■   杉山城  ■
■期日 H18年4月1日(土)
  【栃木県】市貝町・赤羽城・多田羅館・山根城・芦原城・市花輪館・御城・文谷城・
              大谷津城・続谷城・田野辺城・杉山城
        芳賀町・祖母井城
■ルート  戸塚自宅〜横新・三京浜・環七〜梅島〜R4〜宇都宮C〜R123〜市貝T
        〜P61他〜宇都宮C〜R4〜春日部C〜R16〜相模原C〜R129〜厚木C
         〜P22〜自宅
■コメント
 いい季節になって来た、暑くもなく・寒くもなく、野駆けには絶好の日和である。でも天気が安定しないのもこの時期の特徴で、週間予報なんぞを有難くアテにしていては馬鹿を見る。で、金曜あたりのご託宣で、出掛ける予定を決めることになる。しかしハナ金でもあり、酔っ払って帰った日の翌日、土曜の野駆けはナカナカ難しいものがある。でも珍しく今回の金曜はノンアルコールで、21時過ぎにはもう早目のご帰館。日曜は低気圧が通過するらしいので、当り前田のクラッカーで、土曜は朝早く起き出して野駆けを楽しもうモードに。行き先は、前回と同じようなルートで下野(栃木県)と決めていた。前夜ノンアルコールの分、頭もスッキリで前回より早めに5:30前には出っ発。途中、ラーメン屋で朝定食何か変! でも安くて旨ければ良し)なんぞを食しながら、快適に宇都宮マデ。ここからR123で東に向い、ほどなく市貝町に入ります。先ずはR124そばの赤羽(あかばね)小学校へ。小学校の西側に駐在所があるが、この裏手の竹林の中が赤羽城址です。周りの農地・住宅地の環境から遺構は少ないかも、と思ってましたが、結構残っていて、土塁・空堀や虎口・土橋の遺構が残存してます。
赤羽城址、土橋と虎口址 赤羽城址、空堀址
 R123から県道163号線に入り北上すると、間もなく真岡線の多田羅(たたら)駅に。この駅と西の小貝川との間に星宮神社があり、神社の対面(トイメン)の大きな屋敷の内側が多田羅館跡です。屋敷内には土塁跡と思われる遺構があります。神社境内もウロウロしましたが、特に遺構は無し。
多田羅館址、土塁跡 多田羅館址の前の星宮神社
 県道163号線をそのまま北上し、途中から県道69号線で東へ進み市塙(いちはな)地区へ。市塙駅の裏側の丘上に展望台が見えるので、愛馬を向わせます。ここは「記念樹の森」公園で、駐車場入口に山根城・芦原城への標識も立っています。この駐車場に鉄馬を停め、勇んで舗装道を登ると、多段になっている段曲輪と思われる削平地に、まだ小さな記念樹がアチコチ一杯に植わっています。頂上下には、空堀がぐるーっと囲繞してます。頂上部が山根城址の主郭で、公園化されているので遺構はいくらか壊されているかと思ったのだが、北西部には竪堀跡もあり、ここでも想像は外れました。東側は3条の空堀になっており、その先は芦原城址ですが、ブッシュが凄くて最深部まで行けず断念残念。それでも公園の展望台からの眺めは360度開けており、しばしマッターリです。
山根城址、空堀跡 山根城址と芦原城址間の横堀跡
山根城址、展望台よりの眺め 山根城址
 市塙地区の丘に古い建物が残っている役場跡があるが、ここへ向います。すると先の公園にあったような御城への標識が立っていて、坂の途中に鉄馬を停め、ドンドン上の方に登って行きます。途中小さな神社があり、その先は又しても竹薮。う〜ん、こりゃぁ進めないナァ。で、ぐるーっと回ってウロウロすると広い所に出て、下ると東円寺の境内に出ました。遺構らしきモノはあるのですが、確信持てず。とにかくズイブン広い城域だったと思われますが、遺構は?です。対面に先程登った山根城がよく見えますヨ。
御城城址、二の郭跡 三の郭跡からの眺め、遠くに山根城
 次いで、市貝小学校から南西に300mほど離れた所で、市貝川にも近い所に栃木クボタの大きな社屋があり、この裏手の雑木林が市花輪館跡です。土塁址が残っていますが、農地化で遺構は殆ど消失したようですネ。
市花輪館址 市花輪館址、土塁跡
   まだ昼前だというのに、もう攻城数は5である、調子よく次に。で、県道163号線で北上し、途中、立派な(言い換えると、税金の無駄遣いのような)役場の前を通り、さらに進むと文谷(ふみや)地区に入ります。祖母井へ行く県道338号線にぶつかるので、ここで左折(西折)して少し進むと、スグに小貝川の橋に。この橋のタモトに、例の文谷城址への標識が右側に立ってます。それにしても市貝町は偉い。殆どの城址にこの標識がある、他の市町村も真似してくれると有難いのだが。でも、どうせなら主郭に案内板なんぞを立ててくれるともっと有難いのだが。などと、ブツブツ言いながら草ボウボウの幅広い道を登って行くと頂上に。ズイブン細長い郭である。これを防御する空堀が残存してます。頂上部には何かの建物の残骸が残っていて、周りは疎林で囲われています。ちょち眺めはNG。
文谷城址、入口 文谷城址、空堀跡
  163号線に戻り、北上を再開。杉山地区に入ると、例の杉山城址への標識が左側に立ってます。この標識が指し示す方向に進むと、山懐に小さなガラス張りのお堂があり、ここから右側へ真横に進み、墓地の所から上へ登ります。すると広い郭に至りますが、何やら変。端が壁のようになっているのですが、エグられたような感じがします。ここから空堀を越えて主郭に入ろうとすると、さらに空堀が。この空堀も主郭をぐるーっと囲繞してます。堀は深くて幅広な部分もあり、2箇所土橋と虎口があります。土橋を渡り虎口から侵入すると結構広い主郭です。主郭の北西側に二の郭があり、ここも空堀が周りを囲んでいます。ココの郭には土塁跡が残っています。二の郭の端からは眺望が開けています、ナカナカの城址ですヨ。
杉山城址、入口 杉山城址、虎口跡
杉山城址、空堀跡 杉山城址、二の郭脇からの眺望
163号線を更に進み続谷(つづきや)地区に入ると、左側に見えてきました例の標識。今度は続谷城址の攻城です。標識に従って進むと、ミニ・ゴルフ場というのか、ゴルフのクラブで網カゴにボールを入れるゲーム場です。段違いになっている上部もゲーム場で、郭跡なんでしょうネ。最上部が主郭かと思ってブッシュをカキワケ登りますが、?です。違う降り口から下ると、妙恵寺の墓地に出ました。この境内周辺は遺構らしきものが多くあります、確信できないですが。
続谷城址、入口 続谷城址、妙恵寺
 163号線を3Kmほど戻り、今度は県道176号線を北上します。大谷津(おおやつ)地区に入ると、例によって大谷津城址への標識が右側に現われるので、ここも簡単に攻城できそう。ってんで、標識の所に鉄馬を停め、矢印の方向へ登って行きます。堀底道のような所を登り切ると、削平地が現われますが、特に遺構はなさそう。段差は少ないが三段の郭があり、最高部の削平地が主郭です。主郭には土塁のようなモノが残っています。主郭の南側の下部には、切岸のような堀のような部分も残っています。後から分かりましたが、水場として利用した「池の跡」だそうです。
大谷津城址、入口 大谷津城址、主郭跡
 次いで、県道338号線で田野辺(たのべ)地区に入りますが、この県道沿いには例の標識はありません。それでも慈眼寺周辺が田野辺城址という情報を得ていたので、この寺を教えて貰い直行。すると、山門前に例の城址への標識が立ってました。う〜ん、市貝町はどこまでもエライ。でも、案内板というか説明版がないんだよねー。とか何とか言いながら、境内と周辺を散策。土塁と思われる遺構はあるが、それ以上のモノは無さそう。
田野辺城址、入口 田野辺城址、土塁跡
田野辺城址、城域の慈眼寺
 どうやら、今回は質よりも量のようだ、調子に乗ってもう11城も攻略したワイ。そろそろ帰ろうか、とも思ったのだが、途中で気が変わった。隣の芳賀町の祖母井(うばがい)という有名な地名が気になってしょうがない。先ほど途中まで行った快適な県道338を西に駒を進め、ほどなく「祖母井」交差点そばの祖母井神社に。でも、どうやら城址はこの神社境内ではなさそう。ウロウロしても、城址に関係するモノには出っくわさない。思いあまって、かなりお歳を召した地元の方に尋ねると、「『祖母井』信号から300m程南に下がり、西に150mほどの所にある芳賀町体育館と、すぐそばの公園との間」と教えて頂く。言葉通りに行くと、確かに体育館と公園の間に土塁のようなモノが残っており、そばに案内板が立っている。説明を読んでも、土塁が僅かに残る程度だと書かれている。まぁ、周りの住宅地を考えるとしょうがないか。それでも有名な祖母井城を攻城できたので良しとしよう。
祖母井城址、土塁跡 祖母井城址、案内板
 もう14時を回ったが、まだ昼飯を食していないコトを思い出してしまった。そういやぁ、調子に乗ってズイブン城を回ったなぁ。鉄馬に揺られながら数えると、12城である。...と考えごとをしていると、「おーっと、危ねーぃ」、前の車に追突しそう。鉄馬に乗っていて他のことを考えていては、危険が危ない・危ない、注意・注意。で、前回は洗面器大のラーメンで大変な目にあったので、今回はごく普通のラーメンを食し、R4をドンドン南下。粕壁(春日部)からはR16で西へ。八王子周辺だけでなく、この辺りの16号線も渋滞がスゴイ。それでもメゲズにキレズに進みます。入間まで来たトコロで17時を回ってしまった。ここで「イロイロあって遅くなってしまった、家に着くのは20時頃になりそう」とケータイを入れます。これを「入れるか/入れないか」で夕飯時に大きく局面が変わるのである。20時前に着いたが、鉄馬の世話をして家へ入ると、丁度20時。当然一人で「いただきま〜す」、でも冷えたビアーは「うんめぃー」。本日ピッタシの400Km、お疲れさん
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