■   浦野城  ■
■期日 H18年6月4日(日) 【長野県】上田市(旧丸子町)・根羽城・依田城・尾野山城、
                             上田市・浦野城・物見松砦・岡城
■ルート 戸塚自宅〜P22〜厚木C〜R412〜相模湖IC〜中央道〜甲府昭和IC〜R20
       〜富士見T〜P17他〜白樺湖〜ビーナスライン〜和田峠〜R152他〜丸子〜R143
       〜上田C〜P65他〜R152〜諏訪南IC〜中央道〜相模湖IC〜R412〜厚木C
       〜P22〜自宅
■コメント
  先週の土日は雨模様で出掛けられず、今週の土日も雨のご託宣であったので、野駆け大好きなHYDにとっては梅雨のように超ブルーな日々であった。が、木曜あたりから雨→曇と変化してきた。翌金曜には「日曜は晴」とまでにご託宣の変更があり大喜び。で、土曜は良い子になって早く就寝し、日曜は3:40に起床、4:30チョチ過ぎに出っ発と、江戸時代さながらの七つ発ち。今までで一番気合が入った野駆けである。そう、ブルーな気持ちをブッ飛ばすには、長駆が一番、で行き先はビーナスラインなのである。これを堪能した後、馬念さんの情報を参考に丸子辺りを攻城しようという思惑。長後街道、R412と走り、相模湖インターから中央高速を飛ばすが、この時期に特有のヤマセ(っていうのか、関東では何と言うのかしらん)の影響で、笹子トンネルの関東側は雨模様(といっても、霧雨で我慢出来るレベル)だったのに、国境の長いトンネルを抜けると、そこは快晴の国だった。「やったネー」、と共に「俺の方が気象庁の読みより深いワイ」とホクソ笑むのでした。広大な甲府盆地を眺めながら進み、甲府昭和インターで降ります。ここからはR20を北上しますが、時間が早いこともあり、アッという間に富士見町。ここから県道17号線・R152などで白樺湖へ。ここからビーナスラインのイツモの至高の時間が始まる、...筈だったのだが、いつもと違う問題が2つも発生。そのイチィ、深く濃い霧で前が見えず。そのニィ、過去にも発生したことがあるエンジンのシャクリ現象で、急アクセルでのワインディングが楽しめず。「ガァーン」と頭を叩かれた感じである。それでも所々で霧が晴れており、エンジンをダマシ・ダマシしながら野駆けを楽しんだのでした。

 何か半分損をした気がして続行する気力が無くなり、ビーナスラインの真ん中の和田峠から一般道(ヲイヲイ、ビーナスラインも一般道だっちゅうの)に降り、R142を北上します。平成の大合併で大きくなった上田市の旧武石村に入り、R254へ馬首を向けると、すぐに小屋坂トンネルに入ります。馬念さんの情報では、このトンネルの上が根羽城址ということです。2.5万分の一の地図では、峠まで林道があるようなので、イロイロ探しますが林道の入口が見つかりません。しょうがないので、トンネルを出た所(丸子町側)にある駐車場に鉄馬を停め、小屋坂峠への登り口を探します。それらしい道を進みますが、途中で途切れる道ばかり。トンネル付近でゴミ拾いをされている、地元丸子のボランティアの方々に聞くも、皆さん「」のご返事。こうなりゃ、直登するしかないかぁ。でも、登れそうなルートは全て途中で×でした。ボランティアの方の「この辺りはマムシが多いので気を付けて」の一言もあり、諦めモードに移行...。それでも、馬念さんが攻城されているのだから、どこかに登り口がある筈と思い直し、トンネルの入口(武石村)側へダメモトで行ってみた。するとトネンル入口の右側に、雑草が覆い茂っていて分かりづらいが、上へ登る階段があるではないか。これを登ると2分ほどで峠に到着です。峠には軽四輪が1台停まっていたので、ヤッパリ林道はあるようです。峠から尾根道を北上していくと、堀切が迎えてくれます。幾つかの段郭を経て、土塁が残る狭い主郭に10分弱で到着。石塁で補強されており、石塁フェチのHYDはニッコリ。さらに進むと堀切が何条かあり、なだらかな尾根を突端まで進みます。途中2頭の鹿に突然に遭遇し””ビックリ、相手はもっと驚いただろう。突端は広々として見晴らしも「グーッ」です。物見櫓か何かが有ったのだと思われ、地蔵様のような、小さな石像が立ってます。この先は急斜面になっており、丸子城まで尾根伝いに行けるという情報でしたが、ちょっと無理かも。

■36°18′43.8″−138°15′02.3″、トンネル入口から比高102mです。
根羽城址、主郭の土塁跡
根羽城址、石塁跡
根羽城址、竪堀跡 根羽城址、物見櫓よりの眺め
根羽城址、物見櫓跡? 根羽城址遠景、右端は丸子城址
 旧丸子町の市街に入り、依田川橋近くに来ると、宗龍寺への標識が有るので難なく境内に。寺の墓地へ登る道に、貧弱な「依田(よだ)城登り口」の標識があるので急坂を登っていきます。墓地へ入る直前に、左側に沢筋に沿った幅広な草道があるので、ここに鉄馬を停め、沢に沿って登ります。途中、ガレた辺りから道が狭くなり、少し進むと立派な「依田城跡登り口」の標識が立ってます。ここからは急坂となり、アエギ・アエギ登ると、麓からピッタシ20分で主郭に到着です。「フーッ、やっと着いたワイ」、たかだか20分位でバテるとは。平素の運動不足がこんなトコロに表れる。主郭からの眺めは大変素晴しく、有名な丸子城を眼下に見て、上田平・塩田平が遠くによく見えます。北側の尾根には幾つかの堀切が残っています。ここでデジカメの電池が無くなり、予備の電池に切り替えます。

36°19′44.1″−138°15′31.7″、比高215m
依田城址、登り口(鉄馬側) 依田城址、主郭脇の堀切跡
依田城址、主郭跡 主郭よりの丸子城
  さすがに下りは早い、あっという間に麓に降り、今度は信州国際音楽村への標識に従って進み尾野山地区へ。音楽村近くに付近の案内図があり、目指す愛宕山展望台への道順を頭に入れて進みます。標識もあり、スンナリ愛宕山の尾根上へ。ここで簡易舗装道は終わり、砂利道になります。あまり荒れていないので、この未舗装道をドンドン進みますが、ダンダン雰囲気が悪くなってきます。ズイブン進んだ所で、道を間違えたことが確実に。急いで引き返し(ウソ、ワダチが深く、片側は急斜面、オマケに草ボウボウでは、ホフク前進並みの速度で)、舗装道がエンドの少し広い場所に戻ります。ここから上へ登る道があるので、これを登ると「ピンポーン」でした。馬念さんの情報通り、簡易上水場のような所があり、さらに進むと神社が現われます。さらに進むと堀切があり、10分弱で尾野山城の主郭に到着です。土塁・腰郭等が残存しています。幾つかの出城があり、その内の孫台が手に取るようによく見えます。展望台と呼ばれていますが、疎林により見晴らしはイマイチです。でも当時は、さぞかし四方がよく見えていたことでしょう。ここで又しても予備の電池が無くなり、非常用の電池に取替え。オカシイ、こうも電池容量が無くなるのは。

36°19′44.1″−138°15′31.7″、墓地脇から比高215mです。
尾野山城址、堀切跡 尾野山城の支城、孫台
尾野山城址、主郭跡
  次いでR143に出て松本方面に向って走り、もうじき青木村という所まで来た。登り口が分からなかったり、道を間違えたり、バテバテで登るのに時間を要したりと、予定よりも大幅に遅れてしまった。もう時間は13:00チョチ前である。この時間が食べ物屋の一番混んでいる時間である。そう、車屋という蕎麦屋に入ろうと思ったのだが、やはり混んでいてダメ。上田市には、「草笛」「刀屋」など、ウマイ蕎麦屋が多いが、ここも絶品という馬念さんの情報で、ヨダレを垂らして来たのだが、残念。帰りにでも寄ろう、その時には空いているだろう。ってんで、昼飯も食べずに車屋のある「浦野」信号を右(北)折し、正面の山懐の右側に見える墓地へ。この墓地の上に浦野城への登り口がある、情報感謝:馬念さん。墓地は2段になっており、上側が墓地公園で、ここに鉄馬を停めて攻城開始。簡単に攻城出来ると思ったのだが、ここでも落とし穴。帯郭や森林整備のための伐採、おまけにケモノ道が多く、どれが登山道なのか分からなくなってしまった。ウロウロしている内に、石積みで補強された帯郭や馬場跡の遺構に遭遇し、その度にアチコチ歩き回るものだから、さらに道に迷ってしまう。その上、この辺りで非常用電池さえも赤ランプが点滅開始、おかしい。そして、とうとう完全に迷ってしまい、途中から疎林を直登する羽目に。ゼイ・ゼイ言いながら尾根上に登り切った所が、小さな石の祠が祀ってある浦野物見松砦でした。何条かの堀切や竪堀・横堀、何段かの段郭が残っています。ここから逆に浦野城の主郭に到達したが、ここで非常用電池も完璧にエナジー・ゼロに。「おーマイゴッード」、暑さで電池容量が減ったのだろうか。それにしては真夏の暑さではないのだが、オカシイ。とは言っても、もう電池が無ければタダの箱。自分の目に遺構をイロイロ焼き付けて下山。とにかく鹿の糞場所が何箇所もある所であったワイ。クレグレもケモノ道にはご注意を。それにしても「腹、減ったーなぁ」、早く下山しなければ。体の方もエナジー・ゼロで動けなくなりそう。

■電池騒動でGPS測定できず。
浦野城址、馬場跡 浦野城址、段郭の石塁
物見松砦址、横堀跡 物見松砦址、主郭跡
  下山してから、急いで車屋へ。でも・でも...、店は夜の部の支度中で【閉店】である、超ガックリ。近くのコンビニで、高い電池(いつもは、100円ショップご愛用)とオニギリの二つのエナジーを購入し補給。今度はR143を上田方向に少し戻り、「仁古田」の信号で左(北)折します。すると、岡城址公園の標識が現れるので、これに従って進むと、すぐに岡城。公園入口に案内板があり、物見櫓の所に石碑が建ってます。堀跡はよく残っているが、住宅地や耕地でその他の遺構は消失した模様。
岡城址、堀跡 岡城址
 ズイブン長駆しているのだが、時間はすでに15:00である、早く帰らなくちゃぁ。でも、この時間だと、朝イチに楽しめなかったビーナスラインの再攻は無理だネェ、ガマンするかぁ。R143から県道65号線で丸子に戻り、ここからR254・R152で大門峠を越えて、県道17号線等で諏訪南インターへ。ここから高速に乗り、途中20Km長の縦長駐車場をスリ抜けて相模湖インターで降ります。ここからも難行苦行は続き、R412の渋滞路を進みます。途中、半原の辺りで道路端を低速でスリ抜けていると、イキナリ反対車線からスーパーの駐車場に強引に入ろうとしたバカな車が1台。突然に車の横っ腹に鉄馬がブツかる状況になってしまった。「ダメだぁ」と瞬間に諦めたのだが、車がビックリして急停車し、こちとらぁは車の頭の先に馬首を廻らせ急停車。超ギリギリでセーフ、「ふーっ」と大きな溜息。ここで事故った場合、どっちが悪いのだろうか。タブン双方には間違いないが、その比率はどうなんだろう。こちらとしては前方不注意、相手は進路妨害かなぁ。まぁ、無事だったから良かったけれど。肝を冷やしても、又もスリ抜けを続けるバカ。厚木市街に入り、ここから長後街道。でも時間が19時を回っていたこともあり、いつもより渋滞せずにご帰館。鉄馬の世話をして家に入るが、当然孤食かと思ったのに娘の帰りが遅くて、途中で合流。大汗や冷汗でビールがメチャうまい...筈が、先日より修理している歯に強く沁みて咽喉の通り悪し、残念無念^2。本日520Kmと結構走ったのだが、この内高速道180Kmはチョットお下品、お疲れさん。
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