■   林小城  ■
■期日 H18年7月30日(土) 【長野県】松本市・林小城・横谷入城
■ルート 戸塚自宅〜P22〜厚木C〜R412〜相模湖IC〜中央〜甲府昭和IC〜R20
       〜富士見T〜P17他〜白樺湖〜ビーナスライン〜扉峠〜P67〜松本C〜P63
        〜塩尻C〜R20〜韮崎C〜R52〜身延T〜R300〜本栖湖〜R319
         〜富士宮C〜P72・R469・R138〜御殿場IC〜東名〜厚木IC〜P22〜自宅
■コメント
  「ちぇっ、また今度の土日も雨かぁ。梅雨明けは8月かもなぁ」とブツクサ言っていたが、土曜は天気はマズマズであった。でも当初は雨のご託宣だったし、イロイロあって出掛けられず。で、日曜は降水確率は20%とのご託宣であるので、これは行くしかないでしょう。ってんで、朝も七つに起き出した。今回の攻城先はというと、布団の中ではR292の雲上の世界を堪能し、長野市周辺の攻城をイメージしていたのだが、調べておいた情報が探しても見つからず、蒸発してしまってNGに。夕べ確認しときゃ良かったワイ、しょうがないので、松本周辺に急遽切り替え。でも、こういう時って何かあるんだヨネー。出っ発は七つ半のつもりが、そういう訳でチョチ遅れて愛馬に鞭を入れた。さほど飛ばさなくても相模湖インターまで65分、「う〜ん、幸先が良いワイ」。中央高速の甲府昭和インターで降りて、あとはR20の下道をひたすら進みます。途中、今にも降りそうだった空も、富士見町辺りでは晴れ渡ってきた。こりゃぁ、ビーナスラインが楽しみである。前回は、濃霧と急アクセルでガクン・ガクンとなる症状が出て、雲上の野駆けが楽しめなかったが、今日はどうだろう。さすがに夏休み、四輪がヤタラと多いが、ガクン・ガクンの症状も霧もなく、いきなりエクスタシー。脳内はキレイに真っ白け。扉峠までの30Kmは「アッ」という間であった。ここから県道67号線で松本に下って、入山辺地区に到着です。先ずは旧入山辺村役場跡に立つ付近の案内図をフムフム見ます。そこに書かれている幾つかの城を攻めるつもりであるが、どこから攻めようかしらん。先ずは林城東側の水番城から攻めてみよう。橋倉地区に入り、山裾をウロウロするも登山口が見つからない。夏場でなかったら、直登できそうであるが、夏草が生い茂っている今の時期では難しいかも。地元の人に聞いてもラチが開かないので、ジ・エンド。う〜ん、出掛けの「何かあるんだヨネー」の予想はシッカリ当たっていた。この地区にはマダマダ未攻城が多いので、キッチリ調べ上げてから出直しじゃぁ。次は林城(大城)を攻めた際、攻め損ねた林小城。前回登り口までは確認しているので、今日は楽勝の筈。大嵩崎(おおつき)地区に入り、ドンドン上へ登っていくと、道路脇に林小城の案内板が立っている。この横に登り口があり、道も整備されているので楽勝を信じて疑わなかった。ところが、好事魔多し、先日の豪雨(近くの岡谷市では何人かの方が死亡)の影響で、途中から道がズタズタ。気が付いた時には道が無い。しょうがなく、ケモノ道から登りやすそうな竪堀跡を直登する羽目に。かなりの急坂(そりゃそうだ、登り易かったら防御にならない)で、グロッキー気味で堀切に到達。隣の主郭に入ると高い土塁に驚き、土塁の基部の石積みに再度驚きいった。疎林で松本平を全て俯瞰する訳にはいかないが、ソコソコ景色も良いです。主郭から段郭側に降りようとしてマタマタ驚いた。主郭の周りの石塁が見事に残っている。二の郭も石塁が残っており、虎口もシッカリ確認できます。馬出も残存しており、コジンマリしているがナカナカのモノである。と書くと道を迷った以外は順調そうに思えるが、実はトラブルが続出。その1、途中で帽子を紛失してグルグル探し回った(頭が異常に大きいため希望のサイズを探すのに大変苦労した代物、しかも高価)。その2、デジカメの電池容量がゼロに(オカシイ、事前にちゃんと充電した筈なんだが)。その3、蚊を追い払っているいる内に誤ってサングラスを叩き壊してしまった。ヤッパリ、何かが起こったゾイ。

35°57′45.7″−139°32′27.8″ と出ましたが、比高は計測忘れ。
林小城址、主郭脇の堀切跡
林小城主郭の土塁跡、基部は石積み
林小城址、主郭と土塁跡
林小城址、主郭の土塁跡
二の郭の石積虎口址、後方は主郭 林小城址、登り口の案内板
  次いで美ヶ原温泉を経て浅間温泉地区に入ります。この地区から美鈴湖へ行ける狭い道があり、この途中に横谷入城への登り口があるという情報でイザ攻めようとしましたが、いきなり「通行止め」の大きな立て看板。たぶん豪雨の影響だろうと思い、引き返そうともしたが、行けるだけ行ってみることに。で美鈴湖への道を500mも進まない内に、道路脇に「横谷入(よこやいり)城」への案内板が立っている。今度こそ楽勝と、近くに鉄馬を停め、登山道を登り始めます。結構整備された登山道で、天気も良く眼下に美しい松本平を眺めながらでは鼻歌も混じって来ます。でも・しかしである。ズイブンと尾根を横に巻いて、急坂を登り始めている内に、途中から夏草が背丈を越す程にもなり、道も粗末になってきた。その内に、道が分からなくなってしまった。夏草も棘のある大きな木のようなモノや葉っぱで手を切りやすいススキであるので手に負えない。往きつ・戻りつしながらしている内に、登山道を見つけ進みますが、又道が分からなくなる。これを4度やった後で、ようやく最初のピークに到達。ズイブン時間を浪費した。30分はゆうに要したようである。でも、このピークからは眼下の松本市外がさらに美しい。残念ながら北アルプスは雲の中だが、この景色だけでも十分である。一服してから更に登るが、今度は下草が刈ってあるので登りやすく、道もシッカリしている。休んだところから5分ほどで、削平地になっている場所に到着。この上のピークが主郭らしい。でも主郭と思われる所は、手を上げてもまだ届かない高さの夏草で覆われており、遺構も何も皆目分からない。とにかく周りは草しか見えないのである。で、草の中を無理して道を進むと今度は下り坂になって、堀切と思われる地点へ到達。でも縄張り図を見たから堀切跡と思えるのだが、普通の鞍部としか見えないワイ。などなどの理由が重なり、きっと城址はまだ先なのだ、と判断をしてしまった。このため更に進むと広い道となり、小ピークを過ぎて立派な美鈴湖への2車線舗装道に出た。はるか上方にハゲ山が見える。99%違う筈だが、もしかするとアレが城址かも、と1%のためになおも登ってみるのであった。10分ほどで平坦なピークに着いたが、大正山山頂の木碑が立っている。やっぱーり、違っていたワイ。でも景色がすこぶる良いので許すことに。ということで、草深い所のピークが城址と勝手に判断。ズイブン回り道をして時間を費やしてしまったが、急いで下山しなければ。帰りも迷わないか心配していたが、さほど迷わず下山出来た。どうやら途中から登った道とは異なる道で下山したようである。何のことはない、入り口から30m程先の足元に、小さな標識があり「横道」「中央」の標記があった。草深く気が付かなかったのだが、どうやらここで直進してしまい「横道」を進んだようだ。真っ直ぐ行かず、右折して「中央」を進むと5m先に「松を大事にしましょう」の案内板があるので、これを進めばOKです。あるいは、美鈴湖へ行くには、今回の浅間温泉から北に辿る狭い道の他に、西側から大きく迂回して進む立派な道があるが、この道から城址へ下って行った方が楽勝と思います、道もシッカリしていますヨ。でも夏場は凄い夏草で、避けた方が賢明です、というか絶対条件です(キッパリ)。<夏草が凄い理由は山火事のためと思われます>

36°15′48.9″−137°59′59.1″と出ましたが、ここも比高は計測忘れ。
横谷入城址、登り口の案内板
横谷入城址、主郭下の削平地と松本平
一つ上のピークから主郭を俯瞰
中ほど左側のピーク(森の後ろ側)
もう一つの登り口
みんなの自然の看板の所を降りる
  今日の夕方は甲斐・駿河と相模の国境でニワカ雨が降る分布予報であることを思い出した。前回、雨に濡れてしまったイヤな思い出がブリ返す。まだまだ攻めたい城は多いのだが早く帰ろう。で県道63号線で塩尻に出て、ここからR20を戻ります。韮崎からはR52を進み身延からはR300。本栖湖からはR139で進み、途中から県道72号線・R469のルートはいつものパターン。で、心配していた通り「富士山麓に鸚鵡啼く」、ではなかった富士山麓でポツポツとなってしまった。前回のテツを踏まないように、早めにレインウェアを着て更に進むも、雨は強くなるばかり。雨合羽を着てて良かったワイ。R132から御殿場インターに入るも、「御殿場〜町田 45Kmの渋滞」の表示が目に入る。この梅雨時に出掛ける馬鹿は多いんだぁ、と自分のことは棚に上げるバカが一匹ココにあり。表示通り途中から大渋滞、かれこれ25Km程をスリ抜けの連続で、19時過ぎにようやく厚木インターに到着。このあと渋滞した長後街道を走り、ようやくご帰館と相成った。雨に濡れた愛馬の世話をし、超遅くなったので当然孤食。大河TVを視ながら、「史実と違うだろう」と何度も脚本に文句を言いながらビールを流し込むのでした。本日530Km、この内400Km超は下道と走りガイがあったが疲れるワナー、ちゃんちゃん
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