新F650GS 鞍の後に工具箱 
   HYDは正月、ホームセンターの初売りに行くのが大好きである。ここ数年は必ず行っているような気がする。どうしても欲しい物でもないのに、ツイツイ値段に釣られて購入してしまうコトが多い。どういう訳か、ここ最近はプラ製・布製の工具箱を購入してしまっており、大小取り混ぜて田舎の実家に5個、横浜の家で3個も置いてある。そんなに数多く集めてどうするの とご心配の貴方、その疑問は正しく的を得ております。本人もそう認識しておりますので 苦笑 でも、背中に居座っている物欲神は、それを許さないのです。箱だけでなく、工具や道具類も毎年増え続けているものですから 苦笑^2

 それで、今年(’09)の正月2日もホームセンターの初売りに出掛けた。今回も目的とするモノはない。タダ、どんなに安くても工具箱だけは絶対に買うまい、という気持ちだけであった。正月太りを避けるため、散歩がてらに片道30分も掛けて行ったモノである。で、入り口近くのセール品には物欲神がササヤかず、今回は散財しないで帰れそうであった。ところが、ウロウロしている時に、神が
ピクンとなってしまった。問題の工具箱コーナーである(ヲイヲイ)。

 ソコで見たのは新春セールの張り紙がない、通常価格のアルミ製工具箱であった。何故にピクンとなったかと云うと、大きさがヤヤ大きいが、鞍の後に装着しているソフト・バッグの代わりになりそうであったから。現在装着している黄色いソフトバッグは見映えも良く、ソレナリに満足していた。 ...のだが、ぢつは汚れやすい/防水性に少々難あり、が欠点だったのである。コノ箱なら、この欠点を補ってくれるのではないか。と、箱を見つめながらアレコレ考えにフケってしまい、10分近くもソコにタタズんでしまった。そして出した答えは「思ったように装着できなくても、工具箱としては使える」、コラコラ。で、神の仰せの通りに、レジに並んで1品お買い上げ。新しい愛馬を購入した際、カメラ用のアルミ製ケースをシートの後に装着する計画を立てたが、思うようなケースがとうとう見つからず、結局ソフトバッグに変更した経緯がある。その時、アルミ製のカメラ・ケースをイロイロ探したものである。丁度の大きさのモノが見つからなかったが、構造もシッカリしており値段も高かった記憶がある。それと比べると、グゥーンと安い2980円を支払い、見た目よりもズゥーッと軽い箱(この2つの理由は後ほど判明)を抱えて相方の実家に帰るのでした。そう、年末始で飛騨に帰省中のコトなのです。当然、このカサバる箱(約44cm長×24cm幅×24cm高)を抱え、高速バスに揺られて横浜に帰るのでした。
← アルミ工具箱、横のフックは後から取り付けた
  帰った翌日、野駆けに出掛けるツモリで準備をしていた。でも帰省中の雪降ろしや移動の疲れが疲労していて、朝早く起きることアタわず。9時頃に起き出してしまった。コレでは如何ともショウがない。ので、クダンの箱を鉄馬に装着するコトにした。先ずは近くのホームセンターに原付スクーターで出掛け、フック類とゴム製品の両コーナーへ。現愛馬には、タンデム用の両サイドのグリップ・パイプ間に木製板を渡して固定している。そして、この板の上にソフトバッグを装着している。この支持板にゴム製のクッション材を敷き、工具箱の横面にフックを取付けて、タイラップで工具箱を固定するツモリなのである。で、適当なゴム材やら小型のフックを選んで、「いざレジへ」という段階で、急にアレコレと悩んでしまった。支持板の下には、カサ上げ用に20mm高のゴム・クッション材を入れている。この固定は5mmビスで行っているが、肝心の支持板とゴム材はタイラップでパイプに固定しているのである。つまりタイラップ×2で固定するコトになり、強度的に心配になって来た。というか、屋上屋を重ねるようでイヤなのである。ここで10分ほど熟慮(うそ、3ヶ月前の当初の計画を思い出しただけ)し、ソフトバッグを取り付ける前の計画通りに、支持板を使用せずに直接アルミ工具箱をグリップパイプに取付けるコトに変更した。シートの取り外しが簡単に出来るように、直接グリップパイプに箱を取付ける訳にはいかない。この対処は、支持板と同様に20mm厚ゴム材でカサ上げすれば良い。ゴム材を工具箱に取付けるのは5mmビスで締め付ければOKだろう。でも、これをGパイプに取付けるのに、前と同じようにタイラップでは、ちぃーとばかし芸が無いナァ、と思ってイロイロなコーナーを物色していると、アッタァ・ありました。足長のU字ボルトです。普通のU字ボルトだけでなく、足長という直線部分が長い(60mm)U字ボルト(6mm)もあるんですネェ。これを4個購入して帰宅です。

 実物合わせで穴開け位置を正確に決め、ハンド・ドリルで工具箱の底に穴を開けます。この時、イキナリ希望の穴径のキリでは開けません。2mm位の小さ目のキリで先ず開け、その後で太目のキリで開けます。こうすることで、位置ズレせずに、大きな穴開けが出来ます。で、2mmキリで穴を開けたのですが、モノの1、2回転位でアルミ部を貫通してしまい、その下の材料の茶色のカスが出てきました。道理でアルミ製のカメラケースと違って、
軽い・安い筈ダァ。非常に薄いアルミ板(板というより膜の方が正確かも)+厚手の紙(合板?)で出来ているようである。これでは強度が心配になるが、重い工具類を入れる箱である、まぁ大丈夫だろうと楽観して作業を続けます。普通はボルトより僅かに大きめのキリで穴開けしますが、薄いアルミ板(膜、クドイ)なのでボルト径と同じ直径のキリで開けました。全部でゴム用が2箇所×左右2の4穴(5mmφ)、U字ボルト用が2箇所×前後2×左右2の8穴(6mmφ)です。
  箱底にハ型にゴム材を敷き、先ずこれを5mmのビスで留めます。これを足長U字ボルトで馬側のGパイプと固定すると出来上がり。U字ボルトは足長部分が60mmとかなり長いので、ケース内側にズイ分ハミ出している。でもこのU字ボルト、ステン製なので余分な部分を切り取るのは超困難、渋々アキラメます。Gパイプで支持部として使用できる長さが10cm程で、工具箱の幅が24cmもある関係で、箱底面の後半分だけで支えている格好になります。しかも左右両端のみの固定なので、耐震性・耐久性がチョチ心配。念のため、箱横にフックを取付け、タイラップでも固定するようにしました。なお、最終的には箱の中に軽い材質の横板(44cm長、12cm幅、10mm厚)を入れ、6mmU字ボルトや5mmビスと友締めして、両サイドの固定だけでも強度的にOKなように変更しました。こうするコトで、ハミ出しているボルト部分も少なくなり1石2鳥です。
  さぁてとぉ、美意識の強いHYD(うそ、そんな訳がある筈はないナァ)、見映えはどうであろうかしらん。工具箱単体ではソレナリでニンマリ。 ...だったのだが、トップケースとのツー・ショットでは残念ながらイマイチであった。両ケースとも直線を基本にした形状なため、トップケースの天板面と工具箱の天板面の角度が結構ズレていて、見映えが思いの外に悪い。それに輪を掛けるように、アルミ色と黒色のバランスが悪い。まぁ、防水性・耐汚性や実用性を第一に考えよう。それに工具箱の上には登山用の小型ザックを積むから、角度差のアラが隠される筈。
↑ このスキ間が無いとシートは外せない ↑ トップケースとのツーショット
  見映えは悪いナァと思っていたのだが、野駆けに出掛けてヨクヨク眺めてみると、サマになっているような気がして来た。アルミ色と黒色の2トーンカラーも良いし、角度のズレもそれなりに良い、エッヘッヘ、自画自賛

●あっ、そうそう、装着した工具箱ですが、中に入れるのはコレまでと同じです。メインは予備のガソリン専用ボトル(0.8L)で、スキ間に少々の工具・パンク修理材・テスター・雨カッパ等を入れています

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