており、所ドコロに堀跡や堀切跡が残っています。MapFanの地図に「舟山城跡」が明記されているので、この地図を参考にどうぞ。この地図がないと、場所が分かり難い筈です。
↑ 船山城址、主郭跡 ↑ 船山城址、堀切跡
↑ 郭端に建つ御射山神社 ↑ 船山城址、石碑
 R153を再び北上すると、スグに中川村で、さらに走って飯島町です。飯島町に入ってスグに「西岸寺」への標識が国道脇に立っています。これに従って進むと、歴史を感じさせる西岸寺の山門です。この山門前の道をズゥーッと南下し、T字路を左(東)折すると飯島城です。虎口跡に案内板が立っています。本城内は水田になっていますが、土塁跡や堀跡、堀切跡が残っています。登城内は林になっており、小さな登城神社が祀ってあります。竹林で遺構が見難いトコロもあり、時間を掛けてグルリを廻って見たいのですが、ヤブ蚊がスゴイの何のって、堪らずにスタコラ退散。暑いので古城側の遺構もツイデにパス(苦笑)。
↑ 飯島城址、本城と虎口跡 ↑ 飯島城址、登城跡
↑ 飯島城址、案内板 ↑ 本城(右)と登城(左)の遠景
  さぁてとぉ、川向こうの中川村の大草城を攻めるツモリで準備をして来ていたのだが、ソロソロ時間切れ。まだ昼飯も食べていないのだが、もう14時を回ってしまった。山城はでなく、全て鉄馬で攻められる城ばかりだった筈なんだが...、一体全体どこで時間を費やしてしまったのだろうかしらん。まぁ、イマサラ詮索してもラチがあかない、時間は戻らないので帰陣することに決定。R153のコンビニで軽い昼飯を食べ、なおも北上を続けます。伊那からはR361で高遠に出て、ここから再びR152です。この道は黄色い実線が多かった筈だが、道路改修と共に白い点線が多くなって、うれしい誤算。以前、この道で白馬乗りの官憲にトッ捕まってサインを強要されているので、白い鉄馬にだけは十分に注意しながら進みます。桜のシーズンではないので、四輪も少なく快適に飛ばして杖突峠を越えて茅野市に入ります。ココからR20を進み、南諏訪インターから早々と中央高速に。そう、2週連続で懲りた局地的豪雨を避けるため、早めに危ない笹子トンネル近辺をヤリ過ごしたいのです。で、途中でポツポツとは来たが、全然濡れる状況ではなく大月インターで一旦出ます。勿の論、通勤割引です。ETCカードを取っ替え、次の区間の通勤割引をも狙います。中央道に戻ると、「談合坂〜相模湖2Km渋滞」のイヤな赤い表示。まぁ、それでも2Km位なら許せるワイ、などと一人ゴチて進みます。談合坂を過ぎたトコロで、表示通りに小さな渋滞に遭ったモノの、大したレベルではなくストレス無しで相模湖インターを降ります。さぁてとぉ、ココまで来ればコッチのもの、ここから先で雨に降られるコトはないだろう。どうやら今日は豪雨に遭わずに帰館できそう。ところが好事魔多し、愛川町から厚木市に入ってシバラく走ったトコロで、前方に真っ黒な暗雲。「ウッッソー」、こんな所で待ち伏せているなんて。と思った瞬間、ピカッと稲光(イナビカリ)。「イヤなのが来やがったぁ」と思う間もなく、近くのコンビニの軒先に鉄馬を入れた。と同時に車軸を洗うような豪雨。バケツをひっくり返したような雨、という表現より一斗缶をヒックリ返したような滝雨である。アスファルト道は見る見る内に水田になっていく。軒先でシバラク雨宿りしていたが、全く止みそうにもない。こんな強い雨は久し振りである。というか、ますます激しくなるような気さえする。そのまま20分位雨宿りしていたが、今度は水害の方が心配になってきた。このまま水カサが増したら無事に帰えられるか、をである。このため意を決して、合羽を着込み土砂降りの田んぼの中に駒を進めます。所ドコロで、鉄馬のステップに掛けている足先が水中に没します、そういう豪雨、恐ろしヤ。「どうかエンストしないでくれ」と祈りながら雨中を無理して進みますが、2Kmも行かない内に小止みになって来た。「??」となったのは言うまでもない。今日も局所的なゲリラ雨だったようだ。厚木市の中心部まで来ると道路は全く濡れていない。長後街道を進み横浜に入る頃は、ド・ピーカンの天気である。当然、合羽で着膨れ状態なので、暑くて暑くてタマらない。途中で合羽を脱いで、なおも長後街道を進み19時チョチ過ぎにご帰館です。鉄馬は可愛そうにズブ濡れだったが、途中でキレイに乾いてしまった。でもズイブン汚れてしまった。...のだが、もうガマン出来ない。鉄馬の世話は明日するとして、早々にシャワーを浴びて食卓に座ります。カラカラの咽喉に本物ビアーを注ぎ込み、「プッワッー、うんめい」。本日630Km走行、その内400Kmは一般道。まぁ、とりあえずオ上品ね、ヨォーッお疲れさん。
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