新F650GS パンク始末記 (追加、トホホ) 
  新F650GS(Twin−800cc)の最初のトラブルはパンクであった。それも3450Kmと、まだタイヤのヒゲが残っている新品に近い状態の時にである。思わず、ガックリとなったモノである。そうそうにパンクに遭遇することはないのだが、ゼロでは絶対にあり得ない。現に、前のF650CSの時にも、9万Km走行で1回経験している。その前のZR−7+CB400SFの時には、幸いにも5万Km走行でゼロであった。このパンクに遭遇した際の顛末を、参考になるか/否かは別として、自身の反省として記録を残すことにする。

 【状況】
 R118の国道脇のコンビニに入り、オニギリを購入して遅めの昼飯として食した。この後、缶コーヒーなんぞで一服して、ナニゲにフロント・タイヤを見ると、何やら光るモノが眼に入った。それは直径1cm弱の円形で真ん中に十字の溝があり、ネジと一目で分かった。頭部分だけが表面にあり、指で摘まんでも容易に取れないので、ギザギザのネジ山部分はタイヤの中にメリ込んでいるかも、と推測された。「
アチャァー、どこで拾ったんだろうか」と考えてみたのだが、仮に分かったしてもアトの祭り。<遭遇したのは矢祭町 苦笑

 とりあえずタイヤの空気圧を確かめるため、親指でタイヤを強く押してみた。固くて全く凹まないので、空気漏れは全く無いと判断。次いで、パンク修理材の有無を頭の中で確認した。確かぁ、予備用としてヤフオクで購入したBMW用の工具袋の中に、パンク緊急対応の修理部品が入っていたナァ。しかも黄色いバッグを後部座席上に半固定で取り付け、このバッグの中にクダンの工具袋を最近入れたバカリである。ここでイロイロ思案し、@このまま近くのバイク屋かタイヤ屋に飛び込む Aネジのギザギザ部分は殆どタイヤの中に入っていないかもしれないので抜いてみる B空気が漏れていないので、このまま横浜までトットと帰る CBMWサービス工場にケータイで電話して相談してみる の中からセレクトすることにした。ここでパンク修理材を思い出さなかったら、適切な@を選択して、この後の悲劇は生じなかったかもしれない。「ネジを外してみて、仮に空気が抜けたとしても、修理材で直せば問題ない」という甘い考えが頭をヨギってしまったのダァ。そう、ツイツイ、好奇心が強まり、このネジを外すことにしてしまった。ネジの頭には十字が切ってあるので、先ずはプラス・ドライバーを引っ張り出し、ネジを外しにかかります。少し外れて来ても、空気は漏れてきません。良かった、どうやら貫通していなかったようだ。と安堵してしまい、なおもネジを緩めると、いきなり「プシュッー」という音と共に空気が抜け始めてしまった。こうなると手で押さえたって、ネジを元に戻そうが抜けるのを止められない。諦めて全部抜けるまで待つことにした。結構、時間が掛かったところを見ると、漏れている穴の大きさは小さかったのかもしれない。
↑ ネジを抜いた痕 ↑ 刺さっていたネジ
 こうなると、どうにもコウニモしょうがない。ここで簡易修理をするしかない。コンビニの真ん前で店開きをする訳には行かないので、先ずはコンビニ脇へバイクを移動させよう。...としたのだが、ペチャンコのタイヤって、こんなに重いものとは知らなかった。バイクがメチャ重い。それでも無理して移動させた。ここで工具袋を全部引っ張り出し、パンク修理材一式も取り出した。空気充填用の超小型ボンベ3個、接着剤、ゴム補修材、小型ナイフ、先っぽが尖っているT字型の妙な形の修理具、などなどが出てきた。小さく折り畳んだ取説も入っているのだが、これは事前に見たことがあり、確か日本語では書かれていない筈。デモ・もしかして・ヒョッとすると、日本語も書いてあるかも。と淡い期待をしたが、ミゴトに却下された。先ず、ドイツ語で書かれており、次いで英語、仏語、西語、不明言語と並んでいる。でも肝心の日本語は影も形も無し、●ガックリ。しょうがない英語を見よう(あくまで「見る」のであって、「読む」ではない)。フムフム言いながら、書かれている図と照らし合わせながら判断していきます。でも、補修用のゴム材と器具の使用方法がイマイチ納得できない。接着剤+ゴム製補修材で埋めるのだが、どうもコツがあるのか、あるいは使用方法が間違っているのか、うまく塞げられない。図+英文で判断して間違いない筈なんだが、ナカナカうまくいかない。それでも試行錯誤している内に、うまく塞ぐことが出来たようだ。接着剤が固まるまでに時間が掛かる筈であるが、この時間の説明もない。10分ほど時間をツブし、小型ボンベでタイヤに空気を入れてみた。...が、圧力が高まると空気が漏れ始める。かといって穴を開けてしまったボンベの口を閉めることは出来ず、ただジィーッとボンベが空になるのを待つだけ。膨張冷却でボンベには白い霜が付いている。もう一回挑戦してみたが、ヤハリうまくいかなかった。それにしても、夜でなくて良かった、また雨でなくて良かった、とポジティブには考えるのだが、次第にナミダ眼になっていきます。その内に私のタダならぬ雰囲気を感じ取ったかして、ヤジ馬が集まりだしてきた。こりゃぁ、早いトコ逃げ出さなければ。何度やってもうまく行かないことが分かったので、ココで発想の大転換をした。刺さっていたネジに接着剤を付け、これをドライバーでタイヤに戻したのである。5分ほど経過してから手で押さえてみるが、どうやら漏れていないようだ。ここで充填ボンベで空気を入れます。最後のボンベ1本を丸ごと入れたが、パンパンには膨らまなかった。
刺さっていたネジ+接着剤で緊急対応 →
 でも、とりあえずコレで近くのバイク屋までは走れそう。ここで野次馬の輪から抜け出し、国道を走ります。1Km走ったところでタイヤ屋があったが、店は閉まっていて●×。さらに3Kmほど走ったトコロで、街のバイク屋さんの店を発見。すかさず「パンクの修理出来ます?」と問うと、「大丈夫ヨォー、任せなさい」の有り難いお言葉。
← 工具袋と入っていたパンク修理具・材
 パンク修理に手馴れたオヤジさんで、イロイロ教えてくれながら修理を進めてくれます。ビックリしたのは、開いた穴を丹念にズイブン時間を掛けて細いリーマーのようなものでグルグル回していたことです。前のパンクの時には、ものの30秒ほどで終わったような記憶があるのだが、このバイク屋のオヤジさん、3分くらい根気にグルグルしている。その後、補修材+接着剤で穴を埋め、十分に時間を掛けて固まってから、ハミ出した余分な部分をチョン切って完了です。「この修理でタイヤが新品になったとは思わないこと、ツルツルになる半分前に新品に換えるように」とシツコク念押しをされました。料金は1500円とこれまたビックリ。前の時は結構雑な作業で3500円も取られていたのである(メモあり)。
修理してから500Km程走行した傷口 →
 【反省+老婆心】
 タイヤに何かが刺さっていると、ヤハリどうしても抜きたくなります。でも、貫通している可能性が高い時で、「自身での修理の自信がない場合は、絶対に抜くべからず」です。バイク屋で抜いて貰いましょう。そこで異常がなかったとしても、保険代と考えればです。
バイク屋も、お金を取るコトはないでしょう。
 またまたパンクです。朝早く起きて、準備を終えてイザ出かける段になって、バイクを玄関前に移動する時に、「?」となった。バイクの取回しがいつもより重いのである。最初は、「アレッ、昨日の夜に呑み過ぎて、力が出ないのかナァ」と思ったものである。少し無理して力を入れるとバイクは動いてくれる。パンクで空気が全部抜けてしまうと、チョットやソコラでは動いてくれないが、何とか動くのである。当然に、「パンク」とは気が付かない。それでも、「ヤッパリおかしい!」と考え直して、パンクではないかと考えた。リアタイヤを見ると、ゴク僅かに凹んでいるようである。リアタイヤを親指で強く押すと、確実に凹んだ。ということは、パンクということネ。せっかく早起きして、30分以上も諸準備をしたのに、ガックリ。タイヤのリペアキットも積んでいるいるので、修理することも出来るが、このキットはあくまでも応急処置用のモノと考えている。素人の修理では高速走行中、危険が危ない。それに、まだ朝の5時である、真っ暗な中での作業は大変である。
 という訳で、ツーリングは中止し、パジャマに着替えをして、もう一回フトンの中に。9時過ぎに起き出し朝飯を食べた後、バイクのところに。リアタイヤをよくよく見ると何かが刺さっている。どうやら小さなクギのようである。前回のパンクの時には、これを抜いてしまい大変であったコトを良く覚えており、近くのバイク屋に持って行くことにした。自転車用の空気入れで、リアタイヤに空気を充填しパンパンにした。で、クギの辺りに耳をクッ付けたが何の音もしない。石鹸水で確認するまでもなく、1時間位は空気は絶対に抜けそうにもない。ヨッシャァー、バイク屋まで乗って行けそうである。10時過ぎにホンダのバイク屋へ。メーカーが違うので気が引けたが、頼んだら「OK」の返事である。手馴れたオヤジさんで、スグに修理完了。料金は2500円ほどだったような...。
↑ 刺さっていたネジネジ釘

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