■   勝浦城  ■
■期日 H17年11月19日(土)  【千葉県】勝浦市・勝浦城・吉尾城・興津城、
                              夷隅町・万木城
■ルート 戸塚自宅〜環3・R16他〜久里浜港〜フェリー〜金谷港〜R127〜館山C
       〜R128〜御宿T〜P176〜夷隅T〜R465〜富津C〜R127〜金谷港
        〜フェリー〜久里浜港〜P?〜佐原IC〜横浜・横須賀道〜日野IC
         〜環状3他〜自宅
■コメント
 「ウーッ、さっぶぅー!」、冬型の気圧配置になり、急に寒くなったが、ハマった中年ライダーは冬型であろうが・なかろうが、雨さえ降らなきゃぁ、今日も鉄馬にマタガるのです。でも、こういう時って、暖かい伊豆とか房総とか走りたいんだヨネー。伊豆国の城砦はほぼ攻略済みである。それじゃぁ、ってんで久し振りに上総国でも攻めよう、と久里浜から東京湾フェリーに乗り込むのでした。夕べ遅くまで呑んでしまったモノだから、ちょち遅めの出っ発で、狙いの時刻の船の一つ後の7:25発。売店で味噌汁つきのオニギリをほうばり、腹ごしらえ。冬型なのに穏やかな海面を船は30分程で対岸の金谷へ。ここからR127で館山、時間の都合で洲崎岬はパスし、R128で勝浦市へ。市に入ってすぐに「興津」の標識が出てきたので、迷わず海側の興津市街に。でも、興津城は海側ではなく、山側の植野地区であったため、県道177号線で海から標高差のある植野地区に。県道82号線沿いに上野郵便局があり、そばに「上野局前」(おいおい、植野−上野とマギらわしいゾイ)というバス停があります。ここに細い脇道があるので、山側へ入って行きます。道なりにドンドン入っていくと、城域らしいピーク地点に到着。ここは興津城の二の郭、三の郭の境目である。先ず海側の二の郭の方に登りますが、小さな段郭が幾段かあり、最上部は狭いですが、見晴らしは ◎ です。三の郭側はパスし、ピークの峠のようなトコロを下っていくとすぐに、岩を削った大きな堀切があり、さらに進むと個人の広い庭先に。声を掛けたが、応答が無いので無断で侵攻。庭部分はどうやら郭跡、斜面側に「興津城址」の立派な石板がハメ込んであります。階段を登ると、土塁址が残り、小さな祠が祀ってありました。庭先の端には、虎口と思われる岩を削った部分もあり、庭の端からの眺めも ですナ。個人の敷地内なので、あまりウロウロせずに次に。
35°08′45.7″−140°15′05.1″と出ました。
興津城址、主郭の物見櫓跡 興津城址、主郭の虎口跡
興津城址、二の郭跡 興津城址、主郭跡
   R128を進むと、海中公園の案内が出てくるので、それに従って進み、海岸沿いの旧国道を駆けます。海の博物館を過ぎて幾つかのトンネルをクグると、吉尾漁港そばの黒ヶ塙トンネルの手前に出ます。このトンネルの上部辺りから岬の先までが、吉尾城址です。上へ登る細い舗装道が脇に有るので、これを登るとドンドン狭くなり、立ち入り禁止の看板がある個人の家の庭先に出ます。人が住んでいる雰囲気は全く無く、別荘のような感じの建物で、農家風の老婦人が二人、日向ぼっこをされてました。城の情報をイロイロ聞いても、ラチがあかないので、この尾根をウロウロしました。どうやら、この建物の庭に相当するのは、主郭のようです。もう少し突端の方に行きたかったのですが、遺構は少ないという情報があったので、逆に山側の方に進むと、岩を削ったような堀切・郭跡が残存。眺めはスコブル良好です。
■以下、都合により(?、ウソ単に忘れただけ)GPS測定はせず。
吉尾城址、主郭址 吉尾城址、主郭より山側の郭址
吉尾城址、堀切址の一つ 吉尾城址、吉尾漁港よりの遠景
  北風が強く、マッターリしたくても寒くて出来ないので、旧道を進み勝浦市街に入り、目指す勝浦湾の突端の八幡岬へ進みます。標識が数多いので難なく八幡岬公園に現着。駐車場辺りが三の郭というコトですが、アスファルトで整地されていて遺構は見当たらない。とぉ、思ったのだが、山側をよく見ると、何とソコには堀切跡が。これは期待できそう、ってんで標識に従ってズンズン進むと、児童公園の二の郭、そしてもっとも海側の主郭跡の公園に到着。ともに整地・公園化されていて、遺構はあ〜りません。が、海城という雰囲気は伝わってきます。駐車場の山側のように、整地された部分では遺構は期待薄ですが、手付かずの所には遺構は多い思われます。でも、そういうトコロを徘徊するほど今回は時間の余裕無し。すでに13時を回っているではないかい。
勝浦城址、主郭址 勝浦城址、主郭址からの眺め
勝浦城址、駐車場の空堀址 勝浦城址の石碑
 確か8時過ぎに金谷に上陸したのに、すでに13時を過ぎている。「オカシイ!」、どこで5時間ものトキを費やしてしまったのだろう。とまれ、振り返っても時間は戻らず。さぁてとぉ、この後どうしよう。このままR128を進んでしまうと、帰りのフェリーに乗れなくなってしまうし、このまま戻るのもナニだし。と、地図を眺めると、夷隅町・万木の地名が眼に入った。「そうだぁ、万木へ行こう」と訳の分からないフレーズを口ずさんでしまった。R128を御宿に進め、ここから県道176号線で夷隅町に入り153号線で万木地区に。アチコチに万木(まんぎ)城址公園の標識が立っており、模擬天守閣が山の上に建っていて遠くからでもよく分かるので、苦も無く城址公園へ。広い駐車場には、アマ無線を楽しむモービル局・2台の先客あり、430MHzと1200MHzの超多エレメント八木ANTで楽しんでいるようだ。脇の案内板をフムフム読んで、模擬天守に登閣。もの凄く眺めが良く、ズイブン遠くまで見渡せるワイ。富士山も見られるらしい、霞んでいて見られなかったけれど。それより、上から見ると周りの郭跡などがよく分かる。天守があるところのトイメンに主郭があり、土塁跡や、馬出、枡形跡のような遺構が残っています。大広場の端には井戸跡も残ってます(ブロックで補強されてますが...)。駐車場下側の二つの櫓跡と思われるようなトコロもウロウロしましたが、イロイロと遺構が残存してます。公園化されていても、この城は奥が深そう。でも、時間が押してるしネー。ということで、夷隅町にはマダ城があるが、ここからは速攻で帰ることに。
万木城址、主郭の桝形址 万木城址、主郭の虎口址
万木城址、模擬天守閣よりの眺め 万木城址、主郭脇の井戸址
万木城址、案内板
  狭い道となったり、広い道で快適な道になったりと、クルクル変わるR465をドンドン進み、日暮れに富津へ。ここからはR127で金谷へ向い、朝と同じフェリー乗り場に。少しく時間待ちして、船の人となり、グッスリ寝たところで久里浜に。もう18時を回っているので、下道を諦め、佐原インターから横浜・横須賀道路に乗り、高い利用料(たった21Kmで750円)を払って日野インターまで。ここから環状3号線などで、無事ご帰館。夕飯にギリギリでセーフ、熱いお鍋を家族でツッツクのでした。本日、300Km(この内、高速道20Km)ちょっと、ヨッお疲れさん。
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