新F650GS 鞍の後に小袋 
  普通、BMW馬にはサイド・ケースが似合うのだが、F650GS号のソレはトテツもなく大きく、どうヒイキ目に見ても不恰好張り出し過ぎだっちゅうの(これまた古るぅーっ)。しかもハンドル幅より横に張り出しているため、スリ抜けも難しくなりそう。でも、タンクバッグを地図帳だけ収納するモノにしたため、収納スペースが少し足りないかもしれない。トップケースに詰め込めるだけ詰め込んでも良いのだが、「積載重量5Kgまで」といわれると、めったヤタラと詰め込むのも気が引けてくる。何か工夫することはないものだろうか、と考えていた。そんな時、いつもの100円ショップには有ろう筈もないが、ツイツイ癖になって覗いてみた。勿論、代替できるようなモノは無かったのだが、小さなプラ箱を見てピィーンと閃いた。工具箱のようなモノを鞍の後ろ側に取り付けられないだろうか、と。後部シートのパッセンジャー用のグリップ部は丈夫そうな太いスチールパイプである。しかも馬体シャーシとシッカリ固定されていて、積載の重みにも十分に耐えられそう。この左右のグリップ部をうまく使用してハードケースを固定出来るのではないか。問題は丁度良い大きさのケースが見つかるか、うまく固定出来るか、の2点位である。もしかして・ひょっとすると、モノになるかも
← 左右のグリップをうまく利用できないか?
  という訳で、先ずはホームセンターの工具売り場に。手頃な大きさ・値段のプラ製の工具箱が見つかったが、残念ながら、幅が少し広過ぎて固定が難しそう。それに、チープ感が強過ぎ。しかもプラ製なので耐久性に難がありそう。まぁ、安いので2年ごとに取り替えても良いんだけれど。それにしても、「幅」と「安っぽさ」はネェー。スチール製の工具箱もあるのだが、格好がイマイチで、大きさも小さ過ぎて用をなさない。で、今度は大型カメラ店のバッグ売り場をノゾいた。アルミ製のカメラ・ケースに目を付けたのである。はたして、ヨサゲなものを見つけ出したのだが、どうにも幅がデカ過ぎる。発想はスゴク良かったのだが、後部座席に座るパッセンジャー用のグリップに強度的にうまく固定できそうにもない。このグリップ部、固定に使用出来そうな長さは10cm位なのである。せいぜい幅が20cm前後のケースしか取付けられそうにもない。
  となると、次善の策へ。ハードケースの場合、底板がシッカリしていてスチール製グリップに荷重を掛けることができる。このため、シートの脱着が容易になるのではと考えた。でも、しょうがない、ハードケースでNGなら、ソフトケースで考えて見よう。ソフトケースの場合、適当な大きさのモノがあったとしても、重さで中央部が凹んでしまい荷重がシートに掛かってしまう。こうなると、前馬と同様にシートの脱着が大変になる。どうしても、この点はクリアしたい。

 逆な言い方をすると、凹まないような工夫をすればよいのである。そこで、パイプやスノコ板を左右のグリップ間に架ければ良いのではないか、と考えた。そしてパイプでは工作が面倒そうなので、工作が楽な木板で製作することにした。そう、前馬のセンタースタンドでさえ、木で製作したHYDなのである。木製の板でも意外に丈夫で、色を塗ると結構サマになるし、そもそもソフトバッグの下で見え難い筈。固定方法でも少し悩んだ。シートの脱着が容易にするためには、グリップ面の高さより10mm高くないと、シートが引っかかってしまう。余裕をみて15mm以上の高さにしようと考えたのだが、そのカサ上げをどうしようかしらん。最終的には、細長い20mm高のゴム足をホームセンターで見つけ、これをビス・ナットで留めて、グリップの上に設置し固定するコトにした。当初はU字ボルトで固定しようかとも考えたが、適当なU字ボルトが入手できなく、ココでも手間を省いて、太いタイラップで締め付けることにした。日光にサラされる可能性が高いので、黒色の紫外線対策済みタイラップを使用した。無色に近い白っぽいヤツは、日光に晒されて2〜3年も経つと、ボロボロになってしまうので要注意です。
↑ 幅10cmの板から切り出し+ゴム足 ↑ 黒色で塗装
↑ 板と取付けたゴム足 ↑ 板の取り付け
 さぁてとぉ、今度はソフトバッグを探そう。無難な黒色の長細い直方体に近いデザインのモノを探したが、ナカナカ見つからない。ある時、工具の欠損部品を購入する目的で東急ハンズで買い物をした。この時、普段は決して足を踏み入れないバッグ売り場をウロウロ。するとヨサゲなのが見つかった。おフランスのグラビス製のバッグ(7560円)である。コイツ、直方体ではない円筒形だが、大きさ(特に長さ)が丁度良い感じ。色は黒色と黄色の2色があった。コレまでだったら、汚れが目立たず、馬体色との相性も無難な黒色をチョイスするんだろうが、何をトチ狂ったのか、目立つ黄色の方をお買い上げ。それにしても、色のバランスが悪いのは分かっているのだが、...。「目立つ」を最優先としてしまった。まぁ、趣味の世界の話ですから。
 このバッグの中には、重量のある @ガソリンの予備タンク(0.8L) A工具類 Bテスター、懐中電灯 などの重量物の他に、雨合羽などのモロモロを入れている。また、せっかくの円筒形の形がなるべく崩れないように、中にプラ製の半円筒形の薄い板を入れている。なお、このバッグの上には、攻城(登山)用のザックを括り付けている。そしてトップケースはというと、デジカメとカッパ、防寒着などの軽量なモノを入れ、5Kg以下としている。見た目は、ハデハデであまりカンバしくはない、という相方+娘の評判ではあるが、HYDの美意識では 。まぁ美的感覚はともかく、実用的攻城+野駆け仕様にズイブン変身したようだ。

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