■   虎ヶ岡城  ■
■期日 H17年5月28日(土) 【埼玉県】秩父市・熊倉城、両神村・塩沢城、
                        美里町・虎ヶ岡城
■ルート 戸塚自宅〜長後街道・R412〜相模湖IC〜中央高速〜勝沼IC〜R20・R140
       〜秩父C〜R140他〜寄居T〜R254・P30他〜入間C〜R16〜橋本〜R129
        〜厚木C〜長後街道〜自宅
■コメント
 今回は秩父の山城である。いつもと異なり、一人での攻城ではない。同じ相模の国の住人・馬念さんの家頁を見ていたら、「今度の土曜は秩父の山城を攻める」と書かれていたので、無理を言ってご一緒させて頂いた。これまでは、「鉄馬で城へ行く」のが目的であったのだが、少しく修正したいと思い、他の城好きの方の楽しみ方を学ぼうと考えた次第である。同年代・同じ相模の国という気安さで、お会いしたこともない方へ、ご無礼なお願いをしたのであったが、そこはネット上のヤリトリ・同好の士というコトで、快諾頂いた。で、集合は秩父の旧荒川村の村役場で、朝9:00に決定。さぁてとぉ、どうやって行こうか考えたが、時間に余裕があるので、雁坂峠(実際にはトンネルで通過)越えで行くことにした。途中、深山の新緑を満喫しようという考えである。朝5時には出っ発し、厚木からR412に入り、R20に向って鉄馬に鞭を当てながら考えた。「ひょっとすると、このまま行くと遅れるかも」。少しく勘違いがあり、どう計算しても9:00には荒川村に着きそうにもない。しょうがない、相模湖からは中央高速に乗ることに。で、高速をかっ飛ばして勝沼ICで降りて、一路R140を北上。8時には役場に到着、でも「開門!」と叫んでも(ウソ、朝っぱらから騒がない)、門は開いていないので、近くをウロウロ。その内に門が開いて、役場の広い駐車場で待機。ほどなく8:20頃には馬念さん登場。挨拶もソコソコに、熊倉城の攻め方を協議。先ず驚いたのが、馬念さん持参の縄張り図である。こちとらぁ、行くのが目的なので、縄張り図なるものは一度も探さず・集めず・持参せずに攻城していたのだぁー(恥ずかしい!)。あと、馬念さん持参の比高を計測する高度計やら、資料を入れたりメモしやすい画板を小さくしたモノ、などなどにも興味を持った。次いで、出っ発の間際に設定したカーナビの威力にも、超弩級の驚き。行き先を簡単にインプットし、あとはナビに従うだけ。こちとらぁ、鉄馬なので馬念号の四輪にクッ付いていくだけ、簡単・簡単、超簡単。旧荒川村(現・秩父市)の白久の橋場地区の谷津川沿いに南下し、熊倉山への城山登山口の標識に沿って、舗装された林道を登ります。林道終点の峠に少し広い場所があるのでココに鉄馬を停めて、「熊倉城」の入口の標識の所から登ります。峠からは熊倉山(標高1426.5m)への登山道がありますが、こちらには行かないように。何せ標高差800mはありますヨ。峠から3、4分で二の郭に到着です。広い郭で主郭との間の空堀・土橋跡もよく残っています。縄張り図に書かれている土塁・空堀・土橋などもよく分かって(というか、縄張り図があるので確認し易い)、深山の山城を満喫して下山。う〜ん、縄張り図の有難味と楽しみ方が分かったワイ。GPSならば熊倉山そばの城山648mをインプットすればOKです。
熊倉城址、空堀跡 熊倉城址、土塁の残る本郭跡
熊倉城址、二の郭の案内板前にて
 次いで両神村に移動し、今度は塩沢城を攻めます。カーナビに塩沢地区南東側山の中腹の稲荷神社にポインタを設定して、ハイ準備完了!。あとはナビに従って走るだけ。最後にちょっと迷ったのは、目的地の稲荷神社。神社名を記した立派な石の標識が立っているのですが、稲荷神社とは書かれてなく、「●●(失念、すまんっそ)神社」と書かれている。まぁ、狛犬の代わりに狐が二匹居るから、稲荷神社なんだと分かるけれど...。神社の上は舗装された広場(駐車場?)になっていて、ここから城への登り口があります。ズイブン遠くに山のピークが見えますが、ひょっとしてあそこまで登らなければならないのだろうか。登っている途中で、不安は的中したことが分かりました。かなりの山道を15分も登って、ようやく一の平場(郭跡)に。安心したのもツカの間、ここから5分以上も要して主郭に到着です。ふーっ、疲れたワイ。遅い(すいません、元山岳部のHYDが速いかも)馬念さんを置き去りにして来たけれど、大丈夫かなぁ、と少し心配に。それでも、心配とは裏腹に縄張り図の恩恵に預かって、イロイロ探索します。本郭の高い切岸の上の遺構や、頂上先の堀切などは、この縄張り図がなければ知らずに下山していた筈です。堀切の先は極端なヤセ尾根で、樹木が無いので、周りの深山の眺望が素晴しいです。とにかく腰郭が多いのが特徴の山城ですが、一の広場下の大手道に、馬念さんにも分からない石積みの??な遺構があります。これって、人工的なモノだが、果たして何でしょうか? ご存知の方、教えてタモレ。
塩沢城址、麓の登り口 塩沢城址、切岸のある本郭跡
塩沢城址、本郭上の鐘撞 塩沢城址、ピークの先からの眺め
  この後は、美里町の虎ヶ岡城(馬念さんには再攻城になります、お付き合い頂き申し訳なし)を攻略です。例によって、ナビに県道349号線で円良田湖の先、1Kmちょっと先から西に入る林道の先にポインタを置いて出発。林道の途中で、右側に東屋があり、駐車場(砂利)もあるので鉄馬を置き、150mほど戻って(下って)右側の山側に入る登り口を登ります。途中三つ又の所を右側に曲がり、尾根に取り付いてからは左(東)側に曲がって行くと、大きな堀切が出現。さらに二つ目の堀切を過ぎると本郭です。虎口の確認方法を馬念さんに教えて貰い、虎口の位置・重要性なども学習。本郭には立派な東屋が建ってます。この先にも2条の堀切がよく残っています。しばしマッターリして戻る途中、最初に見た郭跡で縄張り図の詳細とニラメッコして、当時の大手の道筋(どうやら、郭を北側に巻いて通っていた)と竪堀などを確認して下山。GPSをお持ちの方は、337mのピークにポインタを設定すれば迷わないかも。とにかく山城の臭いがプンプンする城でした。
虎ヶ岡城址、本郭の虎口跡 虎ヶ岡城址、本郭跡
幅広・深い堀切跡、人物は馬念氏 虎ヶ岡城址、本郭横の堀切跡
 ここで、お世話になった馬念さんと別れて、退き鉦を鳴らしてR140・R254・県道30号線・R299でR16へ。混んだ八王子を過ぎ、橋本からはR129・長後街道と進んで、夕飯前に無事帰着。今回の攻城は、目からウロコの連続であったワイ(というか、「もっと勉強せぃ」は無しネ)。などと一日を振り返って、うまい発泡酒を飲むのでした。本日、370Km(この内、45Kmは高速道)、お疲れさん。
  また、機会があればご一緒をお願いします > 馬念 殿
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