■   南部氏居館  ■
■期日 H15年9月6日(土) 【山梨県】南部町・南部山城・南部氏居館、
                    身延町・南部氏居館・波木井城・下山城
■ルート 目黒自宅〜R246〜東京IC〜東名〜御殿場IC〜R246〜沼津C〜R1
        〜静岡C〜R52〜上沢T〜R300〜本栖T〜R139〜富士C〜R1
         〜沼津C〜R246〜御殿場IC〜東名〜東京IC〜R246〜目黒自宅
■コメント
 最近家の中では、相方が着々と引越しの準備を進めている。もうじき引越しなのだぁ、と思いながらも他人事。ハマった中年ライダーは、相方の冷たい視線をモノともせず(ウソ、目を合わせないため、朝早くに起き出して)、鉄馬に跨り、出っ発するのでした。だって、今週をノガすと、引越し等で4Wも乗れないんだモノ。
    ゴメン>奥さん
 今日は、暑くなるとのご託宣なので、少し山の中を走ろう、ってんで唐突にR52の身延周辺を襲撃することに。R52は、黄色い線が殆どで、通行量も多いのだが、割と好きな道です。で、結構R52を走っているのだが、身延周辺は、日蓮宗の身延山の寺しか訪ねていない。暑くなる前に涼しい所を走りたいと考え、東名で御殿場ICまで出て、R246/R1と経て途中からR52を北上。高度を上げる度に涼しくなるワイ。大正解とほくそ笑みながら、でも、スピード控えめで、黄色い線を越えないように、安全運転を徹底する中年ライダーなのでした。最近、出費が多く、点数もうなぎ登りなのでした。で、甲州に入るとすぐの南部町に到着。行く前にホームページで調査していて、奥州の南部氏が、「ここの出」だと初めて知りました。これは行くしかないでしょう。先ずは南部中学の裏山の南部山城を攻めます。かなり上まで、鉄馬でも楽勝に登る(でも原付スクーターでは無理、「この坂は登らないんじゃ」と嘆いている地元民と遭遇)ことが出来る林道があり、その上、鞍部直下には駐車場もあります。でも、ちゃちな案内板があるのみで、城址の説明板などは全く無し。アズマヤの休憩所もある小さな頂は城址ではなく、駐車場から向って右側の山が南部山城です。登り始めて3、4分で本郭に現着。途中郭跡と土塁と確認できるものが幾つかありました。樹木が鬱蒼としていて、雑草もボウボウとしている本郭中心付近には、不思議なことに三角点らしきものが。ボーッとしていたら見つからない位置に在ります。
南部山城址、本郭の三角点? 南部山城址、登山道の途中からの南部町
 ここを降りて、今度は麓の南部氏の居館を攻めます。富士川沿いにある筈なのですが、なかなか見つかりません。川に沿って走っていると、竹藪があるのでこの辺りだろうと、ウロウロすると、発見。道路から少し中に入った個人の住宅の庭前に木碑が建ってます。その横には案内板があり、古井戸跡も。でもこれ以外の遺構は確認できず。南部氏は、鎌倉時代に功績により、一族の殆どがここから奥州へ行ったようです。残った南部氏の一部は、これから攻める波木井城に拠ったとか。
南部氏居館址、案内板と古井戸前にて 南部氏居館址、富士川対岸からの遠望
 ついで、隣の身延町に入り、波木井(はきい)の交差点の裏山を攻めます。だって、波木井・富士川の西の高台というキーワードとその山の雰囲気から、間違いない波木井城に違いない。で登り口をウロウロ探し、工事作業の人に聞くと「この上が城址と聞いたことがある、登り口は...」と教えて貰い、「侵略すること、火の如く」勇んで登城。でも登り口を間違えて、道なき道を登る始末に。しかも急坂、落石跡がいたる所に。オイオイ、大丈夫かいなぁ。途中で獣道(人間以外の足跡が...)に出て、その内にちゃんとした登山道に出ました。どうやら登山道は、しっかりあるらしい。随分と体力・気力を使い果たした頃、大きな墓と何かの石碑が出現し、小さな無線の鉄塔も。どうやらこの先には間違いなく城がある筈と、なおも進むが郭跡らしきモノは一向に出てこない。このまま行くと山頂まで行くことになるが、その道程は気が遠くなるほど...。で、敢え無くギブアップ。来た道を戻り、ちゃんとした登山道を辿って下山。登り口を確認して「今日は、この辺で勘弁してやろう」。ふーっ、バテたーぁ、ヘロヘロです。最近トレーニング全くしてないものなぁ。
 続いて、同じ町内の梅平地区の鏡円坊へ。ここは南部氏の居残り組の居館だったそうです。場所はすぐに分かりましたが、特に遺構はなし。寺の前に石碑と案内板があり、これを読むと先ほど攻城を失敗したのが、どうやら南部氏の山城だったそうな。よし、次は涼しい季節に、改めて攻めてやろう、待っててネ。 

 【前言訂正】身延町−南部氏居館の遺構は残存していました
南部氏居館址、鏡円坊入口 南部氏居館址、石碑にて
 更にR52を北上すると途中で波木井・古屋敷の地名が。あれっ、確か波木井城って、古屋敷に在るって書いてあったような気がする。で、ウロウロするも分からず。高台の上、というキーワードを再び思い出し、高台への登り口を探します。波木井山という日蓮宗の寺前の道を北上し、R52と交わる少し前の上へ登る道がポイントです。これを鉄馬でドンドン登ると、ほどなく大きな集落が出現し、この最上部が城でした。城址の大きな顕彰碑と石碑等が建ってます。ただ、周りには遺構は見られず。石碑そばに、うるさく吠え立てる犬が2匹もいるので、幻滅して早々に退散。色々思いに耽りたかったのに...。
波木井城址、石碑群
更に更に北上を続け、身延町の下山地区に。「お葉つき銀杏」の標識があるので、すかさず中に入ります。この大樹がある寺の名前は本国寺で、下山城の跡に寺を建立したそうナ。ということは、遺構は無しか。門前に立派な案内板があり、門を過ぎると石碑が建ってます。心配した通り、遺構は確認できず、残念。でも古刹っていう雰囲気の寺が良くて、しばらく散策・マッタリとして、ここをアトにします。
下山城址、石碑前にて 下山城址の城域にある本国寺
 さぁて、この後はどこを攻めようかしらん。とりあえず甲府辺りを攻めようと、更に更に更に(クドイ)、R52を北上。途中で、R300本栖への標識出現。盆地の甲府と比べりゃ、随分涼しいだろうなぁ。という訳で、軟弱にも右折して本栖への道を選ぶのでした。で、快適な道と快適な気温を堪能しながら、本栖からはR139で南下。高度が下がる度に暑くなって、我慢を続けながら、そのまま富士宮、富士市と経ます。ここからR1に入り沼津を抜けて、朝と同じ御殿場から高速に乗り、一路東京へ。往きと帰りに高速を多用して、相方の機嫌を損ねないよう早めのご帰還、よっお疲れさん。本日420Kmなり。
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