■   勝坂城  ■
■期日 H17年9月3日(土) 【静岡県】浜松市・勝坂城・樽山城
■ルート  戸塚自宅〜P22〜厚木IC〜東名〜御殿場IC〜R246〜沼津C〜R1〜掛川C
        〜P40・P58〜旧春野T〜R362〜中川根T〜静岡C〜R1〜沼津C〜R246
        〜御殿場IC〜東名〜厚木IC〜P22〜自宅
■コメント
  さぁてとぉ、今度の土日はどこへ行こうか、と考えるのが最近の水曜・木曜日の楽しみである。で、今回は以前に攻城失敗した樽山城など健脚コースをチョイス。少しく日の出が遅くなって、まだ暗い内に起き出し、七つ半(5時)に出っ発。遠江でも北に位置するので、下道だけではチョチ無理と判断し、厚木から東名に乗り、御殿場インターで下りる。ここからは、一般道なのだが、物生りの豊かな地の筈の静岡県民は忙(せわ)しない。R246(ニーヨンロク)では、ぬわわKmで巡航していると軽々と我が鉄馬を抜いて行く馬鹿が居る。R1(コクイチ)では、そういう馬鹿について行くと、何と、ぬおわKmまで出して振り切ろうとする馬鹿が居るから面白い(にしても、それに付いて行くのも馬鹿だよネー)、などと言っている内に無料になった藤枝・掛川バイパスを経て掛川に。ここから県道40・58号線で北へ上り、旧春野町(現在は浜松市)に入り、R362で少し北上して県道389号線に入ります。県道をなおも北上すると、勝坂地区に入り、さらに進むと小胡桃橋の手前の崖下に「勝坂城砦」の案内板が立ってます。どうやら気田川に突き出した尾根上が城址らしい。で、オモムロに鉄馬を停めて登り口を探しますが、これが無い、無いのである。というか「登り口は無い」と承知のスケで来たのだが、これほどまでにスゴイとは思わなかったゾイ。落ちれば気田川の岩石ゴロゴロにブツかって一巻の終わりになりそう、怖い。実は駿河・遠江の情報満載の『史跡訪問』の情報をよく利用させてもらっているのですが、「危険のため断念した」と書かれている。っと、ここで引き下がらないのは元山岳部、ヤワなワンゲル部とは違うのだ。他の人が行けない、となると逆に行きたくなる天邪鬼の元山岳部。ウロウロするも県道から見て左側の崖からしか登れそうにない。えっーぃ、ままよ、と崖崩れしている所をまずトラバース。文章にすると簡単だが、これが至難。掴まる物がないのに数十度の急斜面、最近土砂崩れしたようで、歩くたびに小石や大きな石さえ下の川へ音をたてて落ちて行く。幸いにも人間は落ちずにトラバーユじゃなかったトラバース+少し上へ登ると、僅かだが道の跡が残っている。そりゃそうだよねー、町の史跡に指定されているんだから。でもその道もすぐに途切れて、また難行。でもこの辺りまで来ると、僅かだが掴まる木があるので、掴まっていれば下へは落ちない。でも、上を見る余裕がないものだから、掴まった木が枯れていて、根元からポキッ、というのが2回もあった。体重移動している最中なので、超危険。2回目の時は、思わず他に掴まるモノを探そうとして周りが眼に入らず、小枝が眼に刺さってしまった。眼球の下に入ってしまったようで、右眼から枝がブラブラしている。もう少し上だったら、大変なことになっていた。今思い出しても鳥肌が立ってくる。それでも上へ目指す馬鹿がソコには居たゾイ。かなり潅木が多くなり、ようやく主郭と思われる所に到着。3m×8m位と狭く、半枯れの大きな羊歯(シダ)類の植物で覆われています。段郭・帯郭らしきものが無ければ、城址とは思わなかったかも。堀切くらいは有るかと思いましたが、この地形では不要ですネ。それにしても、よくぞこんな所に城を作ったものだ。見晴らしも悪く、早々に退散したい所だが、山の鉄則「難所は登るより、下りが怖い」で、登る時よりも難行・苦行。何とか県道に戻った時には、大きな「フゥ〜ッ」が。お勧めではありませんヨ、って言うか超危険ですので、禁止勧告します。
■37°54′33.4″−137°54′52.8″です。
左の崖上が勝坂城 勝坂城麓の気田川の崖
勝坂城址、主郭址 県道沿いの砦址の案内板
 さぁてとぉ、眼の痛みは殆ど無いようなので、攻城続行。春野市街に戻り、途中から県道263で熊切川を遡ります。狭い・カーブがキツイと、走りにくい道をチンタラ進んで田河内地区に。県道沿いにある酒屋から50mほど手前に「樽山の滝」の案内標識があるので、左折して狭い道を登ります。前回は急斜面を登った所で、林道になり道も荒れていたので、この道ではないだろうと判断したのだった。その後ウロウロしたが分からず、県道沿いの酒屋さんで聞いたりしても分からなく断念したのですが、今回はどうだろう。で、同じように登ったのだが、前回同様で分かりそうにもない。すると、うまいことにバイクに跨った郵便屋のオジサン発見。サスガに城跡についてはご存じなかったが、滝の方向は教えても貰うことが出来た。どうやら、例の荒れた林道をかなり進んだ所にあるらしい。前回もこの林道を少し進んだのだが、あまりの道で鉄馬を進めることアタワず、で引き返したのを思い出した。そうかぁ、林道をもっと進めばよかったのかぁ。でも鉄馬では進められないので、茶畑の上で簡易舗装が終った所に馬を停めて、林道を歩いて進軍(四輪だと登れます、たぶん)開始。15分弱ほど歩くと峠の分岐点に到達。真直ぐ進む道は幅広の踏み固められた道で、そのまま突き進んだ。しばらく歩くと下り坂になってきたので、道を間違えたと判断。急いで先ほどの分岐点に戻り、今度は進んできた道の左側の山上へ登る道を歩き始めた。ドンドン高度を稼ぎ林道の終点まで来て山頂を眺めるが、どう見ても城址があるようには見えない。あまりにも平坦すぎるのである。それでも、ケモノ道を進んだが、途中でアキラメた。どうやらこの山ではないとみた。こうなると、ガゼン眼が痛み出してくるから不思議なものである。その痛い目で遠くの山を見ると、何やら雰囲気のあるピークが見えるではないか。先ほど途中で戻った道の少し先のようだ、ということは先ほどの広い道をドンドン進めば良いかも。で、急いで戻り、先ほどアキラめた道をさらに進むと、分岐点から10分弱で道の左側に少し広場があり、案内板のようなモノが立ってます。近づくと樽山城の案内板であった、やったネ。耳を澄ますと、水の音がかすかに聞こえて来る、どうやらこの下辺りが樽山の滝のようだ。でも、こちとらぁは滝には興味が無く、広場から2、3分登って主郭に到着。ここも狭く小さい郭ですが、主郭・副郭、堀切、帯郭、段郭などがシッカリ残存しています。見晴らしはあまり良くなく、程なく退散。15分ほど歩いて、鉄馬のところに戻る頃には眼の痛みは忘れていました(というか、痛みは引いていた、不思議ですネ)。
■35°00′47.6″−138°00′23.2″と出ました。
樽山城址の遠望 樽山城址、主郭址
樽山城址、主郭脇の堀切址 樽山城址、主郭の案内板
  今度はR362で、中川根町に入り、青部地区に。県道77号線沿いの青部地区集会所そばで茶畑の消毒をしている人に、無双連(むそれ)山への林道を尋ねた。すると、この目の前(集会所脇)の細い道である、と教えて頂いた。ラッキー、今度は簡単に攻城出来そう。と、ホクソエミ、鉄馬に鞭を入れて急斜面の簡易舗装林道を進むも、500mも行かない内に未舗装の超荒れた道になってしまった。急斜面でもあり、すぐに鉄馬での攻城をアキラメるのでした。時間があれば、徒歩による攻城も考えないでもないが、2.5万分の1の地図を見る限り、頂上の徳山城へは片道2時間はユウにかかりそう、しょうがない次の機会にしよう。で、R362を進み、静岡に出てからは、いつものコクイチ・ニーヨンロクで御殿場に。このまま下道でも十分帰ることが出来そうだったが、少しく眼が痛み出したので、大事をとって東名を使って早めに帰ることにした。東名も時間が早いせいか、さほど渋滞せずに厚木に。ここから長後街道、日がまだ明るい内にご帰館。あまりにも早いので、相方驚いている。眼に小枝が刺さった話をしたら、超驚愕。そりゃぁ、そうだよね、自身でさえ後から思い出しただけで鳥肌が立つくらいだもの。本日ピッタシ500Km(この内高速道100Km)、お疲れさん。
【すいません、ご心配をお掛けしました、眼の方は1W間経過して、かなり痛みは引きました】
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