■   宇都宮・足利城址  ■
■期日  H14年10月27日(日)
     【栃木県】宇都宮市・宇都宮城址・犬飼城址・多気城址
            鹿沼市・千渡城址、足利市・足利城址
■ルート 目黒自宅〜山手・R4〜宇都宮市〜P70〜多気山
       〜R293他〜鹿沼市〜R121,R293他〜足利市〜
       R50,P68他〜境町〜R17〜池袋〜山手通〜目黒自宅
                       総距離:360Km
■コメント
 まだ10月なのに、早くも東高西低の冬型の気圧配置。さすがに、日本海側でも高い山以外は雨の予報です。そりゃそうだろう、10月に平地で雪じゃあ、洒落にもならない。で、どうするか、太平洋側を攻めるか、とも考えたんですが、唐突に宇都宮辺りを、ということに。何せ、昨晩はシコタマ飲んでしまい、ノウミソが腐ってしまった !! 恐ろしや、中年JASTAメンバー(意味不明)。とにも・かくにも、宇都宮目指して出発。さすが日曜日、仕事車が少なく、グングン北へ向かって行っていたが、埼玉県に入った辺りから、『濃霧』に。前が見えないゾー。行けども行けども、五里霧中。多分、7里位は霧の中を走っていた筈です。こんなに長時間、霧の中をバイクで走ったことは無かったので、知らなかったのですが、『霧の中を走る=濡れる』という公式を、身をもって認識しました。カッパを着る、という考えは有りませんでしたので、かなり濡れ濡れに。そうしている間に、宇都宮に現着。さっそく、市役所裏の、城址へ。でも、これといったモノは無し。アチコチ歩き回るが、あれほど有名な宇都宮城の遺構が、殆ど現認出来ず。石碑や案内板すら無いのは、どうなっているんだろうか?。「ナメとるんか、宇都宮市」と怒鳴るわけにもいかず、そそくさと次の目的地に。

宇都宮城址、花文字
 (よみがえれ、宇都宮城)が空々しい
 

 同じ市内で、市の北方に多気山(標高400m弱)があります。この山腹に多気不動尊があり、ここまでは舗装道があります。結構な数の善男男女がお参りするらしく、早朝にもかかわらず、参拝者が居られます。ここから山頂に向かって、登山道が整備されて、10分程で御殿平に到着です。ここには、土塁と段曲輪、空堀が見られます。50m四方位の広さで、この御殿平が本丸跡と思われますが、案内板や石碑等は、有りませんでした。ここから、1分で多気山の三角点です。ここは狭く、本丸が在ったとは思われません。まだ、濃霧が晴れてなく、ここからの眺望はコメント出来ず。霧により下草が濡れていて、下半身はグッショリに。

多気城址、御殿平(本丸跡)の土塁と虎口

さーてと、次は同じ市内の犬飼城址を目指します。途中、県道?号線の快適な田舎道を走っていて、なにげに横の看板を見ると、宝性寺という案内があり、その下に、小さな字で「...城址」と書かれているのを発見。オイオイ、俺って動体視力が良いんだぁ、と変に納得。よわKm位で走っていたんですから。で、Uターンして、その案内に従い宝性寺へ。各県の城址の一覧表にも載っていない千渡城址、ということは「?」だよネ。まぁ、行きがけの駄賃だから。ってなこと言いながら、ドンドン進むと、宝性寺に到着。案の定、寺前には案内板など何も無し。でも生垣の前を「....」と見てみると、「おーっ」これは空堀ではないか!! しかも寺横に回って驚いた、この堀が深いし、急峻だぁ。寺の奥さんと思しき方に断って、境内を徘徊。すると、何と四囲全て空堀になっており、所々では、昔のママと形容できるような深くて急峻な場所も有ります。土塁が高い所もあり、なかなかGoodです。曲輪内は、寺の境内と畑でした。惜しむらくは案内板が無いこと。
 
「何とかしてくれぃ、鹿沼市さん お願いします 

千渡城址、急峻な土塁と空堀

 この頃から霧は晴れて、冬晴れ状態の快晴に。気を良くして、今度は犬飼城の攻略じゃあ。鹿沼市から、また宇都宮市に戻るも、この城址がある根古谷地区がなかなか分からない。人に聞くにも、人が居ないじゃあしょうがない。弱ってしまって諦めかけた時、偶然に「うつのみや遺跡の広場」の看板を発見。「よしっ、ここで聞いてみよう」てんで、広場に入り、受付嬢に聞くと、親切に教えてくれた。どうもこの広場の地続きの丘のようだ。500m程、先である。但し、登り口は分からないとのこと。という訳で、すぐ近くまでバイクで行き、登り口を探すも見当たらず。しょうがないんで、道無き道を行くことに。途中、空堀・曲輪跡を確認するも、本丸は「?」です。しばらく歩くと、大きく深い空堀が出現。そしてこれが複雑に入り組んで、防御力を高めている、「これは、すごい」と思うものの、鬱蒼とした雑木林や竹林で、光は地上に到達せず、デジカメで撮ったが、暗くてNG。回りを土塁で防御した、本丸らしき所も同様にNG。ここには、やはり石碑も案内板も無し。こんなに立派な城址なのに、何でやネン。
  「もっと真面目にやれぃ、宇都宮市!」

犬飼城址、複雑な空堀 

 さぁてと、どうも宇都宮市は餃子ばかりに力を入れ過ぎて、歴史には力が入っていない、ことが分かったんで、早々に退散。R293の快適な道を足利市へ向かいます。天下の足利学校が在るんだから、ここは幾らなんでも、歴史には力を入れているだろう。で、市内の本城町1丁目から、両崖山へのハイキングコースを探し当て、登山開始。ものの10分弱で、物見櫓らしき所に出ます。ここからの市内の眺望は素晴らしい。ここから2,3分で神社に到着。ここが足利城址(両崖城址)です。空堀・堀切跡や段曲輪跡が確認出来ます。ここは、ハイキング・コースらしく、幾つかのパーティが神社で休憩モードに入っています。写真を撮るのに邪魔だっつーの。心の中で大声で叫ぶが、口から出たのは「今日は!」。

足利(両崖)城址、物見櫓跡からの足利市内 

足利(両崖)城址 

 この辺りで、あれほど、ずぶ濡れになったジャケット・ズボンも知らないうちに乾燥。この後、市内散策でも、と思ったが、日曜日・晴天・紅葉時期・足利学校等の観光地ということで、混雑しまくり状態を回避、そのまま帰宅モードに。まだ日が高いので下道ルートを即決。R50・R17と走って、渋滞にもメゲズ、無事目黒に帰着。 

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