■   青柳城  ■
■期日 H17年6月12日(日)  【長野県】千曲市・荒砥城、信州新町・牧之島城、
              麻績村・麻績城・麻績氏居館、坂北村・青柳城・青柳氏居館
■ルート 戸塚自宅〜長後街道・R412〜相模湖IC〜中央道〜諏訪南IC〜P17・R152
        〜白樺湖〜ビーナスライン〜和田峠〜R152他〜上田C〜R18〜千曲C
         〜R403・P390〜信州新町〜R19・P55〜麻績V〜R403・R19〜松本
          〜R156〜松本IC〜長野道〜相模湖IC〜R412・長後街道〜自宅
■コメント
 とうとう東海・近畿などより早く関東は入梅してしまった。しばらくは悶々とした週末を過ごさなければならない。この際だからと土曜は、物欲神がウズいて購入して、ほったらかしにしていた電子パーツを組み立て+PICのプログラム開発などをした。久し振りに半田ゴテとPICのアセンブラと格闘。マズマズの物に仕上がったワイ、と一人ゴチて、夕方オモムロに気象庁のご託宣の伺いを立てると、「明日は晴れ」とな。「エーッ、雨って言ったジャン」とは言うものの、ニコニコして寝刃を合わすのでした(ウソ、単にタラフク呑んで早寝・早起き出来る態勢をとっただけ)。行き先はというと、雨で先週取り止めた「ビーナスライン」+信州北部である。かなりの長駆なので、財政的・精神的にイヤな高速を多用するツモリ。で、長後街道+R412で相模湖インターに入り、ここから一騎(×、一気)に諏訪南インターへ。ここを降りると、アドレナリンがもう過放出気味。ヲイヲイ、農道で●●●Kmもの速度を出すなよナー、事故ったら過失致死傷ではなく、危険運転致死傷、間違いないゾ。白樺湖からのビーナスラインは、完璧なアドレナリン全開モード、和田峠までアッという間です。しかし、後から必死で(?)、着いて来てたBMWは立派。よくまぁ、後に着いて来られたものだワイ。ヘタレな鉄馬乗りで、カーブが怖いので、カーブでのスピードが遅いからナァー、ブッチ切れない自分にカツ。とか言いながら、和田峠からは一般道路(ヲイヲイ、ビーナスラインも一般道路だってバー)を走り、R152他で上田の海野宿へ。ここからはR18で千曲市に入り、上山田温泉への標識に従って南折。千曲川に架かる万葉橋の上から、温泉上部の山頂に、早くも荒砥城の物見櫓らしきモノを発見。麓から愛馬に鞭打って急坂を駆け登ります。駐車場に馬を停めて、案内のトコロに行くと、入場料300円と書いてある。「ヘェーッ、金を取るんダァー」、まあぁ維持費も掛かるからネ。でも案内で呼べど叫べど、誰も出て来ない。しょうがない、帰りにでも300円を払うとしよう。と、スタスタ中に入って行くと、いきなり布目式石積みで補強された立派な復元門がお出迎え。山城らしい雰囲気で、下手な模擬天守閣でないのが大変有難い。郭、物見櫓やら主郭の城主の館などが復元されています。それより何より、ここからの眺めは ◎ です、以前に攻城した、思い入れの強い村上氏の葛尾城もスグそこに見えます。絶景と言っても過言でないです、キッパリ
【内緒の話】主郭の先に堀切跡でもあるかと思い、木柵を越えて尾根を進んだが、廃屋が醜態を見せており、どうやら遺構は無さそう。この廃屋からの道を下ると、案内所の真下に到着してしまい、当然300円を支払わず。すいません、今度は払うからネ。
荒砥城址、万葉橋からの遠景 荒砥城址、復元櫓門
荒砥城址、坂城町方向の眺め 荒砥城址の石碑前にて
 次いで、R403から県道390号線に入り、きれいな緑のトンネルや大花見池(間違えて小花見池へも行ってしもうた)を通り信州新町へ。この町を比高のある県道から眺めたが、実に雰囲気の有る盆地の町である。町を貫くR19沿いに牧之島城への標識があるので、難なく現着。犀川の河岸段丘上に縄張りされており、近くに犀峡高校が建っていて、遠くからでも位置が確認できます。三方を犀川で、前面を三日月堀、深く幅広の数多くの堀で防御しています。三日月堀の奥には大きな丸馬出(三の郭という標識)があり、この奥には枡形虎口(千人枡形という標識)があり、主郭の北側にも枡形虎口が残っています。この他に土塁、井戸跡など見応え十分な遺構がきれいに残っていて、感動の嵐・アラシ・嵐。城址からの犀川の眺めも ◎ で、武田流の築城ということや、松平忠輝への強い思い入れもあり、当然 でしょう、お勧めの城です。マッターリし過ぎてしまい、長駆しているコトを忘れてしまったワイ。そうなんです、時間が...
牧之島城址、三日月堀 牧之島城址、丸馬出跡
牧之島城址、内桝形虎口跡 牧之島城址、主郭跡
牧之島城址、主郭の土塁と井戸跡 牧之島城址、主郭北側の桝形虎口
 次は、R19と県道55号線で麻績(おみ)村へ入ります。ガスも無くなったので、補給のためGSを探しますが、どこも日曜で休み。コンビニで昼飯を買った際、休日も開いている店を教えて貰い、R403沿いのJAのGSに。ダメモトでここのサービス員に「城(しろ)山はどこですか?」と問うたが、答えは「??」である。「麻績城址のある城山ですが...」、すると「ああ、城山(じょうやま)ネ」の答え。細かく行く方法を教えて貰い、まずR403で「本町」の信号標識で、西折し県道12号線に入り、300m程走ると山側の民家の脇に白い「麻績城址」標識が出現。傍らに案内絵図も立っています。これによると、右の中町ルートと左の北山ルートの二つがあり、この県道沿いからでも徒歩60分で行けるらしい。左の北山ルートの林道の終点からだと徒歩20分と書かれている。当然、時間の都合と初夏の暑さの中なので、行ける所まで鉄馬で行くことにして山側に入って行きます。途中、幾つかの白い標識が立っている(偉いぞ、麻績村)ので、難なく行けそう。でも右/左ルートの分岐点が分からないまま、舗装道路が砂利道になります(実は案内図をよく読まずに右ルートを進んでいた、後から気が付いたのだが...)。「ウーッ、やばい」と思いながらも、なおも進むとドンドン急な道になります。当然砂利は引いても意味無いので、ムキ出しの土の道である。ここで止めとけば良かったのに、なおも上へ登ってしまった。ズリッとするのをガマンして、危ない思いをしながら、林道の終点まで行こうと目論んだのだが、ついにギブアップ。だって、両足を踏ん張らなければ倒れてしまう所では、リア・ブレーキ(右足のペダル)は無理で、フロント・ブレーキ(右手のレバー)しか掛けられない。ところが急坂なためフロント加重が掛からず、ブレーキは効かず1mほどズリ落ちてしまった。200Kg近い鉄馬と一緒にズリ落ちるのである、超怖い、心臓バクバク・足は硬直に。さらに追い討ちをかけるように、急坂で狭い道であるため、Uターンが出来ないのダー。押しても引いても鉄馬は動いてくれない。足元は乾いていてサラサラの土で、自分の足も鉄馬も滑るし、坂なので力は入れにくいし、バランスが悪くて倒れ易いし...。何度か下まで下りて、助けを呼ぼうかと思ったほどである。泣きたくなってくるのであった。それでも力が出せないなら、頭を使って何とかUターンさせて停め、30分の格闘終了。エネルギーの殆どを使い放した状態で、ようやく攻城開始。ほどなく駐車場が出現し、鉄馬を停めた所から5分ほど急な林道を進むと、小さな東屋が出現します。見晴らしの良い場所に建てられていて、小さいが立派な造りです。この脇に例の白い標識が立っており、登山道が上へ伸びています。体力を使い果たした状態で、登ること10分丁度で尾根に到着。この鞍部には城の断面図の案内板が立ってます。どうやら一番下側が主郭のようである。大きな堀切・土塁・帯郭・空堀・竪堀などの遺構が残存してます。頂上部からの眺めも ◎ です。疲れ果ててもおり、マッターリしたいところだが、コンビニおニギリを食して、エネルギーを充填してすぐに下山。なお、民家が途切れた辺りに、虚空蔵山城と麻績城への分岐標識も立ってますが、今回は時間の都合で、この虚空蔵山城(麻績古城)はパス、待ってろヨ。ところで麓の民家の入口前に、麻績氏居館の木碑が立ってますが、周りはそれらしい雰囲気はあるものの、遺構は無しとみた。
麻績城址、県道の入口 麻績城址、主郭横の空堀跡
麻績城址、堀切跡 麻績城址、主郭の木碑
麻績城址、五の郭からの麻績村
麻績氏居館址
R403を走っていると、坂北駅への標識があるので迷わず駅へ向います。駅前には付近の案内絵図があり、青柳城の位置を確認。どうやら攻城ルートは2つあり、大手道は清長寺の方からのようだが、攻略が大変そう。で、搦手道の青柳城址公園への標識に沿って進軍開始。いたるトコロに標識があり、碩水寺の前を通って、迷わず城址公園の駐車場に到着。いきなり復元された櫓門が迎えてくれます。大きな案内図があり、縄張り図もあります。フムフムと縄張り図を読んで(not見て)頭に入れて門内に乱入します。いきなり竪堀・規模の大きな二重の堀切が出現し、さらに進むと、又もや大きな二重の堀切、う〜ん、恐るべし青柳城。土橋や土塁、虎口などがきれいに残っています。復元した冠木門から見る主郭にもナルホドと感心しますが、圧巻は主郭横の布目式の石積み、石塁・石積みフェチのHYDは涙を流すのでした。最後の駄目押しは、この主郭からの眺め、超絶景です。元山岳部のHYDは白馬三山・鹿島槍を見ただけで、涙するのでした。勿論他の北アルプスも見えますヨ。ということで、久方ぶりの を上げよう、超お勧めの城です。案内板には、清長寺が青柳氏の居館跡と書かれているので、下山後、青柳の宿場を通って、居館跡に到着。雰囲気のある小さな寺で、寺横に堀跡と寺裏に土塁跡が残存しています。ここへも案内標識が多いので迷わず攻められる筈です。
青柳城址、公園入口
青柳城址、大規模なニ重堀切跡
青柳城址、空堀跡
青柳城址、二の郭前の復元冠木門
青柳城址、主郭の布目石垣 青柳城址、主郭(一の郭)
青柳城址、主郭からの北アルプスの眺め
麓の青柳氏居館址
 さぁてとぉ、15時近くになってしまったが、まだ坂北村に居る、これは急がなくては。R403、R19と進んで松本市内に入った所で16時になり、諦めモードに突入。R158に入り、そのまま長野道の松本インターから高速に乗ります。ここからは四輪で帰省時に、いつも使用している道である、目を瞑っても走れるワイ。オットトトッ、寝ないでネ。眠気覚ましに少し巡航速度を上げてみよう。で、●●●Kmで走り続けている内に、イヤな感じの車が側道に待機しているのを発見、スグにブレーキング。後側の全ての窓を暗くしており、通り過ぎながら細かくチェックを入れると、運転席にはヘルメット姿が。やはり、覆面パトカーであったワイ。と、サイドミラーで後方を見ていると、バカな車が追っかけられ始めた。スグに赤いランプがクルクル回りだし、サイレンも。これって、サバンナでライオンに食いちぎられている仲間の横で、平然と草を食んでいるシマウマみたい。甲府辺りでも覆面の餌食になったシマウマを目にしたが、所詮ヨソごとなのネ、こちとらぁ●●●Kmで巡航継続。談合坂近くでいつもの大渋滞にハマルも、すり抜けの連続で相模湖インターに。ここからは、R412、長後街道で19時20分ようやく帰館。夕飯には間に合わず、残念!。鉄馬の手入れをし、イロイロ片付モノをして、ビール(うそ、発泡酒)のコップを手にしたのは20時ジャスト、よーっ、お疲れさん。本日590Km(でも高速道が往復280Km)なり、チャンチャン。
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