■   久川城  ■
■期日 H19年9月15日(土) 【福島県】南会津町(旧伊南村)・駒寄城・西館・久川城
                            (旧田島町)鴫山城・田島陣屋・宮本館
■ルート 戸塚自宅〜横浜新道・第3京浜〜玉川IC〜駒沢・環七〜梅沢〜R4
       〜西那須野町〜R400〜南会津T〜R352・R401〜旧伊南村〜R289
        〜旧田島T〜R121〜旧今市〜R120〜日光市〜R122〜大間々T
         〜P73〜伊勢崎C〜R17〜熊谷C〜R140〜花園IC〜関越・圏央
          〜入間IC〜R16〜相模原C〜R129〜厚木〜P22〜自宅
■コメント
 3連休の初日のご託宣は降水確率40%以上だったのが、木曜辺りから下がり始め、金曜の夜には20%以下となった。こりゃぁ行くしかあるめぃ、でも攻城先はどうしようか。だいぶ前に調べておいた、1泊野駆けの時にでも行こうと考えていた南会津を、無謀にも日帰りで急襲しようと考えた。となると、早寝早起きが必須じゃぁ。ってんで金曜はシッカリ飲んでバタン・キュウ。翌朝は3時半に起き出し、4時半には出っ発。暗い中を走り出すも、都内の環七を走る頃には明るくなり、R4を北上します。小山でバイクのお師匠さん宅に寄るも、すでに東北・北上方面に出っ発された後でモヌケのカラ。という訳で小山は寄っただけで、休み無しでなおも北上し、旧西那須野町からはR400で西に進路を変更。緑のトンネルの中を走り、山王トンネルを越えると福島県。この辺りの国道は団子三兄弟(R121、R352、R400と国道表示 が三つも重なっている)である。すぐに今度は団子1個のR352です。この道は大好きな道である。天空のビーナスラインや草津・志賀R292も良いが、渓流沿いに緑の中を走るのもオツなもので、さらに「信号なし+白い点線+車少なし」とくるから、走りながらヨダレが出てくる。当然、愛馬に鋭いムチを入れ、ガンガン責めるのでした。それにしても、これだけ山の中なのに、所々に人家のある里があるというのは大変なコトである。それにしても、こんな山の奥深い中にも城があるのだろうか、不安すら出てくる。舘岩からはR401で北上すると、ダンダンと盆地が大きく開けてきて旧伊南(いな)村(現南会津町)に。う〜ん、これだけ開けていれば城の一つや二つ位はあるわなぁ、と一安心。伊南中学校の裏山が駒寄(こまき)城という情報で、伊南村中心部の手前から、先ずはモダーンな伊南中学校に。確かに裏山はそれらしい雰囲気である。登り口を教えて貰おうと、中学校のグランドで野球少年を指導している熟年と青年に情報を聞いた。熟年曰く「グランドの右側の山の中腹に駒寄神社があるのは知っているが、城跡かどうかは知らない。神社への登り口も今は無いかも知れない」、青年の方は「グランドの左側の丘のように見える所が駒寄城である、道はない筈」というコトであった。グランドの後側に回ると伊南川の支流に沿った舗装林道があり、この道を登ると左(北)側に小さな赤い鳥居のある所があった。ここから登れば、青年の言った駒寄城に行けるに違いない。で、勇んで神社の階段を登るも、小さな祠があるだけで、そこから上へは登れない。さらに林道を上ったが、それらしい道はなさそう。アキラめてグランド側に戻ります。とグランドから林道に入って、すぐに北側(グランド側から見ると左側)に支流に架かる鉄製の小橋がある。青年のいう城へ行けるに違いないと、橋を渡るもスグに道はなくなる。が、それらしい雰囲気がプンプン。切岸のような所を登ってみると、広い削平地が多段になっている。これは・これは、青年の情報が正しかったゾイ。と、喜び勇んでドンドン上へ登るも何も無し。う〜ん、城址ではなさそう、もう少し調べておけば良かったワイ。で、モトの道に戻ります。やはりグランドに近い所に南側の山へ入る1.5m幅程の道がある。今度は熟年の情報を頼り、これを登ってみよう。「道はない」ということだったが、神社があるのだから道もある筈と考えたのだ。登り始めると、すぐに削平地があらわれ、さらに進むと小さな鳥居がある大岩の下に到着。これを登ると石の祠がある主郭らしき所に。下から丁度5分です。非常に小さな郭跡です。それでも空堀が主郭周囲を巡っている。主郭の下で削平地の上部には、土塁や幅広な横堀・竪堀もある。どうやら駒寄城に間違いないようだ。さらにず〜っと登って行けば、詰め城の駒寄要害山城があるのだが、消え入りそうな危なげな道なので、今回はココまで。削平地(右側も左側も)は武家屋敷か何かだと思われる。となると、熟年・青年の両方とも情報は丸っきりウソではなかった、ありがとう。それにしても、この後に攻めるツモリである久川城も大したコトはないかもしれないナァ。この小規模な駒寄城では守り難くて、久川城を新たに普請して移ったというからナア。
駒寄城址、主郭跡 駒寄城址、主郭下の空堀跡
駒寄城址登り口、後は伊南中学グランド 伊南中グランドよりの駒寄城址遠景
 R401に戻り、旧伊南村役場(現南会津町総合支所)への標識で役場へ。立派な役場の隣の保育園の入り口は何か変。よく見ると、西館(にしだて)跡の石碑が立っている。どうやら入り口の左右は土塁のようだ。この上に登ってみると、間違いない、土塁跡である。ウロウロしてみたが、どうやら遺構はこれだけのようだ。保育士の方の話では、昔の水害で土塁の2/3ほどは無くなったそうだ。東館のコトを聞いたが、分からないとのコト。ついでに久川城への道順を聞いて、次のターゲットに向かいます。
西館、土塁跡 西館、石碑前にて
 それにしても、指差す所に見えたのは山ではなく、なだらかな小丘だったし、駒寄城があまりにもコンマイ城だったので、期待せずに久川城への標識に従って山裾に。立派な案内図と石碑がある。案内図によると、どうやら、ちゃんとした駐車場もあるらしい。でも、ここから離れており、鉄馬停めるには場所は不要。狭いスペース(この場所は枡形跡と表示されている、そうは見えないが)に鉄馬を置き、青柳七曲坂を登ります。遠くから眺めると小丘としか見えなかったのだが、ナカナカどうして比高はあるし急峻でもある。で、登りきるとイキナリ大きな虎口が迎えてくれます。郭もデカ〜イ。芝生になっているので遺構がよく分かる。いくつモノ郭で構成されており、北の端の北出丸でさえカナリの広さで、北郭・主郭・二の郭・三の郭・南郭と続いている。主郭の両サイドには空堀と土塁がシッカリ残っており、虎口もよく分かる。二の郭にも虎口がシッカリ残っている。どうやらそれぞれの郭に虎口があるようだ。所々に石積みで補強された土塁・虎口も残っており、石フェチのHYDは震えるのでした。う〜ん、それにしても、これだけの規模の郭・遺構、思わず唸ってしまったワイ。眺望も所々で開けており、久方振りの である。もうマッタ〜リしまくり、お薦めします、メチャ遠いけど
久川城址、北郭と虎口跡 久川城址、主郭右側の空堀跡
久川城址、主郭と虎口跡 久川城址、二の郭下の虎口跡
久川城址、主郭下の石積みの土塁跡 久川城址、主郭下の石碑
久川城址、枡形の石碑 久川城址よりの眺め
久川城址、遠景
  大満足の久川城を後にして、今度はR289で旧田島町に向かいます。R121と合流するとスグに、旧会津郡役所の標識が現れるので、まずは郡役所へ。う〜ん、おらが故郷の昔の役場みたい。で、なにゲに白い案内板があるので近寄ってみると、鴫山城の外郭の一部だそうナ。登ってみると確かに折れのある土塁である。これは・これは、鴫山城もスゴそうだ。で、国道に戻り鴫山城の標識に沿って山裾に入ります。舗装道が途切れた所に鉄馬を留めるが、もうココら辺りは武家屋敷跡。少し登ると大門跡の石積みが復元されている。空堀・井戸跡も残る根小屋形態の城郭であったのがよく分かる。せっかくなので、詰め城がある愛宕神社まで登ることにした。登り始めてスグに清水場があり、うまい水を十分に補給して登ります。途中、出水曲輪など郭跡が2箇所ほどあり、頂上部の愛宕神社に大門から歩いて13分で到着。眺望はあまり開けていないので、神社の廊下に土足のままで失礼して、田島市街を俯瞰。山の幾筋かの尾根にも外郭遺構が残っていて随分大きな城郭であったようだが、さすがに時間切れのため、そこまでは未確認。全部を確認すると だったりして。
鴫山城址、旧南会津郡役所の外郭跡 鴫山城址、大門復元
鴫山城址、御平庭(郭跡) 鴫山城址、詰め城(愛宕神社)
鴫山城址 愛宕神社よりの眺め
田出宇賀神社よりの鴫山城址(愛宕山)
 次いで南会津町役場に向かいます。役場前に田島陣屋跡の石碑が立っていますが、遺構はなし。まぁ、陣屋跡というのは、ダイタイがこんなものである。
田島陣屋跡
 次いで南会津町役場に向かいます。役場前に田島陣屋跡の石碑が立っていますが、遺構はなし。まぁ、陣屋跡というのは、ダイタイがこんなものである。
  今度は会津鉄道・会津田島駅裏の田出宇賀神社に向かいます。神社由来の案内板にも宮本館の記述がある。神社周りには遺構は無いが、隣の祇園公園の園内の池そばには、虎口が残る大きな土塁があり、その外側には幅広で深い空堀跡がよく残っている。
宮本館、空堀跡 宮本館、土塁跡
 さぁてとぉ、会津には城が多いのだがソロソロ帰ろう。何といっても、ここは遙か遠くの会津である。R121で景色を楽しみながら(うそ、ガンガン鞭を入れて責めているので、景色を見る余裕は殆ど無し)、今市に出て日光を経て、今度はR122で大間々に向かいます。ここはネズミ捕りも居るので注意・注意。でも、どうやら今日はやっていないようだ。ここで気を抜いてしまったようだ。危なそうな所では必ず自重するのだが、気を抜いたせいか、黄色い線をツイツイ越えてドン亀を抜いてしまった。抜いた所で右側で制服を着た官憲と目と目が合ってしまった。「やっばぁ、捕まったかも」と思う間もなく、違う官憲が前方でオイデ・オイデをしている。原付に乗っているポリさんである。二人一組で網を張っていたらしい。くそぉ、3年半も無事故・無違反だったのに。危なそうな所と分かっていたのに。等々、悔やむことしきり。っつうかぁ、交通ルール守れよなぁ。この後は、ただ・ただヒタスラに大人しく走り、大間々から県道73号線で伊勢崎に入り、R17で熊谷を経てR140で花園インターから高速に入ります。入間インターを降りてからも大人しく走り、20時を回ってようやくご帰館。「ふーっ」という疲れと悔いのタメ息を吐き出すのでした。本日590Km、楽しかった反面、7K円2点反則はガックリでした、チャンチャン
★ ホームページのトップへ