■   有賀城  ■
■期日 H17年4月9日(土) 【長野県】諏訪市・武居城・金子城・大熊城・有賀城
■ルート 戸塚自宅〜P22・R412〜相模湖〜R20〜諏訪C〜韮山C〜R52〜鰍沢
       〜P9・R300〜本栖湖〜R139〜富士C〜P72・R469〜御殿場C〜R246
        〜伊勢原C〜P22〜自宅
■コメント
 人事異動の季節で、送別会・歓迎会の連荘(れんちゃん)。ハナキンの夜は当然、遅くまで居酒屋に居ることになってしまった。マズイ、睡眠時間をシッカリ取りたいので、早く帰って寝たいんだが、...。日曜は雨のご託宣なので、明日の土曜に、どうしても野駆けに行きたいのココロなのダァ。で、一次会で早めに帰宅して、早めの就寝...といく筈が、やはり寝たのは日付が変わってから。それでも、目覚ましが4:30にはケタタマしく鳴ってくれるものだから、アルコールが抜けていない状態で起床。イソイソ(うそフラフラ)と攻城準備を始めるのでした。さぁてとぉ、今日は何処を攻めるかというと、信州信濃で、かの大祝(おおはふり)諏訪家にカラむ城。本当は、もう少し先の松本まで足を伸ばしたいトコロであるが、まだビーナスラインは開通していないため、下道オンリーで諏訪を攻略しようと相成った。で、5:30に出っ発しR412で相模湖に、ここからR20で一路・諏訪へ向けて進軍。猿橋付近で何時ものようにコンビニ朝飯を摂って、腹ごしらえ。さらに下道を走り続け、甲府・韮崎・富士見と順調に走り、諏訪市内に。ここで諏訪上社に入り、県道16号線を茅野に向って走ります。スグに茅野市側に入ってしまい、アワてて少し戻り、もう一回諏訪市側に入り、ウロウロ。朝の早いのにも構わずイロイロと聞きまくって、バス停「峠入口」横の細い道を南側に入ります。小川に沿って少し登ると、左手に大祝諏訪家墓所が見えてきます。コチトラァ、あまり墓には興味がないのですが、そばに農作業をしている方が居られたので、鉄馬を停めて墓所に。何百年にもわたる大祝家の墓が林立していて壮観ではある。ここで武居城のコトを聞いて、さらに沢を登って行くと、武居平に到着。ココは居館跡らしいとのこと。ここからの諏訪・茅野市内の眺めや八ヶ岳・北アルプスの眺めは素晴しいです。山裾からは砂利道の林道(四輪なら楽勝に登れる)になるので、鉄馬を停めて徒歩(かち)で進発。ものの2、3分で山側に竪堀の堀底道に出くわし、これを登って行きます。随分と堀の残存性が良いワイ、などと考えながら進むも、空堀に出くわさない。幾条もの竪堀としか思えないモノはあるのだが...、「どこか、おかしい ?」。竪堀の位置も変だし、竪堀しか出現しない。そうこうしている内に、帯郭に守られた本郭に到着。う〜ん、石碑・案内板等も無く、どうにもよく分からない。さらに上へ登ると、堀切を後世で埋めたような所があり、その先になおも竪堀様なものが続いている。してみると、さっきのは本郭ではないのかしらん。で、その竪堀の堀底道を難儀しながら進むも、遺構と思えるものには行き着かず、林道にブチ当たってしまった。竪堀と思ったものは、どうやら違うゾ。急いで本郭に戻ったが、ずいぶんな時間と体力をロスってしまった。よく調べてから攻略すれば良かったワイ、などと何時ものように猿の反省。でも武居平での眺めが良かったから、良しとしよう。
武居城址、竪堀もどき 武居城址、本郭跡
武居平(居館跡)と八ヶ岳連峰
 県道16号線に戻り、上社を過ぎてしばらく行くと「大熊」「湖南」の信号標識があり、その先に「湖南大熊」信号があるので、ここを右折(北側へ)し、1Kmほど走ると宮川にかかる宮川橋に。この川向こうの下金子地区近辺が金子城です。不動尊(3F建鉄筋造りの建物に間借り?している)がある場所に設置されている付近の案内図をシゲシゲ読んで、アチコチとウロウロするも、どうやら遺構はなさそう。川沿いの民家の庭先に城址の案内板が立ってます。川向こうに永久寺の屋根が見えますので目印にしてネ。
金子城址
  県道16号線に戻り、「湖南大熊」信号から一つ先(諏訪湖寄り)の信号を左(西側)に折れ、道なりに1Km弱ほど進むと、中央高速道の上に架かる跨道橋に出ます。そのまま進み、橋を渡り切ると、周りはナニやら遺構の雰囲気。そう、大熊城の郭の一部です。振り返ると、高速道を挟んだ向こう側に、土塁のようなモノが見え、諏訪盆地を向いて、右側には八ヶ岳連峰が、また左側には北アルプス連峰が望めます。うーん、素晴しい景色だワイ。シバし堪能し、土塁様のところに戻ると、大熊城の碑と案内板が立っており、周りの畑も郭跡と確認できます。本郭に残っている土塁の上には、千野氏の子孫が建てた祠が立っています。本郭横には幅広の空堀もあり、かなり多くの郭で囲まれた城であることが分かります。農地化された割には、よく遺構が残っていてくれたと感謝。
大熊城址、郭跡と北アルプス
大熊城址、本郭横の空堀
大熊城址、本郭跡の土塁
 次いで、さらに県道16号線を進み、途中で県道50号線に入って数100mほど走り、中央高速を過ぎると山懐の江音寺に到着。ずいぶん立派な寺で、歴史も由緒もありそう。この裏山が有賀城です。登り口は、寺に向って右端と左端にあり、HYDは左側から登りました。墓地の端に城址の門があり、急坂の道を直登して、10分ほどで本郭を防御する堀切に到着。さらに進んで虎口跡を通って本郭に。大きな土塁が残っています。土塁の上には石碑が立ってますが、城址のものではなく、秋葉様です。土塁の下には石垣があるので、石塁フェチのHYDは思わずヨダレが出そうになりましたが、チョチ整然とし過ぎています。どうやら、古いものには間違いないが、築城当時のものではなさそう、秋葉様の関係らしい。この本郭からは、疎林というコトもありナカナカに下界の景色は ◎ です。また本郭から下を見ると、土塁が残る二の郭や三の郭、四の郭、五の郭と連続して遺構が残っているのも眺められ、思わずタメ息が。その上、竪堀、空堀、堀切も一望できるのですから、こじんまりした城とはいえ、山城ファンにはお勧めで、久し振りの です。帰りは、この郭を一段ごと降りて行きましたが、二の郭(副郭)の土塁には、石積みで補強されているのが確認できます。興奮した状態で寺の境内に戻って来ると、右端の登り口の所に出ました。この右端の登り口から登ると、郭の一段・一段を確認しながら登られるし、直登ではないので登り易いかも。特に登り口の標識はありませんが、整備された登山道で、お勧めです。
有賀城址、堀切跡
有賀城址、登り口
有賀城址、本郭跡と諏訪湖
有賀城址、本郭跡の土塁
有賀城址、二の郭跡の土塁
有賀城址、本郭跡の謎の石積み
  さぁてとぉ、まだまだ日は高いが、今日はオール下道の野駆けを楽しみたいと考えていたので、早めに帰陣じゃぁ。R20を戻り、途中でうまくもないラーメンを食し、暫しの休憩。韮崎からは何時ものようなルート。R52で南下、途中から県道9号線、R300で本栖湖への道に入り、R139で南下し、県道72、R469で、御殿場まで。ここから、R246で伊勢原に出て、長後街道で帰館。フーッ、ズイブン走ったワイ、疲れた疲れた。早めに帰陣開始したので、まだ薄暮の時間。当然余裕のヨッチャンで晩飯に間に合い、うまぁーいビール(ウソ発泡酒)を咽喉に流し込むのでした。本日ALL下道、430Kmなり、チャンチャン。
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