■  尼厳城  ■
■期日 H20年6月7日(土)
       【長野県】長野市(旧松代町)・金井山城・尼厳城・寺尾城
■ルート 戸塚自宅〜横浜新道・第3京浜〜玉川IC〜環8〜練馬IC〜関越道
       〜東松山IC〜関越道〜渋川IC〜R353〜中之条T〜R145〜長野原T
       〜R292〜中野C〜R403〜松本C〜R19・R158〜松本IC〜長野・中央道
        〜須玉IC〜中央道〜相模湖IC〜R412〜厚木C〜P22〜自宅
■コメント
 昨日の金曜・夜は昭和48年度同期入社の仲間と新宿で楽しく呑んでしまい、完全に出来上がって帰宅したのはメチャ遅かった。 ...のだが、土曜は寝ぼけマナコの寝不足ながら無理・無理に起き出してしまい、薄明かりの中、鉄馬で出っ発です。睡眠時間が5時間弱+アルコール汚濁の脳ミソ+胃の中ムカムカ、という悪条件である。そんな中を横浜新道、第三京浜、環八、と走り抜けます。練馬インターからは関越道をヒタ走り、東松山で一旦降りてETCカードを交換し、早朝割引を得ます。再度関越に入り、今度は渋川インターで通勤割引で降ります。ココからR353、R145と山の中を走り抜けます。それにしても、二日酔いで頭がガンガンするし、胃袋の調子も最低、とても朝飯を食べられる体調ではない。こんな時に何も走らなくても ...と思うのだが、明日の日曜は雨模様というゴ託宣が出ているので、無理してツイツイ...。で、久方ぶりにやってきました長野原。ここから垂涎のR292ルートを走り抜けようというのである。先ずは草津まで少し足慣らし。豪快(?)に山道を飛ばして温泉街に入り、ここからメインの山岳ルート。チョチ霞が出ているが、そんなのぉ関係ぃねぇ・関係ぃねぇ。朝早いから、スレ違う車の数を数えても、たったの3台。白根山を通り過ぎ、渋峠までガンガンに攻めます。でも、この先は要注意。昨年の5月中旬にココを通ったのだが、トンネル内は厚い氷のリンクになっていて、全身フリーズしてしまった。1時間ほど掛けて、何とかトンネルを通り過ぎた記憶が戦慄を持ってヨミガエる。その鬼門に恐る恐る入るが、さすがにモウ6月である、黒い地肌が出ているではないか、ウレピィー。当りの然、イキナリ強いムチをいれて駆け下って行きます。中野市に入り、ここからR403を南下です。この辺りの城は幾つか攻め落としている。今回も、このR403沿いの攻城のツモリ。でも、何と言っても信州の山城である、エネルギーを補給しておかなければ、遭難してしまうかも。胃の調子が悪いが、コンビニおにぎりを無理して腹に詰め込みます。この後、小布施、須坂を過ぎて、旧松代町(現長野市)に入ります。R403沿いの寺尾小学校を過ぎて150mも進むと、左(線路)側に「金井山公園」の標識が立っています。ここを山側に入っていくと公園の小さな駐車場。でも脇の寺尾池を目当ての釣り人の車が占拠中。でも、こちとらぁ鉄馬である、ちょっとしたスペースに停めて遊歩道を登ります。ほどなく尾根上の展望台ですが、金井山城は、ここからマダマダ先。展望台の上部に金井山平和観世音像があり、「遊歩道はここで行き止まりです」の標識が立っています。でも、構わずに尾根道をドンドン進んでいきます。途中、教科書通りの様相の古墳跡や大岩・奇岩が尾根上にあり、大岩を利用した大きな堀切を2条過ぎると主郭です。駐車場から23分かかりました。主郭には石積みの土塁跡も残り、石積みフェチのHYDはバシャ・バシャとデジ写真を撮りマクリ、うれしがります。また土塁も僅かに残っています。郭内には、ヤハリ石積みの奇っ怪なモノが残っています。最初は石積みの櫓跡かも、と思いましたが、どうやら古墳のようである。昔の武士も、これが墳墓だと分かっていて、壊さなかったのだろうか。主郭の先は岩場となっていて、尾根筋のはるかに遠くに尼厳城へと続きます。この岩場からの眺めは怖いけれど、なかなかにグーッです。

■36°35′00.4″−138°12′26.1″、比高は138mです。
金井山城址、主郭跡 金井山城址、主郭お石積み土塁跡
金井山城址、主郭内の古墳跡 遊歩道の展望台よりの眺め
金井山城址、主郭脇の堀切跡 遊歩道の展望台よりの城址遠望
 続いて、先ほど眺めた尼厳(あまかざり)城を攻めます。尼厳山の南麓に岩沢地区があり、この最上部まで果樹園を通って鉄馬を進めます。舗装道が切れた地点に、主峰の奇妙山と尼厳山への登り口を示す標識が立っています。尼厳山へは、玉依比売命神社の脇や善得寺の脇からも行けるが、どれだけでも鉄馬で高度を稼ぎたかったので、岩沢地区の最奥部からのルートを選んだ。ここから急坂を登って行きますが、途中道筋が分かりづらい箇所がある。それでもピンクの標識テープを頼りに上へ上へと登ります。頂上の手前に、段郭が幾つかあり、恐ろしく見晴らしが良い岩場があります。ココは麓からも見える岩場で、この上に立つと真下に岩沢地区が見え、肝が縮みます。それにしても景色が素晴らしい。ここからスグに頂上部の尼厳城です。麓から25分要しました。主郭には三角点があるだけで、眺めは雑木でイマイチ。腰郭と堀切が西尾根に残っています。ココで、この堀切に釣られてドンドン西尾根を進んでしまった。回りの景色も見えない+この尾根を進めば城裏城へ行けるという錯覚+2.5万分の一地図を見なかった=>間違って西尾根を進んだ。「道に迷った」訳ではないが、途中で林道に出てしまい、「」となってしまい、しばし呆然。ようやくに気が付いて、泣く泣く降りてきた急坂を、14分も掛けて戻った。ということは、この林道を使えば、14分で来られるってコトね。Butしかし、思わぬ不覚で疲れてしまったワイ。ココまで来たので、どうしても尼厳山と奇妙山との間にある城裏城へ行きたかったのだが...。残念ながら、奇妙山への道が分からない。とうとう諦めモードに移行。道を探してウロウロしている地点が、道筋が分かりづらい場所であったため、恥ずかしながら道に迷ってしまった。どうやら標識テープは登山用のモノと、山仕事用のモノの2種類以上があるようである。標識テープの過信は禁物でもある。それでもウロウロして、何とか登って来た道に戻ることが出来た、ウレシヤ。尼厳城に行かれる方は、余程に登山に慣れていない限り、一人では止めた方が無難でしょう。

■36°34′25.7″−138°13′22.7″、比高は340mです。
尼厳城址、主郭跡 段郭下の古墳跡
段郭の石積み土塁跡 段郭下の岩場よりの俯瞰
尼厳城址、主郭跡 尼厳城址、西尾根の堀切跡
西尾根よりの金井山城跡 岩沢地区よりの尼厳城跡
(左下:登り口の一つ善得寺)
 さぁてとぉ、城裏城は残念だが、マタ今度にしよう。という訳で、次は尼厳山の尾根筋の一つにある寺尾城を攻めることに。松代温泉団地地区の西側に尾根筋があり、このピークにクダンの城がある。尾根の先っぽまで駒を進めると、蛭川に架かる橋のタモトに地蔵堂があり、脇に愛宕社へ登る石階段がある。階段脇には「寺尾城址登り口」の標識が立っている。急な階段を登り、愛宕社へ。ここから先には道が無いが、何とか登れそう。尾根上に出ると、道も微かに残っています。幾つかの段郭を経て、14分で主郭です。郭内には地蔵堂の登り口に書かれていたように「寺尾殿の墓」という鎮魂碑が立っている。また主郭には僅かに土塁跡が残っているが、眺めは残念ながら×です。この他に、3条の堀切や腰郭が残存しています。

■36°34′33.0″−138°12′21.0″、比高はmと表示されました。
寺尾城址、主郭跡と鎮魂の墓 寺尾城址、主郭脇の土塁跡
寺尾城址、主郭脇の土橋跡 寺尾城址、主郭脇の竪堀跡
寺尾城址、登り口 R403よりの寺尾城址遠望
 時計を見ると、スデに14時を回っている。おかしい?、どこで時間を費やしてしまったのだろうか。確か、草津・志賀道路を通って、中野市に着いたのが9時前だった筈なんだが。 ...と、振り返ってみても時間は戻らない。しょうがない、ソロソロ帰り支度をしなくては。とは言っても、どうやって帰るかを考えるだけであるが。地図を眺めてイロイロ思案したが、R403で松本に抜け、ここからR19、R20で帰ることにした。時間が遅くなるようになれば、この国道沿いには幾つかのインターがあるので、途中で高速道に乗ろう、という魂胆。そうと決まりゃぁ、先ずは腹ごしらえ。朝、おにぎりを2個食べたキリである。胃の方も調子が良くなってきたようで、サカンに「何か喰わせろ」と言っている。時間が勿体ないので、またコンビニに寄り、小ぶりな弁当を買います。R403の聖高原に向かう途中に、千曲川と周辺が一望に見晴らすコトが出来る道路脇の公園がある。ココで弁当を飼います。う〜ん、絶景を独り占めにしての昼食もナカナカにおつだワイ。少しくマッタ〜リして、再びR403を走ります。なかなかに楽しい道で、すぐさまハイになります。ところが黄色い線も多くて、前方に大型トラックが大名行列を引き連れていて、いきなり超ブルーに。それでもキレずにR19に入り松本市に。市内に入ると、この道は何十年も昔から渋滞している。長野県知事や松本市長は何十年にもわたって、何ら手を打たないのが不思議。どうするツモリなんだよぉー。とうとうキレてしまい、松本インターから長野道に入ってしまった。もう16時を回ろうとしている。キレなくても高速に乗らないと夕飯に間に合わないのだが。途中のパーキングエリアでトイレ休憩を行い、時間調整をして17時03分に須玉インターを一旦降ります。そう、17時からの通勤割引の恩恵(?)を得るためです。で、ETCカードを取替え、再び中央道に乗ります。今度は時間調整の必要が無いので、休まずに相模湖インターまで一っ走りし通勤割引で降ります。談合坂付近で少し渋滞していたのだが、まぁ許せる範囲だった。よぉーし、この調子で行けば、楽勝で夕飯に間に合うゾォ。と思いながらR412を走りますが、好事魔多し。路線バスが大名行列を従えているではないか。追い越し禁止の黄色い線ばかりの道で、流し(?)のパト車も多い地区ではある。我慢を強いられて、ようやくに厚木市内に入り、長後街道を進みます。途中で、事故でもあったのか、メチャ渋滞している箇所があり、ここで完全にギブアップ。とてもじゃないが、夕飯には間に合わない。緊急TELを発して、相方にワビを入れるのでした。20時前にようやくに、ご帰館。愛馬の世話をして、シャワーも浴びずに、「いっただきまぁ〜す」のゴングでビアーを息もつかせず流し込むのでした。本日570Kmは走りに走ったモノだが、半分は高速利用である、チョチ情けネェー。長距離を走って疲れたのではなく、山歩きで疲れたHYDでした。今日は早く休んでネ、ちゃんちゃん
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