■  大明神山砦城  ■
■期日 H20年4月20日(日) 【群馬県】高崎市(旧倉渕村)・権田城・大明神山砦・
                            天狗山砦、長野原町・柳沢城
■ルート戸塚自宅〜R16〜入間IC〜圏央・関越・上信〜下仁田IC〜R254・P51
       〜松井田T〜P33〜倉渕〜R406〜長野原T〜R406〜倉渕〜P54
       〜北軽井沢〜R146〜軽井沢T〜R18〜佐久C〜R141〜韮崎IC
        〜中央〜相模湖IC〜R412〜厚木C〜P22〜自宅
■コメント
  前回の信州・西條城に続き、昨年の攻城リベンジは今回も続く。半年間の降雪・凍結で攻められなかった上州の倉渕と長野原の城を攻めるツモリである。倉渕は現在では高崎市に編入されているが、随分西ハズレで、山を越えると信州である。当然、信玄の上州攻めのセメぎ合いの場所でもあるので、楽しみではある。横浜からズイブンと遠いので、早朝5時に出っ発し高速を多用するコトにした。それでも通勤割引が効く区間が多いので、そんなにフトコロは痛まない筈。保土ヶ谷バイパスではトンでもないスピードで疾駆するバカが多いので、その後にクッ付いてぬあわKmで通過します。でも、ここから先は×。いつものコトながら町田〜相模原〜八王子間は信号が多く、渋滞していなくても時間がズイブンかかる。早朝なんだから、もっとメインの路線側の「青」信号時間を多くしても良いのではないか。全く車が走って来ないのに、赤信号で強制停止させられるのは面白くない。とか何とかブツブツ言いながらも、キレずに入間インターから圏央道に入ります。関越道に入り、いつもなら降りる筈の花園インターでも降りずに、北進を続けます。藤岡ジャンクションで上信越道へ入り、下仁田インターで降ります。ここまでで入間から90Km強。次の松井田インターまで走ると100Km超となり、通勤割引が効かない。まぁ、この辺りは信号が少ないから、そんなのぉ関係ネェ・そんなのぉ関係ネェ。で、2300円→1550円の通勤割引で、ニッコリ。50%とならないのは、適用されない区間があるためである。まぁ、そんなのぉ関係ネェ・そんなのぉ関係ネェ(クドイ)。下仁田からR254でしばらく走り、小坂から県道51号線で北上です。適度なワインディングロードを楽しみ、妙義山を左に見て松井田町に入ります。ここから県道33号線のワインディングロードを楽しみ倉渕に。R406で西に進み、国道沿いにある権田地区の派出所の左50mの山側へ行く道を進みます。500mも行くと、花輪の集落を過ぎ、鉄火の集落となります。ここからは、地元の人に聞かないと、権田城へは行けません。個人の庭先のような極細の道を2箇所も進まなければならないのです。HYDは上ノ久保側から侵攻したのですが、親切な上ノ久保地区の方に丁寧に教えて頂きました。でも、分かりづらい場所なので、地元の人でも城址を知らない人が多いかと思います。農地化で遺構の多くは消失しているのでは、とさほど期待はしていませんでしたが、なかなかどうして、これが残っているのです。幅広な空堀がよく残っていてくれて、思わず「ちゃぁーんと、残っているじゃん」と大きな独り言。土塁や郭跡も確認できます。現在は畑になっている場所からは、烏川を隔てて1Kmほど南西側に、大明神山砦が手に取るように見えます。横浜周辺では、桜はトウの昔に散ってしまっているが、この辺りでは今が満開。しばしマッタ〜リして、川向こうの大明神山の麓に向かいます。

■36°32′22.3″−138°38′58.5″と表示されました。
権田城址、主郭脇の空堀跡 権田城址、主郭の土塁跡
権田城址、遠景 権田城址、主郭と大明神山の遠景
 倉渕中央小学校の正面(南西500m)に見える山が大明神山。烏川に架かる橋を渡り、山懐に行くと浅間神社があります。この神社の横に林道があり、未舗装道を無理して進みましたが、×。どうやら根小屋があったと思われる所に出てしまいました。ここからが大手道のようですが、道がなさそう。神社に戻り、案内板の地図をよく読みます。どうやら頂上まで遊歩道があるらしい。ナニナニ、歩いて20分も掛かるとナ。で、神社前の小スペースに鉄馬を停め、厚着→薄着に着替えて攻城開始。整備された遊歩道を8分で大明神山砦(駒形城)の主郭に到着です。小さな郭で、砦跡というのもウナヅけます。それでも、2条の堀切、2条の空堀、腰郭・副郭、土塁が残っており、コジンマリとした山城を楽しめます。疎林のため見晴らしはイマイチ。でも、そこ・カシコに咲いているスミレの可憐な花が印象に残ります。<エェーッ、HYDのガラでもないってカィ 

■36°26′42.0″−138°46′07.1″、比高は86mです。
大明神山砦址、主郭脇の堀切 大明神山砦址、土塁の残る主郭跡
大明神山砦址、主郭跡 倉渕中央小学校まらの大明神山砦の遠景
  大明神山の南側500mにある山が天狗山で、頂上部は天狗山砦の城域です。で、どこから登ろうカイナァ。と、ウロウロしますが見つかりません。地元の方にお聞きすると、県道33号線沿いにある「赤い鳥居の20m右の道」とのこと。登山道かと思ったが、ズイブン幅広な道である。この道を登って行くと、山裾近くでドンドン細道となり、山際で通行止めになっている。どうやらケモノ除けの防柵のようだ。でも高さがせいぜい50cmだから、動物でも簡単に越えられそう。モチ、人間様だって跨いで行ける。で、その先に幅広な道がズゥーッと続いているので、これをグングン登ります。鳥居から13分で、神社と石の祠のある主郭に到着です。土塁跡が僅かに残り、空堀・堀切・腰郭が残っています。ここも疎林で見通しはイマイチ、残念。でも新緑以降では、もっと見通しは悪い筈です。帰りは、シッカリとした道が麓に向かって真っ直ぐに伸びているので。この道を一気に下ります。急坂なのに、ツヅラ折れではなく真っ直ぐです。当然すぐに麓に降り立ちます。振り返って頂上部を見ると、ヤハリ真っ直ぐの急坂道である。ココを登るのは結構キビシイだろうなぁ。でも5分では無理かもしれないが、7、8分で登れるナァ、きっと。通行止めの柵に沿って右側30mに、この急坂の道がありますヨ。

■36°26′24.3″−138°46′01.3″、比高は88mです。
天狗山砦址、主郭跡 天狗山砦址、主郭脇の堀切跡
天狗山砦址、麓の木碑 烏川沿いからの天狗山砦址遠景
  さぁてとぉ、倉渕にはまだ攻めたい城があるのだが、探しても・聞いても場所が全く分からない。しょうがない、次へ行こう、次に。で、R406に戻り、長野原町に向かいます。須賀尾峠を越え、丸岩を横に見て、さらに下ります。麓にズイブン近づいたところで、防砂関連の工事現場が見えてきます。なにやら、沢に沿って黒いパイプも何本か見えます。で、肝心なのはパイプではなく、その上の山のシルエット。どうみても山城としか思われません。実は、昨年に長野原町教育委員会に柳沢城の場所を尋ねていました。町からは、親切にも詳細な地図を送って頂いたのですが、まさしくコノ場所である。さらに下って、開けている場所があったので、ココに鉄馬を停めます。すると地元の酒造メーカがタンクローリーで酒に用いる水を汲んでいました。どうやら黒いパイプは取水用のモノです。運転手の方と話をすると、城のコトは分からない様子。でもこの周辺は酒造メーカの管理地のようである。運転手の方に許可を貰って、クダンの山に登ります。登山道は無いという話でしたので、タメラわずに鞍部直下から登ります。でも、イバラが生い茂っていて超難儀。軍手では針が突き通るのでダメ、革製手袋で武装して登っていきます。それでも半ばからはイバラもマバらになり、登りやすい。鞍部に取り付き、ここから主郭と思われる方向に進みます。かなりのヤセ尾根で、頂上部もヤセていて、残念ながら城址の雰囲気はなし。堀切や郭・土塁なども見当たらない。オカシイ! 長野原町教育委員会の発掘調査では、丘城部には郭跡・空堀・土居などの遺構の他に、陶器なども見つかったようであるが。う〜ん、オカシイ。もしかして、違う山に登ってしまったのかしらん。尾根伝いに南側の尾根を進むが、やはり遺構らしきモノはなし。それでも武者走りのような地形を経て、平らな地形の所に到達した。郭跡とも思えるが、防御施設の遺構が見たらない。ウロウロしてもラチがあかないので、シッカリとした下りの道があるのを幸いに、この道を降ります。林道(あるいは工事用の橋かも)の橋のすぐ近くに降りて来ました。ここから登り、尾根を下れば、イバラと格闘するコトなしに攻城可能です。ここで偶然にも地元の方とバッタリ遭遇。HYDも驚いたが、相手もイブカしげにHYDを見ている。そりゃぁ、そうだ、こんな所を一人でウロウロしているなんて。でも話をしている内に、双方とも打ち解け、それも払拭されて城址の話に移行。地元の方も、あそこが横壁城(柳沢城では通じなかった)に間違いない、残念ながら遺構はない、というコトであった。城教育委員会の発掘は、山城部ではなく、丘城部を発掘したようなので、この食い違いなんだろうか。まぁ、いいかぁ、攻城したコトにしておこう。ところで、この山のトコロ・ドコロに「ひとりしずか」がヒッソリ咲いています。オォーッと、またまた「HYDには似合わない」ってカイ 苦笑

■36°32′23.4″−138°39′07.3″、比高は計測忘れ。
柳沢城址、遠望 柳沢城址、主郭下よりの丸岩城址遠望
柳沢城址、主郭 登り口の「ひとりしずか」
  長野原町の隣町の東吾妻町には、同名の柳沢城があり、この2つを攻め落とすのが、今回の目的の一つであったが、ウロウロし過ぎて時間切れ。またまたリベンジに来ることにしよう。で、R406を戻り、倉渕へ。コンビニおにぎりで昼飯を摂り、ここから県道54号線で西へ向かいます。ナカナカに快適な道で、ルンルン気分でグングン高度を稼ぎながら進むと、後ろから4輪が迫って来る。オォーッ、元気が良い車じゃぁ。ここは一つ、目にモノを見せてくれよう。ってんで、鞭をビシ・バシ愛馬にくれてやる。でも、一時は、車をサイドミラーの点にしたのだが、ドンドン迫って来るではないか。うぅ〜ん、コシャクな。再度、鞭を入れるが差は広がらない。ピッタシ着いている。おかしい、こんな筈ではないんだがぁ。直線では、軽くブッチ切れるのだが、カーブで簡単に追い付かれてしまう。山道であるから、直線コースよりカーブの方が多く、完璧に四輪に負けている。くそぅ、残念だが先に行かそう。車の後ろに付いて、今度は追いかけよう、という魂胆でもある。後ろに下がって、車名を見るとランサー・エボリューションではないか。この程度の車に負けては、名が折れる。ってんで、必死に追いすがるが、やはりカーブがいけない。ヘタレな鉄馬乗りじゃぁ、カーブで速度をグーッと落とさざるを得ない。それに比べ、カリカリにチューンしたランサー君、カーブでも全く速度を落とさない。実に見事である、完敗。見る見る内に差が広がって、とうとう見えなくなってしまった。二度上峠を越え、北軽井沢に入ると、クダンのランサー君に追い付いてしまった。う〜ん、どうしたんだろう。たぶん、制服のオジサンが近くに居るのだろうと勘バタラキをし、こっちもユックリ・モードに移行。はたして、まだ観光シーズンには早いというのに、ネズミ捕りをしている。お疲れさん、長野県警。軽井沢から佐久へ出て、ここからR141で野辺山、清里と進み、韮崎へ。ちょち早いような気がするが、韮崎インターから中央道に上がります。入ったトタンに、「談合坂〜小仏トンネル15Km渋滞」の赤い表示。やっぱりネェー、日曜だし、しょうがないかぁ。そうこうしている内に、渋滞のシンガリにぶつかり、ここからスリ抜け開始。それでも、15Kmという表示ほどは渋滞しておらず、すんなり藤野パーキングエリアに入ります。「何故って?」、理由は時間調整です。ここで、トイレ休憩+缶コーヒーで一服。時計が17時を示したところで、PAを出て、すぐに出口の相模湖インターで降ります。そう、通勤割引のためなんです。R412も思ったほどは渋滞しておらず、それなりに進めて厚木へ。ここから難関の長後街道ですが、さすがに日曜、「地獄の...」の形容詞は不要な位の混雑で、キレずに19時前にご帰館。少し暗くなっているので、手を抜いた愛馬の手入れで部屋に戻り、「ただいまぁ」。着替え等をして、いよいよビアーの時間、「プヮーッ、うんめぇー」。結構走ったツモリだったが、本日530Kmとそれなり。ヨォーッお疲れさん。

■後から調べて見て驚いた、三菱の「ランサー・エボリューション」ってトンでもない車であった。2000ccなのに300馬力以上を叩き出すジャジャ馬で、剛性もメチャ高いそうな。400万円以上はするらしい。
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