■   千頭峯城  ■
■期日 H17年4月23日(土) 【静岡県】三ケ日町・佐久城・野地城・土居城、
                                      千頭峯城、日比澤城
■ルート 戸塚自宅〜P22〜伊勢原C〜R246〜沼津C〜R1〜浜松C〜P65・R362他
       〜三ケ日T〜R301〜浜松C〜R1〜沼津IC〜東名〜厚木IC〜P22〜自宅
■コメント
  サクラはトウの前に散ったし、桃の花も終った、と来ると次はミカンかなぁ、と意味不明の流れに。実はミカンの花が咲く季節というのを、この50過ぎになるまでハッキリ知らなかった。恥ずかしい至りだが、雪国生まれだからミカンの花の季節感が無いのである。しかも、ミカンといっても種類によって実を採る季節が違うから、咲く時期も違うだろう位の知識である。知らぬは一生の恥とバカリに、アワててWebで調べるも、どうやら温州ミカンや夏ミカンは5月に咲くらしい。似ているキンカンは8月だというのは面白い。で、ミカンと来れば遠州は三ケ日である。まぁ、浜名湖そばの町というイメージで、ちょち遠いかもと思ったのだが、絶好の野駆けシーズンなので、無理を押して出っ発。朝5時過ぎには愛馬に鞭を入れ、一路浜松を目指してR246・R1で西上。静清バイパスは昔から無料であったのだが、その先の藤枝BP・掛川BP・磐田BP・浜松BPと4バイパスもこの春から無料になっている。かなり遅い無料化ではある、これって公団の業務効率化への怠慢。と、ブツブツいいながら磐田BPを過ぎ、天竜川を渡ったところで、県道65号線で三方原を通り、R362で三ケ日町に到着。正直言って「ふーっ」とタメ息が出たワイ。「ちょっと浜名湖まで」という軽いノリではあったが、ズイブン疲れてしまった。疲れ果てたのは歳のせいか? と考える間もなく、浜名湖レイクサイドウェイへと向う「都筑」信号標識の手前で南へ曲がり、「かんぽの宿」を目指します。「かんぽの宿」の玄関前の道を道なりに進み、左右に別荘が立ち並ぶ中をなおも進むと、右側にブランコ等のある小公園があるので、その横の道を湖側に進みます。リゾート・マンションが林立する中を行くと、行き止まり近くで左側に佐久城の案内板が立ってます。空いているスペースに鉄馬を留めて侵攻開始。と思う間もなく、イキナリ土塁も残る馬出に出くわします。空堀・土橋の遺構もよく残っており、猪鼻湖に面した小さな岬の先端部の本郭には、井戸跡も残っています。リゾート地で、ここだけポカーンと異質な空間が残っている感じがします。南郭はミカン畑になっていて、土塁址が僅かに残っている程度です。肝心のミカンの花は、まだ4月なのでツボミでした、当然でも残念ではある。
 【P.S.】本郭内に11.5m高の三角点もあり、GPSのある方は容易に到着出来る筈です。
佐久城址、土塁の残る馬出 佐久城址、本郭跡
佐久城址、本郭の井戸跡 佐久城址、本郭の石碑前にて
 続いてカンポの宿より北側で、湖寄りの野地地区に入り、野地城を探すべくウロウロ。簡単に見つけられると思ったのだが、× 。思い余って地元の人を探し、農作業をしている御老人に野地城を聞き出し速攻で侵攻。ここも猪鼻湖に面した小さな岬の先端で、本郭跡はゲートボール場になっています。ゲートボール場の端に、小さな神社があり、辺りに土塁跡が残っています。湖側以外はミカン畑に囲まれていて、ウロウロするも遺構のようなもは見つからず。ミカン畑の砂利道の一角に、傾いた石碑が立ってます。ココに行くには、R362の「野地」信号と天竜浜名湖鉄道のガード下との間にある、湖に向う細い道を進み、自転車専用道路(ヲイヲイ、そこを鉄馬で走ったのかヨ!? j実は教えて貰った通りに進んだだけ、良い子は歩いてネ)を岬先端方向に進めば攻略できます。
野地城址、神社横の土塁跡 野地城址、石碑前にて
野地城址、遠景
 R362に戻り、「都筑」の信号を北に曲がって、県道308号線を進み大谷地区に入ります。ここに土居城があることになっているのだが、アチコチとウロウロしても全く分からず。地元の人に聞こうにも、アイニクとお昼の時間帯で、誰も外を歩いている人が居ない。そうこうしている内に、自転車の女子高校生に遇ったので、怪訝な顔をされても(そりゃぁ、そうだよネ、グラサンの危ない鉄馬乗り)ヒルまずに聞くも、ラチがあかず。諦めかけた時に、高所のミカン畑で消毒をしている方を発見。キツイ登りも何ともせずに登って行き、又しても御老人に場所を教えて貰う。県道308号線で大谷地区に入ると、県道沿いにパラグライダースクールがあり、この1軒下のミカン畑一帯が城域です。道路から20mほど入った所に、小さく簡単な案内板が立ってます。ミカン畑の中をウロウロしますが、土塁のようなモノは残っているものの、農地化で無いと考えた方が良いと思います。都筑大谷川の崖になっている近くに、近代的(鉄+石製)な小さな祠が祀ってあります。
土居城址、案内板前にて
土居城址、遠景(中央のミカン畑)
 県道308の快適なワインディングを楽しみ、只木からは県道68号線で南西側に進むと、途中で摩訶耶寺への標識が出てくるので、それに従って県道から外れて進みます。岩井地区を過ぎた辺りで、「千頭峯城址」への小さな標識が眼に入ったので、ここを東に曲がり、真新しい道路を進みトンネル(千頭峯城のある山の鞍部)を過ぎると、千頭峯(せんとうがみね)城址への登り口に。大きく広い駐車場があります。ここには立派な案内板も立っており、登り口から3、4分で堀切にブチ当たり、東曲輪、二の曲輪などと続くので、ワクワクして本郭に。ココには土塁跡が残っています。そして超素晴しい眺めが待っていてくれます。ウロウロすると竪堀・空堀、幾つかの曲輪が残っていて、疲れているにも拘らず思わずニッコリ。戻る途中、井戸曲輪に立ち寄り、井戸跡を感慨深く見ながら鉄馬の待っている駐車場に。 
千頭峯城址登り口、バックの山は城址 千頭峯城址、二の郭の堀切址
千頭峯城址、二の郭址 千頭峯城址、本郭址
千頭峯城址、井戸郭址 千頭峯城址、本郭よりの遠景(東名が見える)
  次いで摩訶耶寺の前を通り、三ケ日の中心部からR362で西へ2Kmほどで、日比沢地区に入ります。イカにもという感じの丘陵が右前方に見えて来るので、たぶんココが日比澤城だろうと、丘上に登り農家の庭先のようなミカン畑から、竹薮に覆われた所へ進んで行くと、いきなり空堀と土塁が。期待しながら土塁を越えて郭内に入るも、中は数多くの枯れた竹や倒木、竹・雑木で自由に身動きが出来ない。それでも無理してウロウロすると、直径1.5m・深さ3mほどの井戸跡に遭遇(まさしく字の通り)。でも、これ以外には確認出来ず。案内板・石碑も無いと思います。場所は国道沿いのバス停「日比沢」の後の丘陵ですヨ。
日比澤城址、土塁址 日比澤城址、井戸址
  さぁてとぉ、そろそろ2時を回ってしまった。今回もALL下道での攻城を狙っていたのだが、この調子では今回も無理か。それでも、行ける所までは下道で行こうと、R301で浜松BPへ進み、ここからR1をひた走って東下。ところで、今回の5城は、全てMap FANの三ケ日周辺の2.5万分の1以下の地図に場所が掲載されています。この地図に載っている城址は、どういう訳か結構マイナーな城が多く、城の殆どには案内標識がありません。今回も千頭峯城以外は場所を案内するような標識が無く、探すのが大変でした。こういう時にGPSがあればなぁ、最近は小さなGPSもあるしなぁ、でも金がねぇーなぁ、などと考えながら走り、静岡・沼津と進んだ所でジ・エンド。もう少し先の御殿場ICまで頑張ろうかとも思ったが、前回と同じように夕飯に間に合わないと、家庭の不和が心配になる(そいう楽観的なレベルではないと思うが...)ので、沼津ICから東名に上がります。危ない運転をする女性ドライバーのBMW車の後に付いて、ぬうわKmで巡航し、土曜なので渋滞にも会わずに「あっ」という間に厚木ICに。でも、ここからの長後街道が土曜なので × 。朝だと30分弱なのに45分強も費やして、やっとで帰館。高速多用(70Km弱)のお陰で夕飯にはギリギリでセーフ、うまい発泡酒をゴクリ。本日も前回と同様に530Km、お疲れさん。
日比澤城址遠景(道路はR362)
★ ホームページのトップへ