■   干沢城  ■
■期日 H187日(日) 【長野県】下諏訪町・上の城・下の城、茅野市・干沢城・駒形城、
                        富士見町・先達城
■ルート  戸塚自宅〜P22・R412〜相模湖TIC〜中央道〜甲府昭和IC〜R20
        〜富士見T〜P17他〜白樺湖〜ビーナスライン〜和田峠〜R142〜茅野C
        〜R20〜小淵沢IC〜中央道〜甲府昭和IC〜R20〜御坂T〜R137・R138
        〜須走〜P151〜御殿場C〜R246〜伊勢原C〜P22〜自宅
■コメント
 「暑っち〜い!」、本来の夏到来である。こうなると行く所は決まってくる。この時期、海に行くのは鉄馬乗りではない。「そうだ、山へ行こう」となる。で、大好きなビーナスラインの稜線上のワインディングが眼の前に浮かんでくる。心配なのは、「明日も天気が不安定で、山間部では局地的な雷雨」というご託宣。七つに起き出し、七つ半(5時)には出っ発、いつものように、長後街道・R412で相模湖まで。ここでコンビニ朝飯を摂り、中央高速に乗るのでした。さすが夏休みシーズンの日曜、やけに混んでいるゾイ。でも、お馬鹿なベンツの後にピッタリくっ付いてぬうわKmで巡航。高速は多用しないという毅然としたポリシー(ウソ、本当は金欠病)から、甲府昭和インターで下りるのでした。ここからはR20をヒタ走り、富士見からは県道17号線で白樺湖を目指します。この緑のトンネルの短いコースも好きな道で白樺湖からはビーナスラインに。ここからは至福の時間を楽しめる筈、...だったんだが、観光バスが邪魔してけつかる。うぉーりゃぁ、と声を出して(これは本当です)1台、また1台と抜いて行くが、バス以外のチンタラ四輪も多く、霧ヶ峰まではかなりの欲求不満。でもココからは、前をサエギる邪魔モノ無し、直線ではぬ○わKmに。でも、へたれ鉄馬乗りはカーブでは急減速。すると、ミラーに別の鉄馬が2台視界に入って来る。うーっ、ヤバイぞ、峠小僧登場だぁ、脇に寄って道を譲ります。で、追越されたところで追走開始。直線ではピッタシくっ付いていられるんだが、カーブでは完全に離される。こちとらぁ、自慢じゃないが、膝を摺って走るようなハングオンって出来ないからねー。3つほどのカーブで、完全に視界から見えなくなっている、速ぇーっ。と遊んでいる間もなく、和田峠に。ここからは下道に下りて(オイオイ、ビーナスラインも一般道だってぇーの)、R142で下諏訪に向います。東山田地区の下諏訪・北小学校の背後の尾根上に「下の城」「上の城」があり、尾根の西側の福沢川沿いに登り口、という情報だけで来たのだが、ナカナカ登り口は見つからない。川沿いの道は途中で崖崩れで道路は通行止めになっていて、この先に登り口があるのか、と諦めモードに。それでも、舗装道を戻りながらも登り口を探していると、ズイブン広いが草ボウボウの林道のような道を発見。モノは試しと鉄馬を降りて、その道を登って見ると50mほどで分岐点に着き、「下の城」への標識が立ってます。「やったネ!」という訳で広い林道のような道をドンドン登って行くと、10分ほどで「下の城」への標識があり、ここから狭い道を登ると2、3分で下の城の郭に到着です。二つの郭と帯郭、それに空堀のような遺構がありますが、背丈の高い笹や雑草で、城域を確認できない。
■30°05′33.4″−138°04′36.3″と出ました。
 さらに進むと、先ほどの広い道に出て、またドンドン登ります。10分程で「上の城」の標識が出現。しかし、おかしなことに標識の矢印は上へ向いている、思わず「??」となってしまった。標識の上は岩があり、小さな石仏のようなモノが祀ってあるのだが、矢印の方向は急な崖状の地形で、登れるような雰囲気はトテモじゃないが無い。で、広い道をさらに登ることにした。ドンドン登って10分ほどすると、小さな神社が出現。ここで後を振り返って見ると、山の形の雰囲気が悪い。とても城があるようには見えない、どうやら間違えたらしい。先ほどの妙な矢印の所で間違えたに違いない、と急いで戻り、標識の所でシゲシゲ見ると、矢印とかなり方向は違うが、背の低い熊笹でオオわれている中に道のようなモノがあるのが認められた。この笹の中に入ると、道ではなかったが以外にも歩き易い。で、とにかく道は無いが上へ目指して笹の中を進むと、帯郭・空堀の遺構が出現し、再び「やったネ!」。主郭には小さな石碑が立っていて、記念撮影して下山。分かりにくい登り口ですが、10m下には東京電力の高圧送電線の鉄塔(甲信幹線141)があるので、これを目印にして下さいナ。他にもauのケータイ鉄塔が近くに建ってます。
■36°05′47.7″−138°04′43.3″と表示されました。登り口からの比高は181mです。
上の城城址、空堀跡 上の城城址、主郭跡
 下諏訪町ではもう一つ山城を落とすツモリであったが、上の城での時間・体力ロスや暑さでパス。諏訪湖を巻いて、今度は杖突峠を目指してR152を進むと、安国寺の信号標識があるので、ここを左折します。安国寺の門前まで来ると、道の右側に小さな「干沢城」への標識があります。これに従って200mほど進むと、中央高速の下に墓地があり、ここにも小さな標識が。どうやらこの墓地の上へ続く道を登れば攻城できそう。3、4分急坂を登ると案内板があり、少し登ると虎口跡らしきものが残る干沢城の主郭に。ここからさらに進むと、堀切を経て二の郭、さらに堀切で三の郭に。三の郭には高圧送電線の鉄塔が立っていて興醒めするも、周りは横堀・帯郭など遺構はよく残っています。主郭に戻り、鞍部の反対側の上水場の上の長林砦も攻めるが、こちらにも堀切・郭跡が確認できます。
■すまんそ、GPSは持っていったのだが、確認忘れ。
干沢城址、本郭址 干沢城址、虎口址?
干沢城址、主郭下の切岸 干沢城址、主郭の案内板
 次いでR20に戻り、宮川を渡って西茅野地区に入ります。ここの山懐の駒形神社が次の攻城先の駒形城。ドンドン山側に入っていくと、急な階段のある「大嶽神社」への入口に。あれっれぇ、駒形神社じゃぁなかった、というわけでこの地区をウロウロするも駒形神社は見つからず。第一村人を発見して、駒形神社を聞くと、先ほどの大嶽神社を教えてくれた。どうやらイコールらしい。急いで戻って、急な階段を登りきると、石の祠が多数祀ってある主郭に。諏訪地方に多い御柱も幾つも立っている。でも、段郭があるのみで、それ以外の遺構は見つからず、残念。
■すまんそ、GPSは持っていったのだが、ここも確認忘れ。暑いからネェー。
駒形城址、大嶽神社入口 駒形城址、主郭址
 そうこうしている内に、天気が不安定のご託宣通り、山の端に黒雲がモクモク。12時を少し回ったくらいだが、早いがもう戻ろうか、と考えR20を東へ。走っている内に、空は明るくなり、早まったかも、と考え直し。それで小淵沢インターへの標識で、県道11号線でインター方向に走り、途中で県道17号線へ左折し、富士見町先達地区に入ります。県道11号線沿いに常昌寺があり、この寺域が先達城。土塁跡らしきものが残っている程度で遺構は無いかも。寺の駐車場前に案内板と石碑があり、これと記念撮影をパチリとしている内に、ポツポツきやぁがった。丁度そばに大きな樹があったので、ここで雨宿り。う〜ん、ご託宣は当たってしまったワイ。
■この雨騒動で、GPSは用をなさず。
 10分程雨宿りしたが、止みそうにもない。ジャンジャ降りでもないし、遠くの甲府方向の空は明るいので、降っているのは、この近辺だけであろうと望天予測。雷雨の本降りになる前にこの場を逃げよう、と決めて雨の中を走る・走る。そうだぁ、高速に乗って早く移動しよう。で、そばの小淵沢インターから中央道に入ると、すぐに雨は止んで晴天に。少し濡れたが、走っている内に換気と高温で、あっという間に乾いてしまった。このまま相模湖まで高速で帰ろうかも、とも思ったが、そこは下道ポリシー、甲府昭和インターで降り、R20を進んで御坂町からはR137へ。ここから河口湖・山中湖と進んで、ニーヨンロク(R246)に。そのまま混雑した下道で伊勢原、長後街道とで18時チョチ過ぎにご帰館。当然、余裕のヨッチャンで晩御飯に間に合うかと思いきや、雨で少し汚れた鉄馬がカワイソウで、せっせと世話して上げて、5分ほど遅れてしまったワイ。まぁ許される範囲ネ、っつう訳で咽喉に発泡酒を流し込むのでした、本日450Km(その内、高速100Km)なり。
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