■   音質向上(or 見栄?)で新マイク  ■
  現在愛用しているマイクは、メーカ不明のSkype等で用いるPC用の安物ヘッド・フォーン・セットのエレクトレット・コンデンサー・マイク(ECM)。それとSONY製のズイブンと古いECMの2つである。ヘッドセットの安物の方は、少々動きながらでも大丈夫で両手が使えるから、コンテストやSSTVで画像撮込み→送信の時などに便利に使用している。さすがに、このマイクの音質の方はイマイチ。SONY製の方は、とあるコトから入手し、音もナカナカFB(というか好みの音)なことから、飽きずにズゥーッと使用している。一応、同社で定評のあるバック・エレクトレット・コンデンサー・マイクである。そうはいっても、何分にも25年以上も経過しており、マイク本体やグース・ネック部分は、コをフク状態になっていて、光沢なんぞは有りはしない。マイク・スタンドも繰り返された転勤・引越しの影響で、塗装がハガれて錆ている部分があり、最近この部分が拡がっている。
 ヘッドセットの方は便利さを追求した結果である。で、SONYのマイクの方だが、音質的には十分に満足していた。 ...のだが、モウ一つ上質のマイクを使ってみたい衝動に駆られてしまった。何故だかは、よく分からない。無線機はICOM製のIC−7400という少し古いDSP機種で、値段も押さえられた廉価版である。ので、「マイクによって音が...」云々を言えるシロモノではない。しかも、決定的にはHYDの耳はメチャ鈍感で、音質の話を言えるほど耳は良くないのである。が、衝動に駆られたのだから、どうにもコウにもしょうがない。違う言い方をすると、「魔が差した」 or 「見栄を張りたくなった」のである。で、新しく入手したマイクはというと、
  ■ドイツ、BEHRINGER(ベリンガー)社のB−1
というコンデンサー・マイクである。「ヲイヲイ」は無しネ。HYD自身でも分かっているんだから 苦Hi  で、何がどう転んで、B−1になったかというと、書き切れないほどイロイロある。当然、ヲイヲイでもあるので、このイロイロはあえて書かない。とにかくバイクと同じで、ドイツ魂に心を乱されてしまったのかも。B社では、C−1という4K円程度で購入できる廉価版のコンデンサー・マイクもある。しかし、どのユーザー・レポートでも「C−1は値段相応の音でガッカリする、黙ってB−1以上にしなはれ」というのが殆どであった。当然、ナケナシの小遣いをハタいてB−1の方にした。サウンド・ハウス社が安いというコトで、この通販店で12K円強と格安で購入した。ICOM製やKENWOOD製の無線機メーカの純正マイクの値段と比べてもニアリーEQである。ところで、当初は平衡型のマイク・プリアンプは専用の差動OP−AMPのICで自作するツモリであったが、同じB社のマイク・プリアンプ(MIC800−MINIMIC)が5K円ちょっと、とこれもズイブン安かったのでツイデに買うことにした。同社には真空管式のプリ・アンプもあり、音質もヨサゲで値段も5K円強と安い。でも真空管式では特有の当り/外れがあり、球の寿命やら熱による部品の経年劣化も考えられるので、半導体のモノをチョイスした。ポップ・ガードやマイク・ケーブルを合わせると20K円強の散財となった。まぁ、これもアマチュア無線の趣味の世界だからネェー。ハシタ金でHYDはゴチャ・ゴチャとは言わないのである(大ウソ、そんなコタァ天地がヒックリ返ってもある筈がない 超苦Hi)。
 注文して2日後に届いたモノは、デジ写真の通りである。ダンボール箱を開けると、アルミのハード・ケースが出てきた。さらにケースの中からは、ドイツ魂(いつもこれでダマされて、最後は期待外れで、完全にキレる)の真髄が現れた。ショック・マウントや保管・運搬用のハードケースが付属しているので、考えようによっては安いことは安い。マイクのプリ・アンプの方はドイツで設計し、あの中国で製作されている。 ...のだが、仮に強力な殺虫剤が混入していても、口には入れないから大丈ブィ。でも品質管理やら部品の材質などはチョチ心配。見た目はエサゲであるが、エンプラのためにケースを手に持つとヤケにチープ感。その上、SWやらボリューム等の経年劣化の弱点があるB社の製品である、はたしてどうなるコトか。まぁ早急に、当初の計画通りに差動のマイクプリアンプを作るコトにしよう。
ショックマウント付きマイク
ハードケース付きマイク
  開梱した後で、心が踊り狂う(こういう感じは超久し振り、この感じを味わえられたただけでも買って良かったワイ)のをグ・グーッッと押さえます。実はコンデンサー・マイクは衝撃に弱くて、しかも、ちょっとした振動をも、音として拾ってしまうマイクなのである。手に持って喋るようなシロモノではないので、ココで一時お預けで、ちょっと買い物に出掛けます。でも、さすがにイツモの100円ショップには出向かない。今回の行った先はホームセンター。で、買って来ました、マイク支持用のアーム・スタンド。狭い机上スペースをどれだけでも広く使用したいため、普通のデスク据え置き型のスタンドではなく、自在に動くアーム式にしたかったのである。でも・しかし、マイク専用のモノは10K円前後とかなり高価である。このため、アーム・ライトの照明器具(1.8K円)を買って来た。ちょっと勿体ないが、主要部のランプ部は取り外してしまい、お蔵へ入れる。シェードとランプが無くなったアーム部の先端を細工し、ショック・マウントを取り付けた。マイク本体+ショックマウント+ポップガード+マイクケーブルで、ユウに2Kg近い重量となるので、うまく支持してくれるか不安であったが、実際にもヤハリ心配。ビスを強く締めて丁度良い塩梅にしているのだが、その内にユルユルになって、頭(こうべ)を垂れるかも。バネかゴム製品で、上方から吊るようにして、負荷を減らした方が良いだろうナァ。
 さぁてとぉ、とりあえず物理構造的な準備が終わったので、今度は電気的な準備に入る。マイクとアンプの間をキャノン・プラグのケーブルで結線し(平衡−平衡、1.5m)、プリ・アンプ出力をリミッティング・バッファ・アンプのライン・インに入れる(不平衡−不平衡、50cm)。このリミッティングされた信号を無線機のリアのACC端子(ライン・イン)に入れる。さぁ、どうだぁ? でも、この状態では100年待っても動かない。何となれば、アンプには9V−750mAの外部電源が必要なのである。付属している外付け電源ユニットをアンプ背面の電源端子にツナげなくちゃぁ、ダメ・ダメねぇ。FT140#43フェライトコア材にマイクコードを巻いたり、パッチン・コアに電源コードを巻いたりと、RFI対策をこれでもか・これでもかと施します。またコンデンサー・マイクなので、当然に+48Vのファントム電源が必要である。でもプリ・アンプMIC−800から+48Vを供給できるので、これは不要。さぁ、電気的にも動作OK状態になったゾィ。これでイヨイヨに試運転である。息を詰めて電源を入れ、一言・二言マイクに向かって喋り、先ずはLBAのモニタ端子で音を聴きます

   ●結果発表、→「チェッ、な〜んにも変わらないジャン(怒)

っていうのは大ウソで、「エェ〜ッ、こんなに変わるんかヨォ」であった。気に入っているSONYのバックECMと比べてもズイブンな違いである。当然、安物のPC用マイクとでは「雲泥の差/月とスッポン」。さぁてとぉ、ここまではシナリオ通り。問題は無線機を通した音である。愛機IC−7400のSSB送信帯域は、目一杯に広げてもタッタの2.8KHzである。これと比べてマイクの方は20Hz〜20KHzと非常に広帯域である。当然、「ネコに小判/馬に念仏」になるのではと、超心配していた。で、愛機のモニタで音を聴いてみると、
  「結構良いジャン、違いもよく分かるではないか
だったので、これには正直ウレピィー。IC−7400のモニタ動作はイマイチであるので、ちゃんとした外付けのモニタ回路でモニタすると、違いがより分かるかも。もっとも、音の違いと自分好みか/否かの判断は出来るのだが、「どっちの方が良い音?」と言われると正直、「?」である。まぁ、これは当初から分かっていたコト 苦Hi。 近接ノイズ等を避け、適度なマイク間隔を維持するのに、3K円とヘタなマイクと同じ位の値段のポップ・ガードをオゴったのだが、こちらも期待以上にFBである。残念・心配なのは、やはりマイク・アームを利用したマイク・スタンドである。ケチっただけのコトはある。3年は持たないナァ、きっと。まぁ、そん時にゃぁ、そん時。ちゃんとしたヤツを購入するコトにしよう。その時には本来のアーム・ランプに戻せば無駄は無い。それでも、このアーム式のマイク・スタンドにしてメチャ良かった。机上が広く使えるようになった。 ...だけではなく、卓上スタンド式では、ついついマイクに顔(口)を近付けて不自然な姿勢になってしまうのだが、アーム式だとマイクの方を顔に近付けるコトが出来る。当然、マッタ〜リした好きな姿勢で運用できるので、●超楽チンなのである。コンデンサー・マイクはともかく、このアーム式のマイク・スタンドは皆さんにお薦めです。
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