■   中牧城  ■
■期日   H16年5月8日(土)  【山梨県】牧丘町・小田野城・中牧城、一宮町・蜂城
                       【静岡県】富士宮市・大宮城
■ルート 戸塚自宅〜P22〜厚木IC〜東名〜御殿場IC〜R138・R137〜春日居T〜R411
       〜牧丘T〜R411他〜一宮T〜P34・P36〜上九一色V〜R358・R139〜富士宮C
        〜R469他〜御殿場IC〜東名〜厚木IC〜P22〜自宅
■コメント
 さぁてとぉ、今回もリベンジを果たすゾ。今回のが無事本懐を遂げられれば、残念無念の城はなくなることになるので、必要以上に力を入れるのでした。そう、とにかくネット情報を盛り沢山に集めようとしたのです。でもなかなか集まらず、返り討ち覚悟で出陣である。前の晩、アマ無線仲間とシコタマ飲んだので、起き出し・出発時刻はいつもより遅め。例によって、高速を使おう、と軟弱な影の声に黙ってウナズくのでした。今回は甲斐の国、リベンジは小田野城ですので、中央か東名か迷ったのですが、八王子までの1時間も要する一般道がイヤで、東名で行くことにします。御殿場までは家から1時間丁度、料金1150円で行けますので、首都圏脱出にはこの方法が一番みたい。御殿場からは、R138・R137と走り、春日居町からはR140で、難なく牧丘町に。鼓川沿いの県道を遡ると右手に小田野山が見えて来るので、ここからフルーツラインに入り、普門寺の標識に従って境内に闖入します。前回は普門寺を通り過ぎ、山懐まで鉄馬を走らせ、そこから登ったのですが、行けども行けども、それらしい所に行き着かずリタイアしたのでした。今回は普門寺の裏手の道を登れば、城へ到達できるという情報があり、ここから攻城開始です。でも境内からの登り口が分かりません、それらしい道は有るのですが、すぐに道は消えています。ウロウロしても分からないので、思い余って寺の方にお訊ねしました。住職が出てこられて親切・丁寧に教えて頂きました。なんでも三の丸までは容易に行けるが、その先からは道は無いかもしれない、ということです。昔は近所のガキ大将らと登られたとか。登り口は分かり辛いのですが、途中からは整備された道になり、ものの5分くらいで三の丸址に到着。小さな祠が2つ祀られています。二の丸への小さな標識に従い、なおも進みます。心配した道の方は、怪しげなる部分もありますが、迷うようなこともなく、またヤブコギをするようなこともなく、順調にグングン高度を稼げます。自然石が幾つかある二の丸址を過ぎ三角点がある山頂へ。特に石碑・案内板等はありません。眺望もあまりよくはありません、堀切・土塁址が僅かに残っている程です。一番の難点は、結構キツイ登り道とその距離(普門寺から約30分)です。最近トレーニング不足ではあるのですが、かなりヘバリました。まぁ、それでもリベンジ完了で、ニコニコして下山。
小田野城址、本丸址にて
 次いでR140号線で牧丘町に入ったトコロに立っていた、大きな案内板に示されていた中牧城を目指します。R140の室伏トンネルの上、城古寺地区に入り最高所辺りをウロウロすると、それらしい雰囲気のトコロを発見。その周りを鉄馬で廻ると、ありました案内板が。小さな神社で境内が公園になっている場所に、案内板が立ってます。フムフム言いながらよく読むと、どうもこの神社辺りは二の丸址らしい。周りのブドウ畑の中の農道をアチコチ散策すると、空堀らしい遺構が見えます。なにか物見櫓らしきトコロへ行くと、そこは天守址らしく、立派な石碑が建てられてます。ここからブドウ畑越しにみる甲府盆地の景色は絶品です。当日はモヤっていましたが、それでも十分堪能できました。
中牧城址、二の丸址の案内板前にて 中牧城址、天守台址の石碑と遠景
 中牧城から眺めた景色の中に、思わず城山!と確信した地形を発見、当然そこを攻めることに。塩山高校の南側にあるこの山は、塩ノ山というらしい。そうかぁ、この山が塩山市のイワれになったんだぁ、とひとりゴチて、ウロウロするも登り口発見できず。それにあれだけネット情報を調べた際に、この塩ノ山に関した情報が無かったことを思い出し、とりあえずパス。R411を南下し、県道34号線から釈迦堂遺跡への標識に従って遺跡博物館へ。ここが目的ではないのですが、この裏山が蜂城山で、その頂上が城址ということで、登り口を探します。周りは全てブドウ畑で、どの道も山の方に向っているように見えます。こりゃあ難儀だゾ、と思い始めた時に「蜂城天神社」の標識発見。たぶんこれを頼りにして行けばOKだろうと進みます。山懐にも「天神社登り口」の標識が立ってますので、ここで鉄馬を停め、整備された登山道を登ります。途中幾つもの天神社の石灯籠が登山道に立っていて、氏子の皆さんの信心が篤いことがウカガわれます。小さいながら立派な石灯籠ですから、数も多く運搬するのも大変な筈です。逆に言うと、それほど時間がかからずに攻城出来るワイと、甘い観測をしてしまうのでした。で、アゴが出そうになるほど登っても、頂上には行き着かず、結局40分以上要して頂上に。う〜ん、氏子の皆さん、あんなに重い石灯籠をいくつもあんな高い所へ持ち上げられて、本当にご苦労様です。頂上には古くて小さいですが、立派な小さな神社が建ってます。この神社が痛まないように、周りを違う建物で囲ってあり、外観は中規模の神社様です。この神社の後ろ側(北側)を下ると、堀切・竪堀らしきモノが残っております。神社の周りにはカロうじて土塁が残っていますが、当時のモノかどうかは分かりません。でもここからの甲府盆地の眺めは素晴しいです。エンエン続いたキツイ登りを、すっかり忘れてしまいました。
蜂城址、本郭北側の堀切址
 しばーし、マッターリして下山。県道34号線をなおも進み、八代町からは県道36号線に入り、R358を経てR139をさらに南下。
富士の裾野を走るこの道は、黄色い線が多くて、しかもトロイ車が多いのでイヤなのですが、景色はグッドです。富士宮市に入り、浅間神社の総本山を目指します。ここは大宮城があったところですが、遺構はないという前情報なんで、ソソクサと退場。それにしても、富士宮などというケチな市名ではなく、堂々と富士大宮という立派な名前にすれば良かったのに(司馬遼太郎氏のウケウリ)。
大宮城址、浅間神社
 続いて富士スカイラインを楽しもうと考えていたのですが、時間切れ。しょうがないので、R469にて御殿場に出ることにします。この道は、これが国道かい?というような超狭くてウネウネした道があるかと思うと、2車線の白色点線の適度なワインディングで豪快に飛ばせる道とが混在していて、極めて妙な国道です。御殿場からは東名で厚木で降り、渋滞の長後街道を戻って無事帰陣。
よっ、お疲れさん、本日350Kmなり。
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