■   長山城  ■
■期日 H18年8月27日(日) 【長野県】飯田市(旧南信濃村)・長山城・中根城、
                           大鹿村・大河原城・堀田城・駿木城
■ルート 戸塚自宅〜P22〜厚木IC〜東名〜沼津IC〜R1〜磐田〜P44〜天竜
       〜R152他〜茅野C〜R20〜南諏訪IC〜中央〜相模湖IC〜R412
        〜厚木C〜P22〜自宅
■コメント
  8月は夏休みで帰省したり、厩舎に愛馬を預けて世話をして貰ったりと、イロイロあって野駆けは久し振りである。でも週間予報では土日とも晴れだったのが、アイニクと天気は悪くなり、どうやら山間部ではニワカ雨に降られそう。止めようかとも思ったが、整備から帰ってきた鉄馬をジックリ責めてみたい衝動も抑え難く、朝も早よから起き出すバカ一匹。相方はギックリ腰で、マチョコに起き上がれないのに、スマナイという気持ちも無く、朝5時前に鞭を入れて出て行くバカ。さぁてとぉ、今日は何処へ行こうかというと、「緑のトンネルが続く道を走りたい」という理由で、R152を南の天竜から北は茅野まで走ることにした。かなりの長躯になるので、時間短縮のため高速も多用しよう。相模湖インターから沼津インターまでは、ショートカットして東名高速を突っ走ります。途中で小雨に遭い、120Km/Hと流れに乗って進行。沼津からは国イチ(R1)を走りますが、沼津郊外でギンギンにチューンしたRX−7が後方からご登場。これは面白そう、ってんでRX−7の後ろに付いて走ったのだが、これが超危ないセブン。信号ダッシュでは負けずに付いて行けるのだが、最高時速では完敗。だって、R1って一般道だっちゅうの。愛馬のメータはこれ以上回らないぬおわKm超を指していたが、軽くブッチ切られたトコロを見ると、セブンはふわわKmは出しているなぁ、絶対。東名でさえ120Kmだったのに。幾つかの信号の間で、この追いかけっこを楽しんで(ウソ、必死です)いる内に、セブンは右折して何処かへ去ってしまった。「う〜ん、つまんねぃなぁ」と思ったら新手が登場。今度はカリカリにチューンしたマークU。コイツも前に劣らず、出すわ・出すわ。サスガに車体が重くてブレーキ力が足らないらしく、ぬえわKmをキープ。これなら楽勝で付いていけるワイ。それにしても駿河の国人は恐ろしい、高速道と一般道の区別がつかないのかしらん。というか、逆転しているではないか。当然アッという間に、掛川を過ぎて磐田市に入った。ここから県道44号線で天竜に入り、次いでR152秋葉街道を北進します。R152の青崩峠は開通していないので、脇の兵越峠を通って飯田市(旧南信濃村)に入ります。R418と合流しますが、ここで左(西)折し遠山川に沿ってR418を2Km程進むと、右側に信玄滝と滝見の館という蕎麦屋があり、これを過ぎると切通しになります。この切通しの左側の尾根が長山城です。切通しを過ぎて10m先に左側に入る狭い道があるので、左折します。道なりに50mほど進むと農家があり、山側に立派な墓があります。この農家(遠山家)が墓と城山の持ち主で、家の婆さまに攻城の許可と登り道を教えて貰います。墓地の左側に登山道があり、3分ほどで稲荷神社に到着です。このスグ先に堀切があり、狭い主郭に到着します。登り口からは想像も出来ませんでしたが、主郭の両サイドは切り立った崖になっていて、ズーッと下に遠山川の川原が木の間から見えます。副郭は広く、更に進むと2条の堀切があり、ツイには崖になっています。尾根続きのように思いましたが、どうやら独立峰と考えても良いかも。

■35°18′26.4″−137°54′16.9″、道路よりの比高は48mです。
長山城址、堀切跡 長山城址、主郭の石積み跡
長山城址、主郭跡 長山城址、手前のバス停は「名古山」
  次いでR152に戻り遠山川に沿って北進を再開。10Km程進むと川は遠山川と上村川に分岐し、上島トンネルに入ります。トンネルを過ぎて50m先で左(西)折し、川の橋を渡る道ではなく、トンネルの上を走る道を進みます。1.5Kmほど山中の緑のトンネルを走ると、少し開けた地点に出ます。道路脇に最初の民家が現れ、そばに下中根地区の集会所があります。この集会所の横に鉄馬を停め、脇の道を登り中根城を攻めます。最初の民家の方に「鉄馬で上まで行けるヨ」と言われたが、未舗装では怖くて徒歩です。それでも、モノの2、3分でダダッ広〜い主郭に到着。広い主郭をウロウロしましたが、遺構はなさそう。と思ったのだが、主郭の下側に虎口跡が残っており、それに続く土橋跡と空堀跡が残存してます。

■35°21′08.4″−137°57′36.0″、比高は僅か15mで楽勝ですヨ。
中根城址、主郭の虎口跡 中根城址、主郭脇の土橋跡
中根城址、主郭跡 中根城址、遠景
  南信濃村にはマダマダ城址がある(7つあるらしい)が、この辺で勘弁してやり、R152の北進を続けます。直線的で広い快適な道と、狭いが緑のトンネルの楽しい道とを交互に進み、大鹿村に入ります。中央構造線博物館への標識を過ぎてすぐに、小渋川にかかる新小渋橋があるので、この橋を渡り右(東)折して、福徳寺を目指して進みます。台状地形の上に出ると、田園風景がイキナリ広がり驚きます。小さいが古く立派な福徳寺が道の脇にあり、そばに大河原・上蔵(わぞ)地区の案内板があります。この案内板に大河原城が記されています。ここから近そうなので、鉄馬を広場に停めて進軍開始。台地端に城址の石碑が建ってますが、遺構はなさそう。小渋川側の崖は切り立っており超怖いです。石碑前は堀跡だナ、きっと。

■GPS、忘れて未測定
大河原城址、主郭跡 大河原城址、主郭跡
  R152に戻り、700mほど北進すると国道脇に「堀田(ほりた)城2Km」の標識が表れるので、標識に沿って山側への急坂をグングン登ります。登りきる少し手前に「堀田城」の標識が再度現れるので、この標識に従って狭い急坂を20m進むと小さな神社があり、広場になっています。ここが城域ですが、土塁跡がある位で遺構はなさそう。それにしても、この辺りの急坂はスゴイ。もっとスゴイのは、この急坂にヘバリ付くように民家が点々と建っていることである。ブルーベリー等の果樹園になっているが、生活するには不便この上もないのではなかろうか。

■35°34′11.9″−138°02′34.5″、城域まで鉄馬で乗り入れました。
堀田城址入口 堀田城址、土塁跡
堀田城址 急坂からの眺め
  国道に戻り北進を続けます。大鹿村役場を過ぎ、しばらく進むと鹿塩温泉への標識が現れます。これを過ぎると今度は「するぎ農園村」の標識が現れます。この標識に従って山道を2Km超ほど登って行きます。峠のような所から、再び「するぎ農園村」への標識が現れるので、これに従って進むと台状地形の田園となり、大きな農家を改造した農園村に到着です。入り口に立派な駿木(するぎ)城址の説明版が立ってます。台状地形の先端には、模擬物見櫓が建っていますが、上から見るとナカナカ雰囲気があります。農地化で遺構は無さそうですが、この雰囲気は好きです。櫓にも登りましたが、立ち木が邪魔して展望はイマイチ。

■GPS、忘れて未測定。
駿木城址、説明板 駿木城址、模擬物見櫓
  さぁてとぉ、ご託宣通り雲行きが怪しくなってきたゾイ、降ってくるかも。こうしちゃ居られない、早ぇーところ帰らなくては。緑のトンネル道の北進を続けますが、高遠に入る直前で降りだして来やがった。幸いなことに国道脇に公民館があり、雨を凌げる軒下にベンチが置いてあるので、ここで雨合羽を着込みます。ヤレヤレ濡れずにすみそう。高遠を過ぎると雨は止んだが、マダマダ降る気配がアリアリ。このため合羽は脱がずに着込んだまま北進続行。杖突峠を越え茅野市街からはR20を進みますが、時間切れで下道も富士見町まで。ここから南諏訪インターに入り、中央高速を使用します。途中、小雨に遭いますが合羽を着ているのでヘイッチャラ。でも渋滞にハマってしまい、超渋顔に。スリ抜けを続けながら相模湖インターで降り、ここからも渋滞路を進みます。厚木からの長後街道は、「日曜+遅い時間」ということもあり、ストレス無く走ることができ19時半にご帰館。うちのカァちゃん、ギックリ腰で動けないのだけれど、怒っていないかしらん。などと心配しながら「ただいま!」、当然のごとく孤食で、しかも冷たい視線では、乾いた咽喉へのビアーもイマイチ。本日610Km、この内下道が400Km超はよくも走ったワイお疲れさん
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