■  赤須城  ■
■期日 H20年5月4日(日) 【長野県】伊那市・小出城・野口城・古城・北城・
                     一夜の城・竹松城、駒ヶ根市・塩田城・赤須城
■ルート 戸塚自宅〜P22〜厚木C〜R412〜相模湖IC〜中央道〜須玉IC
       〜中央道〜伊那IC〜R153〜平谷V〜R418〜阿南T〜R151
       〜東栄T〜P9〜天竜〜P45他〜浜松IC〜東名〜清水IC〜東名
       〜裾野IC〜東名〜厚木IC〜P22〜自宅
■コメント
  前半のゴールデン・ウィークは帰りの高速道路上で、愛馬が駄々をコネて散々だった。それでも、原因がヒューズ切れということで、イトも簡単に修理完了。となれば、懲りずにGW後半も出掛けるコトにしよう。季節はルンルン5月、野駆に一番最適なシーズンなのである。今回は少し足を延ばして、南信州を攻めようかしらん。当然、早寝・早起きの良い子で、早くも4時半には出っ発である。途中で最近の定番、ミニ牛丼定食で朝飯。満腹中枢がマヒして心地良くなったところで、R412を飛ばして相模湖インターから中央道に入ります。さすがにGW、まだ6時前だというのにヤケに混雑している。それでも渋滞まではしていないので、快適に進んで須玉インターで一旦降ります。ETCカードを交換して、再び中央道。今度は伊那インターで降ります。両区間とも通勤割引が適用され、計1900円なり。割引が効かない場合2850円なので、33%引きの計算である。50%割引にはならないが、少しでも安くなればありがたい。ガソリンも高騰を続けているし...。県道146号線で西春近地区に入り、「西春近北小学校」への標識で小学校へ進みます。この小学校の真西300mの所に小出城がある。真西300mという数値を頼りに、「この辺だろうナァ」と細い竹薮の中の道を進むと、それらしい雰囲気のある台地が出現。道端に鉄馬を停めて細道を登ると「ピンポーン」。う〜ん、ノッケから幸先が良いワイ。土塁が僅かに残る主郭に木碑と案内板がある。耕地化で遺構は消失かと思いきや、意外にも主郭脇には幅広・深い空堀がクッキリと残ってます。

■35°47′52.9″−137°59′14.6″、と出ました。
小出城址、主郭跡 小出城址、主郭脇の空堀・土塁跡
道路より見た小出城址 小出城址
 伊那市街に入り、今度はR361で高遠方向に進みます。途中、県道207号線にて手良(てら)地区に入ります。県道沿いに手良小学校があり、この小学校から東北東500mの山裾に八幡神社がある。神社の裏山が野口城です。農道に鉄馬を停め、田んぼの中の参道を進んで神社へ。小さな神社の前には、大きな檜舞台の文化財建物がある。先ず、この舞台の上で冬支度の不格好な厚着を脱ぎ捨て、軽快(?)な初夏の格好に変身してイザ攻城です。神社の右側の谷沿いに、上方に登られるような道があるが、ココを登らずに神社左側の道を登ります。赤松林が続き、テープで止め山になっている道を進み、神社から8分で主郭に到着です。途中に2条程の堀切や段郭があった。主郭の周囲には土塁がよく残っているが、伐採された木々がオビタダしくて郭内は歩きづらい。2の郭、3の郭も明確に残存し、それぞれに空堀・土塁・堀切が残っているが、主郭同様に間伐・下草刈で伐採された雑木が多く、超歩き難い。しかも間伐されている割に、眺めは×です、残念。

■35°52′10.4″−138°01′11.8″、です。
野口城址、土塁の残る主郭跡 野口城址、主郭下の空堀
野口城址、連続堀切 野口城址、登り口(神社左側)
野口城址、城址遠景
 R361に戻り、伊那方向に1.5Km戻ります。ここから県道210号線で南下します。途中で新山川を渡り、対岸の北林地区に入ります。地区内にバス停「北林口」があり、バス停そばの川側の個人宅の裏が古城です。個人宅を抜けないと城域に進めないので、挨拶をしてから攻城開始。畑を抜けて竹薮の中に入ると、ポッカリと空間があり、どうやら主郭のようです。空堀や竪堀跡が残っていますが、それ以外には耕地化で消失した模様。

35°48′58.4″−138°01′25.4″、と表示されました。
古城址、主郭跡 古城址、主郭脇の空堀跡
 同じ地区で、バス停「北林口」の北150mに「北林」バス停があり、そこから北50m程の川側に立派な長屋門の個人宅がある。この家の裏の畑周辺が北城の城域です。ここも個人宅ですので、挨拶をしてから城を攻めます。ここにも竪堀・空堀が残っていますが、主郭の位置は耕地化で判然としない。古城と北城とも、河岸の急峻な崖を利用した城ですが、山間の狭い地区での耕地化のため、遺構は殆ど消失したようです。しょうがないカァ。

■35°49′04.9″−138°01′21.1″、です。
北城址、主郭跡 北城址、主郭脇の竪堀跡
 県道209号線に戻り、途中から今度は210号線を西に進みます。県道の左沿いに用水路がずぅーっと続いている。富県・桜井地区に入ると用水路が道路の下を潜るが、この辺りに八幡神社の山門がある。この手前で左(南)折する道があるので、曲がって道なりに進むと、スグに一夜の城である。外見からはタダの畑畦で、とても土塁と思われないが、内に入ると一目瞭然。主郭の四囲の2方辺に土塁がよく残っている。高遠攻め決戦前夜の織田信忠の陣跡である。

35°49′24.0″−138°00′05.6″、と衛星は教えてくれました。
一夜の城址、主郭の土塁跡 一夜の城址、主郭の土塁跡
一夜の城址、主郭の土塁跡
  今度は県道18号線で南下をします。県道沿いの福地簡易郵便局から南南西500mの富県・竹松地区に、諏訪宮という神社があります。石の鳥居は家と家との間にありますが、白っぽいので結構遠くからでも分かりやすい。鳥居脇の民家前のちょっとしたスペースに鉄馬を停めます。ここから神社境内と周辺が城域の竹松城を攻めます。意外に意外、神社の左右にはズイブン幅広で深い横堀がシッカリ残っています。この他にも幾つかの郭跡と空堀が残っています。神社以外の郭は畑地や墓場になっていて、ここから遠くに駒ケ岳連峰が望められ、田植え前の田んぼとのコントラストが、なかなかにグゥーです。

■35°47′52.9″−137°59′14.6″、です。
竹松城址、主郭 竹松城址、主郭脇の空堀跡
二の郭跡と駒ケ岳連峰 竹松城址、主郭脇の空堀跡
竹松城址、八幡神社鳥居
  朝早く起き出し高速道を多用したので、既に6城を攻め落としたが、意外にもまだ11時前である。余裕のヨッチャンで、まだまだ攻められそう。ってんで、県道18号線を南下し、隣の駒ヶ根市に。県道から外れて上塩田地区に入り、最北部の山裾まで鉄馬を進めます。集落の一番奥まった所に光福寺跡があり、寺の墓地があります。この墓地の裏山が塩田城です。登り口はないというコトなので、登りやすそうなところから直登します。途中から松林になっていて、松の落ち葉で下草が生えていなくて、道が無くても楽に登れます。墓地から7分で、石の祠が祀ってある主郭に到着です。主郭には土塁も残存し、連続した堀切・竪堀が残っています。主郭周辺も下草が生えていないため、遺構は確認しやすい。

■35°45′50.2″−137°58′59.1″、です。
塩田城址、土塁の残る主郭跡 塩田城址、堀切跡
塩田城址、連続堀切跡 廃寺と塩田城址遠望
 今度は、R153の駒ヶ根バイパスを進み、「ふれあいセンター西」信号の50m南側の道を左(東)折して、どこまでも道なりに東方向に進むと、マレットゴルフ場です。ゴルフ場と周辺が赤須城の城域です。ゴルフ場というと、遺構を破壊してしまうイメージが強いですが、このゴルフ場はパター・ゴルフなので、大丈ブィ。よく遺構が残されていて感激です。主郭・二の郭の土塁を見た後、あちこちウロウロしていると、出郭の下の急峻な場所に一匹の「仔犬」がポツネンと居る。おかしい、こんな人里はなれた暗くて寂しい場所に。よくよく見ると顔つきが犬じゃない。しかも尻尾が変! で、よくよく見ると、何と狐ではないか。夜行性とは聞いていたが、天敵が居ないので昼間から出てきたのであろうか。しばらく目線を合わせていると、崖を下って逃げてしまった。で、その狐が居た周りを見ると何か変! どうみても河原石の石積みで補強された土塁としか見えない。これが3条ほど。後世のモノなのか、それにしては歴史を感じさせる。まぁ、キツネに騙されたと思って、戦国期のモノということにしよう、雰囲気もあるし。二の郭、主郭と戻り、土塁や空堀にあらためて感嘆し、城址を後にします。それにしても、眺めがもう少し良かったらナァ...。

■35°43′29.9″−137°57′33.8″、でした。
赤須城址、主郭跡 赤須城址、二の郭跡
赤須城址、二の郭脇の空堀跡 出郭下の石積みで補強した土塁跡
赤須城址、主郭跡
 さぁてとぉ、ソロソロ腹が減ってきたぁー。いくら朝飯をシッカリ食べた(1/3の胃では、普通は食べ過ぎと言う)とはいえ、もう8時間も経とうとしている。それじゃぁ、昼の定番のラーメンでも食そうか。と思いきや、どれだけ走ってもメボシイ店がナカナカ見つからない。とうとう我慢できなくなり、いつもと違ったパターンに移行。今回はカレー専門店で辛〜いカレーを食べるのでした。イヤァー、久し振りで辛いカレーを食べたぁー。HYDは辛いモノは大得意なので、汗も掻かずにペロリと平らげるのでした。注文する際、「メチャ辛いです、止めた方が...」と念を押されたのだが、この程度は何ともない。店の人はビックリ顔。昼飯を食べ終え、ナニゲに西方の空を見ると、黒い暗雲が...。これは、ひょっとして・もしかして、降って来るのかぁ? 急いでココを立ち去らなければ。で、R153をヒタスラ南下し、平谷村からR418で阿南町に。R151に入り、東栄町からは県道9号線で浜松へのショートカットを狙った。でも・しかし、この県道といったら、トンでもない道であった。行けども行けども、ようやく車が1台通れるほどの狭い道で、しかも直線のない屈折した山道ばかり。当然に信号は皆無で、対向車が殆ど無いから良いようなモノの、平均時速は40Km以下だナァ、きっと。山間部ということもあり、トコロどころで雨がポツポツ落ちて来たが、濡れるまでには至らない、ウレシヤ。タイトでカーブの多い道を堪能し過ぎて、ゲップが出てしまう位に走りに走った後、旧天竜市に。「フゥーッ」、ようやくに終わった。時間はドンドン過ぎてしまい、スデに17時半を回っている。ここは東西に長い静岡県の西端の地である。このまま下道をノンビリ走って帰ると、きっと明日になるゾォ。しょうがない、ここから県道45号線等を走り、浜松インターから東名に乗ってしまおう。高速に入って、先ずは最寄のパーキングエリアに入ります。道路地図帳の付録ページで、高速道のインター間の距離を調べ、この後のETC作戦を練ります。どうやら、通勤割引を得るには、2回もETCカードを取替えなくちゃならないようだ。それにしてもGW期間中の高速道である、この先で渋滞しているという赤い表示がイヤでも眼に入ってくる。それでも赤い表示とは異なり、比較的順調に走ることができ、先ずは清水インターで一旦降ります。ETCカードを取替え、再び東名に。今度は裾野インターで降り、もう1回カードを取替えます。そう、HYDはカードを3枚も持っているのである。松田からは渋滞にハマり、スリ抜けを強行します。渋滞路を20Kmも走ったような。ようやくに厚木インターです。3700円→割引2450円は34%引である、ウレピー。20時をズイブン回っているので、地獄の長後街道も今日はスンナリ通過。21時ジャストに、ご帰館です。疲れ果てて、愛馬の世話もせずに家に入り、シャワーで汗を流して、「いっただきま〜す」のゴング。疲れた体と乾いた喉に、本物ビアーが超美味い。いやぁ〜、それにしても今日は走った・走った。高速道が多かったけれど670Km走破、今夜は早く休んでね、チャンチャン。
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