■   細井城  ■
■期日 H17年3月27日(日) 【栃木県】大平町・富田城・榎本城・川連城、
                        都賀町・細井城、壬生町・助谷城
■ルート 戸塚自宅〜横新・第3京浜・駒沢通・山手通・環7〜梅島〜R4〜小山
       〜R50〜大平T〜P309他〜都賀T〜R4・R50・P11他〜藤岡T〜P7他
       〜行田C〜R125・R17〜熊谷C〜R140〜花園IC〜関越・圏央道
        〜入間IC〜R16〜相模原C〜R129〜厚木C〜P22〜自宅
■コメント
  昨日は駄馬での超プチ野駆け、そして今日は鉄馬で本格的な野駆けを楽しもうと、夕べは早く寝たのでした。で、珍しく良い子は最初の目覚ましで飛び起き、イソイソ準備開始。久し振りの朝駆け5:30出っ発です。3月も下旬になると暖かいシ、陽も明るいワイ、などと言いながら、横浜新道・第三京浜で江戸府に入り、目黒からは山手通・環七通と走り、R4(通称日光街道)で北上開始。そう、今日は長駆し下野を懲らしめるのダー。R4も片側2車線区間が増え、どの四輪も「ゆわ」Km以上で巡航している。こちとらぁ、決して先頭を走る愚はせず、その後をピッタシ付いて走る戦術です。しかも「ぬぬわ」Km以上の車には従わない。そう、前回・今回と控えめな走りに徹しているのです。信号ダッシュも鞭はあまり入れず、四輪より気持ち速い程度です。「何故って?」、実はココしばらく燃費が落ちているのです。エアクリーナー、プラグなどの消耗品のせいとは考えられなく、馬乗りのお師匠さんからの、「今の鉄馬に馴れた分、鞭を入れ過ぎているのでは」という忠告を受け入れたのです。前の鉄馬の時も確かに、2年ほどから燃費が悪くなった腑に落ちなかったコトを思い出し、妙に納得する部分もあったのです。で、意識的にアクセル(否、鞭)を抑え、最初の頃のようなウブな乗り方をしているのです。そうこうしている内に、お師匠さんが住んでいる小山を過ぎ、R50で西へ。大平町に到着し、JR大平下駅そばの大平西小学校に現着。そう、小学校は富田城の城域に建てられているのです。JR線路側から進入したので、まず線路脇の高く幅広の土塁に驚きです。早速登って見ると、ココには何にもなく、小学校全域が眺められます。が、小学校の校庭はオビタダしい鉄の衝立で囲まれています。どうやら学校の建替え工事と見た。これじゃ、中を散策出来そうにもない。でも、もしかすると工事で何か出土物でも出ているのでは、と期待を持って校内をウロウロ。結果は × でした、結局遺構は土塁だけかも、残念。
富田城址、線路脇の土塁跡 富田城址、校庭の石碑前にて
 続いて榎本地区に入り、法宣寺や大中寺近くをウロウロ。すると法宣寺の北西100mほどの所に怪しげな雰囲気のある森を発見。早速鉄馬を乗り付けると、森の端に石碑と案内板が立ってます。フムフム読みながら、辺りをキョロキョロ。近くの農家の庭先に櫓か土塁跡のようなものがありますが、ここもどうやら土塁だけと考えた方が良いかも。でも、先の富田城といい、この榎本城といい、
  大平町は立派な石碑・案内板を立てている、お見事。
榎本城址、土塁跡 榎本城址、案内板前にて
  今度は栃木市との境付近の、県道309号線の「川連」信号標識が見えたところで、川連(かわつれ)城を探そうと、鉄馬の手綱を引くと、信号脇の川連八幡宮横に、例の立派な石碑・案内板が立ってます。探す手間もなく、難なく現着。でもウロウロしても遺構は無さそう。
川連城址、案内板前にて
  この後、以前に立寄った太平山(どうやら、ここも城らしいのだが、調査不足)で、謙信平に立っていた付近の案内板に記されていた、藤岡町の城が気になり、再度太平山へ。北と南がアベコベに記されていて非常に見難い地図を、天地逆にメモして今日の攻城準備OKに。さぁてと、県道309号線などで北上し、都賀町の家中地区の家中小学校隣の光明寺に闖入です。簡単に場所が分かり、寺正面から中に入ろうとして、躊躇してしまいました。入口の両サイドに仁王さんが立っているのですが、その背景は左右とも土塁です。左側には堀跡も残っており、思わず「おーっ」という声を発してしまうHYD。この堀も複雑な屈曲をしており、土塁もそれに倣って屈曲してます。土塁は高さも高く、幅も広い。のみならず、土塁上を無断で、ずーっと一廻り歩いたのだが、ほぼ全部が残っています。寺や庫裏、小屋などもこの土塁を壊さないような建てられ方をしており、奇跡的に完全に近い形で土塁が残ったのでは、と思います。また堀も半分程度残っており、小規模ながら遺構の見事さに感激でした。残念なのは、これだけのものなのに、案内板・石碑などがないことです。
細井城址、山門前の土塁跡 細井城址、堀跡
細井城址、土塁跡 細井城址、土塁跡
都賀から南下し壬生町に。ここの壬生城は有名ですが、攻城済みなので今日は助谷地区の助谷(すけがい)城を攻めます。寶光院という小さな寺を探し当て、攻城開始。といっても、遺構は殆どなし、という事前情報を得ていたので、あまりウロウロしません。寺裏にそれらしい雰囲気の土塁跡のようなものがあるが、? です。寺裏の辺り一帯は、重機で削られて平地にしている工事の最中で、墓地にでもするのでしょうネ。それでも、寺の隣の畑地の中に土塁跡の一部のような遺構が残ってます。案内板・石碑などはありません。
助谷城址、宝光院 助谷城址、宝光院脇の畑の土塁跡
 さぁてとぉ、お約束の藤岡町の攻城です。南北逆にメモ書きましたので、難なく目印となる甲地区の福寿院や常光院を探すことが出来ました。が、肝心の飛騨城(飛騨氏の居館か)、(高取)三階城、角之内城の三城は、ウロウロしても、地元の方にアレコレ聞いても、いっこうにラチがあかず、時間切れ。飛騨城だけは攻略したかった、HYDは飛騨の生まれなんですから、う〜ん残念。(ギター侍・波多陽区風)
 まだまだ日は高いが今日は長駆し過ぎです、3時を回ったばかりだが帰館の途に。そうだぁ、例の燃費はどうだろうか。すでにODDメータは300Kmを越えている、どこかでガスを入れよう。最近は300Km手前で入れていたのだが、どうやら大人しい乗り方で、燃費は改善されているようだ。当たり前田のクラッカーなのだが、ガス量から計算して実証できると妙に安心する。よしよし、てぇーことは、運転の仕方に問題があるのであって、鉄馬自体の問題ではないってことネ。すかさず、以前に戻って荒々しい手綱サバきをしてやろう、とブリブリ駆けるバカでした。途中、埼玉の県道7号線で、前をトロトロ走る四輪が前方を塞いでいる。オイオイ、いくら40Km制限でも、ピッタシ40Kmで走ることはネーだろう。と以前なら確実に間髪入れず鞭を入れていたところであるが、前回・今回とウブな騎乗なので、1テンポ遅れた。でも、これが幸いしたのである。アクセルをヒネる0.5秒前に、前方車両がパカ・パッカのフラッシュ。半分ヒネっていたのをすかさず元に戻すと、前方に白黒パンダ車が数台。モノモノしい人数で、旗を持っている官憲も居るではないか。こんな交通量の少ない広い田舎道で、しかも40Kmだぜぃ、普通は取り締まりしないっつーうの。でも良かった・良かった、30Km超+追越し違反では、諭吉くんが何枚飛んで行ったことやら。前のゆっくり走っていた軽トラのお爺ちゃん、ありがとうネ。
 それでも好事魔多し、入間付近でグリップヒーターが一向に暖かくならなくなってしまった。これは又しても、いい加減な自前の電源接続のせいかぁ、と思ってみるが、どうやらそうではなさそう。ヘッドランプも点いていない、とうぜんLow側だけでなくHigh側も × である。グリップ・ヒーターはヘッドランプの電源線からパラ取りしているので、どうやら一蓮托生。するってーことは、Fuseが切れたのかヨー。そういやぁ、Low+High+グリップ・ヒーターでは、電流値が増えて、Fuseが切れてもおかしくないかも。ここで、工具袋の中に予備のFuseが入っていることを思い出し、切れたFuseを取替え。ちゃんと、動作することを確認して出発。BMWっていう会社は、車載工具類がしっかりしている。予備のFuseだけでなく、パンク修理セットもちゃんと入っています。
  こういうところがニクイよね、BMW
でも、走ってしばらくすると又してもランプが点灯しない。しょうがないので、もう少しアンペアの多い予備Fuseに交換、今度はOKだろう。と、思ったのだが、イグニッションSWをONにしたとたん、Fuse切れ。ということは、どこかで配線がショートしている。当然、グリップ・ヒーターの取り出し部分か。配線部分を薄暗くなった状況でチェック、どうやらOKである。ということは、夜の暗い道を無灯火で走るのね。ってことは怖くて出来ないから、どこかに置いて帰る? それも出来ないから、もう一回CHKしよう。暗くなってきたが、イロイロと調べていくと、ヘッドランプのハウジング内のコード接続部がどうやらおかしい。手で触ると微かに分かる程度に皮膜が破れているようだ。見た目は正常だが、どうやら熱で柔らかくなり、ちょっとした突起が皮膜を破ったものと思われる。
  しっかりしろよなー、電源系に弱いBMW
原因が分かれば、対応はいとも簡単、修理完了。確認すると間違いなくOKである。予備のFuseは定格の2/3のアンペアのモノしか残っていないので、グリップ・ヒーターもHigh側もご法度にして、帰館を急ぎます。それにしても、灯火がこれほど重要かつ必要なモノであることを初めて知りました。例によって、R16相模原周辺は渋滞が予想されるので、今回は厚木回り+長後街道で帰館。途中のトラブルで、夕飯にはシッカリ遅れて一人でビールを傾けるのでした。本日420Km、イロイロあったが、結果オーライで、お疲れさん。
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