■   山家城  ■
■期日 H16年6月5日(土) 【長野県】松本市・山家城・松本城・犬甘城・井川城
■ルート 戸塚自宅〜R16他〜八王子IC〜中央道〜甲府昭和IC〜R20〜富士見T
       〜P17・R152他〜白樺湖〜ビーナスライン〜扉峠〜P67〜松本C〜
         R19・R20〜勝沼IC〜中央道〜八王子IC〜R16他〜自宅
■コメント
 リコールとタイヤ交換にショップを往復したくらいで、この1ヶ月間程は鉄馬の出番なし。そりゃぁストレスも溜るわナァと、この対応策を考えても、まるで出てこない。せいぜい鉄馬をイタわるため、メンテナンス・スタンドを自作したり、太陽電池による充電器を製作したりして、ストレスを紛らわすのでした。その上、五月末から入梅(つゆいり)である、ますます気が滅入っていたところ、気象庁から今度の土曜日は◎のご託宣が出ました。どうも本当の入梅は6/6以降らしく、早まった判断をしたみたいである。とにかく晴れであるからには、出撃です。で、今回は長距離を走ろうということと、松本・桐原城の素晴しい石塁が頭ん中に刷り込まれてしまったため、桐原城に近い山家(やまべ)城と埴原城の2つの山城を攻めることにします。先週の風邪が尾を引いて、まだ微熱が続いて頭痛もするが、ハマッた勇者(単なるバカ)は睡眠時間4時間で起き出し、諸準備を整え出っ発するのでした。時計を見ると5時半、ちぃーっ、少し遅れてしまったワイ。この時期、5時にはもう明るいのに...。しょうがない、高速を多用しよう。ということで、中央道を甲府昭和ICまで走ります、八王子から1900円なり。ギリギリ、セーフである、ん? 何がって? 高速は出来るだけ使わない主義でして、片道2000円でリミッターがかかるようにしています(軟弱モノなので、色々難クセを付けてリミッターを解除しますが)。ここからはR20でチンタラ(本当です、近頃免停が怖いので)と走り、諏訪南ICの標識に従い、ICを過ぎて県道17号線を白樺湖を目指します。この道は大変好きな道です。何故って、信号なし・白い点線ばかり・景色もGood、なのです。残念なのは距離が短く、アッという間に終ることです。白樺湖からは、ビーナスラインです。ここは極上中の極上の道です、しかも去年からロハ。梅雨前の快晴で、景色も最高でした。ぼんやりしか見えないいつもの富士山が、今日はイヤにクッキリ見えます。夏の最盛期ではないので、まだ観光バスが少なく、豪快(本人の印象です、峠屋さんに言わせれば、カメさん状態)に飛ばし、アッという間に扉峠。ここから県道67号線で松本市側に降ります。二つ目の集落の中ほどに、徳運寺の標識があり、これに沿って進み境内に。ここで鉄馬を停め、裏手の墓場の道を登ります。登り始めてすぐに、社というか祠といったほうが良いようなモノが祀ってあります、多分、屋敷跡ではなかろうか。5分ほど登ると、突然山林が開けて、北アルプスと松本市内が眼に入ってきます。おーっ、常念岳と、その横に槍ヶ岳の穂先も見えるではないか。すばらしい景色ですが、ビューポイントはこの一箇所のみ。それから15分程で、遺構とは確認しづらい堀切に到着。どうやら道は間違えていないようです。風邪の影響か、これしきの登りでバテバテで、アエぎアエぎのため、遺構を見つけた時は正直ホッとしました。この悪いコンディションでは、道を間違えたりでもしていたら、タブン再アタックはないですネ。で、さらに進むとすぐに大きな堀切で、遺構もよく残っています。さらに進むと又しても堀切。おいおい、なかなかの城であったようです。5つ程の堀切を越えて、ようやく本郭に到着。体力限界! なーんとも情けなし。自分を馬鹿にしてもしょうがない、最近トレーニングをサボっているからなぁ。そうだ、風邪のせいだぁ、そうに違いない、と責任転嫁。本郭には祠が祀ってあり、そばに墓石のようなモノがあります。う〜ん、なんじゃこれは? と覗き込むと小笠原氏と書かれてますが、他には何も書かれていない。形は墓石、でもその実態は ? です。この後に土塁が残存し、本郭の周りには壊れた石塁も残っています。ここで大きなミスをしてしまいました。脳内に新鮮な血液が行かず、腐った脳ミソの指令は「体力がある内に、早急に下山すべし」でした。で、この山城で一番おいしいトコロの石塁を少ししか見ずして、キビスを返してしまったのです。まぁいいかぁ、本郭は攻略したし。
山家城址、登り始めてすぐのビューポイント 山家城址、本郭の土塁
山家城址、本郭址の石碑? 墓?
 で、次は埴原城を予定していましたが、この体力・体調では無理と適切な判断、軟弱モノという判断の方が正しいかも。山城を止めて平城に的を変更します。とりあえず、お決まりの松本城へ。市内に入ると、いたるところに標識が立ってますので、難なく現着。でも、何回も来た所だから、愛馬との記念撮影だけ。優美な天守閣と一緒に撮れる場所は車馬乗り入れ禁止なので、なんの変哲も無いポイントからパチリ、ジ・エンド。をいをい、国宝に失礼ではないかい! 
松本城
次いで、R19を北上し、深志高校の西側・アルプス公園の南側の、城山公園を目指します。ここは犬甘(いぬかい)城です。丘陵地の最高所が本郭で、周りには上水道施設や住宅地になってます。公園化で遺構は少ないですが、幾つかの郭や堀切などが確認できます。あまりウロウロしませんでしたが、石碑・案内板の類は無かったような...。ここからの松本城や市街の景色は大変Goodですヨ。
犬甘城址、本郭址
犬甘城址、城山公園からの松本市内
 松本市内には、まだまだ城はあるのですが、平城はというと残りは井川城ですネ。R19を塩尻方面へ走ると、なんとその名も「井川城入口」の信号標識が出現。急いで左折し、探索開始。でも周りは住宅街で、それらしい場所は見つからず。走っている内に用水路にぶつかったので、堀址にでも水路を作っただろうと推測し、用水路を廻っていると、井川城址の標識発見。う〜ん、腐った脳ミソ内にも正常部分はあったようです。標識に沿って入っていくと、それまでの住宅街からイキナリ田んぼの中に。この城址付近だけが田んぼになっているようで、田植えの終った田園風景とバックは住宅街という、おかしな取り合わせ。石碑は無く祠が祀ってあり、案内板が立ってます。この辺りは、井川城1丁目、住所もそのまんまです。
井川城址、全景
 体調が良くないのに、昼飯を食べていなかった。これじゃあ、元気も出ない筈。コンビニ・オニギリではリキはつかない、よぉーし、奮発してラーメンでも食べよう(って、これでは風邪も治らない筈)。でも、あまり入りたくない店ばかりが眼に飛び込んできます。しょうがない、見つかるまで我慢しよう...、で、R19を過ぎ、R20で塩尻峠を越え、諏訪湖も過ぎて、行きついたのは甲府の先の石和町。ハラペコ状態でも、体調のせいか、あまりうまく感じなく昼飯終了、ヤレヤレ。この先、下道では行き倒れるかもしれない、ということで勝沼から高速に乗り、八王子で降りて帰路を急ぎますが、R16はいつものように大渋滞。はやく圏央道を作って欲しいなぁ、>>石原くん親子。高速を多用したお陰で、夕飯にはしっかり間に合い、風邪気味の火照った体にビールを注ぎ込むのでした。本日490Kmなり、お疲れさん、はやく風邪(10日も微熱が続いてます)を治してネ。
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