■   仙当城  ■
■期日 H18年8月5日(土) 【長野県】栄村・城坂城・仙当城
                      【新潟県】津南町・今井城
■ルート 戸塚自宅〜R1・R16〜入間IC〜圏央・関越〜渋川IC〜R17・R353・R145
       〜長野原T〜草津・志賀ライン〜丸池〜奥志賀スーパー林道他〜栄V
        〜R117・R353〜湯沢T〜R17〜月夜野IC〜関越・圏央〜入間IC
         〜R16〜相模原C〜R129〜厚木C〜P22〜自宅
■コメント
  年に1回はどうしても走りたい道がいくつかある。その内の一つが草津・志賀ラインで、今年は未だ走っていない。となると梅雨明け最初に走りたい道は当然、草津・志賀でしょう。小山在住のバイクのお師匠さんと途中で合流し、草津・志賀ルートを楽しむことにした。これまでで一番早い七つ前に早起きし、そして出っ発も4:30と、これまた一番の早出である。まだ渋滞前のR16を進み、入間インターから圏央道に入り、途中愛馬に飼葉(ガス)を飼わして、自身の朝飯も摂ります。それでも、早い出っ発だったから、7時チョチ過ぎには前橋先の駒寄PAに早くも到着です。お師匠さんとは、7:30の待ち合わせ予定。コーヒなんぞをゆった〜り飲みながら待っていると、時間前にお師匠さんご登場。二人でつるんで走るのは久し振りである。無線機の周波数を合わせ、無線で会話をしながら(二人とも第1級アマチュア無線技士、無線局の免許あり、念のため)草津を経て、超楽しい草津・志賀アルペンルートのはじまり・はじまり。全長40Km超の雲上の素晴らしい道であるが、今日は梅雨明けすぐでモヤもなく、天気がスコブる良いものだから、遥か遠くの山々までクッキリ見渡せる。途中の横手辺りで休憩をとったのだが、近くの浅間山の噴煙が手に取るように見える。遥かに北アルプスを眺めると、乗鞍〜槍穂高〜鹿島槍〜白馬と飛騨山脈の端から端まで眺められる。う〜ん、また山に登ってみたくなったワイ。ここから少し下り、丸池からは、お師匠さんは不良中(不良中年友の会)のキャンプに行かれるということで、ここで別れます。こちとらは奥志賀スーパー林道を進み、長野県の先っぽの栄村を目指します。快適に奥志賀のスキー場を幾つか過ぎたところで、「この先、通行止め」の標識出現。「マジかヨー」と思う半分、栄村ホームページの情報に偽りは無かったという、気持ちも。2、3日前に栄村のコトをイロイロ調べていたのだが、村のホームページに「野沢温泉への道は通行止め」の案内があったっけ。H18年豪雨の影響かと思われるが、いくらなんでも修復されているだろうという観測は、超甘かった。そんなに簡単に修復できる訳はないヨナァ。標識の2Kmほど先で、タバコをフかして屯している二人のバイク野郎を発見、停まって情報を聞いてみる。どうやら、栄村の方から来た訳ではなく、これから栄村に降りるという。でも通行止めなので、イロイロとルートを探していたトコロらしい。カヤの高原から通行止めの県道407号線ではなく、東側に折れる林道を走れば行けそうであるとのコト。感謝・感謝でその林道を進みます。途中、鳥甲山辺りの道路脇に雪渓が残っていた。いくらなんでも8月である。3000m級の山でもないし、2000m級の山であり、それも山頂付近ではなく山裾の海抜500m位の所である。今年はよほどの豪雪だったと思える。この林道はカーブがきつくて鉄馬に強く鞭も打てず、丸池からの70Kmを1時間半ほど要して、ようやく栄村に到着。コンビニで昼飯弁当+PETボトル茶を調達し、先ずは信濃川に懸かっている百合居橋を渡り、上流方向に右折して箕作地区に入ります。この先で県道407号線ではなく、408号線を直進します。すぐに県道は行き止まりになり、眼の前に三角形の山が現れます。この山上が城坂(じょうさか)城です。近くで農作業をしている方に、登り口を聞くが「そんな道は無い筈、城跡とは聞いたこともない」とのこと。県道は行き止まりだが、狭い農道は山の左端に沿って続いているので、これを進みます。でもどこにも登り口は見当たらなく、農道も途中で行き止まりに。ここに鉄馬を停め、さらに上流に向かって歩き始めますが、これもケモノ道になってしまい、途中でジ・エンド。しょうがない、アキラめようか、それともヤブ漕ぎをして登ろうか、ここが思案のしどころ。まだ時間もあることから、ヤブ漕ぎに意を決して、登りやすそうな所から登ってみます。すごいヤブ+急坂で途中でギブアップしそうに。でも幸いなるかなぁ、あと1分もしたら確実にギブアップだったのだが、奇跡的に1.5m幅の登山道にブチ当たった、ラッキー。ズイブンと倒木+下草があって歩きにくいが、ヤブ漕ぎに比べれば、いたって楽勝。こんなにも良い道があるのに、登り口が分からなかったということは、山の右側に登り口があるのかも。などと思いながら10分も登ると、堀切が見えて来て、車が通れるる程の広い道になります。この道を少し進み、それらしい雰囲気の所で上へ登ると土塁の残る城坂城の主郭です。少しウロウロしただけで5つの堀切が確認できました。ズイブン幅広で深い堀切もあり、これに続く横堀・竪堀も見事です。畝堀の形状の堀切の底に石組みの遺構が残るモノもありましたが、これは何んでしょうネ。井戸跡の形状をしていますが、堀切の底では用をなさない筈。それにしても、この辺りの豪雪は凄いようだ、雑木がズイブンと曲がったり折れている。城址でコンビニ弁当を広げようかと、せっかく主郭まで持ち込んだのだが、見晴らしが悪くて、その上ヤブ蚊が多く、食べずにホウホウのテイで退散。来た道を戻ったのだが、何と出たところは、ヤブ漕ぎで登り始めたすぐ近く。農道から登り口を見ても、絶対登り口とは分からないです(キッパリ)、ご注意を。特に目印になるモノがないので、これから行かれる方は、そばを流れている小箕作川がもっとも農道に接近している近くで、ウロウロしてみて下さい。対岸にポツンと大きな柏の木が立っています。

■36°58′50.4″−138°31′39.8″、比高は計測忘れです、すまんそ。
城坂城址、堀切跡の謎の遺構
城坂城址、堀切跡
城坂城址遠景、山の左側に登り口 城坂城址、柏の木の前に登り口
  川風に吹かれて昼飯を食し、汗が引いたところで次です。今度は隣の月岡地区に入り、地区の中を流れている信濃川支流の大巻川に沿って登る林道を上流へ進みます。途中、月岡区長の入山禁止の立看板が3つほど立っています。「死活問題なので、山菜を採らないように」と書かれている。そりゃぁ、そうだろう、勝手に採ってはいけない。こちとらぁ、そういうモノには興味がないから、入山禁止といっても、入っちゃうからネ。と、鬱蒼とした林道を道なりにグングン登って行くと、いきなり眼の前が開けて畑地になっている三叉路に到着。ここにも入山禁止の立看があります。ここに鉄馬を停め、三叉路左側の道の50m上に、畑を取り巻くような林道(未舗装、、無理すれば鉄馬でも走破可能)が左側にあるので、この道を進みます。途中、山側に右折して登っていく道もありますが、ガマンして真っ直ぐ進むと、山作業をして昼休み中の地元の4人の方に遭遇。入山禁止の立看もあったので、愛想よく「こんにちは、この先の城跡に行きたいんですが」と言うと、ご親切に「仙当(せっと)城へいくのかい、それなら....」、4人からそれぞれ城の話をイロイロ教えて頂いた。地元の方の思い入れが強い城であることを深く認識した次第。この人達はトラックで山作業に来ていた、乗用車でもOKかも。で、城は林道の行き止まりの先を50m程進んだ左側だそうな。三叉路から歩いて10分強で林道は行き止まりになり、左側の草地を50m程進むと幅1m・深50cmの浅い(でも長大です)空堀が出現。う〜ん、道は間違えていなかったようだが、遺構は期待外れカモ。と半分ガッカリして、なおも進むと、いきなり大きな空堀が出現。大きな声で「すっげぇー!」と叫んでしまったワイ。さらに進むと、素晴らしい遺構の連続である。同時に「すっげぇー!」も連続して発していたゾイ。とにかく、堀の深さ・幅広さ・複雑さ・保存の良さが群を抜いて素晴らしい。土橋を渡って、二の郭の虎口から入って、また土橋を渡り土塁の残る主郭へ。土塁上には、投擲用の河原石が残っています。段郭・帯郭など、それぞれの遺構もクッキリ残っており、当時の雰囲気がマザマザの眼の前に広がります。う〜ん、すっげぇー。でも見晴らしが全くNGで、ヤブ蚊がモノすごく多いのが × 。これが良かったら、完璧に なんだがなぁ。でも遺構が良好に保存されているので、やっぱり でしょう。ハルバル信州の端まで来た甲斐があったワイ、お勧めですヨ。

■36°57′51.9″−138°32′35.4″、比高は−20mです、つまり三叉路より低いですので、ご注意を。
仙当城址、竪堀跡
仙当城址、空堀跡
仙当城址、空堀跡 仙当城址、主郭の土塁跡
仙当城址、二の郭の虎口跡 仙当城址、土橋跡
  目の保養をした後、R117を十日町方向に進みます。長野県栄村の隣が新潟県津南町で、町に入って1Kmほど進んだ所で河岸段丘上の上郷大井平地区に入ります。地区の善福寺の前の道をさらに道なりに進むと、さらに一段高い段丘上に出ます。R117を走っていては想像もつかない田園風景が眼の前に広がってきます。善福寺から1Kmほど走ると、道路脇に「今井城へ0.6Km」の標識が出てくるので、これを左折し、農道を直進すると田んぼの脇に今井城の案内板が立ってます。舌状の段丘の先端に築かれた城で、いきなり深くて幅広で折が入った空堀が出迎えてくれます。なおも進むと二の郭、ここは草深くて中をウロウロできません。そして空堀を経て虎口が良く残っている主郭に入ります。コジンマリしていますが土塁も高く、雰囲気がよく残っています。井戸跡らしきものもありますが、案内板には何も書かれていないので、違うかも。ここの素晴らしいトコロは、堀・虎口の遺構の保存性と主郭からの美しい景色です。信濃川とその段丘、田園風景などが手に取るように眺められます。ココではヤブ蚊ではなく、小バエが多くて眼の前をブンブン飛ぶので超閉口

■暑さとハエのため、GPS計測忘れ、すんません。
今井城址、主郭前の空堀跡 今井城址、主郭の虎口跡
今井城址主郭よりの眺め 今井城址、案内板前にて
  さぁてとぉ、隣の十日町にも行きたい城があるのだが、どうやら時間切れ、このまま帰ろう。R117を進み、途中からR353で石打に出て、ここからR17を南下します。追い越し車線も長く、白い点線も多い道なので三国トンネルまでは快調。サスガに角栄さんの力をマザマザ見せつけられる。でも群馬県からはイケマセン、黄色い線の狭い道に変わってしまいます。何とかして欲しいぜよ、上野国。このまま下道で帰る元気はタップリ残っているのだが、如何せん夕飯に遅れに遅れてしまう。という訳で、国道沿いの名胡桃城址を過ぎた月夜野インターから高速に乗ります。途中、渋滞もありましたが、せいぜい1Km位長でストレスなく入間インターへ。ここからR16、R129、長後街道と進んで21時前にご帰館。この時間では、当然ながら孤食に。よく冷えたビアーをゴクゴク喉に流し込むのでした、おかわりネ。本日620Km、この内の下道410Kmは走り応えがあったワイなぁ、よーっ、お疲れさん。明日は鉄馬の世話をしっかりしてネ、チャンチャン
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