■  笹洞城  ■
■期日 H20年9月23日(火) 【長野県】上田市・跡部城・原畑城・笹洞城
■ルート 戸塚自宅〜P22〜厚木C〜R412〜相模湖IC〜中央〜須玉IC(ETCカード取替)
      〜諏訪南IC〜P17・R152他〜白樺湖〜ビーナスライン〜和田峠
      〜R142・R152・R254・P65他〜上田C〜R143他〜青木V〜P12・R254他
      〜武石〜ビーナスライン〜白樺湖〜R152他〜富士見T〜R20〜韮山C
      〜R50〜身延TR300〜本栖湖T〜R139〜富士宮C〜P72・R469・R138
      〜御殿場IC〜厚木IC〜P22〜自宅
■コメント
 新しい相棒との2回目の野駆である。1stは草津・志賀のR292で、2ndはビーナスラインと決めていた。この順番通りに道が好きな訳ではない。甲乙付け難いっていうところではあるが、強いて言えばビーナスであろうか。で、その大好きなビーナスラインを攻めよう(ウソ、そんな技は持ち合わせていない、「楽しもう」が大正解)とするには、大事なコトが一つだけある。そう、9時を回っては×なのである。ドン亀がワンサカ走り出して、とても・とても...。で、8時丁度に白樺湖に到着するように家を出たのだが、あろうことか途中で腹が痛くなってしまった。起き抜けに相方の手作り葡萄ジュースを飲んだのがマズかったのカモ。この対応のために時間を取られ、焦るココロで相模湖インターに入ります。前回はETC装置の分離アンテナ部の取り付けに難があり、ETCゲートが50%の確率で
×という状況であった。一応、取説に書かれているように取付け直したのだが、今回は「どうだぁ!」って、えらく気合を入れて進入します。でも、気合とは関係なしに難なくパカッーとゲートは開いた。イライラ焦っていた気持ちがこれでホグれ、かなり混雑している中央道も流れに乗って進みます。途中、須玉インターで一旦降りますが、ETCは問題なし。さらにETCカードの交換をし、再度インターに入るも。ここから順調に走り、諏訪南インターで降ります。ここでもETCは問題なく、ゲート脇の表示板に「軽自動車・割引500円」が出た。まだまだ安心は出来ないが、どうやらETCは問題ないようである。白樺湖には8時10分過ぎに到着。でも、この時間なら十分に攻められる(もとい、楽しめられる)。高気圧が張り出したのかして、遠く富士山・南アルプス・御岳・北アルプスなどなどがグルゥーッと一望にできる好天気でもある。新馬に軽くムチを入れ走り出すが、500mも走り出さない内に完全にアドレナリン全放出状態。う〜ん、650cc→800ccのパワーアップはスゴイ。もう夢中でムチを入れまくり。ヘタレな鉄馬乗りで、カーブが苦手の直線命のHYDなんだが、カーブでも上手くなった錯覚すらする。前馬より確実に直線+20、カーブ+10Kmだなぁ、きっと。途中からは周りの景色も目に入らず、ただ手綱を握ってムチを振るのみの、脳内モルヒネが出まくった陶酔状態で和田峠に。ココから一般道(ヲイヲイ、何度も言うけれどビーナスは一般道だっちゅうの)に降ります。R152、R254と進み、200円のお賽銭を払って平井トンネルを抜け、県道65号線からR143に入ります。途中の「小泉」信号から県道273号線で室賀方向に駒を進めます。途中、上手組地区に「御屋敷」というバス停があり、この脇に駒を停めます。バス停の斜め裏山で、送電線の鉄塔が有る山が跡部城です。バス停そばに消防団第19分団の車庫があり、この前の細道を登って行きます。途中で黄色の鉄塔保守用の道路標識が立っています。この内の「No.123」が目指す跡部城です。沢すじの山道になる手前に左手の山に入る小道があり、ココにも黄色の「No.123」標識があります。ウッカリすると見過ごしてしまいそう(というか、HYDは見過ごして沢すじをドンドン登ってしまいました苦笑)。登り始めるとスグに小さな神社があり、さらに登って行くと鉄塔の基部です。さらに進んでバス停から丁度10分で主郭に到着です。副郭との堀切の遺構が僅かに確認できるが、全体的に曖昧模糊。疎林で主郭からの眺めもイマイチなのは残念。(鉄塔基部からは、それなりの眺めです)
↑ 跡部城址、主郭跡 ↑ 跡部城址、主郭と二の郭間の堀切跡
↑ 跡部城址、鉄塔基部よりの眺め ↑ バス停「御屋敷」と跡部城
 県道273号線をさらに進み、室賀温泉「ささらの湯」の標識に従って左折し、室賀・原組地区に入ります。地区の公民館・消防車庫がある周辺が原畑城址ですが、遺構は残っていないようだ。公民館の斜め裏山で上部が伐採されている山が笹洞城址です。
↑ 原畑城址、地区の公民館 ↑ 地区の公民館と詰め城の笹洞城
  公民館前の道を100mも上流側に進むと原田橋。といっても下に川は流れていなく、小道が通っている。この橋そばに鉄馬を停め、頂部が伐採された山側への道を進みます。この山が原畑城の詰め城である笹洞城です。簡易舗装道が途切れても、山側への小道は続くのでドンドン登っていきます。途中で道がなくなるので、登りやすそうな右側の小丘に登り、尾根筋から攻めます。尾根には、ちゃんとした道のような部分もあるが、「無い」と考えた方が良いかも。やたらとトゲトゲのある雑草ブッシュに邪魔され、なかなか進めません。それでも2段の段郭を攻めてからは登りやすくなります。二の郭を経て急斜面を登ると、イキナリ主郭です。公民館からも見えたのですが、何かの標識用の竹竿が立っています。伐採された南側からの眺めはスコブル良くて、橋の下から苦労して21分も要したのを忘れてしまいます。そしてナニゲに南側の土塁跡の下を見ると、立派な石塁が残っています。ワァーヲォ、と大声を出してしまいました。う〜ん、苦労した甲斐があったワイ。この石塁、横から見るとその構造も良く分かるが、信州に多い石塁構造とは異なるのが興味深い。西側には大きな堀切があり、その先には2重の堀切が残っている。主郭のグルリを見て回ったが、どの面も急斜面である。石塁で補強されていて、この形状が残ったのだろう。主郭内には樹木もなく草地になっている。しかも天気も景色も良いのだから、マッタ〜リしたのは言うまでもない。

■36°24′39.0″−138°08′34.5″、原田橋からの比高は87mと低いですが、道が無いので...。
↑ 笹洞城址、主郭跡 ↑ 笹洞城址、主郭脇の堀切跡
↑ 笹洞城址、二の郭跡 ↑ 笹洞城址、南面の石塁跡
↑ 笹洞城址、南面の石垣の構造 ↑ 笹洞城址、主郭跡よりの眺め
 さぁてとぉ、次は子檀嶺(コマユミ)岳城を攻めよう。ってんで、R143へ一旦戻り、青木村に向かって進んだ。...のだが、はるか遠くに子檀嶺岳を望んだ時、攻城の意思がモロくも崩れ去った。特異な形の山で、遠くからでも良く分かるのだが、その急峻な山の斜面を見たトタンに、闘志が萎(な)え萎(しぼ)んだのである。笹洞城での悪戦苦闘による体力の消耗と、その後のマッタ〜リで時間を浪費したのが余分であった。ココで大きく方針変更。そうだぁ、今日も走るコトに徹しよう、と。HYDは軟弱でもあるのダァ。そうと決まれば、ビーナスをもう一回堪能しよう。武石村に入り県道62号線を走ってビーナスラインに。途中の白樺平の林の中で、昼飯のオニギリを2個食べて一息を入れたら、後はノンストップでビーナスを駆け抜けます。これまで、美ヶ原〜扉峠までの間は、カーブが多く「面白い」とは感じたコトが一度もなかったが、新馬で走ると楽しいから不思議である。やはり、新しい馬の方が楽しく&楽にカーブを曲がれるようである。勿論、扉峠〜和田峠〜霧が峰〜車山は、朝よりもスピードを上げて走ったのは言うまでもない。さらにR152、R20、R50、R300、R139、県道72号線、R469、とトイレ休憩もなく走り続け、御殿場インターから高速に。ETCも問題ないようだ、ウレシヤ。ここで、どうにか夕飯に間に合いそう、ってんで、ようやくに足柄サービスエリアで一服。それでも、トイレ休憩+缶コーヒーだけで、ノンビリもせずに又走り出します。途中、「中井〜横浜町田間20Km」の渋滞にハマったが、スリ抜けの連続で虎口を脱し、厚木インターを降ります。長後街道がいつものように混雑していたが、新馬での狭いスリ抜けを自重し、19時チョチ過ぎに疲れ果ててゴ帰館。新馬の世話(特に足回りをテイネイに拭き拭き)をして上げて、シャワーも浴びずに、「いっただきま〜す」。う〜ん、今日の第3のビアーは美味いゼヨ。本日600と1Km、道を1箇所間違えてなけりゃぁ、ドン・ピシャだったね、チャンチャン
↑ 子檀嶺岳の遠望 ↑ 白樺平にて
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