■   尾沢渡城  ■
■期日 H19年10月21日(日) 【静岡県】掛川市・青田山砦址・孕石城・本宮山城・松原城、
                            静岡市・尾沢渡城・奥池ヶ谷城
■ルート  戸塚自宅〜P22〜厚木IC〜東名〜沼津IC〜R1〜掛川C〜R1〜静岡C〜R1
          〜沼津IC〜東名〜厚木IC〜P22〜自宅
■コメント
  土曜はご託宣とは異なり、朝から冠雪の富士がクッキリ眺められるほどに上天気。...なのだが、鉄馬の調子がイマイチなので野駆に出掛けずに、朝から修理作業。先週走った時に、危険回避のためにホーンSWを押したのだが、馬が嘶(いなな)かなかったのである。ビックリ仰天、超アセったものだ。で、先ずは原因を調べてみた。すると、ホーンの付根部に接続コネクタがあるのだが、コードの2本の内の1本が根元で切れていた。う〜ん、これでは嘶かない筈。コードの途中であれば、簡単に修理できるのだが、根元ではソウは簡単に問屋が卸さない。とりあえずコネクタをバラし、さらに内部の端子部までバラして修理を進めます。最後は半田付けをして完璧をはかったのだが、屋外のAC100Vが無い所では結構これが大変。小型のインバータまで引っ張り出して、半田ゴテを熱くして作業完遂。コードのアソビがあと1cmもあれば、断線にはならなかっただろうと思われる。いつもながらのBMW社の電気系統の技術の未熟さに驚く。とまれ、土曜の反動で日曜は朝もハヨから起き出して(ウソ、この頃メッキリ日の出が遅くなり、4時丁度)、5時チョチ前に出っ発。今日は掛川と駿府を攻める予定である。時間を稼ぐため、厚木から沼津までは東名を利用したが、ETCゲートを出る時に超ビビッてしまった。その時、鉄馬の内蔵時計は6時03分表示であったのである。時間のコトに気が付いたのがゲートに入る直前であったので、停まる訳にも行かず、「エェーィ、ままよ」と通過したのであった。でも心配したように6時前ではなかったようで、「割引800円軽二輪」と表示されて思わず左手を挙げてガッツポーズ。そう、割引は6時からなので、1秒でも早くゲートを出ると割引なしの1550円がカードから引き落とされるのである。普通、3分という数字なら十分な余裕がある筈なのだが、愛馬の時計は100円ショップの時計より精度が低く、常に進んでいるのである。ドイツ語からは高精度という言葉が無くなったようだ。イキナリ冷や汗をかいてしまったが、その後は順調にコクイチ(R1)を西上して「あっ」という間に掛川に到着。先ずは東名の掛川インター南側500mの所にある新青田トンネル上部の青田山砦を攻めます。トンネルを挟んで前後をウロウロしますが、山頂部へ行ける道が分かりません。その内に「秋葉道・塩の道」の小さな標識を発見。たぶんコレだろうと目星を付け、ドンドン道なりに登って行きます。途中から茶畑になり、なおも上へ登るとピンポ〜ン。ケータイ用の無線鉄塔がある主郭に到着です。家康が掛川古城を攻めるときの付城+烽火台であったそうな。確かに、見晴らしが良く、近視のHYDにも現在の掛川城が指呼の距離に見て取れます。何かの記念碑が建っており、土台は土塁址のように思えます。掛川インターからであれば、新青田トンネルを過ぎ、上小笠川に架かる板沢橋の手前の「青田」バス停横の脇の細い道(鉄馬でようやく通れる狭い道、しかも急坂)を登って茶畑の中を進めばOKです。

■34°45′31.9″−138°01′33.9″と表示されました。
青田山砦址、主郭跡 主郭よりの掛川市街(中央は掛川城)
青田山砦址、主郭跡の案内板
 次いで、県道39号線を北上し、第2東名の工事現場を過ぎて、原野谷ダム手前の孕石地区に入ります。地区を流れる原野谷川に架かる橋を渡り、県道269号線に入って50mほどで原野谷郵便局があり、隣の消防分室横に右(西)折する道があります。この道の右斜め前の小さな丘が孕石城です。簡単に城域は分かったのですが、ウロウロしても茶畑・宅地化で遺構はなさそう。土塁跡のようなモノがあるが です。橋のタモト近くに孕石神社がありますが、何やらご利益がありそう。でも城域とは関係なし。

■GPSで緯度経度を計測したが、表示値と1/2.5万地図のポイントと大きく異なっている、どうやら計測ミス。
孕石城址、土塁跡? 孕石城址、遠景
 コクイチのバイパスを静岡方向に戻り、八坂インターを出てコクイチの旧道をさらに静岡方向に戻ると、事任(ことのまま)神宮がある。この神社の前に、その名も「事任神宮前」信号があり、これを左(北東)折します。折れてスグの山側に「本宮入口」の標識が立っています。眼の前は結構広い駐車場(?)になっており、ここに鉄馬を停めて登って行きます。3分ほどで「ことだまの社」という奥の院が祀ってあるトコロに出ます。さらに上へ登ると荒れた茶畑の横に出ます。手入れがされていないので、お茶の樹は育つがママとなっており花が満開状態。奥の院から6分でNHKの無線中継所となり、さらに3分で本宮山城の主郭に到着です。グルリの腰郭や主郭に土塁跡と僅かに空堀跡が残っています。主郭の切岸は石積みで補強されていたようにも見えるが...。

■34°47′57.2″−138°04′13.2″、比高は143mです。
本宮山城址、主郭の土塁址 本宮山城址、主郭脇の空堀址
登山道よりの眺め(中央、日坂小学校) 本宮山城址、遠景
  今度は神宮前の同じ道を更に150mほども進むと左折する道があるので、これを左(西)折して粟ヶ岳方向に。この後も粟ヶ岳への標識に従って2Kmほども進みます。すると長松院という寺の標識が出現する。寺の境内と周辺が松原城の城域です。境内に土塁と空堀跡が残っています。道路を隔てて反対の山側にも遺構がありそうな雰囲気ですが、今回はパス。

■34°48′55.4″−138°04′05.9″です。
松原城址、長松院の山門 松原城址、土塁跡
 せっかくココまで来たというコトで、粟ヶ岳へ登ることにした。といっても全行程が鉄馬だからラクチン・ラクチン。でも汗をかかない分、喜びも半減かも。麓からトコトコ登ってシッカリ汗をかき、素晴らしい眺望を目の当たりにすれば、超・気持ち良い筈です。東名阪のマイクロ中継基地局がここにあった頃のコトを懐かしく思い出し、しばしマッタ〜リ。下山してコクイチで静岡市街に入り、今度はR362を北上します。15Km程も山の中を進むと黒俣地区に入り、バス停「尾沢渡」が現れます。バス停の眼の前に黒俣川に架かる橋があり、コレを渡ります。渡り終えたトコロで、右側の山の斜面に広がる茶畑が見え、この上の林部分が尾沢渡城です。登り口は茶畑の右端(川)側で、民家の庭から茶畑に入り、モノラックと呼ばれる作業用のモノレールに沿って登ります。茶畑の上部に山に入る道があります。登り始めてスグに郭跡に到着。何やら石積みで補強されている、どうやら馬出跡かも。主郭には土塁も残っており、堀切もシッカリ残存。主郭上部にも土塁・堀切がよくみてとれます。林の中なので、道も雑草が繁茂してなくて歩きやすいのだが、その分見通しは悪し。でも、茶畑の上からの眺めはグーッです。

■35°02′27.6″−138°13′51.9″、橋のタモトからの比高は65mです。
尾沢渡城址、主郭の土塁跡 尾沢渡城址、堀切跡
尾沢渡、石積みの馬出跡
尾沢渡城址、茶畑上部よりの眺め
尾沢渡城址、遠景
  さぁてとぉ、R362をグルーッと回る野駆を楽しむツモリであったが、チョチ時間が足りなさそう。それじゃぁ、ってんで静岡市街に戻り、今度は県道27号線を北上します。この道は県道29号線と合流したり・分岐したり、と分かりヅライ道であるが、とにかく27号線をドコまでも進みます。ドンドン進む内に、山間(やまあい)の中でヒッソリと佇む奥池ヶ谷地区に入ります。北から南に流れている中河内川は、地区に入ると西に湾曲してまた南に流れている。この湾曲しているのは、小山が邪魔しているからだが、この山頂が奥池ヶ谷城である。1/2.5万地図にて362mの三角点表示がしてあるポイントであり、3方を川で守られていることになる。県道もこの小山のトコロでカーブするが、カーブしている小山の麓部分に駐車スペースがあり、ココに鉄馬を停めます。小山の山頂近くに送電線の鉄塔が建っており、この保守用の標識・道が道路脇にあるので、これを登ります。歩き始めて6分で頂上の主郭に到着です。土塁・空堀等の遺構が残ってます。主郭の先には鉄塔基部があり、さらにその下には多段の郭跡がある。この郭は石積みで補強されている。う〜ん、よくぞ残っていてくれたゾイ。樹林で眺めは × だが、石積みの遺構に満足。

■35°08′49.2″−138°19′31.5″、比高は93mです。
奥池ヶ谷城址、主郭跡 奥池ヶ谷城址、堀切跡
奥池ヶ谷城址、石積みの残る郭跡 奥池ヶ谷城址、遠景
 夏場だと、マダマダ日が高い時刻だが、10月も中旬となると日が傾くのも早い。ソロソロ帰るとしようかぃ。静岡市街に入り、チンタラとコクイチを下ります。沼津インターから東名に乗りますが、「事故渋滞、中井−横浜間30Km」の表示。ヲイヲイ、またかよぉ。この区間での事故は、通るたびに起きているほどにメチャ多いが、欠陥道路なのではないだろうか。と、ブツブツ文句を言いながら、それでも中井辺りまでは快調に飛ばし、中井からは渋滞の中をスリ抜けです。いいかげんに飽きた頃に厚木インターに到着。ヤレヤレ、でもここからの長後街道も渋滞しているんだヨナァ。と、またもブツブツ。半分キレた状態で、19時チョチ前に無事ご帰館。鉄馬の世話もソコソコに食卓に座り、珍しく親子3人での夕食、モチロン飲み過ぎとあいなった。本日501Km1Km余分惜し〜ぃ、チャンチャン
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