■  雨宮城  ■
■期日 H20年9月15日(月) 【長野県】長野市・妻女山、千曲市・雨宮城
■ルート 戸塚自宅〜横新・第3京浜〜玉川IC〜環八〜練馬IC〜関越
      〜東松山IC〜関越〜渋川・伊香保IC〜R353〜中之条T〜R145
      〜長野原T〜R292〜中野C〜R403〜千曲C〜R403〜松代〜P35
      〜真田〜P4〜東御C〜サンライン等〜佐久C〜R141〜韮崎C
      〜R50〜身延T〜R300〜本栖湖T〜R139〜富士宮C
      〜P72・R469・R138〜御殿場IC〜厚木IC〜P22〜自宅
■コメント
  「
来た、きた、キタァーッ!」である。待ちに待った新しい相棒がである。名前は新F650GSと云うが、同じ名前で650cc排気量のF650GSという馬が居たりして、少々ヤヤこしい。新しい相棒は、単気筒→2気筒となり、排気量も650cc→800ccと増えている。当たりの然に、馬力もトルクも増えている、とても楽しみである。で、納馬の当日と翌日は降水確率が高かったので、野駆けは泣く泣く中止。で、3連休の最後の今日に賭けた。が、朝方の降水確率が高いとの御託宣である、ヤレヤレ。でも、降水分布の実況と6時間先までの予報を見る限り、サホドの雨ではないようだ。新馬の最初の野駆けで雨に濡れるのもカワイソウだが、ガマン出来ない、出掛けるとしよう。実は、新馬の購入契約した時には行き先は考えていた。川中島の戦いの重要な地点である妻女山である。R403沿いに案内標識が立っており、ここを通る度に「今日は時間の都合でパス、また今度ね」ということを繰り返していたのだぁ。何分にも横浜からは超遠距離で、なかなか行きたくても行けないのである。いつもと異なり、新しい馬の乗り初めなので、ココだけを目的にするのも許されよう。そう、今日は新馬との初めての野駆け、ということで走るコトのみに徹するツモリ。七つチョチ前に目覚ましをセットしたのだが、そんなモノに世話にならなくてもムックリ起き上がったHYD。こういう興奮って久し振り、小学校の遠足みたい(こういう興奮なり刺激が無くなると、もう爺様だなぁ、きっと)。で、イロイロ準備を進め、外に出てみると小雨。ゲェーッ、マジかよぉ、本当に御託宣通りじゃぁん。アワてて自室に戻り、PCを立ち上げ気象庁の降雨実況図とニラメッコ。う〜ん、30分もすれば止みそう。予定しているルートも雨の心配は無さそうである。しばし、PCで遊んでから、オモムロに外に出るが、まだ小雨。というか霧雨、この程度なら、あまり濡れないだろう。新馬に思いっきり鞭を入れ、...、と行きたいトコロなんだが、何せ新馬、蹄鉄(タイヤ)がズルッーと滑りやすいので要注意。ユックリ・慎重に駒を進めます。以前にタイヤ交換をした店の前で、ハイサイドで一回転したコトがあるので、完全にトラウマ。さらに1,000Kmまでの慣らし運転中は、5,000rpm以上に回転数を上げないように云われているので、否応なく慎重居士。それでも直線状態では、それなりにスピードを上げて行きます。う〜ん、快適・快適。と思った瞬間、左ミラーが見えなくなった。「アッレェー、どうなっている?」、よくよく見るとサイドミラーが、付け根から内側に曲がっている。どうやら締め付けが甘くて、高速での風圧に耐えられず、カクンと曲がってしまったようだ。しょうがないので、必要な時には左手でミラーを押さえるしまつ。玉川インターを降りて、環八のガソリンスタンドで給油し、そこでレンチを借りて締め付けます。だいぶ前のZR−7の時も、新馬の頃に同じようなコトがあったのを思い出してしまった。新馬の整備費をシッカリ取っているのに、とブツブツ言いながら駒を進めます。練馬インターから関越に入り、新座の料金所のETCゲートに入ります。ギリギリの6時3分前なので、割引が受けられる、ウレシヤ。と、思って進むがゲートが開かない! 「ゲェーッ、うっそー」。それでも、二輪車の場合は、安全のため真ん中は素通り出来る構造になっているので、ゲートにブツかって引っくり返ることはなかった。後続車が来ているので、危なくて止まらずにそのまま進んだが、それにしてもおかしい。横浜新道でも第3京浜でも、ETCは問題なかったのに。こりゃぁ、ゲートを出る時にもモメルなぁ。で、やはり東松山インターでETCゲートは開かずに、危険回避で真っ直ぐ素通り。料金所脇に鉄馬を停めると、すかさず料金所から係りの人が飛んで出てきた。でも、対応はスコブル親切なもの。そりゃあそうだぁ、料金を踏み倒すのなら、そのまま逃げれば良いのだから。理由を説明すると、「何かの拍子に、ごく稀にありますヨ」とのコトである。6時3分前にゲートを入ったコトを強調すると、割引料金で別収納してくれた。で、ETCカードを交換して恐る恐るインターに再び入るが、今度はETCゲートは何事もなかったように、パッカァーと開いてくれた。う〜ん、タマタマだったのだろうか。ぢつは、前の馬から新馬にETC一式を移設したのだが、アンテナ部の位置がチョチ心配なのであった。前進方向に対して、角度が80度位と立っている状態に取り付けているのである。たぶん、これが原因だろう。となると、次の出口でも問題が出るナァ、たぶん。精神的にもイキナリにトラブルになるのと、リスクを意識していてトラブルに遭うのとでは、雲泥の差となる。果たして、出口の渋川インターでもゲートは開かなかったガックリ。ここでも、踏み倒すヤカラではなく、わざわざ停車して料金を払ってくれる客だから、親切・丁寧な対応であった。勿の論、通勤割引である。それにしても、アンテナ部分の取り付けはヤリ直しである。ここからR353で中之条に出て、R145で長野原へ。ここから本日のメェーンイベント、R292である。雲上の野駆けを楽しむために、ワザワザここまで来たのであるから、もうココロが急いて・急いてしまう。が、しかし、イロイロなトラブルなどで、予定より1時間近くも遅れてしまい、ヘタクソな日曜ドライバーがワンサカ多い。バスが少ないのが救いではあるが、それでなくても慎重居士を強いられているので、イライラはピーク状態に。とうとうガマンが出来ずに、黄色い線も何のそので、グングンとドン亀を抜き去りって進みます。中腹より上ではドン亀も早兎も誰ぁ〜れも居なくて、HYDのためにだけあるようなR292。う〜ん、雲上の散歩(ウソ、そんなにノロくはない、慣らしの上限よりチョチ下の、ぬふわKm)は楽しい。しかし、渋峠辺りではサスガに気温が低い、11℃の表示である。白根山あたりと比べても3℃は低い。この辺りだけ凍結しているコトも納得である。ブルブル震えながら中野市まで駆け下り、超遅い定番のミニ牛丼セットの朝飯をペロッと平らげます。ここからR403を進み、松代の外れの長野電鉄・岩野駅より500m程手前まで。ここに「妻女山展望台」への標識が国道脇に立っています。山側に入って、急な坂道を登って行くと、駐車場のある展望台です。展望台からの眺めは素晴らしく良く、かの謙信もここから川中島を見たのだろうかと思いをはせます。土塁、切岸、郭のような地形も見られますが、後世のものかもネ。まぁ、今日は野駆けですから。
↑ 妻女山展望台 ↑ 妻女山よりの川中島
 とは言っても、一箇所だけではチィート寂しい。しかし特に攻城の情報を集めて来ている訳ではない。マップル(ツーリング用の地図)を引っ張り出して、周辺を見ていると、近くに雨宮の地名がある。確か、雨宮城というのが有った筈、と思い出す。まぁダメモトで行ってみようか。ダメだったら「雨宮の渡し」でも見ようか、というノリです。で、長野電鉄の雨宮駅の南側に突き出ている山裾に近付いてみると、小さな神社があり、道脇に「唐崎城」の案内板が立っている。雨宮城とは違うが、ここを落としてやろう。フムフム読むと、どうやらココから15〜20分で行けると書かれている。今日は野駆け主体ではあるが、この程度の山行なら、乗馬の気分転換に丁度良い。神社脇から勇んで登って行きます。11分丁度経ったトコロで、突然に「ガサガサ」の音で驚愕フリーズ。って、相手も驚いたに違いない。「アッ」と思う間もなく、いきなり黒いモノが飛んで来て、ヤブの中に駈け入った。どうやら日本カモシカのようだ。そして少し離れた所から、コチラをじーっと睨んでいる。ヌタ場と思われる場所でノンビリしていたのにゴメンね、驚かしてしまい。って俺もビックリしたからオアイコさま。で、さらにズンズン先に進んだのだが、神社から20分も経過しているのに、それらしい地形に出会わず。ここで、ハタと気が付いた。さっきのヌタ場が主郭ではないのか、と。すぐに戻ってクダンの場所をウロウロ。な〜るほど、確かに遺構のように思えて来る。切岸、帯郭、削平地などが確認できる。堀切跡らしきものもあるが、これは?かも。登山道が整備されているのは有難いのだが、これによって改変されている可能性も高い。それと信州の山城といえば、切り立った崖上のイメージが強いが、ココはそのイメージとかなりズレているので要注意です。(帰館後、イロイロ調べてみると、唐崎城=雨宮城でした、今度はシッカリ調べてからネ)
↑ 雨宮城址、主郭跡 ↑ 主郭の井戸跡(?)、ヌタ場
↑ 麓の鎮魂社の案内板 ↑ 雨宮城址、主郭よりの眺め
  そうだぁ、今日は走りに徹しようと思っていたのだった。それじゃぁ、これからどこを走ろうかしらん。マップルを取り出し、ルートを検討します。これまで走ったコトの無い道を走ってやろう。という訳で、一旦松代に戻り、ここから県道35号線で真田に向かいます。このルート選択はでした。白い点線ばかりで、丁度よいアンバイのワインディング。新しい馬での楽しい道は堪えられんワナァー。とか、なんとか言いながら真田に入り、ここから好きなルートの一つである県道4号線を走ります。アッという間もなく東御市に。浅間サンルートを走って小諸へ。グリーンロードで佐久を抜け、R141を進みます。野辺山、清里を過ぎて、ようやくに韮崎に出ます。でも、ここから中央道で真っ直ぐ帰るのはチョチ寂しい。そこで、R50で身延へ走り、ここからR300で本栖湖に。さらにR138で富士宮へ向かい、県道72号線で富士の裾野を巻いて、途中からR492と、いつものパターンで楽しい道を走り抜けます。御殿場からはR139を進み、御殿場インターから東名に乗ります。心配していたETCゲートはスンナリOK。でもイキナリに「松田〜横浜間、30Km渋滞」の赤い表示にヘナヘナ、と崩れてしまった。そうかぁ、今日は3連休の最終日だったんだぁ、高速も渋滞するワナァ。赤い表示通り、松田を過ぎてから渋滞にハマります。ここから15Km位はスリ抜けだなぁ、でも馴れない新馬ではチィーとばかりキツイかも。でも、それなりの速度で走り抜け、ヘトヘトになって厚木インターを降ります。ココでもETCゲートは問題なかった、ウレシヤ。でも長後街道は混んでいて、ズイブンとイライラ時間が経過して、19時ちょち過ぎに御帰館です。う〜ん、攻城の数が少ない分、疲れも少なく、馬の背に揺られての心地よい疲れだワイ。きっとビアーがうまいぞー。新しい馬体をキレイに拭き拭きしてあげて、モロモロの儀式が終わったところで、いっただきま〜す。ごく・ごっく、ぷわぁー、第3のビアー(とは言わないかも)ではあるが、超ウンメイ。本日620Km、お疲れさん、チャンチャン
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