■   花園城  ■
■期日 H15年12月21日(日) 【埼玉県】小川町・中城・青山城・高見城
                       川本町・畠山氏居館、寄居町・花園城
■ルート 自宅〜R1・環2・保土ヶ谷BP〜町田C〜R16〜狭山C〜R299〜飯能C
       〜P30他〜寄居T〜R294〜東松山IC〜関越道〜練馬IC〜
        環八・第3京浜〜横浜〜環2〜自宅
■コメント
 寒波襲来、日本海側はどこも大雪になるそうナ。で、太平洋側では当然と冬晴れになるゾ。という訳で、当然出かけようと考えたのだが、どうも寒いらしい。それでは暖かい駿河・遠江方面じゃぁ、とイキ込んだのだが、どうも今回の大雪では静岡でも積雪したそうである。箱根峠は雪で越えられそうにも無いので、先週と同じく武蔵の国を狙おうと、急遽予定を変更。こういう時って、何か有るんだよねー、絶対に。で、今回も有りました。
   (→o←)ゞあちゃー  ★泣★
 先週の小川町には良い意味で驚いた、とにかく史跡に対し思いが篤い、脱帽である。このため今回も小川町から攻めよう。と鉄馬を責めるのでした。でも芸がなく、先週と全く同じルートで、小川町へ。先ずは小川駅そばの大塚地区、中城を攻略することに。国道上から見える小さな丘が目標です。陣屋沼緑地公園が城域ですが、かなりの市街地なので、遺構は完全に諦めて進攻。公園前の小さな駐車場に、鉄馬を停めて、森の中に入りますが、いきなり帯郭・空堀跡。おーっ、こんな市街地なのに、と思わず感嘆符の「!!」。本郭と思われるところは、残念ながらテニスコートになっていますが、それ以外は遺構が結構残っていて、とても深い2重構造の空堀も残存。中心部には、大きな石碑が幾つも林立してます。「サスガ、小川町」と思ったのですが、どの石碑も城址とは無縁のモノばかり。万葉集の研究者である仙覚律師の顕彰碑が一番大きく立派です。この他にも忠魂碑などなど。城址のは?、と探しましたが、あーりませんではないですか。
 
 うーん、困ったものだ、小川町
でも、立派に公園化されているので、これ以上遺構が破壊されることは無いでしょう。それを祈って、次に。
中城址、本郭の高い土塁 中城址、標識前にて
 今朝来た県道30号線を戻って、小川町の外れの青山地区に。ここから八高線を跨ぐ踏切・青山2号で山懐に。少し進むと、「仙元山登山口」の標識発見。たぶん、この山が青山城の筈と見当を付け、攻城開始。立派に整備された割と広い登山道(しかも緩斜面)を、進むこと15分ほどで、尾根に到着。ここで大雉を撃って(だって、朝早く出発しているから...)、仙元山の標識に従い進みます。進み始めて1分ほどで、異様なモノを発見。普通、山中では野生の動物(先週はイノシシ)が異様なモノなのだが、何と初老のジョガー。ヲイヲイ、(向こうにしたら下り坂ですが)こんな所を走るのかよー。でももう少し遅かったら、ヤバイところを見られてしまったワイ、良かった。と、思う間もなく、今度はマウンテンバイクの人間が一人下って来た。何だー、この山は。しばらくするとマウンテンバイクの一団が、またまた下ってきます。驚いてる内に5分ほどで、山頂に。アレッ、何もない。付近を捜すもそれらしい遺構は無し。確かに、幾つかの標識に「城」という文字はどこにも無かったが...。たしかに仙元山なら青山城と呼ばずに、仙元城という筈だよ。と、途方にくれていると、今度は二人連れの老ハイカーが反対方向から上がって来ます。彼らに聞くと、「ココには城は無い」という返事が。「でも小倉城なら、ずーっと先にありますヨ」って、その城は先週来たから...。ガッカリすると、「ひょっとして、この先にそれらしいものが有るような...」、ということで、急いで雉を撃った峠に戻り、反対の右側の山の方に向うと、すぐに青山(割谷)城の標識が出現。峠から僅かに3、4分ほどで現着できます。まず、堀切が行く手を阻み、いきなり本郭です。土塁・空堀。竪堀と幾つかの遺構が残存しています。疎林ですが、眺めは期待しない方が良いです。例によって、立派な案内板が建ってます。このあたり、小川町はすごい。暫し、マッタリして下山することに。途中、峠付近で又してもマウンテンバイクの一団が出現、その後今度は2匹の犬を連れた老夫婦が。どうも青山地区からではなく、市街地の方から登ってきたようである。してみると、そちらの方にも緩やかな登山道が整備されている筈です。青山地区から登るのより楽なのかもしれません(だって、積もっている雪には、来た時の私の足跡しか残っておらず、誰も登って来なかった)。
青山城址 青山城址、二の郭の土塁上の石群
  次は、同じ町内の高見地区(隣の寄居町との境付近)、四津山神社を目指します。ここにも県道上に、小さな「四津山神社登り口」の標識が建ってます。良く見ると「高見城址」の小さな標識も。う〜ん、動体視力は、かなり落ちたようである。すかさすその道に入り、山側へ入っていくと神社の境内に。ここで鉄馬を降り、かなり勾配のある舗装された道と階段で上を目指します。途中、不動明王尊の石像あり(どうもこのちょっとした広場は帯郭らしい)。さらに急な階段を登ると、四津山神社に到着。ここにも高見城の案内板があり、フムフムと読んでいきます。この小さな神社がある場所が本郭らしい。確かに土塁も僅かに残存。ここから二の郭、三の郭を廻り、各郭間の堀切や土塁・空堀などを攻めて、下山。
高見城址 高見城址、堀切址
 次は寄居町の花園城を攻めよう、ってんで進むうちに、川本町に入ると「畠山重忠公史跡公園」の標識発見。衰えた動体視力でも簡単に確認できる立派で大きな標識ですので、簡単に攻略可能です。何故に史跡公園なのか、期待するものは無いかもしれない、などと思いつつ現着。先ずは、有名な故実である馬をかついだ畠山重忠公の大きな銅像が迎えてくれます。思わず、パチリ。辺りをウロウロすると、どうも彼の五輪の墓があるらしい。しかもここは墓があるというだけでなく、居館址であることが案内板に書いてあります。でも、遺構は皆無ですネ。
畠山 重忠公像前にて
  さて、ここはほどほどに、寄居町の花園城を攻めよう。R140を進み、末野陸橋近くの藤田・導善寺へ向います。この裏山が花園城であることが分かっていますので、イザ攻略です。ところが、決まりゴトの寺の裏側に墓地があり、そこには登山道がある筈なのですが、登り口が見つからない。ウロウロして探し出し、登り始めてもすぐに行き止まり。しかも、もの凄いブッシュで進むことアタワず。ガッカリして戻り、遠くから、あらためて山全体を見回すと、導善寺より左側に神社がある。しかもその上側は杉のような林である。これは道が無くても登れるだろうと、推測し100m左の神社に急行。この裏側に登り口を発見。ウキウキしながら進むと、ヲイヲイ上へ行かずに左横へドンドン外れていく。これはダメか、と思った時、突然眼の前に竪堀出現。「オーッ、これは竪堀!! 当然これを登れば本郭に」と、これを登り始めました。下は落ち葉で一杯ですが、ブッシュも無く、登り易いです。途中、土塁・空堀に分岐し、この空堀を進む内に、どうも郭らしい処に。石塁で囲まれており、小さな物見櫓か。などと、なおも進むと大きな郭に。周りを結構高い土塁で囲まれています。しかも石塁の部分もあり。でもこの郭内にはいるとブッシュで、身動きがとり難い。しかも道が無いため迷いそう。たまたま、黄色のポストイットを持っていたため、標識布がわりに迷わないように、要所・要所に置いて、なおも進みます。もう、ココまできたら必死です。オソルオソル進むと、深くて広い堀切が。これを無理して越えると、更に大きな郭が出現。ここにも土塁がかなり残っています。ここを過ぎて、さらに進むと、もっと大きく深い堀切が行く手を遮ります。ここを迂回して、所々にポストイットを置きながら登ると、先ほどより小さな郭があり、そこには細身ですが立派な城址の石碑(裏面に説明文あり)が建ってます。どうもここが本郭らしい。ココだけは、他の郭と異なり、ブッシュに覆われてません、ちょっと不思議。結構比高はあるのですが、雑木でどの郭からも、眺めは良くないです。それでも、かなりの山城であったことが確認できます。遺構も良く残っているし、石塁も結構あるし、(雑木を切払えば眺めも良い筈ですし)、史跡としては絶対保存すべき所だとは思うのですが...。石碑だけ立派でもネー。下草を刈って登山道を整備し、標識くらい建てたらどうなんでしょうか、寄居町さん。お願いします。【注意】この城は冬でもブッシュで大変です、良い子は夏場は止めましょうネ。
花園城址、二の郭と土塁址 花園城址、本郭と二の郭間の堀切
花園城址、本郭石碑前にて 花園城址遠景、麓の神社
  さぁてと、まだまだ日は高いのですが、かなり体力と気力を無駄に消耗してしまい、疲れ果てたワイ。もう、退き陣しよう。少しでも体力を使用しないように、帰りは東松山ICから関越道で練馬ICに出ます。この道は東京住まいの時に、通い慣れたいつもの道ですネ。楽勝で、環八に入り、荻窪手前から例の大渋滞にハマります。それでもスリ抜けしながら進み、荻窪駅そばの下りの坂道でのコト。イヤな黄色い線があり、片側の車線が広く空いている。2車線の片側だけ広く空いているのが不自然である、と認識し、ヒョットすると、と危険予知回路がアラーム動作したのに、「えーいぃ ままよー」と進むと、前方の信号機の前で、白バイのおあ兄さんが、オイデ・オイデをしている。「ウッソー」、回路は間違いなく正常でした。残念、無念。1点・6000円なりー、って今年3回目の青キップなのでした。これが、出掛けの危険予知だったのネ。ガックリして帰宅、本日230Km、6000円+高速1100円+ガソリン1300円+昼抜き0円なりー、ちょっと高くついた攻城プチ・ツーリングでした。
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