新F650GS 絶対に無理... 
【プラグ交換】
 【前書き】
  愛馬F650GS(Twin)と付き合いだした最初の頃は、毎月2000Km超を走るほどにノメり込んだモノである。当初はバック・ファイアに悩まされたが、最近は1日の走行でゼロ〜1回位しか発生していないような気がする。逆に、最初の頃にはメッタに起きなかった
エンジン・ストール(一日にゼロ〜1回)が多発するようになった。信号で停車する時などに、アクセルをオフしクラッチを切るのだが、この時にエンストすることが多くなったのである。ゴクたまに、走行時でもギアチェンジでアクセルオフでクラッチを切った時にエンストすることもある。これは怖い、命が危ないではないか。その上、11月に入り寒くなったので冬の常備薬ハンドル・カバーを装着したが、このカバーが邪魔してリスタートを掛けるのが面倒・大変になった。う〜ん、何とかしなくちゃ。といっても、クラッチを切っているのにエンストするというのは、ECUのソフト側の問題とも思えるので如何ともしがたい。でも、ソフトだとしたら、最近多発(’09年11/22の市街地走行では停車5回に1回くらい)している説明が付き難いかも。ここでハタと気が付いた。もしかして・ひょっとして、プラグがご臨終なのでは、と。でも考えてみると、そんな訳は無いわナァー。でも・しかし、エンストとは関係なくソロソロ寿命の筈だから取り替えてやろう。
 前の鉄馬のF650CSスカーバーはプラグ交換がスコブる易しかった。最後にプラグ・ソケットを外す時に少々コツがある他は、作業性は良好であった。また、アクセルを急激に開けた時にミス・ファイアしてしまうので、プラグの交換時期も分かり易かった。ところが、コイツF650GS(Twin)は違うのである。まず外観からプラグ位置が分からない。常識的にエンジン上部であるが、イロイロなもの(エアーフィルタなど)が覆い被さっており見えないのである。でもエンジンの上側から攻めれば。プラグに行き着くだろうと容易に推定できる。マニュアルを見て、使用されているプラグの型番「NGK製DCPR8E」をメモし、近くのバイク用品屋へ。値段が2倍ほど高かったが、ノーマルではなくイリジウムの
「IXU24」を2個お買い上げ。さぁ、コイツを買ったからには、何が何でも自分で取り替えてやるゾォ。

 【作業の実施】
 マズはエンジンの上に覆い被さっている黒いプラ製のモノを外してやろう。という訳で、両サイドのカバー+クチバシを外します。バッテリー周りの改造を数多く経験していたので、この辺りは手馴れたもので簡単に外します。次いでバッテリーを外します。これも簡単に外せます。ここからが未知の領域。バッテリーの両サイドにはニョ〜キ〜と空気の取り入れる筒のような黒いモノがある。これはエアー・フィルタへ入る空気のパイプだろうと推測し、バッテリーのすぐ後の4本のビスを外すと、ピンポ〜ンです。黄色いエアーフィルタが出てきます。2.5万Km以上走行しているが、殆ど汚れていない(ように見える)。2万Kmで交換するようにBMW系の本には書かれているが、
真っ赤なウソである。よほど砂埃の多い所を走らない限り3万Km以上でも全く問題ない筈。う〜ん、敵はこのマダ下に位置するようである。ここでシート側のナット(なぜか、ここだけナット)2つを外し、前側の2つのトルクス・ビスを外します。これで、黒いカバー部が外れる筈なんだが...。でもナカナカ外れそうで、外れない。アチコチにあるコネクタを外して自由度を上げてやります。でも後のシート側が外れない感じである。ヨクヨクその辺りを見ると、数cm径のゴムのジョイントが2個あるではないか。コイツを外さなければ、黒いカバー部は外せない。ユラユラ揺すりながら力を入れると、最後の難関のゴム製ジョイント部もようやく外れてくれた、ウレシヤ。 
 黒いカバーの下にプラグ  外した状態
 2個のプラグキャップ  最後まで外れ難かった部分
 作業中
 すると、デジ写真のようにプラグの頭とオボしき物体が2個見えてきたではないか。やれやれヤッタネェー、どうにかプラグを交換するコトが出来そうである。ココまでズイブンと時間が掛かったが、イヨイヨ最終章。ここでクダンのゴム製の頭部分を引っ張り上げて外そうとしますが、ビクともしない。ん?、おかしい。たぶん、前馬と同じように何かコツが有るのだろうとイロイロ手を変え品を変え猛アタック。無理して力を入れると1回転ほど回るのだが、絶対に外れない。ドライバーやペンチも各種勢揃いさせて、アレコレ試みるが結果はコトゴトく×。1時間近く悪戦格闘したが、結果は×である。う〜ん、せっかくココまで来たというのに、なんてコッタァ。

 【工場へ直行】
 諦め切れないが、しょうがない工場へ持ち込もう。急いで愛馬にムチを入れてイツモの横浜モトラッドへ直行です。幸いにベテランの工場長(?)が居られて、「少し待ちます?」ときた。っていうコトは、入院する必要がないってコトね。「自分で交換しようとしたが、最後のプラグを外すコトが出来なかった、プラグはコレを使用して欲しい云々」を話します。すると「取り外し難いので専用の工具が必要である」という返事。1時間ちょっと待つていると交換作業が終わった。さすがにプロではある、
仕事が早ぇー。専用の工具を見せて貰ったが、アルミ製のパイプ状の少し複雑な形状の工具である。これでは自前で交換するコトは絶対に出来ない。交換前のプラグを2個手渡せられたが、良い色で焼けておりジックリ見ても2個とも全く消耗していない。どうやら3万Km以上は楽勝だろう。逆に前馬スカバーの時もそうであったが、ノーマルよりイリジウムの方が短命のような気がする。交換作業費のことを考えると、半分の値段で買える寿命の長いノーマル・プラグがお奨めです。 

 
さぁてとぉ、例のエンストはどうよぉ。帰りの15Kmの道ノリでは起きなかったが、コレで直ってくれると有り難いのだが、...。この件については、その内にレポートします。
■ 教訓 ■

 
くどいですが、F650(Twin)系のプラグ交換の作業は、プロ(というか専用工具のあるBMW工場)に任せるべし。

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