■   椿城  ■
■期日 H15年9月28日(日) 【山梨県】上九一色村・本栖城、
 三珠町・一条塁、若草町・加賀美居館、櫛形町・小笠原居館・椿城
■ルート 横浜自宅〜P22〜伊勢原C〜R246〜御殿場C〜R138〜河口湖
       〜R139〜R358・P38〜三珠T〜P3・P12〜若草T〜P12他
       〜櫛形T〜P5他〜甲府〜R20〜八王子C〜P48〜相模原C
        〜R129・P22〜横浜自宅 
■コメント
 3週間も鉄馬に乗っていない。う〜ん、ストレスが溜っている筈だよなぁ、ってんで、引越しの荷物も片付いていないのに、奥方には悪いが出陣することに。横浜からの初陣だわぃ。朝、暗い内に起き出し、鉄馬を厩(引越し前は屋根が有ったのに、今度は無し、鉄馬がかわいそー)から引出す。鉄馬に鞍(トップケース)や鐙(タンク部へのハードケース)を乗せ、準備完了。 さて、久し振りの攻城先は、甲斐の国。県道22号線長後街道を進み、R246に入り御殿場を目指します。途中、山道になる所で、何時ものようにスピード違反の取締りに遭遇。でも、今日は早かったので、まだポリさんは取締りの準備の最中。難なくクリアし、御殿場からR138で山中湖に向います。さすが9月の下旬、今夏の灼熱地獄から一転して「寒〜い!」。さて、先ずは本栖湖のそばの本栖城を攻めます。本栖中学校そばに鉄馬を停め(国道には停めない方が良いでしょう)、中学校の交差点前の石塁を先ず攻略。苔むした溶岩を重ねた塁が延々と続いている、ちょっと異様な景観。この辺りは交通の要衝だったらしく、交通を扼するため造られたのでしょうネ。さてR139に戻り、さらに精進湖方面に400m程歩くと、左手に東海遊歩道の標識があります。ここが本栖城への登り口です。最初、この登り口が分からず(登り口の立派な標識が倒れていたたため)、もう少し先の、駿河と甲斐を結ぶ軍事道路の旧中央往還道のどこかに登り口があるだろうと推測し、往還道をウロウロしましたが、NGでした。間違わないようにご注意を。倒れていた登り口の標識を立直して、さて攻城開始。どうも前の晩に雨が降ったようで、足元は濡れている。でも登山道はしっかり整備されていて助かった。途中、人間のモノとは、とても思えない足跡を多数発見、多分イノシシかなぁ。で、堀切跡を幾つか過ぎて、本郭に近づくと、びっしり笹が生い茂っている。濡れた笹の中を文字通り泳ぐようにして進み、下半身は濡れ濡れに、「おーっ、南無三宝」。10分強で城山頂上に到着、ここが本郭跡と思われるが、特に案内板等はなし。雑木が周りを囲んでいるため、眺望はイマイチ、残念。ここからの景色は素晴しい筈ですが、国立公園内(?)では、いたしかたなしか。 
本栖城、本丸址にて
 続いて、三珠町へ向います。上野地区に城跡があるという情報で、先ずは町役場に。すると「歌舞伎博物館」の標識が。う〜ん、これはアヤしいネーミング、まずはこれを攻めてやれぃ。という訳で、標識通りに進むと、何と立派な天守閣が出現。「?」のハテナ・マークが点滅、なんじゃぁ、これは! 恐る恐る近づくと、付近の案内図があります。博物館の横には城址の名前も。拍子抜けに一条塁を攻城。現在は神社になっていて、周りは畑ですが、遺構は全く確認できず。でも立派な石碑と、訳の分からない模擬天守閣(博物館)が横にあります。ここからの甲府盆地の眺めは◎です。
一条塁址、石碑前にて 一条塁址よりの甲府盆地
 今度は小笠原氏居館を攻めるため、県道12号線を走っていると、若草町で加賀美遠光氏居館跡の標識発見。何時もながらの素晴しい動体視力(ウソ、大きな看板で誰でも分かります)。標識に沿って行くと、法善寺へ。ここが居館跡です。土塁のような遺構と、その昔は堀であったような水路がありますが、他には無し。でも城址はともかく、ここは小さいですが、なかなか雰囲気のある寺です。
加賀美氏居館跡、法善寺境内 加賀美氏居館跡、案内板前にて
 引き続き櫛形町へ進み、小笠原小学校に。ここは小笠原長清氏居館跡で、学校の壁には笠懸の大きなモニュメントがあります。校庭の端に立派な石碑がありますが、遺構は無し。小笠原流という武家の作法が有名ですが、どうもこれの祖はここらしい。生徒の皆さん、行儀良く育ってネ。
小笠原小学校、壁の笠懸モニュメント 小笠原氏居館址、石碑前にて
 さて同じ櫛形町の上野地区、椿城(上野城)を攻めます。上野地区に入ると、標識が沢山あるので簡単に攻城できます。城跡は現在、本重寺となっており、境内に石碑があります。寺裏手の畑に本丸跡があり、大井氏の一族の墓があります。なんとなく郭跡の雰囲気は残っておりますが、遺構はないと思います。武田信虎の正室は大井氏の娘で、信玄の母親になります。
椿城、本丸址 本重寺境内にある石碑前にて
 甲府南部の城をほぼ制圧したので、目的達成。早速帰陣、R20の下道をノンビリ(?)走ることに。まだ日が高いこともあり、順調に八王子まで来たが、ここから渋滞にハマってしまった。それでもメゲズに、下道を走り、薄暮の時間に帰着。オール下道、320Km、ふーっ、お疲れさん。でも、おもしろかった! ストレス退散。
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