■   鶴ヶ城  ■
■期日 H18年4月15日(土) 【静岡県】浜松市(旧佐久間町)・若子城・水巻城・鶴ヶ城
■ルート 戸塚自宅〜P22〜厚木IC〜東名〜御殿場IC〜R246〜沼津C〜R1〜磐田C
       〜P61・44〜天竜C〜R152〜佐久間T〜R473・R151〜長篠〜R257他
        〜浜松C〜R1〜清水IC〜東名〜厚木IC〜P22〜自宅
■コメント
 「今度の土曜は曇り、ところにより雨、降水確率20%。翌日の日曜は雨、降水確率60%...」というご託宣である。日曜は無理だとしても、土曜はどうしようか、ここは思案のシドコロ。うそ、そんな繊細な神経の持ち主ではない。20%という数値を見させられて、野駆けに出ない手はない。でも、北へ行くほど確率が高そうなので、なるべく緯度が低い所へ行こう。という訳で、遠江の佐久間辺りに行くことにした。もし雨が降りそうにもなければ、青崩峠へでも行ってみようというアバウトな計画。七つ(4時)には起き出し、5時チョチ過ぎに出っ発。「青崩峠の先に進み、飯田に出てもいいかも」などと考えてしまい、時間短縮のため思わず厚木インターに入ってしまった。「でもこの天気では無理かも」と考え直して、御殿場インターで降りてしまった。ここからは下道で攻めよう。R246で沼津に入り、R1で西へ。無料になったバイパスを多用して、磐田バイパスの堀越インターから県道61号線等で佐久間町までストレスなく到着。R152で北上、飯田線・城西駅を過ぎて、城西小学校との間に水窪川に架かっている城西大橋があり、これを渡り、向皆外地区に入ります。橋を渡ってすぐの右前方に、カラフルな若子城の案内板が立っています。どうやら、案内板方向に見える小山が雰囲気的にも城域らしい。でも、登り口が見つからずウロウロ。水窪川そばに、小さな沢(でも水量多し)に架かる橋があるのでこれを渡り、水窪川沿いのそれらしい道を進むが、途中で通行止め。直登はとても出来る雰囲気の山ではない。しょうがないので元に戻り、沢沿いの道を200mほど登って行くと、また沢を渡る小橋があるので渡ります。左右に大岩がセリ出しており、とても主郭に通ずるとは思えない。だが案に相違して、自然の城門の役目を果たしているようで、この先の右側には整備された階段状の登山道があるではないか。なぜ、こんな所に整備された道が有るのか、不可解では有るが、ともかく5分弱で登り切ると、神社が祀ってある主郭に到着。神社の掲額には「加賀守」と書かれている。この神社のために氏子の皆さんが道を整備されているようだ。神社の中を覗くと、若子神社の石碑や若子城の漢詩の掲額が2個ある。二の郭の外れに、二重の堀切跡が残っています。

35°07′55.5″−137°51′48.7″、比高は未計測です。
若子城址、案内板 若子城址、主郭跡
若子城址、堀切跡
若子城址、遠景
  杉林の中は当然暗かったのだが、麓に降りてきても同様であった。かなり厚い雲に覆われているのだ。これじゃ、青崩峠は無理かもネ。などと思いながら鉄馬の所に戻り、エンジン・キーを差そうと右ポケットに手を入れる。が、である。何度も手を出し入れするが感触がない! 反対側のポケットに入れたかもネ、と能天気に左側のポケットに手を入れるが、やはり無い! ポケットの中身を全部出して調べても、無いモノは無い。「ガァーン」と頭をハラれた感じ。「ウソだろうぉ」と言っても、無いモノは無い(くどい)。タブン登り/下りの時に、手をポケットに突っ込んだ拍子にキーを落としたのだろう。こういうことも想定して、スペア・キーをいつもウェストバッグに入れてあるので、イザとなれば帰れないことはない。でも、「チキショー」と自分に腹が立つのである。以前の愛馬ZR−7の時にも同じコトがあり、その時も必死でブッシュの中を探し回ったことが思い出された(懲りない人間だネー)。その時は幸いにも、草ボウボウの中で、奇跡的に発見できた。で、今回は杉の落葉が多いが、草ボウボウの時よりは発見出来やすいと楽観。キョロキョロしながら再び山へ戻るのでした。で〜も、見つからない。攻城でウロウロしたところを正確にトレースし、ゆっくり探し回るのであるが、見つからない。一時間ほど探したが見つからず。9割がた諦めながら、それでもキョロキョロしながら下ったのであった。溜息をついて山を下りきり、橋を渡り鉄馬に近付いた所で、微妙に光るモノを落葉の中に発見。スグにキーだというコトが分かり、飛び上がって喜んだのでした。それにしても、1時間のロスは痛い。ロスタイムと黒い雨雲で、青崩峠はパスし戻ることに。それでも遠江の最深部まで来ている、せっかく来たのだからと、R473で南下中に佐久間中央地区の国道沿いの交番に入った。地区の宥泉寺を教えて貰おうという訳だ。でも年配の警官なのだが、着任早々ということで、地区の地理はサッパリ。でもご親切に地図とニラメッコして頂き、宥泉寺までのルートを教えて頂いた。何のことはない、R473から県道1号線に入り、山の端を走っていたら、すぐに標識が出ていた。でもここで鉄馬を停めず、さらに先の「さくま郷土遺産保存館」に。ここからだと歩かなくてヨサゲと判断したのだが、大正解。保存館前に、水巻城の案内板が立ってます。案内板には宥泉寺は城域ではなかったかも、な〜んて書いてある。少々ガックリ。少し遠くに宥泉寺が見えます。
水巻城址、宥泉寺 水巻城址、案内案
  R473からR151に入り、南下を続けていると、飯田線・東栄駅の500m手前に県道9号線への標識が出てくるので、これを左折(東折)します。200mほど走って相川の橋を渡ると県道1号線と9号線の分岐点となるので、9号線の天竜方向に曲がります。300m程で飯田線のガード下です。さらに300mほど浦川地区に入ると左(東)側に入る道が現われるので、この道を登ります。200m程からは砂利道に。う〜ん弱った、我が愛馬は砂利道に弱いのである。さほど荒れた道ではないので、登って登れないこともないが、大事をとって、ここからは徒歩で登ります。500m程も歩くと峠近くになり、左側に駐車場があるカーブに到達。ここから左(北)側の山に入っていく道が有るので、スタコラ5分ほど登って鶴ヶ城です。あまり期待していなかったのですが、ナカナカに遺構の保存性は良いです。コジンマリした主郭や二の郭にはそれぞれに小さな神社が祀ってあり、土塁や虎口跡が残っています。そのグルリは空堀で防御されていますが、この保存性も良好。帯郭も多く、堀切なども残っていて、これで見晴らしが良ければ良いのだが...。アイニクの曇天もあって、マッタ〜リせずに急いで下山。

■35°02′00.2″−137°43′15.2″と出ました、ちょっと分かりづらいですヨ。
鶴ヶ城址、主郭と土塁跡 鶴ヶ城址、主郭脇の堀切
鶴ヶ城址、主郭脇の空堀跡 鶴ヶ城址、主郭脇の空堀と二の郭
  R151に戻り、駆け出したトタンにポツリ・ポツリと雨が来やがった。しょうがない、これも日頃の行いかぁ。でもザァーっとは来ないので、濡れることはない。長篠からはR257に入り、ヒタすら浜松方向に進みます。引佐町の市街に入ると渋滞している。狭い国道で信号が幾つもあるものだから、渋滞もするワナー。と普通はノンビリ待つのだが、ポツリ・ポツリと来ると、そうも言ってられない。狭い道をスリ抜けて前へ前へ。で、突然に、左路肩に駐車している車のドアが開いた。停車している車とのスキ間はあまり無い状態で、いきなりドアが開かれたのである。絶対ドアにぶつかると思ったのだが、火事場の馬鹿力ではないが、咄嗟の機転で鉄馬を右左と振ってクリア。今思い出しても信じられない。どうやって、衝突を回避したのかしらん。この後、心臓が猛烈なスピードでバクバクと音を立てて戦慄。ふーっ、と溜息をつくのではなく、大きな深呼吸を何回も。ようやく平静に戻り、懲りずにスリ抜けて浜松市街に入り、中心部を取り巻く環状線でR1に入ります。ここからはヒタすら東下です。静岡市を過ぎる辺りで時間切れ。とても下道だけでは帰られそうにない。根性なく清水インターから東名に入ります。土曜というコトもあり、あまり渋滞なく厚木インターへ。ここから渋滞の長後街道を走り、19時過ぎにご帰館。どうやら夕飯には滑り込みセーフ。本日、丁度600Km。でもその内、高速道が160Kmとチョチ不甲斐ない。まぁそれでも、いつものように「よっ、お疲れさん」、チャンチャン
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