■   8ピンPICでお遊び  ■
 これまでPICでイロイロ遊んで来た。大うそ、反対に弄モテアソばれていた。定番の16F84Aからスタートし、複雑なモノではスキルが低く手に負えないので簡単なモノを幾つか製作した。その内に、いつしか16F88を用いたりしたが、必要に迫られてdsPICにも手を出してしまった。コイツは多機能・高性能なヤツで、しっかり弄ばれたモノである。それでも先輩の高スキル者のWeb上の情報を参考に、何とかDSPによるディジタル・フィルタも製作することができたモノである。ところで、最近では安くて高性能な16F648Aを多用している。コイツでCW12−TIMのRS232Cの通信機能を組み込むのにも熱が入ったものであった。
 いずれのチップも18ピンというのが共通項である。これ以上のピン数だと、半田付けが大変なだけでなく、精神的に拒否ベースとなる。そう、HYDには足のピン数が多いと
『手に負えない』という先入観が根強いのである。では逆に8ピンのPICはというと、実はコレにも手が出なかった。理由は、慣れ親しんだ16F84Aや648Aでコト足りるのに、わざわざチャレンジすることはないだろう。数多く製作するのならともかく、価格の差は僅かである。チナみに、最近よく用いている16F648Aが秋月で@180円である。対して8ピンの安いヤツが@60円である。たったの120円の差だけで無駄な苦労をするコトはないだろう、というのが本心・本音であった。
 ところが・どっこい、どうした心境の変化か、今度は
「8ピンのPICで遊んでやろう」というコトになった。あと半月ほどで還暦となるHYDである。折り返し点というコトもあり、『何事もチャレンジ精神でやってやろう』という心境の変化なのかも。
 で、先ずはPICライターから製作するコトに。でも、既にMicroChips社のPICkit−2を所有しているので、この製作は
イトも簡単である。14ピンのZIF(ゼロ・プレッシャー・ソケット)とPICkit−2との接続用ピンヘッダ+10KΩ抵抗1本でOKである。配線も4本のみ。この配線をジャンパー線で工夫すれば、大き目のZIF1個で、殆どのPICに対応できる。HYDは太っ腹(コレもうそ、ジャンパー間違えをしてしまう可能性が大)なので、dsPIC用、16F84A/648A用などと専用のボードを用意している。PICkit−2を利用したPICライターの良いところは、@専用のライターより安価 AMPLABとの相性が抜群 Bその気になればICEとして使用可(というか、PICkit-2は本来コレに用いるのだが) である。安価な秋月のPICライターよりマダ安いのである。でもPICkit−2をPICライターとして利用している方は少ないような気がする。とにかくオススメです。で、作り上げたライターのデジ写真です。8ピンの12F509などに対応できる他に、14ピンの16F505や630にも対応可能である。まぁ、コレ以上にPICの種類を増やすコトはないだろうけれどネェ。 
秋月の基板に組込み PICkit-2との接続
全部で3種類に
 さぁてとぉ、今回8ピンの12F509A(@60円)のチップを利用して何を作ったかというと、次のデジ写真をご覧あれ。小さなチップが509Aである。
完成
この新しい遊び相手、やはり最初はズイブンと戸惑った。ポート数が少ないのは何とかゴマ化せたが、如何せんマニュアルが無いのである。もっと正確に言うと、日本語版のデータシートは無く、英文のデータシートのみなのである。こいつには正直マイッタ。何が苦手かといっても、「English」より苦手なのは胃カメラを飲むコトくらいなのである。ヲイヲイ比較するモノが違うだろうってかい。 
Web上にも情報が少ないので、この苦手のシートとニラメッコするのに時間を費やしてしまった。例によって、読むのではなく、見るに徹して、簡単なソフトを組上げた。簡単なソフトなのでデバグも簡単だった。というのも大ウソ、詰まらんコトで時間を費やしてしまった。コイツにはI/Oポートが6個用意されている。電源ピンの2ピンと合わせて丁度8ピンなのである。で、そのツモリで設計・製作した。GP0〜GP5の6ピン全てを出力ポートとし、これで7セグメントLEDを制御しようとした。ところがドッコイしょ、GP3がオカシイ。意図したように動いてくれないのである。他のピンは正しく動いているようなので、当初はPICの不良だろうと考えた。が・しかし、当然のごとく取替えてみたが結果は全く同じ。GP3のみは入力ポート専用というのが分かるまで、えらく回り道をしてしまった。回路は6出力を意識して設計したため、5本で制御するような回路変更も大変であった。
 でも、作ってみて分かったが、食わず嫌いだったようである。コイツ、60円と格安なのにHYDが遊ぶには十分な機能・パワーを有している。何よりピン数が少ない分、製作も楽だしコレからはチョットしたものはコレで決まりだなぁ。

7セグメントLEDで何を表示するかというと、すいません
『内緒』です。

                        2010-12-24 JA2HYD/1

そういや、今日はクリスマス・イブだなぁ、無宗教の還暦前のHYDには何の関係も無いけれど。
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