■   塩尻・上田城  ■
■期日 H19年10月7日(日) 【長野県】岡谷市・小坂城・高尾城、塩尻市・上田城・かっとり城
■ルート 戸塚自宅〜P22〜厚木C〜R412〜相模湖IC〜中央〜甲府昭和IC〜R20
       〜諏訪C〜P16〜岡谷C〜P24〜小野〜P254〜岡谷C〜P16〜諏訪C
        〜R20〜韮崎C〜R52〜鰍沢T〜P9・R300〜本栖湖〜R139〜富士C
         〜P72・R469・R138〜御殿場IC〜東名〜厚木IC〜P22〜自宅
■コメント
 先週は土日とも雨で野駆には出掛けられず、家の中で悶々(うそブラブラ)としていた。で、今度の3連休はというと、土日が晴で休日の月曜は雨とのご託宣である。土曜は「ハム(アマチュア無線家)の集い」で、栄区まで出掛け、催し物が終わってからは日も高いのに同好の士と居酒屋へゴー。したたかに酔っ払って19時頃に帰宅したが、そのまま布団の中へゴー。当然に翌日曜は早起きとなり、4時半前には出っ発と相成った。まだ暗い中、相模湖インターに向かってR412を進みます。それにしても「さっぶっー」、歯がガチガチと鳴ってしまう。そういやぁ、まだ夏物のメッシュ・ウェアを着ているよなぁ、パンツも普通のジーンズだしぃ、グローブもメッシュのままじゃん...、寒い筈ダァ。といっても防寒着は持参していない。しょうがないので、カッコ悪いがカッパを着込んで走ります。相模湖インターから中央高速に乗り、いつものように甲府昭和インターで降ります。ETCゲートが開き、通勤割引で半額の800円の表示はうれしい、だんだん感激が薄くなっていくが。降りてから最近の定番になってきている、牛丼屋で朝定食+牛皿でシッカリ(正しい日本語では食べ過ぎ)腹ごしらえ。腹一杯になったところで、R20をチンタラ西上します。でも、いつものように富士見町からはビーナスラインへとは行かず、そのままR20を進み諏訪に。そして諏訪湖の南岸を進む県道16号線で岡谷に入ります。さぁてとぉ、某国営放送で流れている大河ドラマ「風林火山」でタビタビ出てくる諏訪御寮人の小坂(おさか)観音へ向かいます。が、県道沿いに案内標識でもあるかと思いきや、無い、全然無い! そのままドンドン進んでしまい花岡城の下まで来てしまった。どうやら行き過ぎたようじゃぁ、しかたなく戻ります。途中で湖岸を散歩中の方にお聞きして、ようやく小坂観音に。「風林火山と由布姫のゆかり...」の幟(ノボリ)が何本もハタめいている。由布姫という名前は井上靖氏の創作なのに。マァそういう固いコトはどうでも良いのだが、この裏山が小坂城であるというコトなので、地図や攻城資料を出してイザ出陣。...の筈が、鞍(ハード・ケース)の中を開けたが、無い! 「あっれぇ〜っ」大事なものを忘れてしまったヨー。これまでもデジカメを忘れたことが2回もあり、忘れないような工夫をしていたのだが、地図等の資料を忘れてしまったとは...。実は2週間前にイロイロ準備をしていたのだが、雨で野駆が流れて間が開いてしまったこと、デジカメを新調してコレに気が取られ過ぎたこと、そして昨日の昼間からの鯨飲が原因であろう。「う〜ん、どうしよう!」、地図・資料が無ければ簡単には攻められないゾォ。それでも折角ココまで来たのである、ウロ覚えの記憶で攻城を続行しよう、ダメモトで。で、小坂観音裏側の山裾に行き小坂城址の場所を聞くが、皆さん「知らない」のツれない返事。こうなりゃ、鉄馬でウロウロするだけである。何かそれらしい案内板と木碑が田んぼの畔に何箇所かに立っているが、いずれも高速道の工事中に発見した古代遺跡の碑であった。そうこうしている内に、小坂鎮守神社の境内で何かの作業をされている人達に遭遇。でも古老も居たのに、聞いても同様な「?」の返事である。神社近くの家の方で、栗拾いをされている方に聞いても同じ答え。アキラめて神社から東に1Kmほども離れた場所で、刈入れの農作業をされている方に聞くと、よくご存知で親切に教えた頂いた。どうやら先ほどの神社そばで、高速道路下をクグるトンネル(No.23)の先にあるらしい。教えて貰った通りに行くと、トンネルの先に小さな案内板が立っていた。ふむふむ読むと、「高速道路建設の際に調査したところ、それまで烽火台程度と見られていたモノが、実はちゃんとした山城であったことが判明した...」と書かれている。工事で遺構は殆ど消失しており、うれしいのか/悲しいのか、分からない心持に。農地の先に進み、それらしい所を登ると3段ほどの段郭や腰郭が残っている。ちょっとばかり探し疲れてしまい、高速道路で分断された尾根の下側の方は攻略せず。それにしても、「知らない」と答えてくれた方のスグ裏山が城址であったとは。1/2.5万地図には、小坂観音の南側で高速道路脇に城址の記号があり、地図さえ持って来てさえいれば、全然苦労しなかったのだが...。
小坂城址 小坂城址、段郭跡
小坂城址 小坂城址、案内板よりの城域
 次いで岡谷市街に入り高尾山を目指します。ここも1/2.5万地図に高尾山がシッカリ記されており、攻城は容易な筈だったのだが...。岡谷市街(本町界隈)でイロイロ聞いても「」の答えばかり。それでも何人目の方に、「グッド・クエッション!」と言われて(何故Good Questionなのかは不明)、細かな道順を教えて頂き勇んで進みます。でも塩尻峠古戦場の案内板がある鳥居平やら古戦場の勝弦峠に出ることは出来るのだが、地図で見た山容のイメージの山は全く見当たらない。教えて貰った道順も、途中で「になってくるし、途方にくれてしまう。それでも、教えて貰った幾つかのキーワードを思い出して進む内に、何と「高ボッチ山」への入り口に。なぁ〜んだ、高尾山ではなく、高ボッチ山を教えてくれたのネ。HYDはハチ音が悪いからナァ、仙台に住んでいた時に八戸生まれと言われたことがあるくらいだ。それにしても超ガックリ。それでも戻る途中で、アキラめずに農作業をされておられる方に聞くと、今度も親切に教えて頂く。懲りているので、山頂の高尾城址のことも確認すると、「遺構は少ないが残っている」という心強い案内であった。う〜ん、どうやら農作業をしている初老の方に聞くのが狙い目かも。教えて頂いたのは、県道14号線を市街中心部から辰野町方向に随分進んだ川岸地区にある、土地の人は高尾山ではなく「たこやま」と呼んでいる、近くにツツジで有名な鶴峯山があるので、その近くで再度聞いてみたら確実に行ける、です。で、その通りに進み、それらしい山の麓で、農作業をされている方に、「アノ山がたこやまでしょうか?」と聞いたところ、「それは違う、その左側の山と右側の山が高尾山である」との答え。頭が「」となるが、どうやら両方が高尾山で、左が男山で右が女山なんだそうな。で、城址がある方を聞くと右だそうな。確かに右側の山容の方が地図で見たイメージと一致する。山麓まで行くと池があり、近くに立派な休憩所がある。林道の工事中であるらしく、プレハブ建物も建っている。ここから工事中の林道を登ると、いきなり5合目の標識のある登山道があり、これを6合目〜9合目と登り詰め、11分で頂上の高尾城の主郭に到着です。主郭には僅かに土塁と空堀が残存。東屋が建っており、ここからの岡谷市街の俯瞰も良く、汗も十分かいたので、しばしマッタ〜リと休憩。県道14号線の「鶴峰公園南」の信号を山側に折れて、道なり山懐に進めば登山口ですヨ。
塩尻峠古戦場
高尾城址、主郭跡 高尾城址、主郭脇の空堀跡
高尾城址主郭よりの眺め 高尾城址、右側の山
 どうにか2城を落とせたが、随分ウロウロしてしまい無駄な時間を費やしてしまったワイ。さぁてとぉ、次は塩尻市小野周辺の3城を攻めるツモリだが、探すことは出来るだろうか。まぁ、とにかく行ってみよう。という訳で、快適な県道254号線をガンガン攻めて上田地区に進みますが、地区に入ると2車線の広い道から、超狭い道になります。祭囃子が聞こえてきて、地元の人が祭りの踊りをしながら、家々の門口を練り歩いている。このため、祭りの人に用心しながら狭い道をユックリ進むと、上田公民館への標識が目に入ってきた。確か3城の中に上田城というのがあった筈。で、標識に沿って進むと「故郷の森、城山(じょうやま)」の看板が迎えてくれます。公民館駐車場に鉄馬を停め、城に関する情報を聞くためウロウロしていると、第一村人のご婦人を発見。イロイロと教えて頂くと、どうやら城山の看板横の墓地に遊歩道があり、登ると城域だそうな。いざ出陣と思ったところ、「ちょっと待って。これを持って行きなさい」と祭りのために拵(こ)さえたオニギリを1個戴いた。モチ米は搗(つ)いてなく、小豆が少し入っていて、初めて食べる食感である。これが信州の「生殺し」なのだろうか。腹ペコ状態でもあったので、なかなかに美味い。これを食べながら遊歩道を登ると、3分ほどで虎口と土塁の残る主郭に。堀切も残っており、段郭も残存するが、後世のものもありそう。木碑に、城山・かっとり城・小西城の3城のコトが書かれており、この城山が一番規模が大きいということである。う〜ん、残りの2城は期待薄かもネ。
上田城址、主郭跡 上田城址、主郭の虎口跡
上田城址、主郭跡
上田城址、主郭跡
上田城址、遠景
さらに狭い県道254号線を進み小野地区に入ります。こちらでも祭囃子が賑やかで、小野神社近くでは若衆が祭りの踊りをしていて、交通規制されている。神社周辺をグルリと回ってみると、いたる所に霧訪(きりとう)山・登山道への標識が立っている。これで難なく登山道の入り口にある駐車場に到着です。既に5、6台の四輪が停まっており、これらの車に混じって鉄馬を停めます。ここから霧訪山への整備された道を登ると、15分で送電線の鉄塔基部のかっとり城。僅かに堀切・竪堀が残っているが、これ以外にはなさそう。登山道をこのまま進んで、眺望の素晴らしい霧訪山へ行きたいトコロだが時間切れ、下山します。入学前の小さな女の子を連れた家族連れのハイカー2組とスレ違った。攻城で、こういうコトって珍しい、というか初めて。
かっとり城址、主郭跡 かっとり城址、登り口
 小野地区周辺の3城の残りの一つの小西城は時間切れでマタ今度にしよう、ってんで同じ道を戻ります。途中、遅い昼食を摂り、R20を韮崎までチンタラ。ここからR52を南下し、県道9号線とR300でRX−7とバトルをしながら本栖湖に出ます。ここからR139・県道72号線・R469で御殿場に入りますが、市内は恐ろしく渋滞している。こりゃぁ、東名も渋滞しているナァ、きっと。案の定、「渋滞30Km」表示と大渋滞している。でも自然渋滞ではなく事故渋滞とな。途中からスリ抜けの連続ワザで、どうにか厚木インターを降りるが、ETCゲートでの「通勤割引700円」の表示も疲れて感動なし。日曜+19時過ぎということで、長後街道は思いがけず渋滞がなく、19時半にはご帰館。なのに相方・娘とも他出していて、猫しか居ないでやんの。鉄馬の世話をした後、孤食を楽しみながらビアーをグーッと流し込むのでした。本日490Km、次は地図を忘れないでネ、チャンチャン
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