■   富田城  ■
■期日 H18年1月15日(日) 【静岡県】菊川市・火剣山城・富田城・潮海寺城、
                            掛川市・美人谷城・滝の谷城
■ルート  戸塚自宅〜P22〜厚木IC〜東名〜沼津IC〜R1〜掛川C〜R1
           〜沼津IC〜東名〜厚木IC〜P22〜自宅
■コメント
 とんでもない寒波・豪雪も一段落、今度の土日は暖かい雨模様である、との週間予報でのご宣託。雪国・飛騨に独居している老母を思うと、うれしいような、でも大好きな野駆けが出来ない悲しいような、と複雑な気持ちで承っていた。が、金曜になると「土曜は●で、日曜は○」という願ってもないご託宣に修正。こういう修正は大賛成である。雪国への配慮と、野駆けへの配慮に多謝。ご託宣通り土曜は終日の本格的な雨模様であった。雪国でも大雨であったそうな、良かった良かった。で、当然日曜は晴れを疑わず、土曜は早寝するのでした。で、あくる朝5時半に起床。アタフタ準備をし、6時チョチ過ぎには出っ発。行き先は、唐突に遠江である。まぁ、平年より暖かい、というご託宣なので箱根の山も難せず越えられるだろうと踏んだのであった。厚木から沼津まで高速をオゴって、沼津からは下道(といっても無料のバイパスが多い)で進み、ほどなく菊川インターで下ります。でも諏訪原城への案内標識は有るのだが、目指す火剣(ひつるぎ)山への標識は無し。少し走って、2.5万分の一の地図で、あの山が火剣山と分かったのだが、今度は登り口が分からない。農道の端でアレコレ思案していると、超突然にお節介そうなご婦人の登場。イロイロ教えを乞い、感謝・感謝。それにしても、周りに一軒の家も見当たらないが、何処から・どうやって突然に登場されたのかしらん。狐につままれながらも、茶畑の農道を進み、富田地区に入ると、あるわ・あるわの「火剣キャンプ場」や「火剣坊」への案内標識。なぁ〜んだ、聞かなくても、少し走れば分かったのにネ。この標識に従って、傾斜がキツイ火剣坊の駐車場へ。ここに鉄馬を停めて、立派な参道を登ります。10分弱で頂上の火剣坊大権現に到着。ここは狭まく、下の富田光龍寺跡が広い削平地となっているところを見ると、大権現の方は物見櫓跡で、下の方が火剣山城の主郭だったかもネ。釣鐘堂跡・薬師堂跡などもあるが、堀切跡らしきものがある位で、遺構は見当たらず。晴れのご託宣なのに曇天でしたが、ここからの牧の原台地の俯瞰と、富士山の眺めは でした。
火剣山城址、主郭址? 火剣山城址、主郭址からの牧の原台地
 続いて富田地区から菊川市街を目指して進むと、「菊川CC」への標識が出てくるので、これに従って進みゴルフ場へ。でもゴルフ場の造成のせいか、城址らしい雰囲気の地形はない。ゴルフ場を後にして、近辺をウロウロすると、ゴルフ場のそばの菊川に面した所でそれらしい雰囲気がプンプンです。丘陵の斜面で草を刈っていた農夫の方にイロイロ聞くと、富田城址はこの上だということ、やったネー。どうやら新幹線のトンネルの真上が城域で、登り口は新幹線のガードをクグって、トンネル入口そばにある、云々を聞いて攻城開始。トンネルそばの竹林の中を上がっていくと、どうやら堀底道のようで、上部は堀切になっていました。近くに神社が祀ってあります。最初は神社辺りが主郭かと思いましたが、周りの雰囲気が少し変。どうやら、堀切の上側の茶畑が主郭ではないかと思います。この茶畑は、周りは切岸のように鋭く切り立っており、尾根側には堀切がハッキリ分かるものが1条に、定かでないものが2条ほど残存しています。この茶畑からゴルフ場のコースが見え、ちょっと遠くからキャディさんが何やら大声を出しているのが聞こえてきます。
富田城址、主郭址? 富田城址、堀切址
新幹線のトンネル入口上の富田城址
 さらに県道79号線で菊川市街へ駒を進めると、途中で「潮海寺」への案内標識が出てくるので、すかさず北折して潮海寺地区に。ズイブン広い寺域だったようで、仁王門からズイブン走って潮海寺・薬師堂と八坂神社へ。廃仏毀釈前の寺と神社の混合崇拝を色濃く残す境内をウロウロすると、潮海寺城址の臭いがプンプン。案内板にも家康が臨時の砦にした、云々と書かれているが、残念ながら遺構は確認できず。
薬師堂裏側の遺構?
潮海寺・薬師堂
   ここから掛川市内に入り、倉真(くらみ)温泉への標識に従って県道39号線を北上、この道は4回ばかり走った記憶がある。途中倉真へ東折せず、そのまま県道39号線を北上すると、美女ヶ谷地区に。ここの美女ヶ谷公民館そばに山木神社が建ってます。神社前のスペースに鉄馬を停め、神社裏手の登山道を登って行くと、見晴らしの良い茶畑となり、茶畑の頂上近くからは雑木の生い茂る山側へ分け入ります。神社下から歩いて10分弱で、竪掘・堀切が現れ、その先に大きな堀切が出現します。さらに進むと美女谷城の広い二の郭、少し狭い主郭へと続きます。雑木が多く見通しは悪いのが残念。それにしても、美女谷っていうネーミングが気にいりました。どういうイワレなのかしらん。
美女谷城址、主郭跡 美女谷城址、堀切跡
山木神社上部の茶畑からの眺め
  下山して同じ県道39号線を少し北上すると、法泉寺温泉の手前で「城山」への遊歩道の案内標識が出てきます。ズイブン大きな「城山」地区のキャッチフレーズの標識も眼に入るので簡単に登り口を発見。県道沿いに鉄馬を停め、舗装された狭く急峻な坂を5分ほど登って、頂上の滝の谷城址に到着。桜とモミジが最近植林され公園化されているが、今は冬、特に公園として見るところ無し。城址の案内は皆無で、何より遺構は残存していないとみた。その内、桜とモミジが大きくなると風景も一変するんだろうネ。それにしても、城址公園として整備するのなら、案内板くらいは立てなければネ。
滝の谷城址、主郭址
 時計を見ると13時丁度。気が付いて見ると、朝起き出してから何も口にしていない。そいやぁ、腹も減ったワイ。その上、曇天の黒雲が厚くなって、ポツポツし始めた。本降りにはなりそうにもないが、ここらで飯でも喰ってそのまま帰ろう。と、思ったのだがこういう時って、ナカナカ適当な店が見つからないんだよネェー(マーフィーの法則?)。適当な店が見つかるまで、もう少し先まで、もうチョット行ってみよう、を繰り返している内に、静岡を過ぎ、時計も14時を回ってしまったワイ。しまった、優柔不断な性格がマタマタ出てしまった。この時間帯でシッカリ昼飯を食べてしまうと、夕飯が食べられない、もっと大事なコトは、酒が全然うまくないゾ。という訳で、コンビニで軽い軽食(得意のシュークリームと缶コーヒー)で、超アッサリ済まして沼津まで。まだまだ時間があるが、曇天だと思っているうちに、又してもポツポツ来やがった。ヲイヲイ、10%の降水確率はどこへいったんだヨゥ! しょうがない、眼の前の沼津インターから高速を利用して帰ろう。いつもよりかなり早い時間帯なので、東名も全く渋滞無し。厚木インターからは早い時間なのに、混んだ長後街道でイライラしながらご帰館。本日400Km(その内150Km位は高速利用)なり。朝飯と昼飯をシッカリ抜いた分、ビールと焼酎が旨いワイ、チャンチャン
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